まずは携帯で兄ちゃまとやらにメールを送った

『チェキィ♪ 兄ちゃま、四葉は兄ちゃまの尾行に成功して大きな建物まで来てるデス。東館の○○の○○○で待ってるデスよ』

……人気の無い辺りにそいつを呼びだしてやる

男達は周囲に完全に溶け込みながらそれらしい男が近付くのを待ち。紙袋を手に近付いてきた男にタイミングを合わせて襲いかかる

鉄パイプを手に襲いかかる男達に。あっと言う間に男は昏倒し

「……良い趣味してるんだな」

紙袋の中のロリ鬼畜本や近親相姦本を漁って呟く……どうやらそれなりにあんな妹の居る喜びを知っていたらしい

その後で携帯のメモリをチェック。『妹その1可憐』だのと登録されているメモリに男達は歓喜の渦に包まれ

……妹その12まであるメモリにざわめき合う。何かの間違いじゃないかと不安にもなるが。着信メールの内容は自作にしてはあまりに手がこんでいる

その中から選び出す、何人かの妹を呼びだし……

戦士達は戦いへ赴いた
 
 
 
 

「お兄ちゃん……どうしたんだろう」

海沿いの施設へ呼び出された少女……名は可憐

名は体を表すと言うべきか。可憐な装いの美少女だ……飾り気こそ少ないが素材の良さはそれを補って余りあり。誰しもが護ってあげたくなるようなオーラに包まれた美少女

それが待ち合わせをしているように腕時計を気にしながら駅前に立ち

周りの男や女を怪訝そうに見ている

イベントでもあるのかと思っているが、一種独特の雰囲気を纏った男女が次々に施設へ向かっていく

それを見送りながら可憐は兄の姿を捜し

PIPIPIPIPI

携帯が鳴る……メールの着信のようだ。兄からのそれに文面に眼を通し

『この携帯の持ち主の命が惜しかったら騒がずに言うことを聞くんだな』

動きを止める……兄からのメールだ、それなのに内容はひどく不気味な物で

……周りを見渡す。木の陰からこちらを見てきている男が居る。手には携帯……指を動かすと。可憐の手の中の携帯が鳴り

『着いてくるんだな』

歩き出す…震える可憐は状況に着いていけずにしばらく呆然とし。慌てて歩き出す

男は可憐の先に立つようにして大きな会場に向かって歩いていく、慌てて返信メールを送るが……男の手の中の携帯が震えるだけ

自分を呼びだしたのは兄ではなく彼のようで。兄の今の状況を思って身体が震える

特徴的な体つきだ、後を着いていく目印としては申し分なく……もっとも、今のこの界隈では保護色に包まれているような物だが…その後を追って歩いていく

やがて、人気が無くなると男は可憐に近付き、手から携帯を奪っていく……リダイヤル機能とメールを確かめ、助けを呼んでいないことを確認すると

「あの…」

……改めて歩き出す、その背をゆっくりと追って歩き出し

大きな建物目がけて歩いていく男は軽い足取りで急ぐようにしながら仲間達の所へ舞い戻り。可憐もそこへ入り込む

サークル入場などと訳の分からない貼り紙のしてある場所を、顔パスで通り抜ける男。見張っている男の舐めるような視線を感じながら可憐はそこをくぐり

やがて、倉庫のような場所へたどり着くと

「…お兄ちゃんっ」

柱の一本にくくりつけられた兄と、多くの男達の視線を前に思わず声を上げた
 
 
 
 

大きな部屋だ、もっとも、そこに数十人の男がすし詰めになれば狭くもなるが

奇妙な臭いのする男達に汗臭いを通り越して異臭を感じる可憐、全身を這い回る視線を前に……

「何でこんな事……」

縛られ、猿轡を噛まされた兄。それにナイフが突きつけられる、小さく悲鳴をあげる可憐の背で扉が閉められ南京錠が架せられ

「……い、言うことを聞いてもらうんだな……1つでも逆らったらこいつの耳をそぎ落とすんだな」

「なん……」

言いかけた可憐の目の前でナイフが耳に添えられる、猿轡の下から呻く兄の声が聞こえ

「……」

「ぴ。ピアノが上手だと聞いたんだな…だから、弾いてもらうんだな」

……部屋の中心に鎮座されたグランドピアノ。可憐に怪訝な表情が浮かぶ……あまりに簡単すぎるというか

「さ、さぁ…座るんだな」

逆らえば兄の身に危険が及ぶ……外部に連絡を取るための携帯は奪われた、仕方なく言われるままにする可憐、何処にでも有りそうな椅子に座ろうとして

「…こ、これは?」

「気にしちゃ駄目なんだな」

革張りの椅子、そこの中心……股間が当たる辺りが内側から膨らんでいる。革張りの下に石でも詰め込んだようなそこ、訝しく思いながら座り心地の悪い椅子に腰掛け

「逃げないように腕は縛るんだな」

粘つく腕が可憐の腕を捻り上げる、そのまま椅子の背で手錠を架せられ

「こ…これじゃ弾けません」

「心配はいらないんだな、足は縛らないんだな」

言葉の意味の理解にしばらく手間取るが……理解と同時に青ざめる可憐。男達は可憐に足を使って鍵盤を叩けと言い

脚を掴まれる…ねっとりとした指で靴を奪われ。ニーソックスを脱がされ

「ひっ…」

素足を掴まれる可憐は怯え

「曲は名曲……鶏の歌なんだがお」

見覚えのない曲譜が飾られる。男達は兄を押さえつけたまま可憐の視界の中へ運び込むと、グランドピアノの上へ兄を押し上げ

「な……何を」

「い、一番見やすいところから君の勇姿を見せてあげるんだな」

「ほら、早くしないとこいつの耳が小さくなるんだな」

幾つもの声が可憐を急かしてくる、ナイフの閃きが視界の中で煌めき……うっすらと血が兄の首筋を垂れ

「あっ…」

「ほら。早く弾かないと…」

腕は塞がれている…逆に脚の指は鍵盤の上だ、何を望まれているかはすぐに知れる…可憐は唇を噛みしめ

「早くするんだな」

…狭い部屋に、静かな旋律が零れだした
 
 
 

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