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葉月とせつら その4(完結)

とろんと

せつらが起きた時、一番最初に目に入ったのは葉月の顔だった。
 だが、場所が分からない。
「ここ・・何処?」
 キョトンとした顔で聞く、せつらの頬を撫でながら葉月が微笑んだ。
「俺ん家。俺の部屋。俺のベット。」
 なんだか楽しそうだ。
「葉月さんの?!」
 慌てて体を起こす。
「この衣装・・可愛いね。」
 くすくす笑って葉月が言う。
 そう、せつらは例の衣装を着たままだった・・まあ、グローブと靴は脱がされているが。
 何か・・・恥ずかしい・・・。可愛い衣装のハズなのに、ベット横になっているとちょっとHかもしれない。
(かもしれない、じゃなくて十分Hだよ・・)
「どうなったの?どうして僕ここにいるの?」
「邪魔しない為に(笑)」
「邪魔?!って誰の?」
 自分の格好も忘れて(ずずいっっ)っと近づくせつら。
 しかし、恥ずかしがるどころか・・葉月はそんなせつらを、ベットに座った自分の膝の上に抱いた。
「あっ・・・。」
 声を上げるせつらの反応を楽しみながら(笑)葉月は話を続けた。
「蘭ちゃんと、藤実さんのラブラブな時間を邪魔しちゃ悪いでしょ?」
「えっ?そうなの?蘭ちゃんと藤実さん??」
「そう!だからね・・こっちも☆ね!せつらちゃん。」
 と言ってせつらを抱く手に力を込めると、せつらが切なげにため息を漏らした。
「せつらちゃん・・好きだ・・愛してる。」
 抱き締めたままの告白。(しかも2回目)
「葉月さん・・・。せつらも・・葉月さんが、好き・・。」
(やったぁーっ!!!)と、いつもならなるはずの葉月だが、今回はあんな事の後な訳で・・・。
「怖かっただろう?怪我がなくて良かったよ・・本当に。」
 せつらの首筋に顔を埋めて、葉月が囁く。せつらは、ぱにっくに陥っていた。海里さんが抱いてくれるのとは何か

違う、そういつも由奈ちゃんがされている感じ。由奈ちゃんはこの後どうするんだっけ?顔を赤くして何か言って嫌

がってたよね?
「H・・・。」
「へっ?」
「って、由奈ちゃんが海里さんにこういう事されるといつも言ってる。」
 真面目な顔のせつらに葉月は感動した。アイドルって言っても表と裏は違う、今をときめく清純派で売ってる芽衣

だって、裏ではかなりHだし。Hで売ってる由奈の方がかえって裏では純情だ。しかし・・・せつらは裏も表もナイ

らしい。
 TVで見るのと変わらない、天使。今はちょっとセクシーな格好なだけに小悪魔?
 葉月にじぃっっと見つめられて、せつらはドキドキして体が熱くなった。
「葉月さん・・・由奈ちゃんや、芽衣ちゃんがされてるみたいな事をするの?」
 せつら爆弾発言(笑)
「されてるって・・・(どうしよう・・したいけど。怖がるかな?)」
「えっとぉ・・ちゅうしたりぃ・・・お洋服脱がされて色々されるって言ってたよ?芽衣ちゃん。」
「(木の下芽衣・・・恐るべし・・)そ・そうだね・・・せつらちゃんはされたい?」
「うーん・・・何をすれば良いのか分からないから・・・。葉月さんの好きにして良いよ。」

バビューン!!◎キリキリキリ◎すっとーん!!

「じゃあ・・頂きます。」
 今のは・・もしかして・・葉月の理性が吹っ飛んだ音?!
 抱いたままベットに横になると、せつらは顔を赤くして恥ずかしいねと言って笑った。
 猫耳を付けたせつらは本当に可愛かった。「怖かったら言ってね。」とだけ言って、葉月はせつらの頬を撫でた。

コクコクと頷くせつら・・その度に猫耳が揺れる。
 美味しそうな白い子猫ちゃんは、フワフワで抱くと良い匂いがした。こんなに細いのに触ると柔らかくて、葉月は

不思議な感じがした。(本当に天使だったりしてね)
 頬を撫でた指で紅い唇をなぞると、せつらは薄く息を吐いた。
 今度はその手で顎のラインから頬を撫で上げると、包み込む様に優しくキスをした。
 せつらの唇は柔らかくて、いつまでもそのままで居たかったが、初めてのせつらはきっと息を止めているだろう(

笑)から窒息させてはマズイ。
 名残惜しいが離れると、せつらが大きく息を付いた(やっぱり(笑))そのまま唇を首筋へ下ろして行く。
 掌でトップスの上から胸を撫でると、せつらは今まで経験した事のない感覚にのけ反った。
「あっ・・葉月・さん・・・あん。」
 可愛くて甘い声・・・。せつらは初めてにしては十分過ぎる位敏感で、触る度に葉月にしがみついてくる。
 ミニのトップスから出た脇腹に手を走らせると、せつらは自分の手の甲を甘噛みして声を上げた。
「あん、はぁ・・・ああ・・・・・はん。」
 トップスの後ろに手を回して、チャックを下げる。チッと軽い音がしてチャックが外れると、葉月はそれを脱がし

に掛かった。
「明るくて恥ずかしいよぉ・・・。」
 身を震わせて葉月に抱きつき、囁くようにせつらが呟く。
「じゃあ電気を消そう・・・・・。」
 ベットの枕元のスイッチで部屋の照明を落とす。青いサイドライトだけにして、せつらの服を脱がした。トップス

も・・ジーンズも・・・。
 暗い室内に、せつらの喘ぎ声だけが響いた。




「よぉ!葉月。」
 ボーッとしていた葉月は急に声を掛けられて、ビックリした。
「!!!」
「何驚いてんの?」
 顔をのぞき込んできたのは、花岡宏治だった。
 今更説明するまでもないが、芽衣のラブラブダーリン(笑)である。
「いや・・ちょっとボーッとしてたから・・・。」
「昨日は良い思いをしたんだろ?せつらちゃんと。」
 ニヤニヤと葉月をつつく。
「そんなんじゃないよ。」
「またまたぁ・・うちなんか凄かったぜぇ?芽衣が萌え萌えで。」
「・・・・まぁ・・お前の好きそうな衣装だったしな。」
 と、核心を突いた突っ込みを入れたのは、難しい顔をした海里だった。
「なんの!そっちこそ好きそうじゃないか。」
 宏治も負けじと突っ込み返す。・・が海里は余り気乗りしないらしい。好きそうな話題なのに(爆)
「私としては、葉月に聞きたい事があるだけだ。」
 真剣極まりない顔の海里。
「昨日の事?」
 ため息の葉月。
「あれはお前の会社の奴だったそうだな?」
「ああ、そうだ。」
「分かってるんだろうな?葉月。」
 怖い顔の海里。
「ああ、好きにしろ。」
 何だか葉月も怒っている様だ。
「殴る!」
「止めとけ。」
 良いところで宏治が止める。
「いいのかぁ?せつらちゃんにキライって言われても。」
「うっ・・・・・そ・それは・・・。」
 と、海里が言葉に詰まる。
「止めとけって。他に聞きたい事があるだろ?」
 宏治に促され、仕方なく海里が言葉を続ける。
「抱いたのか?」
 海里にズバリ聞かれて、葉月はまあね・・・と言葉を濁す。
「せつらちゃんと、やったのか?って聞いてるんだ。」
 成る程・・・親代わりとして、海里は気になるのだ。可愛いせつらちゃんが何をどうされちゃったのか(笑)
「えーとぉ・・キスした。」
「「それで?!」」
 と身を乗り出す2人。
「あちこち触って・・服を脱がして・・明るいのヤダって言うから電気を消して・・・。」
 そこで葉月の口が止まる。ああああああああ!!じれったい!!!海里が葉月の胸ぐらを掴んで揺する。
「わかった!言う!!言うから!!放せよ!!!。」
 と言って葉月が海里に手招きする。
「何だよ・・・。」
 海里の耳元に口を寄せて、言いにくそうに葉月は言った。
「実はさ・・・電気消した後、せつらちゃん暫くは可愛く喘いでたんだけど・・・少ししたら静かになっちゃってさ

・・・どうしたんだろうって心配になって、小さな電気をつけてみたら・・・・・。」
「みたら?」
「・・・・・・・・・寝てた。」
 大爆笑!!!!!
「そんなに笑わなくたっていいじゃないか!!だから言うのイヤだったんだ。」
 ブスッとする葉月。
「だって・・せつらちゃんらしいって言うか・・・葉月らしいって言うか。」
「・・・・・・。」
「それでどうしたんだ?」
 と可笑しそうに聞く海里に、葉月は何言ってんの?という顔をして答えた。
「一緒に寝た。他に何するんだよ。」
 海里が改めて笑って、葉月の肩に手を置いて言った。
「お前は本当にいい男だよ☆安心してせつらを任せられる。」
「せつらちゃん・・裸なんだろ?」
 横から宏治が不思議そうな顔をする。
「?あ・・いや・・猫耳とオーバーニーはそのままだったな。」
 その答えに宏治は、びしぃっっと葉月に指を突きつけ、キッパリ言ってのけた。
「そんな色っぽい姿の無防備な恋人を前に、起こしもHも縛りもしないで一緒に寝るなんて・・葉月!お前はやっぱ

絶対におかしい!!」

「お前が変態なだけだ!!!!!」
 反対に葉月と海里に断言されてしまう宏治だった(笑)

(しかしこんなんで一体・・いつになったら、せつらちゃんをちゃんと最後まで抱けるんだろうか・・・)
周囲の性癖とせつらの無邪気さに、一抹の不安を感じる葉月だった。(笑)


「んで、どうだった?」
 興味津々の芽衣の口振りに、由奈は苦笑するより他無かった。
「あのね・・・せつら寝ちゃったの。」
「「何ぃーっ!!!」」
 モジモジしたせつらの言葉に、つい2人は声を上げた。
「良く寝れるよねぇ?!あの最中に。」
 と由奈。
「寝たりしたら何されるか分かんないよ。」
 芽衣ちゃん、正解!!
「途中だったんでしょ?」
「途中なの?」
「どこまでされたの。」
「えっとぉ・・・キスして貰ってぇ・・この辺を撫で撫でされてぇ・・・。」
 と胸の辺りを「この辺」と言って指さすせつら。
「それで?」
「服を脱がされてぇ・・・・恥ずかしかったからぁ電気を消して貰ったの。」
「「それで!!」」
 段々身を乗り出す2人(特に芽衣)
「色んなトコ舐められたけどぉ・・・・。」
「何処?!」(おいおい)
「恥ずかしいから言わない!」
 顔を赤くして、せつらが嫌がる。
「そおんな事されてて、何で寝ちゃうの?!!」
 芽衣のツッコミ。
「だって・・・だってぇ・・・気持ち良かったんだもん。」
頬を膨らませて、ブーッっとふくれてみせるせつらに2人は声を揃えて言った。
「それ・・・葉月さんに言った方が良いよ・・・。」
「そう?」首を傾げるせつら。
「「そう!!!」」
「ふぅーん。」
「「ふぅーん・・じゃなーい!!!」」
葉月さんって・・結構苦労しそうだな・と由奈は思った。
ちゃんちゃん♪えっ?蘭と藤実ですか?それが見たいと?お客さん(ここは何処だ)玄人ですねぇ・・・。その話は・・そうですねぇ・・・・・又の機会にでも。他の2組もなかなか凄い事してたみたいですしね。

                       おわり

 

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