「・・・」

母の故郷を蹂躙し、同胞の身を守るため生贄となった巫女を蹂躙し、死に行く街の者達を眺めながら・・トンヌラは溜息を付く

自分に益する者は生かしておく・・・大臣や王女のように

従う者には情けをかける・・・ホイミンやアイシス、王子のように

・・・裏切った者は殺し、敵に容赦をしたことはない

・・・そして、護ってくれた者を、助けてくれた者を見捨てない・・・ボロンゴやヘンリー・・

当然のこと・・・魔王と罵られ、悪鬼のように恐れられながら・・彼は自らが定めた領域を逸しない

ただ・・仲間や部下と、それ以外の隔たりが深く、僅かにも交わらないと言うだけ

見も知らぬ巫女が死のうが犯されようが何の痛痒も感じない

彼の味方と言えるのはボロンゴやヘンリー、ホイミン・・ほんの僅かにだけ

そして・・パパス

「父さん・・」

自分とヘンリーを護るために死んだ、グランバニアの王

その想いを継ぐために、自分はグランバニアを継ぎ・・・

何時からか、その父とは全く違った道を歩み始めている。その二律背反に襲われながら、トンヌラは気配に振り返り

「色々と有りましたよ」

ホイミンが近付いてくる・・手には幾多の財宝を抱えて、その中でも・・ホイミンが肩に担ぐ美麗な刺繍の施された絨毯

・・・それは、強力な魔力を秘めた伝説の道具

・・・まぁ、自由に空を飛ぶ魔物達を従える彼には必要ないかも知れないが

「魔法のじゅうたんか」

ホイミンの手にあるそれを眺めながら言う

話には聞いていたが、この街にあるとは思わず

「おそらくは・・」

魔力によって宙を舞う絨毯・・・それに手で触れ

さすがに人前で魔物を使って空を飛ぶわけには行かない・・・そう考えれば、役にも立つだろうが

「それともう一つ・・年老いた巫女が面白い情報をくれました」

顔を向ける、柔和に微笑むホイミンは地図を拡げると一点を指し示し

「天へ至る塔・・」

・・かつて、何人かの導かれた英雄が天へ至ったという塔・・強靱な竜と天使達が住むという天空城へ至る塔

なるほど、面白い情報だ・・・

やがて、エルヘブンの制圧が完了したと報告があり

・・トンヌラは喰らえとだけ命を告げる・・・約束など気にもならない、ただ、モンスター達の腹を満たすためだけの蹂躙が続き、生き残ったのならそれが捕らえられるだけ

人よりなお魔物に近い側を生きながら、トンヌラはグランバニアへ戻り

・・・サラボナにおいて巨大なモンスターを倒す

特に用もなく立ち寄っただけなのだが。現れた魔物は巨大で・・トンヌラの破壊欲を満たすには十分で

その腹にあった鍵を大切に懐へしまうと

・・・トンヌラ達は天へ至る塔へと、その針路を変えた
 
 
 
 
 
 

「つまらんな」

そして、すぐに欠伸を噛み殺すこととなる

魔物の巣窟となっていた塔は、確かに普通の冒険者には困難なのだろうが・・・トンヌラには明らかに不足で

王子と一緒になって最上階へ上り詰めるのに一時間と要さなかった

得られたのもマグマの杖一本・・・山を崩すことも出来るという杖が有れば、以前報告にあった岩山に埋もれた洞窟にも入れるだろうが

・・・長い塔を上り詰めただけの成果とは思えず

「何か面白い物が無いか捜すか・・・」

王女をサンチョに任せ、王子と一緒になって塔を散策する・・王女は熟した頃に食べるためまだトンヌラの性癖をほとんど知らないのだ。逆に言えば・・・トンヌラは塔の中で彼自身の欲望を満たせる者を探し

そして・・・

「・・・見つけたな・・」

隠し部屋で眠り続ける少女を眼にする、その背には白い翼、そして人間離れして整った容姿、間違えようもない・・天空人だ

・・・天空界の技術なのか、世界樹のエキスの中で眠り続ける少女は極端に体温が低く。積もった埃はかなりの歳月を感じさせる

・・・ここでたった1人、長い時を眠り続けてきたのだろう。天空人最後の生き残りなのかも知れない

トンヌラはホイミンや達を呼ぶと・・・少女を目覚めさせるように命じ

「新陳代謝を減退させ仮死状態になっているだけですから・・暖めれば」

その言葉を聞くやいなや少女をエキスから引っ張り出す、身体にシーツを巻き付けて眠っていた少女からそれを奪うと

・・白い、透けるような肌が露わになり・・以外と幼い容姿が晒される。薄紫の髪と白い翼、特徴的な少女を抱きしめると・・冷たい肌を撫で

王子がマントを床に敷く・・・・トンヌラはそこへ少女を引っ張っていくと、四つん這いになるようにしてやる

全裸の少女は抵抗もなく、秘裂をトンヌラ達に見せつける体勢を取り・・・その秘裂を開くと観察する

「人間とほとんど変わらないみたいだな・・」

「天空人との混血の民の話も聞いたことがありますから、たぶん生殖は可能でしょう」

ホイミンの言葉に大様に頷く、人間とほとんど変わらぬ形をしている・・胸を揉み潰せば、乳首もほとんど変わらず

「混血の民というのはどちら側に似るんだ?」

「天空人です。その子供は全て翼を持ち・・稀に持たない者も産まれると」

・・・抱くのに何の障害もないと言うことだろう

天使の容姿を持つ少女、それを犯すことにトンヌラは笑みを浮かべ

「首輪を架して最上階まで運んで行け」

命令する・・天に最も近い場所でこそ、犯すには相応しいだろう

「・・・」

欠伸を噛み殺しながら、天使の・・白いうなじを思い出し笑みを浮かべ

・・・トンヌラは再び階段を上り始めた

・・・愛らしい獲物を夢想しながら
 

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