黒砂糖の色

                            猫田 ハジメ

      <1>

 

 11歳の少女が、僕の息子、彼女が言うところの「尻尾」を銜え、舐め、吸い付き、最後には放出した精液を飲み干した興奮が、僕の体を包み込んでいる。

 ついさっき見せた、汗まみれでいやらしく体をくねらせていた少女の痴態と、今僕の腕枕でクスクス笑っている、瞳がクリクリとしたあどけなく幼い少女とのギャップに、「あぁ、僕はこんな幼い口の中に果てたのだ」と、少しの時間を置いてから、実感と充実感が増してきた。

 そんな心地よさと真夏日の部屋の暑さとが相まって、僕はしばらく陶然として、ただ、彼女の髪を撫でていた。彼女も今は大人しく横になり、気持ちよさそうに目を閉じている。

 窓から入り込んだ風が、僕と彼女の火照った体を優しく撫でた。

 

 ずっと「彼女」と書いてきた「レーコ」は、僕の父方の叔父の娘で、従姉妹にあたる女の子だ。

 繰り返すが11歳。彼女の上の姉とは、15も歳が離れている。 

 僕は、彼女が僕の精子を飲み干した後に言ったセリフを思い出していた。

 「誕生日のプレゼントだよ」という言葉。

 僕は不思議な因縁とでも言うのか、おかしな巡り合わせを感じずにはいられなかった。

 僕が生まれて初めて「セックス」をし、女性の体内に射精をしたのは、丁度20年前の今日、11歳の誕生日の前日だった。

 小学生だった僕の相手は叔母、つまりレーコの母親だった。

 その時に聞いたセリフも「誕生日のプレゼント」だった。

 

 叔父が結婚すると言い出した時の親族は、いや、叔父と関わりがあった人間の多くは、あまり良い顔をしなかった。まだ5歳になったばかりだった僕にも、何となく雰囲気が伝わってきていた。

 何故歓迎されなかったかと言えば、相手がまだ16歳の女の子で、しかも、叔父が教員を勤める高校の生徒だったからだった。ブルセラとか援交とか、そんな言葉のなかった時代に、叔父は教え子に手を付けてしまったらしい。

 彼女のお腹の中には、もう叔父の子供が宿っていた。それがレーコの姉で、やはり僕は関係を持つことになる。

 ちなみに叔父は37歳の再婚だった。頑張ったものだ。

 

 とにかく、叔母は入籍後すぐに高校を辞め、我が家の近所で暮らすことになった。

 明るくて綺麗な人で、僕は大好きだった。、叔母と呼ぶには若すぎるから「お姉ちゃん」とか「お姉」と呼んでいた。この辺もレーコが、僕を「お兄」と呼ぶのに似ている。

 

 すぐになついてしまい、いつもくっついて歩く僕を、叔母も可愛がってくれた。子供が産まれた後、病院から戻って来るのを待ちかねて、僕は叔父の家に入り浸り、泊まることもしばしばだった。

 僕の両親は商売をやっている関係で帰りが遅く、叔父の家にいるのが安心だった様だし、やはり仕事の関係で、帰宅時間が不規則だった叔父にとっても、幼い妻と僕が遊んでいるのは不安がなくて良かった様だ。

 僕は何も考えずに、ただ大好きな叔母と過ごせるのが嬉しかったし、叔母の乳房から、旨そうに母乳を飲む赤ん坊の様子を見るのが面白かった。

 オムツを替えてやる時に、緩い便にまみれた従姉妹の大切なところをタオルで拭いてやる面白さも、僕は憶え始めていた。下腹部には、粘土細工でもしたようなワレメがあり、食用の菊のように見える肛門があった。

 その頃はただ、興奮ではなく好奇の目で観察していた。時にオムツ替えの途中なのに便が出てきて驚いたが、肛門からニョロニョロと出てくる便が面白く、またピクピクと動く肛門がどう出来ているのか、真剣に覗いて観察していた。 

 更に楽しみだったのは、赤ん坊を寝かせた後、叔母と一緒に入浴することだった。今思えば恵まれている。叔母とはいえ16歳の体がそこにあった。

 小柄な体に、異様に張った乳房がアンバランスで目立っていた。初めて一緒に入浴した日から、お互いの体を洗い合う事を決め、順番はその日毎にジャンケンで決めることにして、その日は、僕から洗ってあげることに決まった。

 僕はまだ素直だったから、ただ洗いっこが嬉しかったけれど、叔母は変なことを言った。「お父さん達には内緒だよ」と。それに、こうも言った。「お乳が張って痛いから、タオルでなく手で洗ってくれる?」。僕は素直に承諾した。

 手のひらに泡を立てて、叔母の背中を洗う、一生懸命洗ったあと、今度は向きを変えて、叔母の正面から体を洗う時、今まで目立つと思っていただけで、特に気にしていなかった叔母の乳房が、妙に気になり始めた。

 授乳期で張っているとは言え、若いせいか、乳輪はそれほど大きくなっておらず、湯気の中でそれが妙に艶めかしかった。

 緊張して洗い始める。叔母が少し痛そうに顔をしかめた。慌ててもっとやさしく乳房を撫でる。すると叔母は、「それくらいが気持ちいいよ」と言う。時間をかけて乳房を洗い終え、両足まで洗い終えた頃、僕は自分のモノが、いつもと違うことに気が付いた。

 その日、初めて勃起を意識したのだった。僕は、5歳だった。

 

 それから何年もの間、僕らは一緒に風呂に入り続けた。もうすっかりおしゃべりになった娘(従姉妹)も、いつも一緒に入っていた。

 娘が大きくなり、乳が張らなくなっても、乳房だけは素手で洗う決まりになっていた。

 僕のモノは毎回立ってしまっていたけれど、気にはしなかった。それどころか、ふざけて叔母の背中に押しつけて遊んだりもした。まだヨチヨチ歩きの従姉妹も、僕のモノをつついたりして遊んでいた。

 ただ、時々叔母が、わざと自分の乳首に勃起した僕のモノを当てるような事があり、その時だけは変な気持ちがした。体を洗い終え、いつもの通りふざけていると、ふいに叔母が僕のモノをつまみ、軽く引き寄せる。いつの間にか、それが暗黙の合図になっていた。

 僕が腰を突き出すようにする。すると叔母が体を前に出し、泡の付いた乳房を近づけ、つまんだモノを乳首やその回りに、円を描くようにこすりつける。

 その間はお互いに何も言わないけれど、時々叔母の鼻から少し荒い息が漏れていた。小さい娘はただじっとそれを見つめていて、時々は手を伸ばして僕のモノと、母親の乳房を触ってみていた。その度に叔母は、決まってこう言った。「ホントに、みんなには内緒だよ」と。

 

 また何年かが過ぎ、僕は10歳になっていた。

 夏休みに入り、もうじき11歳の誕生日が来るという頃、僕のモノの皮がすこしずつむけ始めたのに気が付いた。最初は下着に当たるだけでも違和感を覚え、それがどういう事かも分からなかったから、僕はいつも自分で皮を戻していた。そのうち無意識でも皮を戻すようになっていたらしく、風呂の中でもそれをしてしまったらしい。

 叔母はそれに気が付くと「そんなことしちゃ駄目だよ。自然にしておくの」と言い、また「その中も清潔にしなくちゃ駄目だから、良く洗いなさい」とも言った。

 そう言われたら、キチンと洗わねばならない。僕は手で皮をむいて、初めて露出したに等しい亀頭を洗った。違和感どころか痛みもあって嫌だったけれど、叔母は5歳の娘と二人で、湯船の中からそれを見ていて、もう一度「良く洗ってね」と言った。

  その翌日、僕はちょっとした事故に遭ってしまった。自転車に乗っていて車にはねられ、命に別状はなかったものの左手は指三本を骨折、右手は手首を複雑骨折してしまった。

 数日入院した後、両手にギブスで帰宅。着替えも食事もトイレさえも一人では行けなくなってしまった。風呂は一週間禁止。前に書いた通り、両親は夜遅くまで帰宅出来ないので、僕は叔母の家に預けられることになった。

 

 両手が使えない生活というのは、本当に不便で大変だった。玩具も使えなければ本も読めないし、着替えなどとても無理。更に気が付いたのは、トイレが一人で行けないことだった。入院中は緊張のせいか通じがなかった。小さい方は付き添いの母が溲瓶(しびん)を当ててさせていた。叔母の家にそんなものがある筈もなかった。

 それから毎日、用足しには人の手を、文字通り「手」を借りる事になった。簡単に言えば、小の時はモノをつかんでもらい、便器をはずさない様に放尿し、最後に少し振ってもらうというもの。大の時は、これが最初は恥ずかしかった。叔母の家に戻り、久しぶりに便意を催した時、初めて大変さを自覚した。用足しの後に僕は尻を上げ、便の付いた肛門を見せて拭いて貰うしかなかった。

 とは言え、用足しをしない訳にもいかず、何度かトイレに行くと不思議と慣れてしまったのも確かだった。

 叔母が手を離せない時は、従姉妹が手伝ってくれた。男の子の用足しを初めて見る彼女は、興味津々といった風に、僕のモノを見ていた気がする。大きい方を拭くときなどは、僕の袋を指でつついたり、「黒子があるよ」と言って鏡を持ってこようとしたりした。これは少し困った。

 

 一週間が過ぎ、病院の検査で入浴の許可が出た。夏の暑い盛りで、汗をよくかくのに風呂に入れず、体中が気持ち悪かったから、ホントに嬉しかった。ギブスを濡らさずに入る方法を習い、勇んで叔母の家に戻った。叔母は「じゃあ、久しぶりに三人で入ろう」と言うと、夕食後すぐに湯を入れ始めた。

 従姉妹に服を脱がせてもらい、久しぶりの浴室に入る。叔母もすぐに入って来て、僕を見るとすぐに、「まず体を良く洗わなきゃね」と言い、「尻尾も綺麗にしなきゃね。全部ね」とも言った。

 

 風呂のイスに座ると、まず従姉妹が僕の頭を洗い始めた。僕の右足にまたがってすわり、一生懸命洗ってくれる。力を入れるたびに体がずれるのか、従姉妹は何度か座り直して洗う。その度に彼女の大切な所が押しつけられる、と、ふいに僕の尻尾が大きくなった。何故なのか、その時はまだ分からなかった。叔母は黙って見ているだけだったけれど、何となくバツが悪かった。

 続いて従姉妹は、体を文字通り隅から隅までゴシゴシと洗ってくれた。ただ尻尾だけは「そこはお母さんが洗うから」と叔母が言った為、洗わなかった。

 叔母が従姉妹の体を洗い始めると、まだ幼い彼女は居眠りを始めた。病院への付き添いなどで疲れたらしい。叔母は「待っててね」と言って彼女の体を流すと、従姉妹を連れて一度風呂から出て行き、寝かしつけてから戻って来た。

 

 僕はもうのぼせてしまいそうだったので、洗い場のイスで待っていた。それを見て叔母はすぐに「じゃあ、尻尾を洗うよ」と言った。叔母は「まだ中を洗ってないでしょ」と言いながら、さっさと風呂の床に座り込むと、すぐに両手で石鹸を泡立て、「ほら壁に寄っかかって」と言いながら、僕の体をイスごと動かした。ギブスを付けた両手は、叔母の肩に置いた。

 叔母が「あら、かぶっちゃってる」と言いながら、僕を見あげたのが印象的だった。 

      <2>  叔母は、「洗い方を教えてあげるから、手が治った後は自分でも洗うように」と言った。叔母は僕の尻尾の先を、両手で軽く包むようにして泡立て、今度は右手の指で尻尾の先の皮をつまみ、そのままクイと根本の方に動かした。すると皮がスルリとむけ、亀頭が露出する。まだ少し違和感があったけれど、泡のお陰でそれほど変な痛みはなかった。それどころか、だんだんその違和感が薄れ、心地よい感触になっていった。

 叔母はそのまま亀頭をやさしく撫で、「ここの所に垢が溜まりやすいんだよ」と言って笑った。また「だからなるべくここは出しておいた方がいいんだよ」とも教えてくれた。ふいに僕の尻尾がまた立ち始めた。叔母は「また立っちゃった」と言いながら、今度は尻尾の全体を両手で包み、その手を上下に動かし始めた。僕は生まれて初めての感覚を覚えはじめていた。痛いのでもなければくすぐったいのでもない不思議な感覚。思わず腰を引いて壁に背中を押しつけてしまう。

 叔母はまだ笑いながら、今度は右手で尻尾を包み、左手を袋とイスの間にねじ込んだりもした。しばらくすると、僕は下腹部に何かが溜まって来た様な気がし始めていた。洗うのを止めないで欲しいとも思うようになっていた。

 

 叔母が「はい
OK」と言い、尻尾に湯をかけても、尻尾は立ったままだった。下腹部に何かが溜まった感じも変わらなかった。その様子を見て、「気持ちよかったの?」と叔母が言った。そうか、あれは気持ちが良い感覚なんだと、初めて気が付いた。僕はただ頷いていた。

 また湯船に入った後も、尻尾は立ったままで、僕は少し困っていた。僕が「お姉、オレまだ尻尾立ってる」と言うと、叔母は「ホントだぁ」と言いながら、手を伸ばし、僕の尻尾を確かめるように触った。そしてニヤリとしながら「どうしようかなぁ」と言った。僕が「なに?」と聞き返すと「ううん、何でもない」と言った。

 

 風呂から上がった後も、尻尾は立ったままだった。体を拭いてくれながら、叔母もそれを見てまた笑い、そしてまた「どうしようかなぁ」と言うのだった。叔母はしばらく髪を拭きながらニヤニヤした後に「いいか」と言った。僕は自分で服を着ることが出来ないから、ただ裸でそれを見ていた。

 叔母が自分の体を拭き終え、さてパンツから穿かせてもらおうと思っていると、ふいに叔母が「二人でこのままお部屋に行こう」と言った。暑くもあったし、僕は言う通りに居間へ行き「お姉、麦茶飲みたい」と言った。叔母は「待ってね」と言い、やはり裸のまま居間に入って来た。二人でソファーに座る。

 喉が乾いたなぁと思っていると、叔母がふいに「まだ立ってる」と言った。僕も何となく「まだ立ってる」と答えた。叔母が今度は「いつもどうやって収めてるの?」と聞く。僕は「いつもは自然に収まるんだ」と答えた。すると叔母は「横になんなさい」といきなり言った。僕は意味がよくわからないでいた。

 すると叔母は「早く収まるから、ソファーに横になりなさい」と言い直し、僕の背中に手を当てながら寝かせてくれた。僕はそういうものなのかと思い、横になったまま目を閉じた。そして麦茶をもう一度頼もうかと思っていた瞬間、僕の尻尾の裏側、袋との境目辺りに、何か暖かく湿ったものが触れた。驚いて目を開け、僕はもっと驚いた。床に座り、僕を横から見るような格好で前屈みになり、叔母が僕の尻尾に唇を当てているのだった。

 僕は「何してるの!?」と慌てて言った。すると叔母は一度口を離し「尻尾が綺麗になったか確かめてあげる。それに早く収まるようにもしたげるの」と言って微笑んだ。僕が「えっ?」と聞き返したのには答えず、叔母はまた僕の尻尾に顔を近づけ、今度は舌を伸ばして尻尾の裏にそれを這わせ、顔を何度も左右に動かしては、僕の尻尾の裏を上下させた。叔母が両手でしっかりと僕の体を押さえていたから、僕は体を動かすことも出来ず、ギブスの重さも忘れて、ただそれを見ていた。

 

 叔母はその時21歳。

 小学生の男の子と21歳の女性が、裸のままソファーで肌を合わせている。今思えば、いつも帰りが遅い叔父との生活に、少し不満があったのかも知れない。それに叔父とは一回り近く歳が離れてもいる。

 

 しばらく舌を這わせていた叔母は、今度は左手で僕の尻尾の先を触り始めた。舌はそのまま袋の方に移していく。僕は何が起きているのか分からず、ただ呆然としていた。しかし尻尾だけはキチンと立っているのに驚いてもいた。

 少しすると叔母は、一度体を起こし「手はつらくない?」と言いながら、クッションを僕の頭と両腕の下に敷き、僕の顔を覗き込んだ。そして僕の頬にキスをしてから「収まらないね」と言って笑った。

 叔母の笑顔を見て僕もやっと落ち着き、笑顔を返した。それを見た叔母が、また「みんなに内緒だよ」と言った。子供とはいえ、今この部屋で起きている事が、イヤらしいことだということは感じていたし、だからこそ内緒なんだとも思った。僕が「お姉、エロい」と言うと、叔母は「もっとエロいのは君だ」と真面目なふりをして答え、今度は唇にキスをしてくれたのだった。

 

 叔母はまた左手を伸ばし、今度は少し強く尻尾を握ると、それを上下し始めた。僕はまた風呂場と同じ感じを覚え、少し照れくさくて「お姉、エロい」と、同じことを言った。

 叔母は、今度は笑ったまま、「そうだよ、お姉はエロいんだよ」と答え、「でも気持ちいいんでしょう」と言った。確かに気持ち良かったけれど、そう答えるのにも照れがあって「ううん、気持ちよくないよ」と僕は答えた。

 すると叔母は「ふーん」と言いながら、また床に座り直し、今度は右手で持ち上げるように尻尾を掴んだ。僕はまた目を閉じて、また下腹部に溜まり始めた何かを、頭の中で確かめていた。

 

 次の瞬間、僕の尻尾の全体が暖かくなり、今度ははっきりと気持ち良さが分かった。また驚いて見ると、叔母が僕の尻尾をすっぽりと銜えているのだった。

 銜えたままの状態で、舌が激しく動いており、それが一層気持ちよさを与えているようだった。僕は思わず「お姉!」と叫ぶ。それを聞いた叔母が、尻尾を銜えたまま頭を動かし、僕を見上げて笑った。笑って僕を見たまま、叔母は頭を上下させ始めるのだった。   黒砂糖の色 <3>

 

 僕はその日、初めての感覚を次から次へと味わっていた。

 自分のモノを女性の両手で包まれる感覚。女性の口に銜えられる感覚。そして銜えたまま上下される感覚。僕のモノが暖かく柔らかいものに包まれ、愛撫され、痛みともくすぐったさとも違う、その中間の不思議な気持ちよさに襲われる感覚。これが気持ちよさなのだと教えられ、その言葉自体にまた興奮する感覚。僕は段々と物が考えられなくなっていく。さっきから感じている、下腹部に何かが溜まっていく感じだけが、どんどん大きくなっていった。

 

 僕は今でもフェラチオされるのが大好きだが、それは恐らくこの時の経験のせいではないかと思う。そのとてつもない快感。

 

 改めてよく見ると、僕の尻尾を銜えた叔母は、右手を僕の尻尾に添え、左手は自分の股の方に伸ばしている。その手が少し動くたびに、叔母の背中がピクリと動いたりしていた。

 それを見た僕は、何故か益々興奮する。目をそらせずに見ていると、叔母は今度は左の肘をソファーにつき、自分の体を支えながらも指先を自分の乳首に伸ばして、右手を股に伸ばした。そして左手の指先で自分の乳首を挟み、右手の肘が延びたり縮んだりしている。頭の動きは一定でなく、僕の尻尾を深く、浅く銜えたまま、上下に動く。

 叔母の眉間にシワが寄り始め、鼻息が荒く僕の尻尾に当たった。苦しいのかと心配になり、僕は「大丈夫?」と聞いた。すると叔母は僕の尻尾から口を離し、「大丈夫だよ」と答え、僕の頬を撫でた。

 撫でた手が湿っているのに驚き、僕は「お姉、おしっこしたの?」と聞いた。すると叔母はケラケラ笑い出し、自分の指を見ながら、「ホントだね、濡れてるもんねぇ。でも、女の子は気持ちがいいとここが濡れちゃうんだよ。おしっこと違うの」と、言った。そして「そうだね、お姉が気持ちよくても駄目だよね」と言い、クスクス笑いながら濡れた右手で僕の尻尾を押さえ直し「ちゃんとしてあげるね」と言った。 

 再び叔母の行為が始まる。本気になった叔母のフェラチオは、10歳の子供には十分すぎる刺激だった。

 叔母にしてみれば、銜え易い太さだろう。根本まで銜えたかと思えば、そのまま顔を曲げてみたりする。

 口の裏側に当たった僕の尻尾が、叔母の頬を持ち上げたりもしていた。僕はすでに、この感覚が気持ちよいのだということが、十分に認識出来ていた。が、しばらくすると「下腹部に溜まったもの」が、どんどん大きくなるのが分かった。

 痺れに似た感覚が、尻尾からへそにかけて広がり、それが更にどんどん迫ってくる。僕は少し不安になり、「お姉、何か変な感じがする」と言った。すると叔母は「あら、もう?」と笑い、口を離して立ち上がった。

 僕の尻尾やその周りは、叔母の唾液にまみれて濡れていて、そこが冷たく感じるのが妙だった。

 立ち上がった叔母を見ると、叔母の太股の付け根も濡れているのが見えた。叔母は僕への行為の為に、小学生のモノをいたずらするいやらしさの為に、随分と興奮していたのだろう。後から分かった事だけれど、叔母は濡れやすい体質でもあった。

 

 叔母の足の付け根を、僕がじっと見ていることに気が付くと、叔母は「いっぱい濡れちゃったね」と言い、少し足を開いて見せた。毛の奥の方が滴で光っている。

 叔母は僕の左手のギブスを掴み「痛くないよね?」と聞いた。僕が頷くと、叔母は自分の体を近づけねがら、腕を自分の股の方へ持って行く。僕の左手は、親指と人差し指だけがギブスから出ている。叔母は「触ってみな」と言った。叔母の顔は紅潮している。

 妙に興奮していた僕は、催眠術にでもかかった様に、その言葉に従い、人差し指を伸ばしてみた。

 毛の先が湿って冷たくなっている。更に指を伸ばす。と、突然ヌルリとした感触があった。今度は暖かい。いや、暖かいというより熱い。

 また指を少し動かしてみる、と、指先が何かに当たった。そこを更に突いてみる。すると叔母はおかしな息を吐き、右手で僕の頭を押さえたまま、僕の頭に自分の顔を乗せるようにした。湿り気が増して来たのを感じながら、更に指を伸ばす。今度は何か窪みを捉えた。

 思い切って指を入れてみる。それは叔母の膣だった様だ。叔母の息が益々激しくなった。ギブスに叔母の液が垂れる。叔母の膣の内側は吸い付くように僕の指に絡み付く。更に指を深く沈めてみたかったが、ギブスが邪魔で入らなかったのが残念だった。

 少し腕を重く感じ始めた頃、叔母は深呼吸の様な息をして、僕の腕をまたクッションに乗せてくれた。僕はおしっこでもない何かが、叔母の股から溢れているのが不思議だった。それで叔母に「何でこんなに濡れるの?」と尋ねた。すると叔母は、何も言わず僕にまたがるように座ったかと思うと、また僕の尻尾を握りこすり始めながら、「尻尾が入りやすくするためだよ」と教えてくれた。

 思いもかけない答えに僕は驚いて「尻尾を入れるの?」とまた尋ねた。すると叔母は「そうだよ。入れてみる?」と答え、そう言った時にはもう、体をずらしてすっかり濡れきった自分の股を、僕の尻尾を挟むそうに押し当てていた。

 僕はそのまま「うん」とだけ答え、枕をずらし、自分の下半身をよく見えるような位置に頭を動かした。どうなるのか見てみたかった。

 

 叔母は膝で立って位置を合わせ、僕の尻尾に手を添えて膣の入り口に当てた。尻尾の先に叔母の体温を感じる。叔母は手を添えたまま、ゆっくりと腰を下ろしていく。さほどの抵抗感もなく、僕のモノは叔母の体内に、膣内に侵入していった。頭を下げて自分の下半身を見ている叔母の前髪が、僕の顔を撫でる。

 

 尻尾はヌルヌルと奥に進んで行く。

 この感触は何と表現したら良いのだろう。

 女性の膣内に初めて侵入した感触。唾液とはまた違う液体が、ヌルリと尻尾を包み、暖かさが心地よく、それだけでも十分に気持ちが良かった。が、正直な気持ちとしては、口で銜えてもらった時の方が気持ちが良かった。しかしこれが間違いだと、この直後に教えられることになった。   黒砂糖の色 <4>

 

 すっかり尻尾が入ったのを確かめると、叔母は微笑みながら僕を見た。そして「重くない?」と尋ねる。

 小柄な叔母の重みはまるで感じない。黙って頷く。すると叔母は「じゃあ、動いてみるよ」と言い、自分の腰を上下左右に動かし始めた。しかも膣内では、内側のひだが僕の尻尾に絡みついてくる。考えても見て欲しい、初めて外に出たに等しい亀頭が、すでにフェラチオの刺激を受け、さらには愛液にまみれた膣内で刺激を受けているのだ。相手は、遊び盛りでもおかしくない21歳の綺麗な女性。僕の頭の中はだんだん真っ白く霞んでいく。

 

 それでも僕は、叔母の股に納まった尻尾の付け根を見ていた。その尻尾が、叔母の動きに合わせて上下左右に動いているのが見えた。

 しばらくすると、下腹部に何かが溜まっていくのをまた感じ始めた。フェラチオを受けた時とは比べものにならぬほど、今度の感じはどんどん大きくなっていく。僕は叔母に「尻尾が痺れてきた」と言った。叔母は「じゃあ、もう少しだね」と言う。何の事か分からない。

 叔母はますます大きく腰を動かし、だんだんと息が荒くなり、少しずつ声が漏れ始めていた。僕の肩を掴んだ左手に力が入って来たのが分かった。

 僕の体の中に、痺れがどんどん広がって来た頃、とうとう叔母がハッキリと声を出し始め、益々動きを早めて行き、頭を前後に激しく動かすのだった。僕は何か追いつめられたような感じがして、何度も「お姉、お姉」と繰り返す。

 声が出せなくなった瞬間、僕の腹の中で、何か堰が切れたような、栓が抜けたような感じがして、痺れがワーっと体中に広がった。体中の力が抜けていく。尻尾だけが勝手に動いていて、尿を切るときのような力の入り方が分かった。

 と、驚くことに、僕の尻尾から何かが出ている。遠のく感覚の中で、「これはおしっこじゃない、何が出てるんだろう?」と考えていた。

 でもその「何か」が出ていることで、信じられない気持ちよさが来ていることが分かり、それも驚きだった。

 

 僕の射精に気が付いた叔母は「あらら、中で出ちゃったんだ」と言いながら、しばらく腰を動かし続け、その後にそうっと尻尾を抜いた。僕の尻尾には叔母の愛液と、多分自分の精液が混じって出来た泡が、まだらに付いていた。

 抜いた後の尻尾からは、力を入れる度に、まだ液が出てきていた。まだ白くはない液だった。これは僕だけなのか、それとも少年の初精は皆透明なのか。叔母もまだ色の付いていない精液が初めてだったらしい、珍しそうに手で触れてみていた。僕は叔母に「これもおしっこじゃないの?」と尋ねる。叔母はまた笑いながら「そうだよ。これは精子っていうの」と教えてくれた。

 僕が「精子が出ると何でこんなに気持ちいいんだろう」と言うと、叔母は「気持ち良かったんだ、お姉も気持ち良かった」と言い「セックス久しぶりだからなぁ」とも言った。言葉だけは聞いたことがあった「セックス」とは、自分の尻尾を他人に挿入して気持ちよくなることなのだと初めて知ったのだった。

 

 その晩は、結局三度も叔母の中に果ててしまった。回を重ねるごとに快感は増していくから、もうやめられなくなってしまい、猿の様に僕は求め続けた。

 その夜の最後の射精の後、僕が「何でオレとセックスしたの?」と尋ねると、叔母は「お姉も気持ちよくなりたかったし、きー君(僕のこと)を気持ちよくしてあげたかったの。それに明日は誕生日でしょ? プレゼントだよ」と言って笑った。人生を変えるプレゼントだった。

 

 それからというもの、夏休みの間はずっと叔母との情事に耽った。いや、夏休みが終わって、僕のギブスが取れても、叔母の生理日以外は毎晩の様に、叔母の膣内で果てていた。女性器の構造を教わり、クンニも習い、避妊具の使い方も教わった。

 生理の日には叔母が「ご奉仕してあげるね」と言いながら、フェラチオで果てさせてくれたし、まだ知らなかったマスターベーションの仕方も、叔母が教えてくれたのだった。

 叔母との関係は、その後何年も続いた。僕が中学生になり、彼女が出来た後も関係は続き、処女とする時の注意点を教えてくれたりもした。

 その時は僕も叔母も、まさか従姉妹がぼくらの情事を覗き見ているなどとは思ってもみなかった。ましてやその子と僕が関係を持つとも、その妹が僕の精液を飲み干そうとも、まるで考えてはいなかった。

  随分長く、僕はベッドの中で叔母のことを思いだしていたらしい、レーコはいつの間にか眠っていた。寝顔が叔母と良く似ている。

 この子の妊娠をきっかけに、僕と叔母の関係も、僕とこの子の姉との関係も終わったのだから、今ここで彼女が寝ていることが不思議で寝顔をじっと見ていた。タオルケットをかけようとした時、レーコが薄目を開け「寝てないよ」と言った。急に愛おしくなって、細い体を抱きしめてしまった。

 キスをしようとするとレーコは「だめ、お兄のがまだ付いてるから」と言い「お風呂に入ろう」と言ってベッドを出て行った。僕は「まだお湯入れてないよ」と言いながらも、一緒に浴室に向かい、風呂の中でもう一度楽しもうと思っていた。レーコもそう思っているに違いなかった。




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