まもってあげちゃう!ヨーコ様

ガララララ!

 近所の自然公園の中央広場、煉瓦の紅と噴水から吹き上がって空とつながる青の調和の美しい場所で、僕の妹がスケボーに乗って遊んでいた。

「あにぃ、みててよ!」

ザッ!

 上半身を軽くひねり、スケボーの先端を上へと向ける。そのまま勢いよくスケボーと少女は宙を舞い、大きな音を立てて着地し、僕の方へと寄ってきた。

「あにぃ、上手だった?」

「上手だったよ、すごいね、衛は。」

 たった今僕の目の前でスケボーから降り、スケボーを足で宙へ蹴り上げキャッチした少女が僕の妹、衛だ。黒と黄色を基調とした上着にスパッツ、そして上着と色を合わせているかのようなスポーツシューズ。その身体にかさなることのほとんどない短い髪に赤い帽子。帽子にはゴーグルもひっかかっている。小さいながらもきりっと開いた眼は僕をまっすぐにみつめ、その瞳には僕の顔が映っている。

「今度はあにぃの番だよ。」

 衛がそう言ってスケボーを僕に渡そうとする。

「いいよ、僕は。それより衛の上手なところもっと見せてよ。」

 すこしやってみたい気もしたが、衛のスケボーが僕の体重に耐えられるかどうかちょっぴり不安だった。衛ほど上手に滑れないことへの焦りもあった。でも僕は言葉通り、衛のスケボーをもっとたくさん眺めていたかったのだ。

「じゃあ、今度はもっとすごいのを見せてあげるよ、あにぃ!」

 衛はそれだけ言うとスケボーに乗ってガーッという音を立てながら遠ざかっていった。短いながらも衛の髪が風に弄ばれてなびく。程なくしてある程度僕と距離を離したところで衛は一旦止まった。

「行くよ、あにぃー!」

 僕に向かって大声でそう言うと、衛が再びスケボーを走らせた。さっきよりもスピードを上げ、ジャンプの体制に入ろうとする。ところが、衛の進路に一匹の仔猫が飛び出した!

「きゃあああ!」

 慌てて進路を変えようとする衛。しかしその努力もむなしく、衛のスケボーの先端が仔猫を直撃した!

「ま、衛!」

 衛も大きくバランスを崩し、煉瓦でできた地面に転がり落ちた。僕は自分でも信じられないほどのスピードで衛の側に行くと、恐る恐る衛の身体を抱き起こした。

「衛、大丈夫か!?」

「あ、あにぃ・・・やっぱりあにぃは脚が速い、なあ。」

 衛は身体を少しばかり強く打ち付けてしまったようだ。僕は衛に痛いところはないか、おかしなところはないかと聞いた。その時はどうなることかと思ったが、衛の身体はたいしたことはなく、すぐにも衛は立ち上がることができた。

「あにぃ、もう大丈夫だよ。」

「うん。でも、一応後で病院に行こうね。」

 僕がそう言って衛の頭をふわり、と撫でてやったときだった。衛が何かをみつけ、一気に顔を青ざめる。僕は衛の視線を追い、そして驚愕した。

「あ、猫・・・」

 すこし離れたところに落ちていたスケボーの側に、仔猫が横たわっていた。仔猫のものらしい体毛が辺りに散らばり、仔猫はピクリとも動かなかった。脅える衛から離れ、僕は仔猫の身体に触れてその生死を確かめる。

「・・・衛、この猫はもう・・・」

 なんと言えばよいのかわからなかった。ただ残酷にも、僕はそこで起きた事実を伝えることしかできなかった。

「猫ちゃん、死んじゃったの・・・? ひ、ひぐっ」

 衛が鳴咽をもらしながら仔猫に近寄り、動かなくなった身体を抱きかかえる。

「ごめんなさい、ごめんなさぃ・・・」

「衛、お墓つくってあげような。」

 僕は仔猫を抱きかかえて泣き出した衛の頭を撫でてやった。

「・・・うん、あにぃ・・・」

 僕と衛は公園の端の方にある一本の木の根本に仔猫を埋め、花を添えた。

 

 夜がやってきた。家には僕と衛だけ、両親は海外に勤めているので帰っては来ない。いつもなら僕と衛が居間で一緒になってテレビをみている頃だろうけど、今日はそうではなかった。衛はまだ昼間の仔猫のことで落ち込んでおり、部屋から出てこない。そして僕は――僕は、何かがおかしかった。

「衛・・・」

 僕は衛の部屋の前に立っていた。どうしてここに来たのかはっきりしない。僕の口からはいつもと全く異なる低い声が漏れた。

「衛、出ておいで、衛・・・」

 それだけ言うと、僕は再び居間へと戻っていった。しばらくして、眼を真っ赤にした衛が居間にあらわれた。

「衛、こっちにおいで・・・」

「あにぃ、どうしたの・・・?」

 いつもと違う僕の声色に衛が疑問を感じる。だが僕はその問いに答えることなく、ひたすらに衛を手招きした。衛が顔に「?」の字を浮かべながら近づいてくる。そして衛の身体が僕の眼前まで来た時、僕の両手は一気に衛の身体を掴みあげた。

「あ、あにぃ!?」

 僕は左腕一本で衛を固定し、右手で衛の上着のチャックに手をかけた。ジィィッと音を立ててチャックが開かれ、中に着ている薄着があらわになる。更に僕はそれを力任せにひきちぎった。

「きゃあああ! あにぃ! どうしたの!?」

衛があまりの出来事に悲鳴をあげる。僕は衛の悲鳴に何かしら喜びを感じ、更に衛の服を脱がしていった。いくら衛がスポーツ万能の女のコといえども、大の男の腕力にかなうはずがない。衛はあっという間に上着を脱がされ、未成熟な胸が姿をあらわした。

「あにぃ、やめて! やめてー!」

 衛が顔を真っ赤にして訴える。しかしそれに構うことなく、僕の舌が衛の左の乳首に触れた。

「はうっ! あ、あにぃ!」

 舌の先を小さな乳首に当て、円を描いてゆく。時には小さく、時には大きく円を描き、時々吸うほどもない衛の小さな胸を無理矢理吸い上げる。

「かはくなってひたな。」

 小さな突起物と化した衛の乳首をしゃぶりあげながら言葉を挟む。その言葉を発するときの微妙な舌の動きがよりいっそう衛を責め立てる。

「うはあっ、あ、あにぃ、やめ・・・」

 初めての感覚に戸惑ってか、衛の身体から力が抜けてゆく。僕は好機といわんばかりに衛の身体を固定していた左手でまだしゃぶっていない衛の右の乳首をつまみあげる。

「いつっ!」

 衛が悲痛の声を漏らす。僕はその声をもっと聞いてやろうと2、3度強く乳首をつねり、その先端を人差し指でこすってやった。

「はあっ、はあっ、あにぃ、はあっ!」

 右の乳首を舐めては左の乳首を吸い上げ、右の乳首をつまんでは左の乳首をこすりあげた。そうしているうちに衛の両の乳首は僕の唾液ですっかり色を変え、先端に指で触れれば唾液の糸が引いた。

「まってろ。」

 僕はそれだけ言うと衛をソファーに寝かせ、服を脱いでいった。女のコの前だということになんのためらいもなく、僕はパンツを脱ぎ捨て高くそそり立ったペニスを取り出した。

「ひっ! あ、あにぃ、・・・!」

 散々乳首を責められ息も絶え絶えだった衛が1オクターブ高い声を上げた。男性の性器をみたのがそれほどショックだったのか。僕は自分のペニスを先頭に衛に近づき、衛の恐怖を煽り立てた。

「い、いや、いやぁ あにぃ!」

 衛が僕のペニスから目を背け嫌がる程、僕の心は喜び弾んだ。僕は恐怖のあまりかたくなになった衛の身体を無理矢理立たせ、背中を向けてソファーに座らせた。そして僕は衛の右腕を掴みあげ、ペニスをその脇に挟み込んだ。

「あにぃ、なにするんだよぅ、あにぃ!」

 僕は衛の頭を左手で、衛の右腕を右手で強く押さえつけながらペニスを前後させた。女のコの身体を使ってシゴくこの快感。出したい。出したい。衛の脇の小さな隙間に一見苦しそうにみえるペニスが前後するたび、僕の射精への願望は高まっていった。衛の身体をソファー深くおしつけ、上から圧力をかけるように衛の脇へペニスを沈めては引き上げた。

「あにぃ、やめ、やめてあにぃ!・・・!?」

 左腕で押え込まれていた衛の顔に突然僕の精液がとびつく。僕は衛に合図を送ることなく勝手に絶頂を迎えてやったのだ。僕のペニスから飛び出した精液は衛の顔に、胸に、ソファーにと飛んでいった。そして勢いをなくしつつもなお発射された精液が衛の胸元を彩ってゆく。

「ひっく、ひくっ、あにぃ、どうして・・・」

衛の身体からペニスをはなした途端、衛は今まで溜めていた涙を全て頬に流し始めた。顔に付着した精液の上を涙が通ってゆく。僕は涙を拭こうとする衛のスパッツに手をかけ、中のパンツごと一気にずりおろした。

「いやあああ!」

 これから何をされるのか、衛もわかったようだ。それでも僕の手は止まることを知らず、スパッツとパンツを衛の両脚から引き離した。

「これで準備万端だね、衛・・・」

 僕は小さくそう頷くと、掴んでいたスパッツとパンツをソファーの向こう側へと投げ込んだ。そして空いた手で衛の身体を持ち上げ、フローリングの床へと降ろす。衛は僕に尻を向けて四つん這いになりながらもなお嗚咽を漏らし続けていた

「この辺・・・か。」

 衛の脚の付け根に指を這わせ、肉の軟らかくなっている部分を探す。すぐにも指の先がズブリ、と入る個所をみつけ、僕は早速その個所にペニスの先端を当てた。

「さっきだした精液がうまい具合に滑ってくれそうだ。」

「だ、だめ―――!」

 衛が最後の抵抗をみせる。必死に股間に力を込め、衛の入り口をかたくなに閉ざす。だが僕はその抵抗に戸惑うことなく、ただ一声

 

「ニャア」

 

 と鳴いた。その泣き声を聴いて衛が振り向き、僕の顔をおもむろに見上げる。その時の僕の顔はどんなだったのだろう。衛の顔から血の気が引き、衛の身体にかかっていた抵抗という力は恐怖という緊張となった。僕は恐怖に震える衛の様子を楽しみながらゆっくり、ゆっくりとペニスを沈めていった。

「ひぎっ・・・ぐうぅ!」

 すぐには貫くものか。僕は衛にとってたった一度きりの痛みを思う存分味あわせてやろうと、ペニスの先端を阻む処女膜を破らないように、破らないように責めつづけた。

「ぎああああっ!」

 やがてペニスでいっぱいの衛の入り口から赤い蜜がこぼれおちる。破ってしまったようだ。

「もうすこし楽しみたかったのにな。」

 僕はさらっとそう言いのけると、ペニスを侵入させたまま衛の下半身を持ち上げた。

「うっ、うああっ!」

 衛の下半身は床を離れ、衛は今や両腕だけで自分の身体を支えねばならなかった。更に僕はその状態で前進を開始した。

「衛、ちゃんと走るんだ!」

 両腕で衛の両脚を持ち上げ、衛の身体に接続されたペニスで衛の身体を押し出してやる。すると衛は倒れまいと、必死に両の腕で身体を支えるのだ。僕が前にでればでるほど、衛も両腕だけで前進した。

「どんどん進むぞ!」

 僕は声高らかに宣言し、ずんずんと前に進んだ。

「ひっ、うぐっ、がぁっ!」

 それに合わせて衛が力いっぱい腕を前に押し出しバランスをとる。床は冷たく固いフローリングだ。時折バランスを大きく崩しひじを床に打ちつければそれなりの痛みが走る。さらには僕のむちゃくちゃな前進によって衛はテーブルにぶつかっては棚にぶつかり、身体中にうっすらとアザをつくりはじめた。僕はそのままソファーの向こう側へと向かい、衛と共にさっき僕が脱がせたスパッツとパンツを発見する。

「こんなところに脱ぎ捨てて、衛ははしたないコだな。」

「ち、ちが・・・ぐうっ!」

 衛が声を出そうとすると同時にペニスをねじこんでやる。そうすれば衛は黙るのだ。

「衛、ちゃんとおかたづけしないとな。さあ、口でパンツを咥えるんだ。」

「え、ど、どうして・・・」

 衛が恐る恐る振りかえる。そこにはまだ、衛が先程みて怯えた僕がいたのだ。

「咥えて運ぶんだ。――猫みたいに。」

「ひっく、は、はいぃ・・・」

 衛の身体は再び大きく震えだし、衛の口はぎこちなく床におちてあったパンツを咥えた。

「さあ前進だ!」

 ずん、ずんと僕は前へと進んでゆく。そして歩を進める調子と合わせて衛が

「はあっ、はあっ、はあっ」

 と吐息を漏らした。

「そ、そろそろだ! っく!」

 いよいよ射精感が僕を襲ってきた。僕は衛の身体を床に押し付け、僕のペニスがもっとも欲する動きをペニスに速く、より速くペニスに与え続けた。

「だめっ、はあっ、だめぇ! あ、あにぃ―――!!!」

「漏れた! もう、出てるっ! はあっ!」

 僕はペニスをより深く衛に沈め、射精の快感に浸っていた。衛はぐったりとし、口からはパンツが離れ、唾液がこぼれていた。

 

 翌日も、そのまた翌日も僕は衛を犯し続けた。僕のこの抑えきれない情欲は仔猫の呪いなのだろうか。だとすれば、この陵辱地獄から衛を救ってやる方法はただひとつ。仔猫が満足し、成仏してくれることを願うのみだ。それまでは僕は衛を犯し続けるだろう。

 

 いつしか、僕の中から仔猫は消えた。だが、僕の衛への陵辱は止まらなかった。そして今日も僕は衛を自らの意思で犯し、衛は自らの意思で応えるのだ。

 

 

 

「あにぃ、あにぃのおちんちん、もっと欲しいよぉ、あにぃ!」

 

 




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