チゾットへ続く山道、その中腹で

「ルドマンさんにお礼を言っておいてください」

言いながらルドマンから送られてきた宝箱を開けるトンヌラ

「これはいい」

それは水の羽衣だった、ルドマンからの使いが帰っていくのを見送った後でフローラに今までの露出魔的服装からそれに着替えるように言う

「ただし………」
 
 
 

複雑に入り組んだ山道を進むトンヌラ達、トンヌラとボロンゴとホイミン、そして最後列をフローラ
………E水の羽衣
ただし、トンヌラはフローラに他に何も付けることを許していなかった
肌着すらも
そのため魔法力で服の形になった水以外は何も付けていないフローラ、乳首はもちろん淡い茂みも見て取れる
それに羞恥を覚えながら先へ進むフローラ
そして中程を来た頃、先に町が見えてきた………その中へ入っていくトンヌラ、仕方なしに従うフローラ
当然注目されているが、今となってはそれほど気にもならない、黙って前へ進み
突然気が遠くなる、足下がふらつき………そのまま前のめりに倒れ込んだ、意識が遠のいていく
 
 
 

「大丈夫か?フローラ」

倒れた妻を献身的に介護する夫………に見えるだろうたぶん
そうしながらフローラの身体を子細に観察していく、少なからず医術の心得はあるつもりだ、奴隷時代に培った物だが………それから考えるとただの疲労のようだった

(しばらくは何もヤらない方がいいか)

そう考えると老婆に頼んでフローラに肌着を付けさせる、ボロンゴとホイミンにもしっかり言って聞かせて
ボロンゴの背にフローラを寝かせると、そのまま先へ進む
幾つもの道を進み………崖を駆け下り、とうとうグランバニア城を視界に入れるトンヌラ………妙な既視感に襲われる、何時か何処かでこの城を見たような………
それを振り払い入城するトンヌラ………あいにくと夜だったため門は閉められている

「また野宿か?」

ため息を付きながら出ようとすると、ふと………城壁の外に一軒家が建っているのが見える、どうやら見張り小屋を兼ねているようだが

「失礼します」

ノックの後そこを覗いてみるトンヌラ、そこの住人らしき男もそちらを見、ふと時が止まる
何処かで見覚えがあるのだ………その男に
男の方も同じで、何とか思い出そうとしているが
二人はぽんと手を叩き

「サンチョか」

「坊ちゃん?」

叫ぶサンチョ、信じられない物を見たように頭を振ると

「ああ、とうとう幻覚まで、今日は早く寝よう」

「何だ、ここはサンチョの家か、なら好きに使っていいな、とりあえずフローラを寝かせるか」

「幻聴も………そろそろ迎えが近いんですかね、パパス様、坊ちゃん、もうすぐサンチョも逝きますからね」

「よいしょっと、寝るか」

「ああ、ボロンゴそっくりの幻覚まで、きっと疲れが溜まったんですね、お休みなさい………」

そのまま寝に入るサンチョ………起きた後騒ぎになったのは言うまでもない
 
 
 
 
 
 
 

「………はい?」

謁見の間でトンヌラが素っ頓狂な声を上げる、立ち並ぶ兵士達からもざわめきが漏れ、大臣は血相を変えている、平然としているのはサンチョとオジロンのみだ

「トンヌラ様に王位を譲ると申したのです」

呆然とするトンヌラ、その頭の中では唯一尊敬すべき父が思い浮かぶ

「父さんが………ここの国王?」

トンヌラにとって父は実力ある戦士だった、けれど………国王としての品格では持ってなかったように思う

「そう、そして貴方は本来ここの王子であるべき方なのです」

オジロンの話は要約するなら国王になれるという簡単な物だった、けれど通常なら考えられないことだ
血の繋がりだけしかない十数年城を開けていた元奴隷の男を国王に………そんな無茶が通るはずがない、現に大臣は猛反対している
けれどその大臣以外は割と納得の風情だ、特に年輩の者ほどさかんに頷いている
それほどまでにパパスへの信頼と忠誠は厚かったのだ、結局、王家の証さえ手に出来れば国王の座を譲るという確約を為してしまうへほどに
渡りに船なトンヌラはフローラの見舞い(この場合フローラがよけいなことを言わないよう)ボロンゴを見張りに残すとホイミンと二人洞窟に向かったのだった………そしてそこで新たなる仲間はぐりんと出会い、カンダタを活け作りにした後グランバニア城に戻ったトンヌラ、盛大な歓迎を受け
そしてそこでフローラ懐妊の報を受けまた我を失うほどの驚きに包まれる………その思いはたった1つ(チゾット以来溜まった性欲を何処に吐けと!!!)
オジロンの娘といういい獲物はいるが、しばらくは大人しくしていなければいけないため手が出せないのだ
そしてぼて腹に手を出す気はない、出産に立ち会わないわけにもいかない
一日三発を必須としているトンヌラには耐えられないことだった

「ビアンカ連れてこればよかった?????????」

トンヌラ心の叫びby出産五分前だった
 
 
 
 
 
 
 

「産まれたか………」

大きな声で泣く双子を抱きながらフローラも抱きしめるトンヌラ………ちなみに名前は王子と王女に決まった
これでようやく手が出せる………けれどそのトンヌラの想いはサンチョの用意した大宴会によってにわかに崩れ、夜が更けていくのであった
 
 
 

………その晩、城中に響き渡る悲鳴
それに呼ばれたように飛び込んだトンヌラが見たものは、夜月を飛ぶモンスターの影とそれにさらわれるフローラの姿

「俺にどうしろと言うんだーーーーーー」

深夜のグランバニア城にトンヌラの叫びが響いた
 
 
 

「………で?」

凄まじい不機嫌さで報告に来たサンチョに聞くトンヌラ………すでに玉座に座し見事な采配を振るっている
片手間に国内の問題を采配し、全力を持ってフローラを探す………懐には王子と王女、手を離すといきなり泣き出すのだ、そのせいで適当な女に手を付けることも出来ない
ちなみに王子は天空の剣で遊んでいる

「ま、まだ見つかってません………それと、言われたとおりボロンゴとホイミンの国内の行き来は自由にさせています」

実際サンチョ達に対しては全くと言っていいほど期待はしてなかった………トンヌラが期待しているのは

「こっ、こら待てっ」

謁見の間にホイミンがふよふよ飛び込んでくる、そのうで?には妙な靴、そしてその後を追う大臣
ホイミンはその大臣に関節技をかけながら

「どうやら………手がかりが来たようだ」

いって笑う………夜叉のように、その瞬間に大臣は自分の愚考に気づいた………これから起こるであろう惨事にも
 
 
 

この塔か………行くぞ
言って笑う………その腕には天空の剣、左手に盾、そして兜、刃の鎧という完全装備だ、後ろには目を血走らせたボロンゴ(全長2メートル余)とホイミン(関節技に習熟)そしてはぐりんが続く
近づくモンスター達は瞬殺で血煙へと変わっていく
彼等に敵う敵など居るはずもなく、中ボスすら一蹴りで倒すとボスの間に飛び込む

「ふっ、きっどわああぁぁっ」

飛び込むと同時に振るわれた天空の剣がボス(らしきモンスター)の腕を切り飛ばし、左手に絡みついたホイミンがそれをへし折り、ボロンゴが腹を食い破る

「がっはっ」

何の見せ場もなく倒れ伏すモンスター、トンヌラは壁にもたれるように倒れるフローラを見つけると

「フローラ」

慌てて駆け寄り

「ヤらせろーーーー」

一気にドレスを破き去る、一瞬で下着まで脱がせる速度は神速と呼ぶに相応しい

「へ?」

まだ状況がよく分かってないフローラの秘所にいきなり指を入れるとズボンに手をかけ
身体がぎしりと音を立てて止まる

「なっに?」

見ると脚から順に脚が固まっていく

「くっ、ボロンゴ、そいつにとどめを刺せ」

身を起こしトンヌラに指を向けるモンスター、それにボロンゴは身体を向け、身を包んだいかづちがモンスターの半身を焼き滅ぼす

「くっ、我が最後の呪い受けよ」

その言葉を最後にトンヌラとフローラの身体が石へと変じる

「バシルーラ」

ボロンゴとホイミン、はぐりんもまた姿を消し

「俺のこいつを何処にぶち込めと言うんだーーー」

トンヌラは石化するペニスを見て叫んでいた………そしてフローラは悟りの境地に至ったか、服の端切れを集めせめて秘所と乳首を隠す

「ええい、これでも食ってろ」

そんなフローラを腕一本で持ち上げると、天空の装備を捨て、懐かしきひのきのぼうを秘所に突き入れ、腕を後ろで止める

「んくっ」

そして髪を乳首に縛り付け………そこまでが限界だった、せめてポーズくらいはと、普通に立ちポーズを決めて石化した………膨らんだ股間が異様と言えば異様だが
そしてフローラも石化する………ただし、M字に足を開き腕を後ろ手で止められ、秘所は細部まで精密に石化し、勃起した乳首を突きだした状態で………秘所からはひのきのぼうが生えかなり異様で淫靡だったりする………
そしてその数分後、二人はやってきた盗賊の手により持ち出され、重くて動かなかった天空の装備だけがそこに残された
 
 
 
 
 
 
 

二人は石像として別々に売却され、トンヌラはとある一軒家の庭先に飾られることになった、その間子供達はすくすくと成長を遂げ
グランバニアはラインハットやテルパドールと国交を持ちどんどんその支配力を上げていった
国王の座はあえて開け、大臣は替わらず臨時摂政としてオジロンが統べた
そして時は流れる………新たな伝説を秘めながら
 
 
 
 
 

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・・・飽田は反応が少ないとつくづく更新が遅れますので
ちなみに、レスはとことん遅いです
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