私は21歳以上です。


エスニック
セックスマシーン
            その5

  
第5章 女の洪水


  「ああっもう、いいかげんに勘弁して下さい・・・」。
 全く時間の感覚がない。もう何時間もこんな状況が続いているような気もするし、ひょっとしたら、まだほんの1時間あまりしか経っていないのかもしれない。

 しかしボクを取り巻く環境に、変化の兆しは見られない。むしろさらにエスカレートの度合いを深めているようにしか感じられない。

 満員の車内には女達の嬌声で満たされており、淫らそのものだ。またボクだけでなく、車内の女達もいつのまにかほとんど全員が衣服を脱ぎ捨てており、車内全体が女の肉体の洪水と化している。、ボクはその熱気で息をすることすらも苦しい状況だ。

 今、ボクのモノをくわえ込んでいるのは、みるからにキャリアウーマンタイプの、気の強そうなOLだ。もう何人の女性達が交代したのかさえも判らない。最初の女子高生を皮切りに、身動きができなくなったボクの下半身を、次々と自分の膣の中へとむさぼるようにして導いていく。

 こんな異常な状態だというのに、ボクのモノはまったく精力の衰えを見せることなく、女達の欲求に忠実に奉仕をし続けている。もう何度も射精を繰り返している。既に10回を越えていたかもしれない、ところがペニスは依然として固く勃起したままの状態を維持している。この現象は喜ぶべきなのか、それとも悲しむべきなのか・・・・。

 「ああんっ、固くってきもちいい・・・」。
 キャリアウーマンは、ボクのペニスをぎゅっと膣力で締め付けながら、激しく腰の律動を早める。再び脳細胞が快感に支配され、立ったままのボクはつま先立ちになる。
 「ううっ、う、動かないで・・・」。
 「動いちゃダメなの? キミも感じてんじゃない・・・」。
 「あ、もう・・・」。
 「こうしたら、もっと気持ちよくなるわよ」。
 キャリアウーマンは手をボクの首筋に回して、唇を合わせてきた。
 「うぷっ・・・むむ・・」。
 
 彼女の舌がボクの唇から口の中に侵入し、勝手気ままに舌で前歯の裏側や上顎をなめ回す。そしてボクの舌にからませてくる。濃厚なディープキッスだ。首筋に回された両手にはさらに力がかかり、彼女との密着度がさらに高まる。

 唇の動きにあわせて、彼女の身体全体が密着したままで、律動のスピードを加速させていく。彼女の豊かな胸の膨らみが、ボクの貧弱な胸板の間で押しつぶされ、バストの先端にある固くとがった突起が、彼女の興奮状態を伝えてくる。

 「むふーん・・・ふぶっ・・」。
 合わせた唇の間から彼女の声がもれる。
 ペニスをくわえ込んだ瞬間から、彼女は右足をボクの腰の後ろへと回して、片足立ちをするような不安定な状態を保っていたのだが、両手を回し唇を支配下に置いたことによって、さらに大胆な動きを開始した。

 両手に力を入れ全体重をボクに預けたままで、残る左足をも腰の後ろへと回してきたのだ。つまりボクは首とペニスを支点として、彼女をダッコするような状態になってしまったのだが・・・。しかしボクの右手も左手も、周りを埋め尽くした女の洪水の中に埋もれてしまっており、今や動かすことすら不可能な状態。当然彼女の身体を支えることなどできるはずがないから、バランスとしては不安定この上ない。 

 ぐっと体重が前にかかり、前のめりになる。キャリアウーマン壌は、落とされまいとして、さらに両手と両足に力を入れてしがみつこうとする。何とかバランスを保とうと、両足を踏ん張り、背中を反らせてみるが、周りの女達の勝手な動きがその努力を無にしてしまう。

 周りの女達の動きには、もはや理性のかけらすらもなく、自分の性欲のはけ口の対象物として、ボクの身体を扱っているに過ぎないのだ。相も変わらずボクの身体をなで回し、舌で愛撫を繰り返す。電車の揺れにあわせて、熱くほてった肉体を押しつけてくる。

 むにゅっ、誰かの指先がボクのアヌスへと侵入した。
 ああっそこはだめっ・・・・。
 ボクの声はふさがれた唇の奥で、「むぐっ・・」としか声にならなかった。

 アヌスの奥に侵入した指先は、そこで指先をぐりっぐりっと動かす。お尻の筋肉がぎゅっと収縮し、ペニスの先端に緊張が走る。血液の流れが一気にペニスの先端へと逆流し、勃起状態を最高潮に押し上げる。それは当然キャリアウーマン壌の性感を更に刺激し、彼女の膣肉が、それに答えてさらにぎゅぎゅっとペニスを締めつける。

 ボクの身体の奥底から、叫びだしたいような快感が襲ってきて、全身から力がぬけた。
と同時に電車ががたんと大きくカーブをした。車内全体が大きく揺れ、あっという間に車内は将棋倒しの状態を引き起こした。

 「「「「「「きゃーっ」」」」」」。悲鳴と共に車内は大混乱となった。
 全く不安定なままだったボクは、キャリアウーマン壌とつながつたまま、そのまま前のめりに倒れ込んだ。彼女の柔らかい身体にのしかかるようにして。そしてボクの背中からは、これまた柔らかい肉の塊が覆い被さってきた。

 
 ずりゅっ、ずりゅっ、ずりゅっ、
 ぐいっ、ぐいっ、ぐいっ・・・
 ぬちゃっ、ぬちゃっ・・・・

 ああっ、きもちいいっ・・・。ペニスが締め付けられている。
依然としてセックスが続いている。

 むにゅっ、ぐりぐりっ・・・・
アヌスを刺激する指の動きも健在だ。くっ、だめ耐えられない・・・

 さわさわさわ・・・・、
だめっ、くすぐったい・・・、何人もの女達の手の動きもそのままだ。

 目が見えない、周りは真っ暗だ。手に伝わる感触、全身の肌から伝わってくる感触には、さっきからの女の洪水に埋もれていた感覚が、今もまだ依然として継続していることだけがわかる。その柔らかい感触は女性特有のもので、右も左も、前も後ろも、今や頭の先から足の先まで、どこもかしこもわずかの空間すらもなく女だらけ・・・・ 

息が苦しい・・・、顔全体には軟らかい肉の量感が。それが目いとわず。鼻、口を圧迫しいてる。女性特有のニオイが強烈に鼻腔を刺激し、口の中にはヌメヌメとした女の舌が貪欲に口腔内をなめ回している。

 耳に伝わってくるのは、何十人もの興奮した女達の喘ぎ声の大合唱ばかり。
 「ああーっまたいっちやうーっっ」。
 「ああんっ、もっとよぉっん・・・・」。
 「はあっ、ううっ、はあんっ・・」。
 「いっ、いやっ、そこっ、あああっんっ」。
 「はっはっはっ、いいーっ」。

 右手と左手も何人もの手によって、それぞれに拉致されたまま、オナニーの道具とされている。いまや顔も見えない女の秘所の分泌液で手指も腕もべたべたになっている。少しでも動かすと、そのとたんに「いやんっ、そんなに動かしたらだめっ・・・」と艶めかしい声が聞こえてくる。

 前のめりになって倒れ込んだことで、体重を支える必要のなくなった両足が左右に開かれ、雌獣どもの新しい餌となった。またそのことがアヌスへの刺激をさらに大胆なものに変えていく。乳首にも新たな刺激が加えられる。ぎりぎりっと乳首の先にも歯が立てられている。

 うわーっ、ど、どうなってるんだあっ・・・。
 ペニスから伝わってくる女陰の運動はさらに加速され、ペニスは最大限にまで膨張をし、再び噴出の時を迎えようとしていた。ボクは悲鳴を上げながらも、この想像を絶する女の嵐の中で、その快感の高まりに翻弄され続けていた。

 ちゃぶっ、ちゃぶっ、ぬちゃっ。ぬちゅっ、ぷちゅっ・・・・・
 ぎゅぎゅぎゅっ
 「ああーっだめーっ・・・・」
 どぷっどぷっ・・・・
 びくん、びくん・・・
 「ああんっ、だめよっ・・・」
 ぎゅぎゅっ、きゅうーっ
 ぐうーっ・・・・にゅるっ・・・

 ペニスから女陰が離れる感覚。そして間髪を入れずに再び新たな女陰が。
 ずぶずぶっずぶっ・・・・
 ぶちゅっぶちゅっぶちゅっ、ぐちゅっぐちゅっぐちゅ・・・・

 ああーっ、もう・・・もうやめて・・・
既に暗黒の中で、上も下も、空間の感覚すらも失われていた。
今やボクを取り巻く女達の渦は、女達の集団という生やさしいものなどではなく、一つの意志を持った巨大な女陰そのものだった。そしてその目的とはただ一つ。ボクという餌をとことんまで吸い尽くしむさぼり尽くすこと。その巨大な肉体の全ての器官がその目的のためだけに、うごめき蠢動し声を上げているかのようだった。 

ぐちゃぐちゃっ、ちゅばつ・・・・
 「うっ・・・また・・・・」
どぴゅっ・・・・・・・・。
「ああーん・・・」
 ぬぷっ、ずぶぶぶっ・・・・
 ぬちゃ、ぬちゃっ、きゅきゆっきゅっ・・
「もう・・・だめっ」
 ちゅっきゅっ、ぐりっぐりっ・・・
 ちゅぼっ、ちゅぴっ、ぐちゅっ・・・

ほとんど息も絶え絶え、気を失いそうになりながらも、ボクはこの永遠に続く淫虐の時間に耐え続けていた。全くボクの意志に関係なく、強制的に何十回もの射精を繰り返えさせられている・・・・

 今また新しい女陰がボクのペニスをくわえ込み律動を開始した。ボクのペニスは依然として全く衰えを見せることなく、彼女の膣の奥深くに侵入し、彼女の膣壁を刺激する。彼女の膣壁もそれに答えて、ボクのペニスをじわじわと締めつけ、それがボクの脳細胞に強烈な快感刺激を送り込む。

 いったい・・・いつになったら、ここから出してもらえるんだろう・・・・
そんなことを考えながらも、次々に送り込まれる刺激によって、頭の中にはピンクのもやがかかり、そして、何度も何度も繰り返されている強制射精の絶頂。

 どっぴゅうううん・・・・。


 その時、噴出と同時に、唐突にこの女の渦がボクの周りから消え去ったのだ。
どすーうん・・・。ボクの身体が支えを失って地面の上に落ちた。さっきまでの息苦しいばかりの女の洪水が瞬間的にあとかたもなく消滅していた。

 ボクのモノから噴出した白い液体が、中空へと飛び出し、引力の法則に従って、ゆっくりと落下して、ボクの腹の上やそこいらじゅうに飛びちった。

「・・・・・・」。
助かった。やっと終わったんだ。
ボクの周囲には白いもやに包まれていて、視界には全く何も見えない。しかし少なくとも、あのとんでもない状況から開放されたことだけは間違いないようだ。

 ボクは待った。のろのろと体を起こし、博士からの声が聞こえてくるのを待った。服装は裸でも、びりびりに引き裂かれたワイシャツ姿でもなく、このマシーンに入ったときのままの姿に戻っている。

 しかし・・・、本当にスゴイ体験をしたモノだ。いくらバーチャルの世界の出来事だとしても、この体験はひどすぎる。ここまで無茶苦茶な体験もないものだ。当分の間、女と名の付くものを見るのもいやな心境だ。しばらくは女性恐怖症とでもいうべき後遺症に悩まされるかもしれない。

 ボクはこのマシーンから出してもらったときに、博士に対して言うべき恨みの言葉をイロイロと考えていた。今度という今度は、「ミス」では済まされるものじゃない。こんな未完成な代物に、いくら助手だからって・・・、あまりにもひどすぎる。

 ん????

 機械が動き出した振動が伝わってくる。白い霧がぶるぶると震えて・・・・。
なんとなく、不安な予感がしてきた。まさか・・・・。博士はこのマシーンの異常に気づいていないのでは?。そういえば、さっきこの霧の世界に入ってからも、博士からの声が聞こえていないじゃないか。

 まさか・・・・、この異常を放置したままで?。博士はこの異常な状態に気がつかないまま、予定通りにプログラム2に進行しようとしているのではないか・・・・。

 「博士ーっ、博士ーっ!!!!」。
ボクは声を限りに叫んでみた。マシーンの外壁など薄いモノでしかない、大声を上げればきっと外のコントロール装置の前にいる博士にも聞こえるはずだ。

 「博士ーっ、ちょっと待ってくださーい。ちょっと実験を中止して僕の話を聞いてくださーいっ。博士ーっ、聞こえていますかーっ」。
しかし全くどこからも博士の声は聞こえてこず、周囲の振動音が次第に高まってきた。
ブイーン、ブイーン・・・・。その音は明らかに、プログラムが終了するとき特有の重低音ではなく、マシーンのプログラムが起動を始めているときの音に酷似している。

 ボクはあせった。またもあの満員電車の車内に戻されてしまうのか、それとも女の渦の暗黒地獄か、どちらももうこりごりだ。いや、ひょっとするとあらかじめプログラムした本来のシュチエーションに戻ることもあるかもしれない・・・・。しかしそれすらも、このマシーンに内在したバグによって、どんな風に変質した異常なプログラムに変貌しているのか、判ったモノじゃない。

 「博士ーっ、助けてくださーい!!!。ここから出してくださーい」。
ボクが涙声になって叫ぶ声も、高まっていく機械音の高まりの中にかき消されてしまい、多分博士には聞こえることはないだろう。

そして・・・、白い霧が次第に薄れて行くに従って、新しいプログラムが開始された。

第6話につづく・・・

セックスマシーン。やっと第一部の満員電車痴漢編完結です。
これからは新シチュエーションでの展開となりそうです。


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