奈鈴ちん、ぴんちヨーコ様

 いつもと同じ朝。僕、山中 一真は部屋のベッドでいつものように妹の奈鈴に身体を揺さぶられる。

「おにいちゃーん、起きてよ〜。」

 あと5分、という気持ちをなんとか押しのけて、眼をあける。するときまって、そこにはゆるやかなウェーブのかかった、肩に届く程の髪を少しばかり前に垂らし、ボクの顔を覗きこむ奈鈴がいる。

「あ、起きた。」

 そう言うと奈鈴は顔を離し、おか−さーんと叫びながら階下へと降りて行った。僕もゆっくりと起き上がって乱雑にたたんである制服に着替え、階段を降りる。

「はい、おにいちゃん。おにいちゃんの分もジャム塗っといたよ。」

 顔を洗ってテーブルに腰掛ける頃には、既に朝食のトーストができている。ボクは奈鈴に渡されたトーストを頬張り、のんびりテレビを眺めながらコーヒーを飲む。そんなことをしていると

「おにいちゃん、時間だよ、時間!」

 といって奈鈴が食事中の僕をグイグイ引っ張ってせかし、そうされてはじめて僕は急ぎ出す。そしてその日も、いつものように奈鈴と一緒に学校へ向かったのだった。

   ・

「あ、猫だ。」

 急いで家を出る割に、学校への道のりでは随分とゆっくりな奈鈴。僕も特別急いでいることはないので、美鈴と歩調を合わせる。美鈴は途中で猫をみつけ、頭を撫でようとゆっくり、ゆっくり猫に近づく。我ながら可愛い妹だ。奈鈴は猫のような小動物が大好きで、部屋中ぬいぐるみを並べている。最近では自分でつくるのにも凝っているらしく、とうとう奈鈴のコレクションは僕の部屋までをも侵食しはじめている。とはいっても、僕の部屋には服以外これといたものがないので別に構わないのだが。

「あ〜あ、にげちゃったよ おにいちゃん。」

 何かあるごとに、奈鈴はその小さな口でボクに報告してくる。小柄という訳ではないがやっぱりボクから見ると小さい奈鈴。そんな奈鈴に

「先、行くぞ。」

 と言うと奈鈴は大急ぎで走ってきてボクの左側に並ぶ。僕の左側は、今や奈鈴専用の場所になっていた。

   ・

「じゃ、おにいちゃん、ばいばい。」

 校舎に入ったところで、僕と奈鈴は別れる。奈鈴は2階に教室があって、僕は3階だ。大きな声で奈鈴が僕にばいばい、と言う。既に僕らは校内ではちょっと有名な兄妹だった。兄にベッタベタの妹とその兄として。だから、恥ずかしがる必要もない。僕も割と大きな声で返事をすると、自分の教室へと向かっていった。

   ・

 帰りも僕たちは一緒に帰っている。奈鈴は人当たりが良いから友達もたくさんいる反面、僕はあまり付き合いがよくなく、放課後みんなで街に行く、ということは少なかった。だから僕はたいてい授業が終わったらまっすぐ家に帰るのだ。奈鈴も平日友達と遊びに行くことはまずなく、授業が終わったらすぐに帰る。そのついでに、奈鈴は僕の教室まえ来て僕を拾って帰る、という訳だ。

 ところがその日、奈鈴はいつまで待ってもあらわれなかった。日直が教室を閉めるというので僕は教室を出て、もう先に帰っちゃったのかな、と思い家に帰ることにした。

   ・

「あら、奈鈴と一緒じゃなかったの?」

 家に帰ると、母さんがテレビの前でそう言った。

「まだ帰ってないの?」

「今日はお友達と遊んでいるんじゃないかしら?」

 友達と遊ぶ、か。そうだよな、奈鈴だっていつまでも僕べったりの子供じゃない。夕飯の頃には帰ってく るだろうと、僕もテレビを見て待つことにした。

   ・

TRRRR・・・

 夕方よくやっているお子様向けの番組をぼーっと眺めていると、電話が鳴りだした。奈鈴かな、と思いながら受話器をとる。しかし電話の声は奈鈴ではなく、聞いたことのない男性のものだった。

「おにいちゃぁ〜ん、奈鈴ぅ、悪い人たちにつかまっちゃったぁ〜ん、体育館の用具室にいるからたすけにきてぇ〜☆」

 わざとらしくウラ声で電話の相手がそう言うと、その背後から数人の男達のギャハハハ、と笑う声が聞こえてきた。電話はすぐにも切れ、受話器からはツーツーという音が鳴る。その瞬間、ほんの一瞬だ。僕は電話が切れる直前に奈鈴の声を聞いた気がした。

   ・

 僕は急いで学校の方を目指した。体育館といえば普通、そこにしかない。まさか、嘘だろう、と何度も自分に言い聞かせてはみたが、ボクの脚は一向にそのスピードを落さない。僕は毎朝奈鈴と一緒に学校へ行く時の何倍もの速さで学校に到着した。

 時間はもう午後7時に近い。昼の長い夏場といってもさすがにこの時間、どこのクラブも既に解散している。私服で来てしまったので、まだ学校に残っている教師にみつからないように僕は裏門の方へ周り、体育館を目指した。

   ・

 体育館の用具室に鍵はかけられていなかった。中から何人もの男達の話が聞こえる。僕は扉の前で深呼吸 をし、用具室の中へと入ってゆく。

「おにいちゃん!」

 扉を開けると同時に、奈鈴の声がきこえてきた。目の前、跳び箱の間にはさまれている狭い空間に奈鈴はいた。両手を後ろにまわして座り込んでいる。周りには2,3人・・・いや、もっと多くの男性が狭い用具室の中でひしめき合っている。暑苦しい。夏も真っ盛りの今、ただでさえ狭いのに更に多くの用具によって余計狭くなった用具室に熱気がこもる。用具室の小さな電灯に照らされ、男達の汗が鈍い光を放つ。臭い。そんな中に奈鈴は、スカートを脱いだ格好で座らされていた。

「な、奈鈴! おまえら、奈鈴に何をしたんだ!」

 何をしたか、何をしようとしているのかは明白だった。幸い、パンティはまだ脱がされていなかったのでまだ大事には至っていないようだ。しかし僕が奈鈴のその姿に気を取られたわずか数秒、何人かの男達がボクの後ろに回り込み、用具室に鍵をかけた。

「何をしたかって? ギャハハハハ!」

 奈鈴のすぐ右にだらしなく座っていた男、おそらくはリーダー各であろう男が、僕の質問を笑い飛ばす。それにつられて他の男達も一斉にどっと笑いだす。

「お前がするんだよッ!」

 目の前の男が笑いながらそう言うと、他の男達がその言葉を合図にか、僕の両腕を掴んで動きを封じ、ボクを奈鈴の前に座らせた。奈鈴はだたひたすらに僕に視線で助けを求めつづける。

「よぉくみてみろよぉ!」

 真後ろにいた男が僕の頭を前へと押しだし、奈鈴の股間の目前まで持ってくる。すぐ目の前には奈鈴のパンティがある。日頃干してある時はなんとも思っていなかった奈鈴のパンティだったが、奈鈴の身体と重ねてみると、たまらなくいやらしく見えた。

「お、おにいちゃん、みないでぇ!」

 既に奈鈴は泣いていたのだろう、頬に涙の通った跡がある。その道を、再び大量の涙が辿ってゆく。

「ギャハハハ! 奈鈴ちん、おにいちゃんに見られて恥ずかしがってるよ!」

 僕の頭を押している男が言う。奈鈴は顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。更に、リーダー各の男が奈鈴に追い討ちをかける。

「! いやぁ!」

 男の手が奈鈴のパンティの中へと侵入してゆく。左足を通すパンティの穴から強引に入っていった五本の指が奈鈴の秘部を荒々しくかきまわす。

「えぐっ、いやぁ、やめ・・・ひぐぅ!」

 奈鈴が嗚咽をもらしながらジタバタと腕を動かそうとする。しかし、腕はどうやら後ろで結ばれているようで、動く気配はない。それでも奈鈴がジタバタしていると

バチィン!

 とリーダー各の男が無言で奈鈴の顔に平手打ちを放った。よほど強かったのだろう、奈鈴の頬が今までとは違う赤色に染まる。そのまま無言で奈鈴の眼を凝視する男に瞳に恐怖を感じてか、奈鈴の動きが止まる。男は再びパンティの中の手を動かし始めた。

「ひっ・・・うぐっ・・・」

 奈鈴のパンティが少しずつ湿ってきた。身体が男の愛撫に反応しているのだ。今、目の前の奈鈴が愛液でパンティを濡らしている・・・僕はそう考えてしまった。奈鈴を助けたいという気持ちに一瞬先行して。

「おにいちゃん、奈鈴ちん、エッチだろ〜」

 ボクの左腕を持っている男がそう問いかける。僕が黙っていると、今度は右腕を掴んでいる男が何も言わずに僕の右腕を締め上げた。

「ぐあっ!」

 腕の締め付けが緩んだところで、再び左側の男が同じ質問をしてくる。

「おにいちゃん、奈鈴ちんは、エッチだろ? 奈鈴ちんはエッチだって言ってみな」

「な、奈鈴は、えっち、だ・・・」

 僕は呟くようにそう言った。言わざるを得なかった。すると、再び用具室の中が爆笑の渦で包まれる。

「じゃあ、奈鈴ちんオカズにオナニーしてんだ? 言えよ」

「・・・・・」

 黙っていると再び右腕に力がかかってきた。僕は慌てて

「し、してるよ!」

「どれくらいやってんだ? 毎日か?」

 質問がどんどん細かくまってくる。僕はその度に「そうです」と答えた。僕がそう答えるにつれ、奈鈴の視線が僕からはずれてゆく。

「ギャハハハハ! きいたかよ、干してあるパンツ掴んでオナるんだと!」

 用具室に下品な笑い声が響く。奈鈴はまるで汚らわしいものから眼をそむけるように、僕からそっぽを向いてしまった。

「眼ぇそらしてんじゃねえよ」

 リーダー各の男が奈鈴に厳しい口調で命令する。奈鈴はしぶしぶ、前を向いた。それでも視線はわずかに僕をそれている。

「じゃあ、奈鈴ちんのこんなエッチな姿みてんだからもう、ビンビンなんだろー?」

 ずっと僕に質問を続けていた左側の男がそう言うと、手の空いている他の男達が僕のズボンを脱がしてゆく。僕は必死に抵抗した。奈鈴にはみられてはいけない状態だったのだ、僕のペニスは。しかし僕ひとりの力で男複数の力を抑えられる筈もなく、僕の下半身は外気に触れることとなった。

「やっぱビンビンだよ、コイツ!」

 僕のペニスは猛々しく天を仰いでいた。奈鈴のそんな格好を見ながらずっといやらしい質問をされていたのだ。僕の意思に反して、見事にそれは勃ってしまった。奈鈴がおもいきり目をそむける。するとすかさずリーダー各の男が奈鈴の髪を掴み、僕のペニスの前にその可愛い顔を持ってくる。いきり立ったペニスの側に奈鈴の顔を持ってこられ、更に僕のペニスに力が入ってゆく。

「奈鈴ちん、大好きなおにいちゃんのおちんちんしゃぶってあげなよ〜」

 左側の男が奈鈴に言う。勿論奈鈴は全力で首を横に振ったが、リーダー各の男が低い声で

「しゃぶれ」

 と言うとビクッと身体を振るわせ、眼をそらしながらも僕のペニスに舌を伸ばしてきた。

「ちゃんと深くくわえるんだ!」

 リーダー各の男が奈鈴の頭を押し、小さな口に僕のペニスを滑り込ませる。

「ああっ!」

 奈鈴の口内の温度に刺激され、感じたことのない快感が僕を襲う。思わず声が出てしまった。

「んっ! んっ!」

 奈鈴は眼から涙をポロポロとこぼしながら必死に抵抗するが、頭を抑える男が強引に奈鈴の頭を前後させる。それが強烈なピストン運動となって僕のペニスを刺激し、一気に絶頂が近づいてくる。止められない!

「うあっ、でで、でる! でる!」

 女性の口に射精したことなど勿論ない僕に底知れぬ不安が襲う。それでも絶頂は止まらない。必死で我慢したが、とうとう僕は奈鈴の口内に何回にもわけて精液を発射してしまった。

「うぶっ! んっ! ぐうっ!」

 相当の量が出た。奈鈴が顔をしかめている。女の子にとってはペニスなんて汚いものだ、そこから出た液体に猛烈な拒否反応を示す。

「飲め!」

 奈鈴の頭を抑える力が更に強くなる。奈鈴はその声に再び身体をビクつかせながら、ゴクン、と精液を飲んでいった。

「んはあっ!」

 奈鈴の口がようやく解放される。奈鈴の口からは精液がこぼれて顎にまで届いている。

「おにいちゃん・・・最低」

 奈鈴は僕と目線を合わせてそれだけ言うと、下を向いてまた泣き出した。しかしそれを気に留めることなく、男達は次の宴へと進んで行った。

「第1回近親相姦ショー!」

 左側の男が今までで一番大きな声でそう言った。すると周りの男達も一斉にオーッと歓声を上げ、奈鈴のパンティを破りにかかった。

ビリビリビリ!

 男数人の手によってパンティは簡単に破られ、奈鈴の秘部はあらわになった。その姿にまた僕のペニスが反応する。僕と奈鈴は身動きできないまま男達に身体を運ばれ、遂に奈鈴のヴァギナと僕のペニスが触れ合うほどの距離にまで近づいた。

「いや! いや! いやあああ!」

 奈鈴が必死に叫ぶ。しかしどれだけ叫んでも、またどれだけ身体を動かそうとも無駄であった。対して僕の方は、今か今かと奈鈴の身体を待っているかのようにじっとしていた。

ズブブッ! ブチチッ!

 一気に挿入が始まる。僕のペニスが強引に奈鈴の身体に入ってゆく。肉の壁を押しきるような感じだ。気持ちの悪い音が鳴り、奈鈴のヴァギナから赤い雫がしたたりおちる。

「ひぎっ! いた・・・っがっ!」

 奈鈴が苦痛の声をひたすらに漏らす。奈鈴が身体を揺らすたび、その動きはヴァギナに、そして僕のペニスを直撃する。ただでさえ強烈な奈鈴のしめつけに、激しい動きが加わる。更に男達が勢いよくリズムよく動き始め、ピストン運動がはじまる。僕はただ、与えられた快感に身を委ねていた。

「ひぐっ! あうっ! ひぎっ!」

「はあっ、はっ、はあっ・・・な、奈鈴!」

 奈鈴は苦痛の叫びを、僕は快感で荒くなった吐息を繰り返した。

「はあっ、奈鈴! 奈鈴! はあっ、 奈鈴!」

 僕は周りに他人がいることも忘れ、いとおしく感じる奈鈴に声をかける。

「きもち・・・いいよっ、奈鈴! 奈鈴ぅ!」

 周りではギャハハハ、という笑い声が響いている。しかし、今の僕は奈鈴の声を、性器同士が擦れ合う音しか聞かなかった。聞こえなかった。

「奈鈴、可愛いよ、奈鈴! はあっはあっ!」

 吐息がどんどん荒くなる。絶頂がもうそこまで来ている。その時、僕は信じられない程の力で周りの男の腕を振り解き、奈鈴に抱きつき、深く深くキスをした。

「うむ・・・んんん!」

 奈鈴の口の中に強引に舌を滑らせる。逃げるように動く奈鈴の舌。僕はそれを必死に追い求めながら奈鈴の中に射精した。

どくん、どくん、どくん、・・・

 射精が終わると同時に僕はバランスを崩し、その場に伏した。

「うっわー、中出ししちゃったよ おにいちゃーん!」

 男の声が聞こえる。もはや誰が喋っているのかわからない。

「マジ!? じゃあ、オレらも中出しできるじゃん!」

「バカ、それアナルだって!」

「オレ、口もーらい!」

「なんだよ、オレの場所ないじゃん!」

「握らせろ握らせろ!」

「次!次! はやく交代してくれよ!」

   ・

 数時間が経った。用具室の扉は大きく開いており、既に男達の姿はなかった。そこにいるのは僕と、半裸となった奈鈴だけだった。奈鈴は口から、ヴァギナから白濁とした液をこぼし、身体中に精液を付着させてあおむけになって倒れている。僕はそれ以上そこにいるのが耐えられなくなり、奈鈴に何か言うこともなく、走って家へと帰ってしまった。

   ・

 その日、深夜11時頃に奈鈴は帰ってきた。あまりに遅いので、母さんが警察に捜索願いを出そうとした瞬間だった。奈鈴はなんでもない、ちょっと遊びすぎちゃったとだけ言って自分の部屋へとこもり、その日部屋から出てくることはなかった。

 

 

 

 翌日、僕と奈鈴は別々に家を出た。




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