その日は、衛の誕生日だった。朝早くからそわそわしっぱなしの衛は、何かと理由をつけては大好きな兄の側にまとわりついた。だがいつまで経っても、兄が誕生日の話をしてこない。はじめは自分を驚かす為に黙ってるんだと思っていた衛も、次第に不安になってきた。
「ねえ、あにぃ・・・今日は何の日だか、憶えてる?」
衛はとうとう待ちきれなくなり、兄に尋ねた。しかし兄の返答は短く、冷たいものだった。
「知らん」
実は、兄は衛という妹をあまりよく思っていなかった。彼には本命の妹が他にいたので、やたらと側に寄ってくる衛には正直うんざりしていたのだ。対して衛は兄のそんな気持ちに気付くことなく、兄は自分のことを愛してくれている、と思い込んでいた。
「ひ、ひどいよ あにぃ! 今日はボクの誕生日だよ!」
衛は信じられないといった顔をして兄に抗議した。朝からずっと待っていたのに、おでかけも、ご馳走も、プレゼントもなかったと、衛はしつこく兄を責めた。勿論それは兄が好きだから、兄を信じていたからこその行動であったが、しかし兄にとってはただいらつかせるだけの、鬱陶しい行動だった、
「いいかげんに・・・」
兄は衛に手を上げそうになった。これまでも何度か兄は衛に平手打ちをしそうになっていたが、本命のあの娘に妹をぶったと知られては、といつも思い留まっていた。だが、今朝から衛につきまとわれた兄のストレスは相当すさまじく、兄の手は間もなく振り下ろされようとしていた。
「お兄ちゃん、いる?」
ところが突然、その場に可憐があらわれた。慌てて手をおさめる兄。兄は可憐にだけは甘く、弱かったのだ。
「ど、どうしたの可憐?」
衛に対してのものとは全く違った声で、兄は可憐に応対する。衛はどうして自分にはあのように優しく声をかけてくれないのか、と思った。衛は可憐があらわれた時のみ、兄が本当は自分を嫌っているのではと感じるのだ。対して可憐は兄の声が2種類あるとは知らず、当たり前のように優しい兄に言葉をかける。
「お兄ちゃん、そのぉ、可憐と一緒にオフロに・・・入らない?」
両手の人差し指を顔の前でからませながら、弱々しく兄をみつめて可憐は呟いた。恥ずかしいのだ。
「い、いいよ、じゃあ行こうか、可憐」
兄はしどろもどろになりながらも了承すると、可憐の身体を押すようにして風呂場へと向かった。彼の眼にはもう、衛は映らない。
「あにぃ、どうして・・・?」
納得いかない衛は、兄と可憐の様子を探ることにした。
・
「可憐、ほら」
「お兄ちゃんてば、もう? んむっ」
浴槽の上に座り、突き出たチOポを可憐へと向ける兄。それをすんなり口に含む可憐。衛が戸を少しだけ開いて覗いたその空間では、信じられない行為が成されていた。
「ん、おにいひゃんの、おっきぃ・・・ひゃいすきよ」
上に反り上がろうとするチOポを抑えるように舌でからめとり、可憐はおしゃぶりを続けた。可憐の頭が四方八方に動き、チOポの先端を引っ張ってゆく。兄はチOポを引っ張られるたびに「はぁ」「うぁ」と快楽色の吐息を漏らし、そして「可憐」と呟くのだった。
「おにいひゃん、可憐のことなでなでしてぇ」
兄に頭を撫でてもらおうと、可憐は頭を大きく上に移動させた。兄は可憐の頭を優しく撫で、時に可憐のサラサラした髪を掬ってみせた。
「可憐、はぁ、もうそろそろ、イきそうだ!」
「うん、もっと気持ちよくしてあげるからね!」
兄の絶頂を悟り、更に激しく舌を暴れさせる可憐。間もなく絶頂の訪れを感じた兄はチOポをその小さな口から引き抜き、可憐の長い髪に向けて精液を飛ばした。
ぴゅぴゅぴゅ!
可憐の黒い髪に、べっとりと汚い白色をした液体がまとわりつく。
「やん、お兄ちゃん、可憐呑んだり、身体にかけたりして欲しかったのよ」
「下のおくちに呑ませてあげるから、いいだろ?」
浴槽の中に可憐を立たせ、その小さいお尻を自分の方へと向けた兄は更なる興奮を覚えた。もうすぐ、可憐の膣内に入るという、期待の混じった興奮。彼のチOポは射精を終えたばかりというのに、もうビンビンに膨らんでいた。
「? ・・・ふふ、可憐、挿れるよ」
兄は気付いた。戸の向こうから自分たちの行為を眺める衛の存在に。既に下着を脱ぎ、自分のチOポをみつめながらオナニーにふける衛の姿に。しかし兄は衛など気にしることなく、可憐のオマOコに挿入を開始した。
「あぁ、お兄ちゃぁん・・・」
ズブズブとチOポがオマOコにはまってゆく。そのさまをみつめ、自らの秘部に指を挿れかきまわす衛。
(あう、あにぃのオチンチンが、オチンチンが入ってきたぁ)
衛は自分の指を兄のチOポに見立てようと、一本だけでは飽き足らず次々と指を沈めていった。
「あん、お兄ちゃん、もっと奥まで、突いてぇ!」
小さな下半身で兄の性欲を受けとめる可憐。兄は可憐の小さなお尻をがっしりと自分の下腹部へと固定し、休みなく可憐を突き上げた。
(ああ、あにぃ、そんなに激しくしたらボク、こわれちゃうよぉ!)
風呂場の前に洗面所にうずくまり、ひたすら衛は自分のオマOコをかきまわした。置いてあった洗濯機を兄に見立てたのか、それへとお尻を密着させる衛。衛は兄の身体が自分のお尻に密着していると思い込み、ますます妄想にふけった。洗濯機は冷たかったが、衛のオマOコは可憐のオマOコに負けないくらい熱くなっていた。
「お兄ちゃん、可憐、イっちゃうぅ!」
「こ、こっちもだ、イクよ!」
同時に果てる兄と可憐。そしてもう一人も、今まさに絶頂を迎えようとしていた。
(あ、あにぃ、あにぃのオチンチンでイっちゃうよぉ、観ててあにぃい!)
ぷしゅしゅ!
オマOコから勢い良く潮を噴き出した衛は最高の快感を感じ、その後間もなく脱力し、股を開いたままうつ伏せになってその場に倒れた。
(あにぃ、今度はほんとに、ボクにもしてね・・・)
衛のオマOコからは、未だとろとろと蜜が流れていた。