私は21歳以上です。

投稿作品ページの目次へ戻る


▼長編小説。(麗撃天使の活動報告と比較すると、「約8〜10話分」に相当します。)


BBS常連「かずよし氏」が開かす、波瀾万丈の高校「マゾ」生活・・・
■題名「無 題」   投稿者 カズヨシさま

        〜この小説は、カズヨシ氏の実体験を基に書かれています〜

※この小説についての著作権は「カズヨシ氏」にあり、御転婆天使協同組合が、その権利を「代理施行」しています。
 従って、二次使用・転用の一切を禁止致します。


ここは、大阪のとある私立高校である。
進学率が地域内でもトップクラスのこの高校は、生徒数が一学年だけでも千人近くもおり、クラスも各科合わせて二十という、その地域では一番のマンモス校であった。
また、進学校には珍しくスポーツの面でも有名であった。野球やサッカーはもとより、その他の球技についても、各大会では常に上位入賞という華々しい戦歴を揚げている。
そんな高校であるから、大学に対しても通常の合格率の他にスポーツ推薦入学等の生徒が大勢居るため進学率が良いのである。
 
  しかし、そういった華々しさの陰では、外部に公表できない事件も幾つか発生している。
酒やタバコは勿論の事、不良生徒による女教師強姦事件、女生徒と担任教師の不倫事件、売春、スケバンによる集団リンチ等、学校側に発覚しただけでも年間十件以上もの破廉恥事件が起きている。新学期早々には入学したばかりの女子生徒が上級生にレイプされ、その結果妊娠してしまうという事件も発生した。しかし学校側はこの事件が明るみに出るのを恐れ、その女子の中絶費用を持つ代わりに内密にするように作為した。つまり親さえも自分の娘がキズ物にされた事を知らなかったのである。
 
  これは、こういった事が明るみに出てしまうと優秀な生徒が集まらなくなるという、学校のメンツを保つために行なわれている揉み消し工作であった。
進学やスポーツ推薦を目指す、俗に言う「程度の良い生徒」が在学していて、表向きは「優秀校」と言われている裏では、そういった程度の悪い生徒もかなりの数が居るというのがこの学校の実態であった。
 
  四月も終りに近付いたある日の事である。放課後で誰も居なくなった校舎のトイレの中で、二年の女子生徒三人が何やら怪しげな相談をしていた。
「畜生!カズヨシの奴絶対に許さない!」吐き捨てるように真由美が呟いた。
その真由美に対し、大柄でショートカットの子が同情するように「ホントだよ。乙女の心を踏みにじるなんてさ。いくら彼女が居るからって信じられない 奴だよ。真由美、そんな奴お仕置きしてやりなよ。」と言った。
「理恵の言うとおりだよ。今更あいつに義理立てなんかする事ないよ。」
今度は洋子という名の子が追い打ちをかけるように言った。ロングヘアーの姿の洋子は、現代風に言えばレースクィーンの姿が良く似合う、高校生とは思えないほどの抜群な
プロポーションであった。そしてそのセックスアピールを彷彿させる美貌は、クラスの男子の視線を一手に集めていた程であった。
 
  二人の言葉に暫らく考えていた真由美は
「そうだね。カズヨシはあたしと付き合う気なんか無いんだし、だからと言ってそのまま 放っておくのもシャクだしね。どうせヤルなら、徹底的にヤッちゃった方が胸がスッと するだろうね。」と答えた。
「そうそう、ヤルなら徹底的よ!」と理恵がはしゃぐ様に言った。
「でもさ、復讐するって言ったってどうやるの?」
「あたしにまかせてよ。良い案があるんだ。」洋子の問いに理恵はニヤッと笑い答えた。
「丁度良い連中が居るわよ。そいつらに手伝ってもらうのよ。」
「もしかして、その連中って空手部の?」
「そうよ。あいつらに手を借りれば簡単よ。」
「でもあいつら使うのってヤバくない?  警察沙汰にならないかなぁ。」
「そこら辺は任せといて、うまくやるから。」
そう答えた理恵の瞳の奥には、得体の知れない光が宿っていた。
  高木真由美は写真部に入部した時、三年の先輩部員である原口カズヨシを見て「すごくカッコイイ」と思った。その想いが真由美に恋心を芽生えさせたのである。
しかし真由美は商業科であったため、進学科のカズヨシが相手をしてくれるはずが無いという事と、すでに恋人くらい居るだろうと、諦めの気持ちも半分あった。
しかしカズヨシに対する感情は押さえようが無かった。
 
 この高校は、偏差値の幅が商業科と進学科ではその数値に大きな開きがあった。
特に商業科は他校の受験に失敗した者、あるいは中学時代の成績や素行が悪かった者など俗に言う「オチコボレ」の生徒が集まっていたのである。そのため、他の科の生徒からも「商業科」は良い印象を持たれていなかったのである。
真由美は決してオチコボレ生徒ではなかった。中学時代の成績は良いほうであり進学科を受けられる程の学力を持っていたのであるが、家が薬局を経営している事からあえて
商業科を選んだのである。しかし、そんな事情のある真由美に対しても周りは「オチコボレ」だと思っていた。
 
  カズヨシに対する思いは日増しに膨らんでいった。
そしてある日、真由美はカズヨシにラブレターを出したのである。しかし、一向に返事は返ってこなかった。
日に日につもる想いにやりきれなくなった真由美は、ある日同じ中学出身の同級生で進学科に入っていた「遠藤洋子」に相談を持ち掛けた。
しかし洋子は、カズヨシは同じ進学科の一年である「坂井淳子」という女子と交際している事を知っていた。そしてカズヨシが真由美のラブレターを同級生に見せ、笑い物に
したという話しも聞いていた。洋子は散々迷った末、真由美にこの事実を打ち明けた。
 
  真由美は最初この話を信じなかったが、その事をカズヨシの口から聞きたいと思い、放課後、洋子と二人で進学科の校舎に入った。真由美が下駄箱を見ると、カズヨシの靴はまだ残っていた。しかし洋子は、カズヨシより三段程下にある淳子の靴が残っているのも発見していた。
今、教室に居るのは二人だけだという事を察知した洋子は、不安な予感がしていた。
足を忍ばせて教室の前まで来た時、中からカズヨシと淳子の話し声が聞こえてきた。
「ねぇカズヨシ君、あなた商業科の女にラブレターを貰ったそうね?」
「うん。だけどあんな子全然興味ないよ。だって女性らしくないし魅力なんか何にも無いもん。淳ちゃんの方がよっぽど魅力的で全然比べ物にもならないよ。」
「ありがとう、嬉しいわ。でもそこまで言ったらその子が可哀相じゃない?」
「全然。ただ欝陶しいだけなんだ。第一、商業科なんかとは付き合ってられないよ。」
「それもそうよね。商業科の女なんて馬鹿馬鹿しくて相手になんかできないわよね。」
ショートカットで色黒の真由美は胸も尻も小さく、よく男子と間違われる事があった。
それに比べて淳子は色白で清楚な淑女のイメージであり、そんな姿にカズヨシは心を奪われていたのである。
 
  気付かれないようにドアの外から二人の会話を聞いていた真由美の表情が青ざめた。
洋子は真由美を校舎から連れ出し、ショックで震えているその肩を抱き締め慰めの言葉をかけ続けた。しかし真由美は「許せない。許せない。」とただ呟くだけであった。
真由美は、カズヨシに対し激しい憎悪の念を燃やし始めていたのである。
そんな真由美の姿を見ていた洋子は、その復讐を叶えてやるためにやはり同じ中学出身で普通科にいる「松本理恵」に手を借りることを思い付いたのである。
 
  理恵は、一見どこにでも居る「普通の女の子」というイメージであった。
しかし理恵は男嫌いであり、どちらかというとレズ嗜好であった。
というのも、中学に入学してすぐその学校の不良連中に強姦され、その事がトラウマになって男に対して敵対心を持つ様になったのである。
そのため彼女の男性経験は強姦された時の一回だけであり、あとは同性との体験ばかりであった。
さらに、中学時代仲の良かった友達の姉がSでありプライベート奴隷を飼っていた事から、何度も一緒になってマゾ男達を虐めさせて貰う事もあった。
彼女は、大の男達が苦痛に悶える姿を見て快感を覚えるというサディスティックな一面を持っていた。しかし、彼女は男女問わず自分が気に入らないと思った者に対しては、
徹底的に制裁を加えるという非常に恐ろしい性格も兼ね備えていた。
中学時代、通学途中の電車の中で彼女のお尻に触った男の睾丸をいきなり握り潰した事もある。
また他校の不良男子をリンチした時、理恵は肛門にタバスコを突っ込み、悲鳴を上げる男の股間を悶絶するまで蹴りまくった事もあった。 
理恵の、一度切れたら後先考えずに行動する性格は筆舌に尽くしがたいものがあった。
 
 そんな彼女が空手部のマネージャーとして入部した時、クラスメイト達は理恵に底知れぬ恐ろしさを感じた。
そう思われていたのは、空手部は「不良」と呼ばれる連中が多かったからである。
その中でも、工業科三年の「浜崎剛士」と「小林竜也」の二人は特に札付きであった。
この二人は特に男子に対するリンチを好んだ。二人の手に掛かった生徒は、同性に凌辱されるという最大の恥辱を与えられてしまうのだ。
しかしリンチを受けた生徒は、その姿を写真やビデオに撮られ「チクったら学校中に写真をバラ撒く。」と脅されてしまうため、訴える事ができなかったのだ。
しかし、そんな二人も理恵の性格には一目置いていたのである。
 
「ねぇ、剛士。ちょっと頼まれて欲しい事があるんだけど・・・」
部活動が終わり、他の部員が帰ったあと理恵は剛士に声を掛けた。
剛士は三年の中でも一番腕っ節が強く、また、校内でも札付きの不良であった。
しかし、剛士は理恵の性格を知っていたのでチョッカイを出す様な事はしなかった。
「何だい?  理恵が頼み事なんて珍しいね。もしかしたら俺に抱かれたくなったのか?」
「何言ってんのよ、バカ!そんな事頼む筈が無いでしょ。第一、病気が染るわよ。」
「御挨拶だねぇ、参ったよ。でも俺は病気なんか持っていないぜ。」
「男のケツ掘ったチンポなんか汚くて誰も欲しくないわよ!」
「何言ってんだよ。ちゃんと洗ってるぜ。」
「兎に角、あんたのチンポの話はどうだっていいのよ。あたしが頼みたいのはねぇ・・」
理恵は今までの事を話し剛士に協力を求めた。ジッと聞いていた剛士は、話が終ると目を光らせて言った。
「じゃあ、その原口って奴をギタギタにしちまえばいいんだな。」
「うん、あいつが二度とカッコ付けられないように徹底的にヤッちゃってよ。あんたの仲間も呼んで男のプライドってやつをズタズタにしちゃってよ。やり方はあんたに任せるからさ。」
「そうかい。それじゃあいつのケツがガバガバになるまで犯し捲ってやるか?」
「何でもいいわよ。最初にあたし等がヤルから、そのあとはご自由にってとこかな?」
「OK判った、力を貸すぜ。ところで、淳子って女の方はどうなんだ。処女なんだろう?
 そっちもヤラせてくれるのか?」
「女はあたし達がヤルよ。あんたに任せたらマンコが壊れちゃうかも知れないらね。」
「何だ、詰まんねぇな。久々に処女マンできると思ったのによ。まぁいいか。」
「まぁそれも成り行きね。期待しないで待っててくれればいいわよ。それでね、あいつ等を捕 まえる方法なんだけどぉ。ちょっと耳貸して。」
他の部員が帰ってしまった後の部室で、理恵と剛士はヒソヒソと小声で話を始めた。
 
  「あのぉ、ちょっといい?」帰り支度を始めていた淳子に洋子が声を掛けた。
「はい?」と顔を上げた淳子に、洋子はニコニコしながら「今度の文化祭の事なんだけど写真部でモデルを探しているんだって。今写真部の人に聞いたんだけど、貴女を指名している人がいるんだって。」と言った。
「えっ、私が?」と聞き返しながら(カズヨシ君が指名したんだわ)と淳子は思った。
「そうなんですか。指名されているのだったらいいですよ。」と淳子は答えた。
淳子は内心、(このクラスだったらあたしが選ばれてもおかしくないわね)と自惚れた。その微妙な表情の変化を洋子は見逃さなかった。
「それでね、これから写真部に顔を出してみない?  善は急げって言うじゃない。」
「そうですね。じゃあ行きましょう。」隣を歩く淳子を横目で見ながら、(何カッコ付けて歩いてんだ、このバカ。お前は今日から一匹のメス豚になるんだよ。)と、洋子は心の中で嘲笑っていた。
 
  校舎脇の雑木林まで来た時「おい!待ちな!」という声がして、木の影から理恵がヌッと姿を現わした。
「お前が淳子か、可愛いツラしているからっていい気になってるんじゃねえぞ。
 ちょっとヤキ入れてやるから一緒に来な!」と吐き捨てるように言った。
その言葉に淳子は一瞬びっくりしたが、すぐに「貴女は誰? 一体何の事よ?」と自分に対して暴言ともとれる言葉を発した理恵を非難するように言った。
「あたしはあなたなんかに付き合っている暇なんか無いのよ!  それに何がヤキ入れるよ。 馬鹿な事言わないでよ!」と淳子はその場を立ち去ろうとした。
その時である。いきなり洋子が淳子の後頭部を鞄で思い切り殴り付けた。
その痛みに思わず「痛っ!」と頭を抱えて屈んだ淳子の鳩尾に理恵のパンチが炸裂した。「ゲフッ!」という声とともに淳子の体は崩れ落ちた。
 
「こいつ可愛い顔してえげつないよな。」
「ホントホント、自分を何様だと思ってるんだろうね?」
「こんなバカ女、初めて見たよ。」淳子に対し三人は口々に嘲りの言葉を浴びせていた。
淳子は、気絶している間に下着姿にされ椅子の肘掛に両足を載せた格好で縛られていた。
もし全裸だったら、乳房や性器はおろか肛門まで丸見えになっていたであろう。
頬を叩かれて正気に戻った淳子は、自分がその様な姿で縛られている事を知り驚愕した。
まだ十六才になったばかりの淳子にとっては、この姿は屈辱以外の何物でも無かった。
こんな姿を見られたくないと、ギュッと目をつむって耐える姿は痛々しいものがあった。
そしてカズヨシの事でこの様な仕打ちを受けている事を知り、これから襲い掛かる魔の手の恐怖に戦いていた。
 
  そんな姿を見ていた洋子が、パンティの上から股間のスリットを指でなぞりながら
「もう少し経ったらみんなの前でストリップショーをやってもらうからねぇ〜。お前の  オッパイとオマンコちゃんをみんなに見てもらうんだよぉ〜。自分のヌードを披露
 できるなんて幸せだよねぇ〜。」と嘲笑うように言った。
(この姿でも恥ずかしいのに、ましてや人前で裸にさせられるなんて・・・絶対に嫌)
猿轡を噛まされ声が出せない彼女は、イヤイヤと首を振る事だけしかできなかった。
  次の瞬間、真由美の猛烈なビンタが頬に炸裂し罵声が浴びせられた。
「いつまでもブリッ子してんじゃないよ!  お前のマンコぶっ潰して一生ガキの生めない 体にする事だって簡単に出来るんだぞ!それともワレメを縫い付けて小便出来ないよう にしてやろうか!」
淳子にとっては、まさに「晴天の霹靂」という状態であった。
全ては真由美がカズヨシになびいたのが原因ではあるのだが、今の淳子は、まさに狼の群れに襲われようとしている一匹の小羊の様であった。
 
  部活動も終わり、カズヨシはいつも淳子と待合わせている校門に急ぎ足で向かっていた。
しかし校門には、淳子はおらず、その代わりに不良姿の男が二人たむろしていた。
その内の一人に見覚えがあった。それは「小林竜也」という留年生だった。
二年の時、体育館の裏でタバコを吸っていた竜也をカズヨシが注意した事があったが、その時「大きなお世話だ。」と殴られ、「先公にチクったら只じゃ置かないぞ!」と
凄まれた。
それから数日後、竜也は停学処分となった。しかしそれは別の生徒が二人の事を見ていて教師に言ったのだ。しかし竜也はカズヨシがチクったと思っていたのだ。
この学校ではタバコを吸った者は停学一週間という厳しい規則があった。
もともとサボリ常習犯だった竜也にとっては、その一週間が命取りとなり留年が決定してしまったのである。竜也は怒り、カズヨシへの仕返しを考えてところへ剛士と理恵から
この話が舞い込んだのである。その竜也が自分を待っている様にここにいた。
不安を覚えたカズヨシに、もう一人の男が言葉を投げ掛けた。
「原口ってお前か?坂井淳子って女の事で話があるからちょっとツラ貸してくれや。」
その男から淳子の名前が出た時、カズヨシは一抹の不安を覚えた。そして剛士を睨み付け「お前、淳子に何かしたのか!淳子はどこだ!」と言った。
「淳子は俺んとこで預かっているよ。お前が来るのを待っているぜ。」と竜也が言った。
「何だと!何で淳子がお前の所に居るんだ!お前達、淳子に何をしたんだ!」
「何にもしてねぇよ。とにかく俺達と一緒に来いよ。」と剛士はサッサと歩きだした。
カズヨシは躊躇したが、淳子が心配になり剛士の言うままに付いていく以外になかった。

(次のページへ続く)


次のページへ

fc