鈴香とレッスン!ヨーコ様

 僕には妹がいる。歳がひとつだけ違う妹で、名は鈴香だ。周りの人に比べると随分小柄だが、持ち前の可愛らしさと優しさが鈴香の存在感を強める。先日も登校中に捨て猫を見つけて学校に連れてきたときは皆の注目を集めた。いつも周りからマスコットのように扱われている鈴香がこれまたマスコット的な子猫を抱いて登校してきたのだ。道ゆく生徒は男女問わず鈴香の方を振り返り、可愛い、といいながら寄ってきた。僕はその様子を不愉快に感じながら見ていたのだ。

 鈴香は容姿だけでなく中身も優秀だ。学校での成績はほどよく、教師へのうけもいい。そしてさっきも言ったような優しさ――人だけではなく犬や猫、更には物といった類にまで鈴香は同じように触れる。そんな態度が周りの者から好かれ、よく家まで鈴香に相談を持ち掛けに来る女のコもいる。日頃は子供として扱われている鈴香も実際にはちゃんと頼りにされている。僕はいつも皆から慕われ、自然と皆の中心にいる鈴香が羨ましかった。憎らしかった。

   ・

「もっと勉強しないか。一年のお前の妹はもの凄く優秀だと言うじゃないか。」

 社会の時間。すっかりオジンの社会教師が先日のテストを返却する。一人ずつ名前を呼んでは、生徒に教卓までとりに来させる。そしてオジンは僕に答案を返すとき、そんなことを言ったのだ。

「・・・はい。」

 親からは勿論、教師からも毎日のように言われる。これでも中学の時の成績はよかった。高校受験も難なくクリアし、僕はレベルの高いこの高校へと入学した。ところが高校に入ってからはうまくいかず、以前から褒められてばかりだった鈴香が僕と同じ高校に入ってからは毎日、嫌と言う程僕は鈴香にコンプレックスを抱かされたのだ。

「・・・くそっ!」

 僕は小声でそう呟き、返ってきた答案をクシャクシャに丸めた。僕の行動を横目で見て、クラスメートの何人かがひそひそと「またやってるよ」と話している。僕はばつが悪くなり、逃げるように自分の席へと戻っていった。

「答え合わせするぞー!」

 オジン教師がテストの返却を終え、教室中に声を響かせる。答え合わせ? 僕は気まずい気分になりながらもクシャクシャに丸めた答案を元に戻してゆく。

「戻すんなら、丸めんなよ。」

 後ろの方で誰かの声が聞こえてきた。

   ・

 事件は突然起こった。放課後僕はムシャクシャした気分をおさめようと旧校舎で一人の時間を過ごしていた。誰とも会わないでいられる時間が僕にとってはとても大切だった。僕は毎日のように旧校舎の屋上への階段の元に座り込んでは、過ぎ行く時間を無駄に感じていた。その日も僕はいつも通りいつものところへ赴き、静かな時間を過ごしていた。そろそろ帰ろうか、そう思って旧校舎の廊下を進んでいた時、僕は見てしまった。

「なんだ?」

 旧校舎に一室から複数の声が聞こえる。近づいてみると、確かに中に人の影がみえた。こんなところで一体何をしているんだ? 僕は都合よくわずかに開いた扉の隙間から目を凝らして中を覗いた。

「!」

 観察するには絶好の場所だった。セックスを覗くには。部屋の中にいた幾人かの男たちは皆ズボンを脱ぎパンツを脱ぎ、勢いよく勃起したペニスを外に出していた。そして内二人の男の下半身は中央で抱え上げられている女のコの顔と股間に接続されていた。下半身を顔に接続させている男が両手でその女のコの胸を持ち上げ、股間に接続させている方の男が両手で同じようにその女のコの両のふとももを持ち上げる。そうしてその女のコ――鈴香の身体は見事に宙に浮いていたのだ。

(鈴香!)

 僕は空中輪姦されているのが鈴香であることに気付き、思わず声を出しそうになった。その声をなんとか押しとどめ、もっとよく見ようと更に扉の隙間に顔を近づけてゆく。

「これだけ身体が小さいとここの締まりもすごいもんだな!」

「バカ、さっきまで処女だったからだろ〜?」

 男達の会話が聞こえる。視界が狭いのでどんな奴らが喋っているかはわからなかった。しかしそんなことはどうでもよかった。僕は鈴香の裸体、それも男の性器をくわえこんだふたつの部分に集中した。鈴香の股間からは赤色の液体が流れ出ており、顔には涙をいっぱいに溜めている。上着もスカートも下着も全て取り除かれた鈴香の裸体は、二人の男の間で身体を揺らされていた。

「おい、まだかよ〜?」

 一人の男が不平を漏らす。

「だったら握らせりゃ・・・お、そうだ!」

 鈴香の口にペニスをくわえさせていた男が何か閃いたようだ。男は鈴香の身体と繋がっていない他の男達に指示し、鈴香の両手にそれぞれ1本ずつペニスを握らせた。

「スズカ、お前のオッパイ持ち上げてるオレの手どけたらどうなるかわかるよな?」

 鈴香の胸を激しく揉み上げながら男がいう。もし男がその手を話せば鈴香の上半身を支えるのは男のペニスだけとなり、おそらくそのままはずれて床に叩きつけられるだろう。男は鈴香に問い掛けるが、鈴香の口にはペニスが咥えられており鈴香は返事ができない。

「離すぞ、スズカァ〜!」

 鈴香の返事をまたずして、男は両手を胸から離した。同時にガクン、と鈴音の身体が重力に引っ張られる。

「うむぅぅっ!」

 鈴香はとっさにペニスを握らされている両手に力を込め、転落を免れる。

「うはあっ! スズカちゃん、大胆だな!」

「そんなに強く握ったら気持ちよくなっちゃうよ!」

 鈴香にペニスを握らせている二人の男が歓喜の声を上げる。

「オマエら、はあ、オレのにゃ頭1個分の体重がかかってんだぜ!」

 息を荒げながら嬉しそうに男が言う。

「動け、動け!」

 同じく鈴香にペニスを咥えさせている男が号令をかける。それを合図に鈴香を囲む四人の男たちが動き出し、鈴香の身体がむちゃくちゃに揺れる。

「スズカちゃんのお口で射精第一号〜!」

 鈴香の頭側にいる男が腰を一気に前に突き出し、動きを止める。しばらくしてペニスを引き抜かれた鈴香の口から何らかの液体が吐き出される。床についたその液体は間違いない、精液だ。

「ひぐっ、えぐっ、おちる、おちちゃうぅ!」

 鈴香は2、3度せきこんで口の中の精液を追い出すと、目の前にいる先程までペニスをしゃぶらせていた男の顔を見上げ訴えた。頭を支えるペニスが離れたことで鈴香の身体は更にバランスを崩し、いつ床に落ちてもおかしくなかった。

「だったら、落ちないようにしてやろう。」

 鈴香の眼前にいる男が他の男達に合図を送り、鈴香と性器を繋げ合わせていた男が鈴香を支えながら床に仰向けに寝転ぶ。その上に鈴香の身体をうつ伏せに降ろしてすぐ、鈴香の下敷きとなった男は再び腰を動かしはじめた。

「や、やめっ、やめ・・・!」

 鈴香が声を出し始めると、再び鈴香の頭の側にいた男がそのペニスを鈴香の口へと突っ込む。

「またせたな、1箇所開いたぜ!」

 ペニスを口にぶちこんだ男が部屋の奥に目を遣って言った。ちょうど僕の視界では死角となっていたとこ ろから、もう一人の男がやってきた。

「へへっ、やっとか! で、開いてるとなると・・・」

 男は既にペニスを外に出し、準備は万端だった。彼は鈴香の尻の近くに寄ると両手で尻の肉を押しのけ、性器ではない穴へと強引にペニスを沈めていった。

「うっ!」

 鈴香の身体がビクンとはね、今もなおペニスを握らされている両手に力が入る。

「うはっ! スズカちゃん、イイよお!」

「オレなんかこんなことしちゃうもんね。」

 鈴香の左手にペニスを握らせていた男が、今度は自身の右手で自分のペニスを鈴香の左手ごと握り締め、自慰を始める。

「オレもしよっ!」

 右手側の男もすぐに同じことを始める。その間下敷きになっている男は鈴香の背中や胸に手を這わせ、アナルに侵入を続けている男は右手で尻を揉みまわし、左手を鈴香の股間の前面へとまわしペニスを咥えこんでいる鈴香の性器をいじくりまわした。そして鈴香の頭側にいる男は鈴香の頭を両手で掴んで激しく前後させる。

「はあっ、スズカちゃんのカワイイおててがオレのをシゴいてるぜ、はあっ!」

「オマエがシゴいてんだよそれ、はあぁっ!」

「はあっ、はあっ、スズカちゃんのオッパイ、イイなっ!」

「やっと奥まで入ったぜぇ!」

「オレだけさっき出したばっかなんだよな〜!」

 そして五人の男たち全員にほぼ同時に射精感が訪れる。

「顔に寄せろ、顔!」

 鈴香の右手を使って自分のペニスをシゴいていた男が左側の男に言い、両者が鈴香の手ごとペニスを鈴香の顔に寄せ付ける!

「イイ、イイ! イ、イキそうだっ!」

 五人の男たちがいっそう激しく動き、鈴香の身体が大きく跳ねあがる。

「イ、イクイクッ! イク!」

ドピュドピュッ!

 鈴香の両の頬に精液がとびつく。同時に口の中にも発射されたようだ、鈴香が苦いものでも口に入れたような顔をする。鈴香の下半身を責めていた二人も動きを止め、ふーっ、ふーっと呼吸を整えている。五人の男が同時に射精したのだ・・・いや、五人ではない。六人だ。

「はあ、はあ・・・」

 僕が握り締めていたペニスの先から白く濁った液体が出ていた。

   ・

 あれから家に帰って数時間、未だに夕方みたあの光景が頭から離れない。僕の脳裏に焼きついたもの、それは鈴香の裸体だけではなかった。鈴香にペニスを託して忽然とした表情をみせた男たち。どれくらい気持ちいいんだろう。それがどうしても気になった。

 隣の鈴香の部屋を覗き込む。鈴香は僕に大幅に遅れて帰宅し、それからずっと部屋のベッドの上で泣いている。ちょうど母さんも用事ででかけているのだから都合がいい。僕は鈴香の部屋に堂々と入っていった。

「お、お兄ちゃん?」

 僕の気配に気付き、鈴香が急いで涙を拭く。僕は涙を必死に拭こうとする鈴香に近寄り、肩に手を置いた。

「お兄ちゃん・・・?」

 鈴香が赤くなった眼でこちらを見る。僕はその視線から眼をそらすと鈴香を力まかせに押し倒し、スカートの中のパンティに執拗な攻撃をかける。鈴香の顔が一気に青ざめ、精一杯叫ぶ。

「いやっ、お兄ちゃん! やめて!」

「見ず知らずの男でいいんなら、お兄ちゃんだっていい筈だろ!」

 僕の手がパンティをがしりと掴む。

「お兄ちゃん・・・観てたの・・・?」

 鈴香の身体から力が抜ける。僕はその隙に一気にパンティをずらしてやった。そうして鈴香の身体を回転させ、鈴香の尻が上に来るようにしてやった。

「いやっ! やめて! ・・・どうして助けてくれなかったの!」

 鈴香が必死に僕に訴える。僕はいきりたったペニスを取り出し鈴香の股間に密着させると

「助ける訳ないだろ。」

 と吐き棄て、ペニスを鈴香の股間に接触させた。

「いやあっ! いやあ―――――っ!」

 鈴香がじたばたと脚を動かそうとする。しかしずれたパンティが両脚を固定しており、鈴香は思うように動けない。僕は閉じきった鈴香の股の付け根の肉を両手でおしのけながら侵入孔を探し、ペニスを沈めてゆく。

「おっ、おぉっ!」

 滑るようにペニスが入りこむ。これほど容易く入るものなのか? おそらく夕方の宴で鈴香の膣は広がりきってしまっていたようだ。

「ガバガバだな。」

 更に奥に侵入してゆくと、ペニスと膣の隙間からかすかに白く濁った液体が小さな泡をつくりながら出てきた。

「しかもドロドロか。でも、気持ちいいもんだな!」

 初めての挿入に、ガバガバもドロドロも関係なかった。僕は鈴香の中で柔肉と擦れ続けるペニスを襲う快感に満足し、この快感を持続させようと休みなくペニスを動かす。

「いやあっ! いっやあああああ!」

 鈴香が叫ぶ。だが、誰かが来る訳でもない。今鈴香を犯しているのは、本来鈴香を守ってやるべき兄なのだから。

「で、でそうだ! イクっ、イク! はぁあんっ!」

 ペニスを鈴香の中で擦り始めてわずか数十秒、僕のペニスは今まで感じたことのない快感なる刺激に耐えることができず、一気に絶頂を迎えてしまった。ドク、ドクとペニスの中を通って精液が鈴香の身体に流れ込む。

「はあっ、はあっ、はあっ・・・」

 出し終わった後でも荒々しく呼吸を繰り返し、僕はペニスを鈴香の身体から引き抜いた。同時に鈴香の膣から白濁の液がこぼれおちる。

 満たされた。今、何もかもが満たされた。僕は数年もの間忘れていたご機嫌を取り戻し、満面の笑顔を浮かべながら自分の部屋へと戻っていった。嗚咽を漏らす鈴香のことなど最早忘れて。

   ・

   ・

   ・

「最近、お前つきあいがよくなったよな。」

 友人の一人がある日、休み時間にそんなことを言い出す。

「そ、そうかな?」

 僕は照れながらも謙遜してみせた。

「教師からの評判もいいし、最近は女子にも気にされてるし。いいよなあ。」

 友人はそう言うと僕の方に顔を近づけ、小声で話し始めた。

「・・・でさ、実はお前を紹介して欲しいって女がいるんだよ。これがそいつの写真。」

 手渡された写真を見てみる。なかなか好みの外見だ。

「いいな。結構好みかも。」

「よし、キマリだな! また連絡するぜ。」

 友人は僕にそれだけ言うとそそくさと教室をでていった。

「可愛いコだな、ふふふ。」

 僕は幸せを身体いっぱいに感じ、教室の窓から空を見上げた。

   ・

 鈴香は今、入院している。鈴香はあの日、僕が抱いてやったあの日に、全ての記憶を無くしてしまった。もはや普通の生活に戻れない鈴香はそれからずっと入院を続けている。もうあんな疫病神に僕の人生を邪魔されることはない。鈴香がいなくなって手に入れた喜び。今の僕の使命、それは鈴香のことなんかさっさと忘れてやっと楽しくなった生活を満喫することだ。次はどんな喜びが僕を待っているのか。そんなことを考えると胸が見事に高鳴る。

 

 

そう、あんなヤツはもとからいなかったんだ。

 

 

 




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