岩山に囲まれた洞窟
・・以前から報告は受けていたが、空からの侵入すら難しい入り組んだ地形と複雑な気流のため放置していたが。その先には洞窟がある
・・マグマの杖を振れば、地中から沸き上がった溶岩が岩山を次々に消し去り
「・・行くか」
王子とボロンゴ、ホイミンを引き連れると洞窟へと入っていくトンヌラ
この洞窟に何があるかは知らないが、未踏の地があると言うだけでトンヌラにとっては不満な物だ。魔族などより遙かに世界制覇に近い物を持つトンヌラは信頼できる仲間を連れて洞窟の奥へ踏み入り。ボロンゴ達と共に、トロッコの入り組む洞窟を進む
機械的な仕掛けは進むのを困難にさせ、天井が低く空を飛ぶことも難しい・・・トンヌラ達は頭を悩ませ
力業でトロッコを途中停車させたりとしながら洞窟の奥へ下っていく。反則に近いが魔法の絨毯も役に立った
そして
「・・・あの馬鹿は何だと思う?」
「さぁ・・」
ホイミンが声を返してくるが、ループ状になったまま路線をぐるぐるとトロッコで回っている男は異常としか言いようがなく
・・・かなり長い間回っているのかトロッコは悲鳴をあげている、もう何時壊れてもおかしくないようだが
「・・・奇妙な気を感じる・・」
「・・・変わった生命力を持っていますね・・」
「・・・グルルルルウッ」
王子、ホイミン、ボロンゴがそれぞれ異常を訴えてくる
勇者の血を引いているだろう息子と、回復魔法のエキスパートと猛獣の長の言葉に・・しばし考え込むトンヌラ
ただの人間ではない、それが容易に知れ
「・・・」
とりあえずトロッコを止める・・・勿論まともに止める気はない。爆弾石を数個投げ入れるだけだ
イオ数個分の爆発がトロッコを吹き飛ばし。吹っ飛ぶ男を捕まえ・・・
気絶した男をボロンゴの背に背負わせると荷物を探る。かなり古びた衣服を纏う男は・・・けれど垢や尿の跡は見えず
古び、ずたぼろの恰好をしているのに清潔なものだ・・・その様に怪訝そうに顔を蹙めながらトンヌラは先へ進み
・・・海へ沈んだ天空城を発見した
「なるほどな・・」
グランバニアに戻ったトンヌラは急ぎ、拾ってきた男に関して調べ直し・・・・多くの人体実験を重ねた
目覚めないようにラリホーを重ねがけして調べ尽くしたトンヌラは頭を悩ませると急遽作成したカルテに眼を通す
・・・判明したのは異常極まりない生命力を持っていることと、食事を摂取しないでも生きられるようだ。実際ここへ連れてきて数日眠らせているだけなのに血色は変わらない
そして・・・以前拾った有翼人ルーシアとよく似た血液を持っていると言うこと
ただし、男のそれの方が明らかに濃いらしい。羽根こそ無いが身体の異常性は明白で
沈んでいた天空城のことを考えれば、あれもそこで暮らしていた者だろう・・・なら
「種付けは・・そいつとやらせた方がいいな」
ルーシアの顔を思い出しながら呟くトンヌラ・・・
同じ種同士ならばより血の濃い者が産まれるだろう。カルテを放り出すと男を寝室に放り込んでおくように命じ
地下牢への階段を下っていくトンヌラ・・・牢獄とは思えないほど清潔に掃除された階段を下ると
綺麗な調度品が並ぶ牢獄を見渡し・・・唯一自由のみを拘束する牝奴隷達を見渡す
既に調教済みが多く従順なそれらをかき分け、横たわるそれに眼を向け
「気分はどうだ?ルーシア」
「んぐぅっ・・・んんっっ」
調教前と言うことで拘束具で自由を奪われたルーシアを覗き込む
身の回りの世話は他の奴隷達が行っている、あの男と同じく老廃物の分泌が少ないのか綺麗な姿のルーシアを覗き込むと、そこだけ白く汚れた股間を覗き込み
・・・幸い・・まだ受胎は行われていないようだ
口にギグを噛まされ、全裸で縛り上げられたルーシアは虚ろな目をこちらへ向けてくる
ここ最近毎日兵士によって犯されているのだ。調教は過程の半分をこなし
「・・・やはり人間との間では受精は難しいか・・」
妊娠の兆候が見えないルーシアに溜息を付く
有翼人の少女は牝としてのレベルが高いようなので、孕ませてその子供を楽しもうなどと遠大な計画を立てているが。楽しむには最低十年は必要で
「調教の度合いは?」
「・・・3段階目と言ったところですね」
・・・衛兵の1人が告げてくる、女の調教に手慣れた男達はルーシアの調教の度合いを数字で示し
・・・少なくとも快楽の味は知った様子のルーシアに満足する。ギグを噛ましているのはお仕置きの最中だからのようだ
・・・少なくとも、遊ぶには十分な調教が施されているようで
「寝室へ運んでいけ」
衛兵に命じると、トンヌラは再度地下牢を見渡し
「・・・もう一匹くらい、運んでおくか」
呟き、地下牢の掃除をする1人の少女に目をとめた・・・
「・・・・・・」
未だ眠り続ける男・・その服は剥がされ、全裸で横たわっている。股間のイチモツは並程度・・皮の被ったそれは垂れ下がり
そして、鎖を握るトンヌラがその側で椅子に腰掛ける。面白い饗宴を期待したのか王子達も側にいる。トンヌラは握る鎖をじゃらりと鳴らし
鎖の先・・・首輪に繋がれたルーシアと、最近買い取った少女が繋がっている。首輪を付けられた2人は身を捩ったり平然と立っていたりと反応は違うが
どちらも十分な調教が施されているらしく肉棒を前にしても羞恥は見えず
「この方にご奉仕すればよろしいですか?」
・・・メイとか言う名のメイド服の少女は、茶みがかった髪を揺らしながら全裸の男を眺める。子供の頃に親に売られたらしい・・・過去に様々な飼い主にひどい目に遭わされ。だからこそ、従順でさえ在れば人並みの暮らしが出来る今の環境に満足して従順で
「そうだ・・そいつがお前達のの相手だ」
・・・兵士や、時に魔物まで相手をしたはずのルーシアを押してやる。こちらはまだ捕らえられたばかりで従順とは言い難く
羽根をぱたぱたさせるそれに、メイに目で促すと
「はい・・お薬ですよぉ・・」
嫌がるルーシアをメイが押さえつけ・・薬を喉に流し込ませる
「あぁ・・ぅっ」
俯くルーシアは、薬が身体に回るのを感じながら・・瞳を潤ませ。ゆっくりと・・熱くなっていく吐息を感じ
鼓動が早まり、意識が朦朧としていく・・自分から望んで男など抱かれたくはないが、薬を飲んだ後は。ひどく寂しくなって
・・・男のモノをくわえていないと不安で
「剥き剥きしましょうねぇ」
メイが笑みすら浮かべながら男の肉棒を握っている、メイド服のまま肉棒の皮を剥くメイは、亀頭に舌を這わせて男の胸板の上に尻を乗せる
男に向かってお尻を押しつけるようにしながら舌を伸ばしているめいはぴちゃぴちゃと肉棒をしゃぶり
それに、ルーシアは喉を鳴らしながら近付くと・・・脚を跨ぐようにして男にのし掛かって舌を這わせる
・・・前後から舌の這い回る肉棒はすぐに硬さを持ち、トンヌラの目の前で饗宴は始まった