私は21歳以上です。


エスニック
アマゾネス軍団の休日

                                               その4

 
「次は私よっ、ああっ私もう我慢できないっ」。
と叫びながら、間髪を入れずに次の女兵士が上から乗りかかってきた。少年には休む余裕すらも与えられず、ぐったりとすることすら許されないのだ。

本当に少しだけ休ませてほしいとカムランは思った。しかし女兵士の群れは、すでに恐ろしい雌獣の群れと化していた。放出をするたびに、すぐに何人もの手が伸びてきて、好き勝手にいじられ弄ばれ、そして再び勃起状態を維持させられるのだ。

興奮した女たちは軍服の粗野なスカートをまくりあげ、上半身のシャツも脱ぎ捨て、彼の身体に群がっていた。それはまさに、甘い蜜に群れるアリのようだ。キャアキャアと黄色い歓声を上げながら、次から次へと順番に彼を犯し続ける。

 「あんっ、あんっ、うっふーん・・・」。
 「はあっ・・・いいっ、いいこの子のすごぉーく、いいわっ・・」。
 「はっ、はっ、はっ、い、いくぅーーーっ」。
 「あっだめっ・・・、またいっちゃうっ・・・・」。

 女たちの声が、部屋中に淫らに共鳴し響きわたる。そして時おり、全身を覆い尽くした女・女・女・・・の洪水から与えられる、猛烈な快感に耐えきれず、カムランの弱々しい悲鳴が混じる。

 カムランの全身は、上半身から下半身、顔も手も足も、ほとんど隙間無く、女兵士達の裸体よって覆いつくされていた。
 「こんなことって・・・こんなことって・・・もう、いやだよぉ・・・」。

 快感も度が過ぎれば、それは苦痛でしかないのだろう。女達の嬌声の中で、とぎれとぎれ聞こえる彼の声は、もうほとんど涙声だ。
 
 彼も男だ。捕虜の生活で長い禁欲を強いられていただけに、女に飢えていなかったと言えば嘘になる。最初の5人ぐらいまでは、こんな形ではあっても、セックスが出来る幸運を、どこかで歓迎する気持ちもあった。

 しかし彼女たちの責めは、彼の甘い想像を遙かに超えたものだった。若いピチピチした肉体が群がり押し寄せ、休む暇も与えずに、手や舌、女性自身による攻撃の波状攻撃を繰り返す。

 カムランの無防備にさらされたペニスには、絶え間なく次から次へと肉筒が襲いかかってくる。一人一人違う感触の肉襞に締めつけられ、そのたびにペニスはあわれなほど簡単に反応し、何度も何度も的に噴出を強制され続ける。

 彼女たちもまた彼と同じく、長い軍隊生活で、禁欲生活を強いられており、その性欲のはけ口を、たった一人の男にぶつけていた。彼にとっての不幸は、みんな一様に若く美しいこと。厳しい訓練に耐えた強靱な体力を有していること。そしてなによりも相手の数が多すぎることだ。

 ここに連れ込まれた限り、すでにカムランには何の選択権もなく、人格すらも無視され、ただ彼女たちのセックスの道具として扱われるだけなのだ。そうまさに今や彼は、精液人形と化していたのだ。

 「ああっ・・だめっ・・・またいっちゃうっ・・・」。
 「あんっ、だめよっ。だって私まだ、さっき代わったばかりなんだから・・・」。
 「どう?いっちゃったの? いっちゃったら次に交代よっ」。
 「さあ、どいてよっ。次は私なんだから・・・」。
 「あんっっ、ダメよっ」。
 「ふっふーん、いいっ・・・」。

 もうめちゃくちゃだった。

 女兵士の群は次から次にカムランのペニスをまたいでは、押しつけ締めつけ声をあげ、快感をむさぼり尽くす。ペニスは小さくなるスキも与えられず勃起し続けている。いくら射精を繰り返そうと、彼女達の責めに終わりはないのだ。そして女たちは次々と交代しては少年の上に股がり続けた。

 いくら目を閉じ歯をくいしばって耐え続けても、彼女たちの責めには終わりがないのだから。彼に許されることは、だだ黙って快感に耐え、彼女達のなすがままに犯され続けることだけなのだ。女の肉の洪水に呑込まれたカムランは、限りなく天国に近い地獄を味わっていたのだ。



「本当に…もう…勘弁してください…」。

 レイプが開始されてからもう4時間あまりがたっていた。室内ではわからないが、すでに外は夜になっていた。カムランが強制的に射精させられた回数もすでに二十回を越えていただろうか。

 いくら彼が若いと言っても、もう何も出すものすらないだろう。しかし女兵士達の男を犯すテクニックは、今まで何度も何度も経験を積んできただけに、尋常なものではなかった。今や彼女達が快楽を貪るための貴重な玩具となったカムランのものを、そうやすやすと役立たずにするなんてことを許してくれるはずはない。

 「・・・・・・って・・・・・・」。
 か細い声で、ほとんど聞き取れないような声で、彼がなにかを訴える。しかし女たちはただ笑うだけで、一向に憐れなエモノを解放してくれそうにない。

 カムランの目は大きく落ちくぼみ、涙すらもう枯れ果てたようだ。息もすでに絶え絶えになっている。まるで死にかけのようだ。しかしただ、アソコだけは依然として孤立したまま、何人もの女兵士達との壮絶な戦いを繰り広げている。命の滴を何度も何度も吹き出しながら・・・。


 そしてついに、長い長い夜が明けた。東の空が白み、そして太陽が上がった。

 部屋の中央では、ほとんどボロほろ布のようになって横たわっているカムランがいた。ぴくりとも動こうとはせず、目はうつろ、口元からはだらしなくヨダレを垂れ流したまま・・・・・・。

 さすがに体力自慢のアマゾネスの女戦士達とはいえ、一晩中の連続逆レイプには、さすがに堪能をしたのかして、ようやくに満足の表情が浮かんでいた。すでに何人かはその逆レイプの輪からはなれ、部屋の隅のあちらこちらで疲れ果てて寝入っていた。

 ただし何人かの例外だけを除いて・・・・。

 「あれ・・・動かないよ・・・」。
 「あっ、ほんとだ」

 彼を犯し続けていた二人のうちのひとりが、突然に大声を上げた。
そう、哀れなカムランはまだ解放されてはいなかったのだ。いったいどれほど貪り尽くせばいいのか!。ほとんどが疲れ果てている中でも、依然として約三人の女兵士達は相変わらず、驚くべき体力でカムランの周りに群れていたのだ。

 「なんだ、もうお陀仏したのかよ」。
 「ずいぶんと絞り尽くしたもんね・・・」。
 「どう、またさっきみたいに水ぶっかけてみる?・・・」。
 「うーん・・・でもね・・」。
 さすがに彼女達も、ぴくりとも動かないカムランを見て少し心配をしているようだ。彼女たちにとってもカムランは貴重な道具なのだ。このまま死んでしまったんでは、この次はいつまた、供給があるかわからない。なるべく長く生かしておいたまま、何度も楽しめる方がいいに決まっているのだ。

 「大丈夫。だいぶと衰弱しているけど、まだ脈はあるよ。ちゃんと生きてるから、また使えるわ」。
 三人のうちの一人、軍医の階級章を付けた士官が、カムランの首筋に指を入れ脈を取ってから、みんなを見て告げた。

 「じゃ、このままオシャカにしてしまったらもったいないし、今日の所はこの辺にしときますか・・・」。
 「そうね。ちょっと残念だけど、また今晩もあることだしね」。
 「うん、それにそろそろ朝の点呼の時間だしね・・・」。
 「よし。じゃ、いつものように・・・・」

 そうして、女兵士達は気絶したままのカムランを担ぎ上げると、そのままどこかへと運び去っていった。彼がその後どのような運命をたどるのか、それは彼女たちアマゾネス達の秘密のベールの奥底に包まれて、誰も知らない。

 公式な記録には、カムラン二等兵は捕虜収容所において、逃亡を企てたことで監視兵によって処刑されたとだけある。もちろんその後、彼の姿を見た者は誰もいない。

 女だけの精鋭軍団、アルメニア帝国陸軍中央軍集団所属第77特別連隊、通称アマゾネス軍団は、有能な連隊長、インガ・S・ミルゾヤン大佐に率いられて、各地を転戦。その勇猛で死をも恐れない戦いぶりは、その名を聞いただけで敵軍の兵士達を震え上がらせ、数々の武勲を立て続けた。

        =完=

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