少年係 14(最終回)(4.25)

 

 

 

 

咽の乾きを覚えた孝一は台所に行き、冷蔵庫の中で冷えていたミネラルウォータ

ーを取り出すと、一気に半分近くまで飲み干してしまう。口を拭いながら寝室に

戻れば、すっかりと正体を失った美沙子が全裸のままでだらしなく股を広げて俯

せに横たわっている。

曝け出された股間はぐっしょりと濡れ爛れ、濃密な情交の痕をはっきりと見せて

いた。快楽のフラッシュバックでもあるのだろうか? 悶絶しているはずの全裸

の美女は、何度も突然小さな痙攣に見舞われる。その拍子に、露に成った肉裂が

捩れて、孝一が彼女の中に注ぎ込んだ精液が女陰ばかりか、些か絞まりの弛んだ

肛門からも溢れ出す。

直前にアヌスへの放出を済ませたばかりの孝一だったが、性交の余韻に酔いしれ

る美女の残骸の淫蕩さに心を奪われて、股間は見る間に力を取り戻している。充

血した目を見開き舌舐めずりする若者は、相手が悶絶しているにも関わらず背中

からのしかかり、今度は女陰に男根を沈めて行く。

「ひぃぃぃぃ… 」

まだ完全には意識をとりもどしていないものの、再び膣を一杯に埋められる感触

に怯えて、美沙子はか細い悲鳴を漏らす。若い情熱と体力に裏打ちされた獣の責

めの前で、結局美沙子はこの日は一晩中、快楽の荒波に翻弄され続けてしまった。 

 

 

 

一月後… ◯◯警察署防犯課少年係では、今日も凛とした美女の叱責の声が響き

渡る。

「大月クン! 先週の恐喝事件の報告書はどう成っているの? まだもらってい

 ないわよ」

声を掛けられた若者は慌てて椅子から腰を浮かせる。

「あっ… あの、すみません。ただいま、鋭意製作中でして、その… 」

毎度の事ながら慌てる孝一を見て、周囲の同僚等は失笑を浮かべる。

「それなら、昨日頼んでおいた、管内の各派出所に対する手配書の配付の方はど

 う成っているのかしら? 」

腰に手を当てて呆れる美人刑事の前で、孝一は慌てふためく。

「ええと、それ、今すぐに、やりますから… 申し訳ありません、忘れていまし

 た」

案の定、命令を失念していた若者に向って、美沙子は厳しい瞳で睨みつける。少

年係では名物と化している美人上司による迂闊な部下虐めは最近では苛烈さを増

したと、もっぱらの評判であり、同じフロアで仕事に勤しむ他の警察官等は、各

々が俯き笑いを堪えていた。

「あ〜! もういいから、手配書の配付は後にしなさい。巡回補導で出かける方

 が優先な事くらい分かるでしょう? 定期試験明けで浮かれた子供等が繁華街

 で遊び惚けているんだから、ふん捕まえて説教しに行くの! ちゃんと分かっ

 たかしら? 」

美沙子の言葉に大月は慌てて椅子の背に掛けておいた上着を取り、モゾモゾと袖

を通す。

「はっ… はい、分かりました、御供します」

粗忽者の部下が背広の上着を着込むのを待ってから、おもむろに美沙子は口を開

く。

「わかったのなら、なんで、ここで愚図愚図しているのかしら? さっさと車を

 確保しなさいよ。のんびりと構えていたらマル暴や強硬班の連中に、みんな取

 られてしまうでしょう? 私が歩きは真っ平よ! ほら、さっさと車両課へ急

 ぐ! 」

彼女の辛辣な言葉に急き立てられて、孝一は慌てて振り向くと出口に向って駆け

出した。

「わかりました! 至急、捜査車両を確保してきます! 」

出口から廊下に飛び出す孝一に、美貌の上司が追い討ちを掛ける。

「何が何でも、1台確保して来なさい。じゃないと、タクシ−代を彼方に負担さ

 せるからね! 」

見るも無惨に慌てふためき配車係へと駆け出す若者を見て、同じフロアで仕事を

している同僚の刑事は事務方の警察官は苦笑いを浮かべるし、女性署員達は同情

と軽蔑の入り交じった視線で消え去った若い刑事を見送っている。そんな周囲の

反応など気にする様子もなく、美沙子は振り返ると窓際で書類仕事に没頭してい

る様に装おう係長に向って歩み寄る。

「では、あの大月クンを連れて巡回補導に行って来ますね。おそらく繁華街には

 羽目を外した連中が屯していますから、戻って来るのは夕方を過ぎてしまうと

 思いますが、何か不都合はありますか? 係長? 」

美沙子の剣幕を煙たく思う係長は、ゆっくりと書類から顔を上げると露骨に愛想

笑いを振りまく。

「ああ、御苦労さん。新人を君に預けてしまって、苦労を掛けているね。申し訳

 ないが、今は一人でも人員確保をしたい所であるから、多少の不出来には目を

 瞑って、なんとか一人前に仕込んでやってくれたまえ。この仕事は君でなけれ

 ば到底勤まらんのだよ、畠山くん」

厄介毎を押し付ける係長に向って、美沙子は冷笑で応える。

「了解しました。たしかに居ないよりはマシですから、これからも、みっちりと

 しごいてやりますわね。お任せ下さい」

キリっと面持ちを引き締めたままで言い放つと、美沙子は大股で少年係のフロア

を後にした。

 

 

数分後、孝一は首尾よく手に入れた覆面車両の助手席に美貌の女上司を乗せて、

彼女からの指示に従い街道を南へ向って走らせて行く。

「あの、それで… どこから巡回しましょうか? 畠山さん? 」

隣に陣取る美女に、孝一は恐る恐るお伺いを立てる。

「そうねぇ… 彼方、知っているかしら? ◯×町に新しいラブホテルが出来た

 のよ。結構お洒落って評判だわ」

ここから車で30分程離れた場所に建てられたラブホテルの名前を上げた美沙子

は、孝一が運転に没頭しているのを良い事に、なんと彼の股間に手を伸ばしてズ

ボンの上から愛撫するではないか。

「あっ… あの、公務中ですよ、畠山さん。そんなことを… 」

彼女のまさかの行為に慌てて孝一が声を張り上げる。

「ばーか! 何を考えているの? そうよ、公務で行くんだからね。未成年者達

 の不純異性交友が成されていないか? 確かめに行くんじゃない。これは立派

 な公務よね」

その言葉とは裏腹に、彼女は孝一のズボンのチャックを下ろして、彼の股間を執

拗に弄り続ける。困った顔の部下の耳もとに唇を寄せて美沙子はそっと呟いた。

「公務で行くのだから、間違えても私に襲い掛かったりしたら駄目なのよ。私が

 どんなに淫らに振る舞っても、キミは手出しをしたらいけないの。ましてや、

 お尻なんて犯したら絶対にダメよ。うふふふ… 」

唇を寄せた耳たぶを甘噛みしながら、美沙子の手は勢いを得た孝一の一物を愛撫

する。

「私のアソコがどんなに濡れても、彼方はこの固いのを突っ込んだら駄目なの。

 だって私達はお仕事で行くんですもの。どんなに、ここを大きくしても無駄な

 のよ。これで私のお尻やオマ◯コを犯したらいけないのよ。分かっているわね

 ? コウイチ」

悩ましい台詞と巧みな愛撫のせいで、すでに孝一の一物はすっかりと戦闘体勢を

整えている。

「あ〜らら、いけないんだ、こんなに固くして… このケダモノ! 」

余りの台詞に若者は頬を赤らめて抗弁する。

「そんな… 美沙子さんが弄るからでしょう? ちがいますか? 」

運転を担当している若い部下に向って、美沙子は微笑みながらウインクする。

「あら、私は良いのよ。だって、今も署を出てくる時に係長からコウイチをシゴ

 いて来いって命令されたんですもの。だから、彼方のここをシゴしているんじ

 ゃ無い。これも公務の一環なの」

なんともベタな事を口にしながら、美沙子の手による愛撫は続けられる。

「でも、部屋に入った途端に、この大きいので強姦されたら、うふふ… どうし

 よう? いきなりパンツを脱がされて、これでお尻やオ◯ンコを犯られたら…

 ああ、考えるだけで濡れちゃうわよね。犯されるなら、しょうがないわ。私、

 無理矢理にされるのも大好きよ、分かっているわね? コウイチ? 」

とんでもない台詞を口にした美貌の女刑事は、部下の若者の股間を弄りながら、

彼に身を擦り寄せて来る。

(いいでしょう! ラブホテルの部屋に入ったら、有無も言わさずに裸にひん剥

 いて、無理矢理の後ろから獣みたいに突っ込んであげますよ)

心の中で、悲鳴を上げる美沙子を犯す光景を思い浮かべながら、孝一はアクセル

を強く踏み込み目的地であるホテルを目指した。

 

 

少年係 END

 

 

 


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