真昼の情事/官能小説

  賄い付き下宿

                        蛭野譲二

   36.二度目の夏休み


  
 ここに下宿するようになって二度目の夏休みを過ごしていた。

 国にはこの年も帰ったが、盆が明けてさして日が経たないうちに下宿に戻っていた。

 テディーハウスのちょっとした手直しなんかの雑用が、バイトになっていた。

 前にも言ったがこのアパートは、住人が女の人ばかりだったんで、バイトをしてるといろいろ良いこともあったんだ。

 干してある洗濯物の中には、色っぽい下着も多かったし、真夏だから土日には、ブラチラなタンクトップで居るお姉さん方とも遭遇した。

 そういえばここの住人は、比較的巨乳の人が多かった。

 軒下に吊り下げられたブラジャーもカップの大きいものが大半だったように思う。ただ綾さんのブラジャーみたいに並外れたサイズの物では無かった。

 大きな胸にはコンプレックスを持ってる子も多いから、綾さんみたいに優しくって巨乳の人が大家さんだと居心地が良かったのかもしれない。

 俺は、これまでにもアパートに出入りしてたから、住人にも顔を知られていて、いろいろ作業をやっている合間に、世間話なんかもするようになっていた。

 みんな自分の家に居るわけだから、町に出ているときみたいに格好つける必要も無いのかな。まあ、本人の下着を干してあるような所で話してるんだから、気取ってみても仕方がないんだろう。

 俺は綾さんとの関係で、色っぽい下着にはだいぶ慣らされていたから、下着をジロジロ見るような欲求も抑えられたし、綾さんがいつもノーパンだったためか、女性のパンティーを見ても、それほどときめかなくなっていたんだ。

 そんなことも幸いしてか、下着ドロボーに成り下がることもなく、気楽なアルバイトとして、ちょくちょくアパートに出入りしていた。

 特に何かにつけ用事が多かったのが、ここで初めて修理をした麻美のところだ。

 彼女の部屋は、工事の出来から言えば「ハズレ」の部屋だったようで、俺の出動回数も多かった。

 大概は、三十分もかからないで直るようなことなんだが、彼女は機械音痴で、その手のことはまったくダメだった。

 お陰で、俺は多少なりとも頼もしく見えたのか、アパートの住人の中では、特に親しくなっていた。

 具体的な日までは決めなかったが「今度、食事に行きましょう」なんて話くらいまでには発展していた。


 アパートや下宿の修繕をした日は、必ず綾さんがお風呂を沸かしてくれていた。

 俺はシャワーを浴びるだけよりも、湯船にとっぷりと浸かるのが好きだったから、一階のお風呂を使わしてもらうのは有難かった。

 たいていは、一人で入って純粋に汗や汚れを落とすだけだったんだが、たまには綾さんと一緒に入ってソープランドまがいの痴戯に至ることもあった。

 そういう時は、俺が誘って綾さんが一応渋々入るっていう形を取っていたんだが、この日は違っていた。

 まだ九月になる前のことで、修理のバイトの後一人で風呂に入っていた。

 そうしたら戸の外から綾さんが声をかけてきたんだ。

 「一緒に入ってもいいかしら?」。

 俺にとっては、一も二も無い。

 「どうぞー」って返事をした直後に、素っ裸の綾さんが入ってきたんだ。

 隠しきれるわけもないんだが胸を片腕で押さえるようにしていた。一方、下半身にも手を当てていたが、見えにくいせいかちゃんと隠しきれてない状態で、小股の切れ上がったツルツルの股間が粗方見えていた。

 「どうしたんですか?今日は積極的じゃないですかー」。

 「えー、そんなつもりじゃなかったの。まだ時間も早いし、『お料理作る前にお風呂に入るのもいいかな』って思って」。

 「さては何か企んでるでしょう?」。

 俺と入れ替わりに綾さんが湯船に入る。

 いつもだったら胸を暖め過ぎないように浅めに浸かっているのに、この日はとっぷりと首まで浸かっていた。

 「駿くん、勘がいいのね。今日はクリームシチュー作ろうと思ってるの」。

 「てことは、ミルクをいっぱい出すためにオッパイを暖めてるんだ」。

 「まあ、そんなところかしら。それで悪いんだけど今日はミルクでマッサージするのは無しよ」。

 「そりゃー、ちょいと残念だなー。でもシチューだったら精々牛乳ビン二本分くらいあれば足りるんじゃないの?そのくらいだったら特に何もしなくても楽に出るでしょ?」。

 「まだお料理の奥深さは知らないわよねー。本当に美味しいシチューはお水を一滴も使わないのよ」。

 「てことは、初めっから母乳で?」。

 「解っちゃった?それに人間のお乳は牛乳より薄いから、その分もたくさん必要なの」。

 「全部でどのくらい使うの?」。

 「そーねー、最初にお鍋半分くらい入れて煮て、後で二百くらい足すから、全部で八百くらい使うかしら」。

 一回の料理の間にそれだけの母乳を搾るつもりでいるのだから、すごいと思った。

 俺としちゃあ、綾さんのオッパイを水鉄砲みたいにして遊ぼうと思ってたんだけど、そういうわけにも行かない。ただこの時点では、エッチを諦めたわけでもない。

 「じゃあ逆にマッサージしてあげるよ。血行が良くなるとオッパイの出もいいでしょ?」。

 俺は洗い場から綾さんの肩に手を伸ばし、暫くは真面目に肩を揉んでいた。

 「あー気持ちいいわー。お陰でオッパイも張ってきたみたい」。

 見ると、湯に浸かったピンクの突端から煙のようにミルクが噴き出し始めていた。

 「じゃあ、簡単に身体洗っちゃうわね。替わって」。

 俺はまた湯に浸かり、入れ替わりに綾さんがスポンジを使い始めた。

 シャンプーはせず、軽く身体を擦りあげる程度で本当にササッという感じだった。

 ここで丁寧に身体を擦ってオッパイに刺激を与えると母乳が一気に噴出し始めるかもしれないからだろう。

 シャワーは、俺がかけてあげた。不自然にならないように注意して背中を手で摩るようにした。

 肩からウエストの辺りに掌を下ろして行き、プリンと張ったヒップを撫でても綾さんは、嫌がりもしなかった。

 シャワーの飛沫をお尻の割れ目に当て、さらに下から股間に噴きつけるようにした。

 後ろから手を差し入れて、女の裂け目を軽く何回か撫でた後のことだ。

 右手の中指を折り曲げて、綾さんの秘窟にスッと差し入れたんだ。

 指はスムーズにアソコに入った。

 「あっ、ダメよ」。

 綾さんが嗜めたが俺は指の抽送を開始した。

 「だって、せっかくシャワー浴びてるんだからきれいに洗わないと」。

 「あん」。

 ほんの暫くは、綾さんも俺の指に身を任せてくれていた。

 だが、指の数を増やそうとしたとき、後ろに回してきた彼女の手が俺の手首を強く掴んで押し下げたんだ。

 「ダメ、ダメ。今変になっちゃったら、お料理ができないわ」。

 「いいじゃない、ちょっとくらい」。

 「ダメよ。感じすぎるとここでお乳が噴出して止まらなくなっちゃうから、お風呂場から出れなくなっちゃうもの」。

 このときの綾さんは、なかなかその気にならなかった。

 「えー、ここでお預けは無いよー」。

 それでも俺は、まだ食い下がっていた。

 「しょうがないわねー。じゃあ、後にしてくれるなら、駿くんのやって欲しいことに付き合ってあげるから、それでいいでしょ」。

 「うーん」。

 「ねっ、何時までもお風呂に居たら、晩御飯が遅くなっちゃうもの。希望があったら言って」。

 そのときは、何故かまた彼女を外に連れ出そうと思ったんだ。

 「じゃあ、言った通りにしてくれる?」。

 「えっ、ええ、いいわよ」。

 「それなら今度、海にでも行こうよ」。

 「えー、そんなのすぐに決められないじゃない。それに私、肌があまり強くないから、日焼けするの苦手なの」。

 「いや、このところクソ熱いからさー。じゃあ、屋内もあるプールにしようよ」。

 「とりあえずは、おうちの中でできることにして」。

 それで俺は、咄嗟に言ったんだ。

 「わかった。じゃあ、裸にエプロン」。

 「えーー、また変なことばっかり言ってー」。

 「だって、これからシチュー作るんでしょ?だったら、天ぷらみたいに跳ねないし、ちょうどいいじゃない」。

 「シチューは、前捌きでお肉や野菜をバターで炒めるのよ。だから……」。

 綾さんは、ほんのちょっと考えるようにしていた。

 「まあ、いろいろお望みはあるようだけど、その内にね。考えておくわ。それよりオッパイにシャワー、掛けて」。

 俺は、お湯が出っ放しになっているノブを持ったままだったことを忘れていた。

 正面を向いた綾さんにシャワーを当てると、見る見る血管が浮かび上がってきた。

 「ありがとう。じゃあ、私先に揚がるわね」。

 そう言うと、彼女はそそくさと風呂場を出て行ってしまった。

 当て外れの展開に、ちょいとがっかりだった。

 このときは、仕方なくビンビンになっていた息子が大人しくなるのを待って風呂を揚がったんだ。



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