鈴音ちゃんのノートヨーコ様

 今日、僕の両親は共に仕事で貫徹するので家に帰ってこない。ということは、家には僕と鈴音がふたりっきり。といっても特別意識するようなことじゃない。それに、そんなことはこれまで何回もあった。僕は学校の帰りに夕飯の材料を買って帰った。鈴音は私立の学校で、家から少々離れているのでこういった買い物は僕がすることになっているのだ。

 家に帰ると、鈴音の靴があった。どうやら帰ってきているらしい。僕は買ってきた食材を適当に冷蔵庫に放り込む。これを調理するのは鈴音の仕事だ。僕は学校の鞄を持って二階に上がり、自分の部屋で鞄を下ろして服を着替えた。

 動き易い服に着替え、僕は鈴音の部屋を覗き込む。しまった、またノックするのを忘れてしまった。ところが、いつもなら聞こえてくる筈の「ノックぐらいしてよ!」という声が聞こえてこない。ベッドを見ると、鈴音は制服のままぐっすりと眠っていた。

 背中まで届く長い髪がベッドの上でクシャクシャになっている。まだまだ子供っぽい寝顔が転がっている。普段はあまり意識していないが、こうしてみると鈴音は結構可愛い。小さな鼻といい小さな口といい、幼さの強く残る顔が印象的だ。夏も近づいてきたが、さすがに布団もかぶらずに寝ていては風邪をひいてしまうかもしれない。僕は鈴音に布団をかけてやろうと、部屋の中へと入った。

「うわっ!」

 僕は思わず声を出してしまった。横になっていることで鈴音のスカートは見事にめくれあがり、そこからはピンク色の模様の入ったパンティが見えていた。あらわになったパンティとふとももは、僕の想像以上に大きかった。鈴音のお尻って、こんなに大きかったのか。僕はどきどきしながら、鈴音の様子を窺った。目は覚めていないようだ。僕は鈴音の寝息を注意深く確認し、顔を鈴音のパンティに近づけていった。

「やっぱり大きいな。」

 近くで見ると、やはり鈴音のお尻は大きかった。少しだけなら、と思いパンティに、ふとももに手を触れてみる。あたたかい。僕はだんだんと興奮してきた。妹といえど、こんなに間近から女のコのスカートの中をじっくり観察したことなんて当然なかったのだ。妹なんだからちょっとくらいいいだろう、そう思うといろいろ試してみたくなった。ふとももをゆるやかにさする手を内股へと動かしてゆく。するとその動きに反応してか、鈴音が

「う〜ん・・・」

 と唸って身体の向きを変えた。慌てて僕は手を引っ込める。もう少しで手が鈴音の脚の間に捕らえられるところだった。僕はほっとしながらも、もっと見たいと思って鈴音のスカートをめくり始めた。更に、鈴音が目を覚まさないように注意しつつ、ゆっくりと鈴音を仰向けにした。そして、真正面から女のコのスカートの中を観察する。

 パンティにはうっすらと陰毛が映っている。そうか、鈴音も勿論生えているんだよな。僕はしばらく、食い入るように鈴音のパンティをみていた。

「だ、だいじょうぶだろ。」

 僕は小声で自分に言い聞かせ、鈴音のお腹の下からパンティの中へと右手を侵入させた。ペンティの中はふとももと違って随分汗ばんでいた。僕の手の形にパンティが膨らむ。僕はなるべくパンティに力が加わらないように意識しながら、手を鈴音の身体に密着させて侵入を続けた。

「すごい・・・」

 鈴音の陰毛は汗で湿っており、僕の指にぴったりとからみついてきた。僕は陰毛の生えている部分を何度も擦って、どんな風に生えているのか想像する。その間のパンティの中を右手はもぞもぞと動き、パンティはいろんな所が膨らんだりへこんだりした。

 遂に僕の手は鈴音の性器らしき所にふれた。肉がまわりと違って軟らかくなっており、そこからだと鈴音の身体の中に入れそうだった。僕はおそるおそる指を全身させる。指の先も既に鈴音の汗で湿り始めている。その時、僕の指にからみついたままの陰毛が鈴音の皮膚を引っ張り、鈴音が目を覚ましてしまった。

「お兄ちゃん、なにして・・・きゃああ!」

 鈴音が自分の股間を見て真っ青になり、悲鳴を上げる。僕は焦って右手をパンティから引き抜き、鈴音の口をその手で塞いだ。鈴音はその手を押しのけて、僕にはむかってくる。

「なにするのよ、変態!」

 鈴音が僕に敵意をむきだしにかみついてくる。しかし僕の意識はもっと別の所で働いていた。

――もっと、触りたい。

――女のコの股間を舐めてみたい。

――挿入してみたい。

 そんなどす黒い欲望が僕にいつも以上の力を与えた。僕は鈴音を押し倒し、鈴音の両腕を持ち上げた。

「痛い! 痛いってば!」

 鈴音が首を横に振りながら叫ぶ。だが僕は鈴音の反応に気を止めることなく、側にあったタオルで鈴音の両腕をベッドに縛りつけた!

「痛っ!」

 思いきりきつくひっぱたので、鈴音の腕には相当の痛みが走ったのだろう。ベッドの柵に思いっきり押しつけられている部分が赤く染まる。だが僕は相変わらず鈴音の反応には気を遣わず、作業を続けて行った。

「嫌! 何するのよ!」

 鈴音は力いっぱいに脚を閉じて僕に抵抗する。僕は鈴音のタンスからひっぱりだした衣類を握り締めつつ、開脚させようと腕に力を込めた。鈴音が全力で叫ぶ。

「嫌っていってるでしょ!」

「うるさい!」

 僕は鈴音が目を覚ましてはじめて声を出した。おもいっきり怒鳴りつけてやった。鈴音は僕の意外な反応に身をすくめた。その一瞬、鈴音の脚から力が抜けたわずかな隙をつき、僕は鈴音の脚を思いっきり開いた。

「や、やめて!」

 今までの気迫もどこへやら、鈴音はすがるようにそう言った。僕は返事をせず、自分の身体を鈴音の脚の間へと倒した。そして身動きできなくなった鈴音の両足をそれぞれ、ベッドの両の柵に握り締めていた衣服で縛り上げる。

 鈴音は全く動けない状態となった。動くとすればそれは頭のみだ。僕が着ている服を脱ぎだすと、鈴音は涙を流しはじめて僕に懇願した。

「おねがい、ひっく、お兄ちゃん、やめて!」

 しかし僕は相変わらず鈴音に返事を返さず、上半身をあらわにした。そして僕は鈴音にゆっくりと近づいてゆく。

「いや・・・いや!」

 鈴音は必死に身体を動かそうともがく。だがいくらもがいても身体がベッドから外れる気配はなく、その間に僕は鈴音の股間のところにまで顔を近づけた。そして、スカートを再びめくってゆく。

「いやあああ!」

 鈴音が涙をこぼしながら叫んだ。僕は鈴音の叫び声を気にすることなく、鈴音のパンティをじっくりと視姦した。

「ちっ。」

 僕は舌打ちした。ひとつ失敗をしていたのだ。パンティを先に脱がせるのを忘れていた。スカートも邪魔だ。僕は一度自分の部屋に戻った。

「ひっ!」

 間もなく鈴音の前にあらわれた僕はハサミを持っていた。鈴音の顔が恐怖でひきつる。僕はハサミを鈴音の股間に近づける。

「動くなよ。」

 僕の低く唸るような声に、そしてハサミに鈴音は身体をこわばらせた。動く気配はない。僕はそのまま冷たいハサミを鈴音の脚に押しつけた。

「いやっ!」

 鈴音が恐怖のあまり身体を跳ねさせる。その動きで、危うくハサミを鈴音の身体に刺してしまうところだった。

「動くなっていっただろ!」

 僕は鈴音の腹に強烈な拳をいれた。動けない鈴音は拳の直撃をもろに受け、苦しそうな声を出す。苦しくても、身体をまるめたり腹を抑えたりはできない。その分、鈴音は苦しみを口へと持ってきた。鈴音の口から唾液がこぼれる。

「じっとしてろ。」

 僕は吐き棄てるようにそう命令し、ハサミで鈴音のパンティを切りはじめた。布を切る感触にはさすがに慣れておらず、思ったようにパンティが切れない。ある程度切ったところで僕はしびれをきらし、その切れ目からパンティを力にまかせて破ってやった。

「いやあああ! 誰か助けて!」

 パンティを破られたことで鈴音が錯乱し、来る筈のない助けを呼ぶ。僕は鈴音の言動を完全に無視し、鈴音の股間に注目した。さっき僕の指にからみついていた陰毛がある。はじめてみる女のコの脚の付け根がある。開脚した状態で縛っている為、脚の間もよく見える。僕は鈴音の股間にかぶりついた。

「やめ、やめて!」

 鈴音の股間を食べてしまうかのようにかぶりつき、僕は思うがままに舌を動かした。舌に唾液を通して鈴音の陰毛がからみつく。少しでも身体を動かして抵抗しようとする鈴音の胴体をがしりと掴み、僕はひたすらに口を、舌を動かした。

「いやあっ、ひっく、やめてぇ・・・」

 鈴音が言葉を発しては黙り、発しては黙りを繰り返す。僕は鈴音の反応など構いもせず舐め続けた。舌にからみつく陰毛の数が増せば一度鈴音の股間から大きく頭を離し、陰毛がらめから舌を救出する。そうして再び鈴音の股間にしゃぶりつく。むちゃくちゃに動く僕の口からは大量の唾液がこぼれ、鈴音の股間は唾液臭くなってきた。それでも僕は舐めつづけ、遂には肉の柔らかくなった部分にその先を侵入させた。

「ほほはな。」

 ここだな、と僕は自分に言い聞かせた。いよいよ鈴音の秘部に入ってゆく。

「いやあああ!」

 僕の舌が鈴音の秘部を執拗に責めはじめると、鈴音がいっそう大きく泣いた。やはり直接性器を責めると反応が違う。僕ははじめて鈴音の反応を意識し、満足した。舌を膣に押し入れ、内部を時計周りに、反時計回りにかきまわす。僕の舌が円を描く度に

「や、やめっ、はあっ、はぁあっ!」

 と鈴音は声を漏らした。舌をできる限り前に押し出しているので僕の口は大きく開き、今もなお唾液が鈴音の股間を辿ってゆく。鈴音の身体を抑えつけていた僕の両手はいつのまにか鈴音の下半身を、鈴音のパンティがあった場所を激しく撫で続けていた。鈴音の下半身を自分のものにしたいと主張するように僕の両手が動きまわる。

「ふうっ、ふうっ、い、いやぁ・・・」

 鈴音の身体の震えが僕の手に感じられる。鈴音の身体のぬくもりが僕の手に感じられる。――いや、僕は鈴音に興味があるんじゃない。鈴音の下半身に興味があるのだ。試したい。女のコの股の間にちぎれんばかりに勃起した僕自身のペニスをいれてみたい。そんなことを考えている今も僕の舌は鈴音の膣をかきまわし続けている。舌をめいっぱい大きく動かし、本当にペニスが入りそうかどうか確認する。

「ふあぁ!」

 その動きに、鈴音が一声大きく喘ぐ。ペニスは入っていけそうな感じだった――と言うより、舌を完全に包み込んでしまう程の肉のつまった穴にペニスをいれてみたかったという方が正しい。僕の右手が僕自身の股間をまさぐりはじめる。既に僕のペニスは服の上からわかるほどに勃起していた。僕は舌を抜き口を離し手を離してズボンを、そしてパンツを脱ぎ捨てた。

「! いやあ!」

 僕の脱衣に気付いた鈴音が恐怖で声を震わせながら叫ぶ。僕は鈴音によく見えるように自分のペニスを鈴音の眼前へと持っていった。

「いやあっ、やめて、やめてぇー!」

 ペニスを近づければ近づけるほど鈴音はみっともなく泣きじゃくり、かすれてしまう程に力を込めて叫んだ。僕は涙ですっかり色の変わっている鈴音の頬にペニスの竿の部分をなすりつけた。一向に渇かない涙が僕のペニスと鈴音の頬を密着させる。

「これから鈴音の下半身にいれるんだ。」

 僕はこれから何をするのか宣言してやった。腰をくねらせ、ペニスを鈴音の頬になすりつけてやる。

「鈴音の下半身と、セックスするんだ!」

「ひぐっ、いやあああっ!」

 泣き叫ぶ鈴音を放っておき、僕は鈴音の下半身を目前に身構えた。鈴音の涙で多少湿った僕のペニスが、もうすぐ唾液でドロドロになった鈴音の下半身に侵入する。そう考えただけで僕はゾクゾクしてきた。

 ペニスの先端を肉のつまった穴に当て、力を込めてゆく。唾液が滑りをよくしたのか、亀頭の部分はすんなりと入った。

「あぁっ!」

 先端を襲う堪らない快感に、僕は忽然の吐息を漏らした。ペニスの先端、竿の部分とは違う色をした亀頭が膣の中にすっぽりとはまる。亀頭が膣の肉に沿って滑った時の刺激、そして今亀頭を包み込む肉の温度。舌をいれた時は舌自体が熱くなっていたのでわからなかったが、ペニスをいれてはじめて僕は膣の中が暖かいことに気付いたのだ。一息置いて侵入を再開する。

「あぎぃっ! ぐぅうっ!」

 鈴音が悲痛な声を漏らす。同時に僕のペニスは強力な抵抗を受けた。思うようにペニスが入らない。これ以上は入らないのではないかと思う程、ペニスの先端での肉の抵抗力が大きい。

「はぐうっ、んむっ!」

 鈴音が苦しそうに悶え続ける。

「お前が苦しむから入らないだろ!」

 僕は鈴音の腹部に再び拳をぶち込んだ。鈴音の腹部が僕の右拳を包み込む。その一瞬の間に、僕は自分の下半身を一気に前へと押し出した!

「・・・・・!」

 散々首を振っていた鈴音の頭がピタリと止まる。一気に奥まで入り込んだペニスと膣の隙間から、今までとは違う異質な液体が流れるのを感じた。僕は鈴音を貫いたことにこの上ない満足感を得た。同時に、鈴音の頭がゴロリとうごいた。

「ごぶっ! がろぅっ!」

 鈴音の口から勢いよく胃液が溢れ出す。宙に飛び出した黄色い胃液は鈴音の制服を染め上げ、鈴音の口から顎を伝ってこぼれた胃液は鈴音の身体に沿って制服の中へと入っていった。胃液のなんともいえない悪臭が充満する。

「そのまま黙ってろ!」

 僕には最早、胃液の臭いがどうこうと感じる余裕はなかった。全ての意識は股間、性器に集中している。僕はなんとかペニスを動かそうと腰を揺らし始めた。

「くそっ、うまく、動かせないな。」

 なかなか思った通りにペニスを鈴音の下半身の中で動かせない。めいっぱいに腰を動かすと、鈴音の下半身までもが一緒についてくる始末だ。僕は舌を入れていた時のように力いっぱいに鈴音の下半身を抑え、やたらとおおげさに腰を振ってみた。

「! はあっ、はあっ! よくなってきた! はあっ!」

 僕は動かぬ、動けぬ鈴音の下半身をペニスでめいっぱいもてあそんだ。ペニスを半分くらいまで膣から出してみたり、押し込んでみたり。まるでダンスをするかのように腰を動かしてみたり。とにかく僕は思いつく限りいろいろな動きを試した。その間、鈴音は一向に動かなかった。

「こ、これが一番だな! はあっ、はあっ!」

 最終的に僕のペニスは小刻みなピストン運動におちついた。動きが小さい分かえって自分の思い通りに操れる。

「はあっ、はあっ! イイ、ここはすごく、気持ちイイ!」

 遂に射精感が迫ってきた。ペニスの内部により大きな快感が発生する。

「で、でる! でるんだ、でちゃうぅ!」

 僕は初めての膣内での射精に多少動揺しつつも、なんとか両の手を鈴音の下半身を囲むようにベッドに押しつけ発射の態勢をとった。

「あ、あ、あ、あ、あ!」

 僕のペニスが鈴音の下半身の中で激しく脈打つのがわかる。ペニスから精液が発射される度に僕は「あ、」と声を漏らし、全ての意識をペニスの快感へと集中させた。

「ふぅー、ふぅー・・・」

 僕は肩で大きく息をしながら、射精後の呼吸を整えた。そしてズルリ、とペニスを鈴音の下半身から引き抜く。ペニスの先端には濁った白い液体が糸を引いていた。

 鈴音は解放されても動かなかった。

   ・

 明日からは毎日だって鈴音の、女のコの下半身の中で射精ができる。セックスができる。次はフェラチオをさせてみようか。きっと気持ちいいに違いない。そして今度は後ろからペニスを挿し込んでやる。僕は次なる鈴音の下半身とのセックスに気持ちを高ぶらせ、布団の中で僕の右手は懸命に僕のペニスをシゴいていた。

   ・

 翌朝。僕はいつも通り自分の部屋で目を覚ました。まだ目覚まし時計の音を聴いていない。僕は時間を確認しようと時計を置いてある棚の上へと手を伸ばそうとした。

「・・・!?」

 眠気が強く残っていたので、すぐにはわからなかった。が、予想だにしない力が僕の腕の動きを封じ込めており、僕は時計を手に取ることができなかった。眠気に抵抗しつつ辺りをみまわすと、僕の身体は信じられない状態になっていた。

「な、なんだぁ!?」

 驚きの声と共に眠気も消え失せる。なんと僕の両腕両脚は、ベッドの四隅に縛りつけられていたのだ! 上を見上げると、鈴音がうっすらと笑みを浮かべて僕の顔を見下ろした。

「お兄ちゃん、目が覚めたぁ?」

 いつもと違った、低い声だった。鈴音は朝早くから普段着に着替え、こうして僕をベッドに縛りつけていたのだ。

「鈴音、何するんだ!」

 僕は両腕に思いきり力を込めた。だが、腕は全くといっていい程動かない。かわりにベッドのきしむ音がする。鈴音は僕のそのような動きを見てクスリと笑って言った。

「昨日の仕返しするの、今から。」

 仕返し? 僕は昨日鈴音にセックスを強要した。なら仕返しというのもセックスなのか? パジャマの中で僕のペニスに力が入ってゆく。僕はまじまじと鈴音の下半身へと眼を遣った。またあの中へ入れるのか。鈴音の下半身のラインを服の上から見通すように視線を動かし、僕はニヤリと口元を歪ませた。

「スカートをめくった仕返しからするね。」

 鈴音はそう宣言すると僕の右腕を縛りつけた辺りに移動し、しゃがみこんだ。僕はベッドの上から動けないので、鈴音が何をしているのかわからなかった。ただガキン、カキンと金属のぶつかり合う音が聞こえる。昨日僕が使ったものと言えばハサミか? ところが鈴音が持ち上げて僕に見せたのはハサミではなく、ペンチだった。

「ふふっ、うふふ・・・」

 鈴音がペンチの先をみつめて静かに笑う。そして鈴音は僕の縛りつけられている右手の人差し指を掴み、指の先端にペンチの先を近づけ、当てる。

ベキン!

 めくられた。僕の人差し指の爪が。

 

 

「うふ、うふふふふっ

 忽然の笑みを浮かべながら、鈴音は僕の身体を・・・

 

 




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