・・・西暦1997年・・・
 
 
 
 

バンダナの下の気弱な目が涙に濡れる、優柔不断で馬鹿で、阿呆な脳味噌が空を見上げ涙を堪えている

「今日もカップラーメンだけか・・」

諾々と涙を流しながら溜息を付く男・・・貧乏、不遇、甲斐性なしと・・・人としてのどん底を生きる彼だが・・・一世紀の後には栄光と名誉を含められ、横島老と呼ばれることになる・・・可能性がある

ずいぶんと補正の多い人生だが、珍生と呼ぶに相応しい彼の人生を知れば、誰しもそう思わずには居られないだろう、彼には世界中の尊敬と期待を集めるだけの可能性があるのだから

・・最も、今の彼はただの貧乏学生(どスケベ)だが

・・・暗い夜道、コンビニからの帰り道をカップ麺だけを袋に帰る・・わびしい生活だ、と言うか普通こんな生活をしていれば生活改善を試みるはずだが・・・彼の場合、ただ1つ、目の保養の一点がためだけに通常のおよそ3割・・・仕事内容を考えれば2割以下の薄給で暮らしている・・・金稼いで風俗足蹴く通えば幾分ましだと思うのだが

彼の場合、既に雇い主への服従は本能に刻まれている

街灯に照らされる夜道を1人、涙を堪えながら歩き・・

「・・・時間、間違ってない」

ふと、声が聞こえる

・・・それに、横島の足が止まる・・・理由は1つ、若い女の声だ、ぎゅるりっと、270度首を巡らせ

公衆電話に受話器お置く女が、横島に微笑を向ける・・・待ちかまえていたようなタイミング、実際に、彼の帰宅路を待ち伏せていたのだ、そして電話で時間を確認した

金髪碧眼、蠱惑的なボディラインを脱がしやすそうなシャツとパンツで覆った・・・彼の雇い主にも匹敵する美女

テレサだ、スーツではなくへそ出しの水着のような露出される部位の方が多い格好・・・寒いだろうその姿に、けれど微塵もそんな素振りは見せない、下着を付けてないのか、突き出された胸に突起が横島を向き

「お姉さん、何かお困りですか?私この近くに住んでる横島忠夫という怪しくない男ですが、よろしければ送りましょうか?」

本人ナンパのつもりだ・・・胸の谷間と太腿、ファスナーだけで止められたパンツに食い入るような視線を注ぎながら、溢れる涎を腕で拭う

正常な思考力を持つ女性、同性ならまず逃げるだろうその姿に・・・女は魅惑的な微笑を返すと

「1つお聞きします・・おキヌという名に、心当たりはありませんか?」

顔を近づけ横島の頬に手を添えながら聞く、吐息すらかかりそうな・・実際、甘い微香が横島を刺す距離に思わず身を震わせながら

「い・・いえ、知りませ・・で、でも大丈夫、すぐに見つけますよ」

正直に答えてしまったことを後悔しながら取り繕う

それにテレサがにこりと微笑む・・・どうやら時間は間違っていない、万一おキヌと出会っていれば、事務所に要らぬ愛着を持っているかも知れない・・・今の状態が最もいい

「そう・・」

しばし何か考え込む女、金髪碧眼の彼女は魅惑的な腰をくねらせながら

「おぉぉっ・・」

揺れる胸と腰に思わず横島の目が行き

くいっ

突然、横島の裾が引かれる・・見下ろした先では、おかっぱ髪の少女が横島を見上げ・・

美少女と言ってよい風情だが、13.4かそこら・・なにより、深淵を思わせる深い漆黒の瞳は月明かりにあって輝きすらもたらせない・・・その少女の手が、横島の指を握り

「・・痛くない?苦しくない?」

恐る恐る聞いてくる・・戸惑い、頷く横島に、抱きつく少女は目に涙を浮かばせながら横島に擦り寄り

・・・女子中学生・・それも美少女、微妙ではあるが・・加えて、眼前の金髪美女の手は未だ頬に触れたままで

「・・・はっ、美人局、金か?男が来るんだな?」

物理上有り得ない事態に取り乱し、狂乱する横島・・それを心配そうに見つめながら、彼女等は止めてあったリムジンを呼び寄せると横島を乗せ・・走り去っていく

・・・残されたのはコンビニの袋だけ・・・

「やはりつつもたせかあああぁぁ!!」

・・・横島の悲鳴が響き渡った

・・
 
 

「・・・」

じっと、見つめる・・その視線に居たたまれなくなったのか、横島は視線をずらし

・・・豪奢な調度品に目眩がする・・ホテルのスイートルーム、それも最高級の部類にはいるだろう、彼の雇い主ですら使ったことがあるか分からない部屋に、彼は招かれ

「お腹、すいてないんですか?」

目の前には料理の数々が並べられる・・・とうてい1人では食べきれない量を用意した少女は、じっと横島を見つめるだけで・・・傍らに佇む金髪の美女は不動を揺るがない

・・・、まぁ、見ているだけで愛らしい少女と蠱惑的な美女なのだが

「あ・・あの・・君、達、誰?」

自分の認識の追いつかない事態に、さすがに横島も恐怖を覚え

「あなたの身体が欲しいんです」

目の前の、自分より3つは幼い少女は宣った・・・そして恐怖は一瞬で吹っ飛んだ

「いただきまぁぁすっ」

水泳の飛び込みのように少女に飛び掛かる横島・・けれど突然中空で制止し、襟首に細い腕がかかる

・・・テレサ、ぶらぶらと中空で横島をぶら下げる彼女は

「抱かれるのはかまいませんが、先に用件をすませましょう」

・・・厳重に封の為された・・宝石箱を取り出した
 
 
 
 

「まず、こちらがあなたに提供する物は私とこの方の所有権、現金で5億、既に預金化や債券化の済ませた物では200億まではすぐに動かせます、加えてこの部屋の永住権と、このホテルそのもの・・・既に予約済みを除く全部屋は宿泊を断らせています、どの部屋を使っていただいても構いません」

言って、ジェラルミンケースを幾つか開く・・・敷き詰められた札束は女が言うだけはあるだろうし、訳の分からない書類はずいぶんと上質な紙面に経営権がどうの株がどうのと書かれている

「所有権を持たれれば私とこの方に何をされても構いません」

言いながら服を脱ぎ捨てれば・・女の妖艶な肢体が晒され、横島の眼が赤く染まっていく

落ちついた雰囲気の少女と女、女は服を脱ぎ捨て・・乳首から恥毛までを全て晒し

「引き替えとして・・あなたには我々のマスターの器となっていただきます・・簡単に言ってしまえば、それを受け入れた段階であなたは二重人格になるんです、もっとも、外的な物ですから除去は可能です」

近付くと、豊かな胸の谷間に横島の顔を挟み込む・・絡ませた腕に、横島はどんどん頭に血を上げ

「んっ・・」

女の唇が横島のそれを塞いだ・・中で蠢く舌は横島のそれを絡め取り・・少女が説明を継ぐ

「我々のマスターは既に人格だけの存在になっています、その器としてあなたが最も相応しいのです・・あなたの人格に害は及ぼしません、お願いします」

ぺこりと頭を下げる少女の横で、女は自らの股間に指を這わせ

「んっ・・んぁ」

横島から身を離し、先程まで横島が座っていた椅子に座ると膝を抱え込み、股間を突きつけながら秘裂に指を突き入れる

「私は・・あの方の奴隷です、あっ・・あなたがあの方を受け入れれば・・んぁ・私はあなたの奴隷にもなります・・くぅっ」

・・・目の前で妖艶な美女がオナニーをしている・・そして、奴隷にもなるという・・それは・・

「動かないでください」

宝石箱が開かれる・・少女は横島の額に手を回すと、顔に抱きつくようにしながらバンダナを外し・・宝石箱の中にはそれによく似たバンダナ

「ああっ・・んっ」

食い入るように、眼をテレサの自慰行為に注ぎ込む横島、身体が動かない・・目の前でこんな物を見せられながら身動ぎすら

それは・・・ほとんど地獄に等しく・・・その雰囲気を察したのか、秘裂をかき回すテレサは立ち上がると、手を横島のズボンに突っ込み、あたふたする横島の肉棒を指でしごく

その間に・・少女は、横島にバンダナを与え

「・・・父さん・・起きてもいいよ・・」

・・・横島の額に、第3の瞳が開かれた

「それは・・心眼とも呼ばれる、父さんの最初の師匠・・そして、父さんが選んだ永遠を得る手段」

声が響く・・自分に似た抑揚で、心に声が響き渡り

・・・転生は、果たされた・・・
 

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