むっとする熱気

まるで、日本中の肥満体型を集めたような・・いや違う、痩身やロンゲ・・あらゆる人種を集めたような夏の祭典、コミケ(作者の一方的な思いこみです)

そこには有りとあらゆる嗜好の人々が集まり、己の中の欲求を満たしていく

・・・そう、そして今日・・三日目には多くの男達が集まり

そこを、虫眼鏡と探偵帽を被った少女が駆け抜ける

「チェキチェキッ・・兄ちゃまは何処かな?」

・・・愛しの兄の跡を追い、兄が入っていったであろう巨大な建物の中に侵入する少女

周囲を考えれば明らかに風変わりだが・・・尾行に夢中になっている少女は気づきはしない

ただ、愛しの兄の姿を求めて辺りを這い回り

「ぢぇぎ?・・・」

眉を蹙め、ようやく周囲の異常性に気付く

鼻を付く汗の匂い・・・ほとんど犯罪レベルのそれに、少女・・四葉は顔を上げ
 
 

・・・たるんだ頬、小さな瞳に大きな鼻、油の浮いた髪に横に引っ張られる美少女の絵柄

果たして現実に生存可能なのか、と言うか・・描写を放棄したい、代表的オタッキー(太)がその眼に拡がり
 
 

「か、可愛いんだな・・何のコスか教えて欲しいんだな」

・・・四葉は迷うことなく逃げ出した

しかし、モンスター(・・をや?)に回り込まれた
 
 

「しゃ、シャーロックホームズかな?」

「いや、これはミス○リー文庫の子ではあるまいか?」

モンスターは仲間を呼んだ、代表的オタッキー(痩眼鏡)が現れた

「か、可愛い子だな・・・握手して欲しいんだな」

オタッキーの攻撃、糸を引く握手・・・精神的ダメージ20

「いや・・チェキィィッッ!助けて欲しい兄ちゃま助けてですぅ!!」

四葉は逃げ出した・・・・・が

「ちぇき・・・・?」

「・・・・・・・萌え・・・・萌へええええぇっぇえぇえっっ」

オタッキー’Sは暴走モードに突入

そして・・彼女にとって最大の不幸が訪れた

半泣き状態で暴走する四葉、それはあるブースにその勢いのまま突っ込み

ドガシャァァァァァァンン

軽快な音と共に机を吹き飛ばし・・その上に陳列してあったフィギアを尽く弾け飛ばしたのだった

「・・・」

「・・・」

「・・・」

散乱する成年向けフィギアの数々・・男達の愕然とした視線の先で、へし折れ、砕け、四散した人形の手足が砕け落ち

「ちぇ・・ちぇきぃうぃぃぃぃぃぃ・・・」

ぐるぐると目を廻しながら気絶している四葉に注目する・・・中堅ながら多数のリピーターと巧みの技で評価の高いサークル

それが仕事を辞めてまでこの日にかけ、全身全霊を刻み込まれたフィギアは、たった一瞬でただの破片と化し

・・・沈黙だけが辺りを占めた

サークルの存亡を賭けた、過去にない作品数・・・それは、四葉のクッションとなった段ボールの下で、からんと音を立て

ただ・・長い沈黙だけが辺りに蟠る

誰も、何も言うことは出来ず・・・

「・・・こ、この子の写真なら・・きっと、高く売れるんだな」

誰かの声・・・周りに集まった男達、そのリピドーは少女の華奢な肢体に向けられ

・・・赤信号、みんなで渡れば恐くない(比喩的表現)
 
 
 
 
 
 

「げ・・・」

参加者の1人が嘆息する

『故障中』眼前のマークを見間違えるはずもなく、トイレの前に立てかけられた札に困り果てながら場所を移動する

・・・誰かの悲鳴が聞こえた気がしたが、自分の問題を解決するのが先で・・・

トイレの大便器、洋式トイレの蓋は閉められ・・その上に少女が座らされている、ソックスを奪い取られ、それらで両手両足を縛られた、持っていたハンカチは口に噛まされ

「んぐっ・・・ぐぃうぅぅっ」

チェック柄の帽子を振り乱しながら呻く四葉、トイレの中はむっとする熱気に支配され・・そこには数多いオタク達が集まっている

四葉の眼前には鼻息を荒くする太めの男が、四葉のデジカメを手ににじり寄り

・・・そのスカートをめくり上げる

「んぐっ・・んうぅぅぅぅっっ」

藻掻くが、数人の男の脂っこい手で押さえつけられる、男達は四肢を掴んで離さず・・腕や脚を撫でてくる、その不気味な感触に身震いする四葉を、男達はじっと見つめ

「防音処理、完了しました」

細い男がびっと敬礼する、その背では軍用の特殊壁材が組まれ・・どんなに騒いでも外には音が漏れない準備が完了し

・・・四葉の口に噛まされたハンカチが撮られ

「なっ・・何するですか!?兄ちゃまに言いつけるです!」

けれど、そんな言葉は周りの男の欲望を加速させるだけに過ぎない

「兄ちゃま・・・いい響きなんだな」

「萌へ・・萌える・・・ぼ、僕も言われたいんだな」

そして、自らの愛作品を破壊されたサークル管理者は四葉のスカートをめくったままの冷たい顔で言い放つ

「お前達・・・・・・・・・嫌がってる子を助けてフラグを立てるのと、嫌がってるのをそのまま犯す!どちらが萌える」

「「「犯せ犯せ犯せ」」」

「ふ・・フラグなんて現実では有り得ないんだな、だったらより現実的な手段を選ぶ」

「そうざんす、写真を撮って脅せば泣き寝入りなんて世迷い言ざんす、ヤった後はしっかり処分、それが必要ざんす」

「諸君・・我々は今から修羅に入る、覚悟を決めよ!目の前に萌えキャラが現れればそのフラグは何だ!?」

「「「「「犯せ犯れ犯っちまえ」」」」」

「我々の使命は何だ!?」

「オタクの血は永遠なんだな!」

「拙者達の血を後世に残すことこそ我等が使命!」

「すなはち!?」

「「「中出しゴム無し膣内発射ぁ!」」」

「写真を撮るぞ!」

「「「おおおおぉぉぉ」」」

「ビデオを売るぞ」

「「「おおおおおおおおおぉぉおぉぉぉお」」」

「等身大で型を取るぞ!!!」

「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」」

「我々は今!伝説になる」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

注 この作品はフィクションです、この作品に出てくる思想、妄想、言動は全て飽田が非人道的人間ならばと言う観点から創作した似非人間です

こういった発言、行為は刑法に違反します、それでもなおこの作品に登場した行為に似た行動をとられる場合は
 
 
 
 

・・・・飽田も誘ってください(止まれ)
 
 
 
 
 

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