「・・・さて・・」

ぴりぴりと、緊迫した空気を発しながら南雲は息を整える

・・死闘の前すら、レイプした女の前でもここまでは緊張はしないだろう

事実、涼子と顔を会わせてすらほとんど気にも留めなかったのだから・・・けれど、その南雲にも、躊躇うことはある

「・・・」

初めて愛した・・女

初恋だったろう、愛していたのだろう・・・だから、結婚しているという事実は重い枷だった・・・幼稚だった自分には力で自分の物にすることしかできなかった

・・・中学、もっと前から女を力で物にしていた自分が初めて犯すことを躊躇った女

・・・そして、初めてそれを許してくれ・・諭してくれた女性

根本的な性格の矯正とはいかなかったが、以前に比べれば・・彼女のおかげで随分大人しくなったものだ

彼女との再会は、長い海外放浪の中でずと思い悩み・・結局果たせなかった

今、こうして日本に呼び出され・・ようやく、きっかけを得た想いだ

何度も、石段を見上げ・・また目を離すことをくり返す

薄汚れた巨漢の男がそれをするのはひどく不審な物だろうが、南雲は迷い・・石段の前を右往左往し・・・・

・・・突如感じた殺気に身を前に投げ出す

寸前まで居た場所を過ぎ去る白刃・・・斬撃は地面を削って過ぎ去り、飛び跳ねた一撃が腹を凪ぐ

「くぅっ」

達人の一撃だ、南雲にも避けることが精一杯で

くり返される斬撃の応酬に身を仰け反らせ、傍らに落ちていた鉄パイプを握る

・・・対峙する2人、相手は天狗の面を被った剣士

手に持つ獲物も業物だろう、その波紋には引き込まれそうな魔力がある

斬鉄くらい平気でやりそうな達人だが、刀という物は刃筋が通らなければ斬れないものだ

タイミングをずらしてしまえば受け止めることは可能で

「・・・シュッ」

気勢と共に斬りかかってくる天狗、それに・・鉄パイプを大上段に構え

・・・・迷うことなく突き出した

ガギッ

鉄と鉄が噛み合う嫌な音・・・南雲は、鉄パイプに縦に食い込んだ刀を捻り

「・・・・・・何を考えてますか」

地面に組み伏せられたときに、頭を抱える

捻ろうとした瞬間力の方向を逆転させられ、合気の要領で投げられたのだ

けれど、天狗の面を飛礫で狙うだけの隙は見出せた・・・砕いた天狗の下からは、見知った顔が覗き

「不審者が居たからな、退治してやろうと思っただけよ」

・・・天狗の下の顔は南雲の恩師であり、美咲の父・・鬼塚鉄齊の姿があった
 
 
 
 
 
 

「・・・・」

酒杯を傾ける

普段はそれほど酒を嗜むことはないが、今日ばかりは呑みたかった

隣では鉄齊が南雲が用立てたつまみをくわえながら日本酒を傾けている・・南雲は洋酒、かなり強いやつだ

聞かされたこと

美咲の死・・

南雲にとってきつく苦しかった

愛情や欲望を暴力でしか発散できない南雲が唯一心から欲した物・・暴力では得られないと、むしろ・・恋い焦がれた物は

夫と共に火に包まれたという

「・・・」

生きる意味を失ったような、喪失感

自分の価値が消えてしまいそうで

すっと、背後に気配がある・・・洋酒の瓶を傾け、日本酒を置いていく小柄な影を眼で追い

「・・美雪ちゃんか」

微かにだけ、頬が綻ぶ

昔、まだ言葉も喋れない頃に見た美咲の赤ん坊の姿

・・・月日が実感される

自分が思っていた以上に、多くの時間を独りで過ごしたようで

その晩は、二人して潰れるまで呑んだ
 
 
 
 
 
 

「・・・」

二階の一室に布団を敷く

死んだと言葉で告げられただけでは信じがたい物でも・・家には住む者の気配が移る

寂れたこの屋敷から、活気を求めることが難しく

・・・頭がふらつく、意識を損なうまで飲んだのは本当に久しぶりだ・・・久しい感慨と共に南雲は瞳を閉ざし・・・

「・・・・」

掛け布団を剥ぐ、こんもりした膨らみは南雲の腰辺りにまとわりつき

「・・何してるんだ?レイハ」

見覚え有る顔に嘆息する、紅い眼の少女は南雲の肉棒をくわえ込み

「以前のお礼がまだでした、身体は洗ったようですし」

言って、肉棒をくわえ込んでくる

ちゅばっちゅぱっ

・・正直、女など抱く気分ではなかったが・・それでも、美咲に向けていた慕情が行き場を失ってはいた。それを美雪に向けてしまうよりは・・・・残された少女を美咲の代わりと見てしまうよりは

「っ?」

レイハを抱き寄せる、そのまま布団に横たわらせる・・・普段にない乱暴さに戸惑っているようだがそんなことは関係ない

今の自分にとって、これは欲望を鎮めるための道具で

指を突き入れると龍気を放射する。色々と試してみたが・・女の股を開かせるにはこれが一番だ

実態のない、けれど感覚として残る塊に犯されたレイハの秘裂が濡れる、それを待たず・・南雲が肉棒を突き入れ

じゅぶっずぶぶぶっじゅにゅぶぶぶっっ

「あっ・・くぅぅぅっっ」

さすがのレイハの口からも苦悶の呻きが漏れる、それを気にせず・・気にする余裕もなく、南雲が腰を揺する

「・・美咲さん」

その呟きは聞こえただろうか、聞こえたとすれば抱かれる女にはとんでもない侮辱だが。レイハは気にしないだろうと思う

ただ、憤りをぶつけるためがだけにレイハに肉棒を突き入れ

腰を振る、欲望を満たすためだけの行為・・

やがて意識が遠のいていった
 

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