その7

 

 

 

 

「もうだめよ、イッて… ああ、プッシーが、壊れちゃうから、おね

 がい、また、あとで… 何でもするわ… フェラでも、アナルセッ

 クスもOKだから、ねえ、イッて… やすませて… このままじゃ

 、馬鹿になるぅぅぅぅ… 」

男慣れしているはずの元娼婦にここまで言わせても、まだひろみは彼

女に安息を与えるつもりは無い。もちろん金髪美女の女陰の感触は素

晴らしく、少しでも油断すれば即座に噴いてしまうであろう。しかし

、この後に事を考えると、念には念を入れておいた方が得策だと判断

を下した若者は奥歯を食いしばり、射精の誘惑に耐えて突き上げ続け

る。

「ひぃぃ… ゆるして… おねがい、もう… 死ぬわ… そんなにし

 たら、壊れるぅぅぅぅぅぅぅ… あひぃぃぃ… 」

何度も情けない台詞を吐いては意識を飛ばす美女であるが、その都度

若者から荒々しく扱われて、無理矢理の悦楽地獄の現世へと呼び戻さ

れてしまうのだ。

身も心も蕩ける様な愉悦環状の中で魂にまで快感を刻まれた金髪美女

は、ひろみの背中に無数の痛々しい爪痕を残しながら、すでに深い脳

乱状態に陥り悶絶と覚醒を繰り返している。やがて、彼女の口から声

が途絶えて青い眼は上瞼の裏側に隠れてしまい、ピンク色のルージュ

が剥げた唇の端には細かい泡が吹き出て来る。

(よし、もう、いいだろう… よく頑張った! )

もはや生ける肉人形と化した美しい元娼婦の凄惨な有り様を見下ろし

て、ようやく目的を達したと感じたひろみは、耐えに耐えてきた引き

金を絞る決心を固める。彼は意識を無くしながらも妖しく蠢くメアリ

ーの蜜壷の奥まで存分に巨根を突き立てると、そのまま白濁の汁を彼

女の中に注ぎ込んだ。

 

 

 

(2人… いや、3人かな? )

入り口のドアの傍らで蹲っていたひろみはゆっくりと目を開けて神経

を研ぎすます。桁外れの体力と巨根の持ち主である若者との性交の末

に悶絶に至った金髪の美女は、申し訳ないが手錠を使いベッドの支柱

に繋がせてもらっているが、それが過ぎたる用心に違い無い。

おそらく隣の部屋の中で銃撃戦になっても、精根尽き果てたメアリー

は目を覚ます事もなく昏々と眠り続ける事であろう。すっかりと身支

度を整えたひろみは、エレベーターの到着を告げる音に続いて、荒々

しい足音が廊下に響くのを聞いて静かにほくそ笑む。 

「このビッチ! また、男を引っ張り込みやがって… たいがいにし

 ろ! 」

施錠と解いた後に、ロマロ自身が最初に部屋に踏み込んで来たから、

ひろみは入り口の脇の壁際に身を潜めてギャングのボスをやり過ごす

。怒りに震えて額に青筋を浮かべたイタリア系の優男は、美しい愛人

の淫乱さに呆れ憤慨しているから、まさか自分を狩る為の刺客が彼女

の部屋に控えているとは夢にも思わない。

そのまま寝室に足を踏みならしながら向かうギャングのボスの背後に

音も無く忍び寄った大男は、憤激に我を忘れた凶悪なロマロの首筋に

無慈悲に大型拳銃の銃握を叩き込む。ぐうの音も出ぬままに崩れ落ち

たギャングのボスを他所に、ひろみは振り返りヒップホルスターから

もう一丁のデザート・イーグルを抜くと、左右両手に圧倒的な存在感

を示す大口径拳銃を構えて廊下に躍り出た。

ボスが間男を痛めつける有り様を見る事は禁じられていた護衛の二人

は、室内の物音を変事としては認識していなかったので、いきなり現

れた大男に拳銃を突き付けられては、咄嗟に反応は出来ない。二人は

驚愕の表情を浮かべたままで、自分に向けられた大口径拳銃の銃口と

睨み合う。

「見ての通り、こいつはデザート・イーグルです。急所を少しそれて

 も、あなた方の生き残る確率はあまり高くはありません。しかも私

 は両手を同じ様に使える訓練を受けていますから、2人を同時に制

 圧するのは難しくも無い事です。それでも試してみたいならば、さ

 あ、どうぞ」

凶暴さが売り物のギャングの護衛を前にして落ち着き払ったひろみの

態度に加えて、自分等を制したまま微動だにしない大型拳銃の銃口を

見て、暗黒街で暴力に頼り生き延びて来た護衛の二人は、逆らえば今

日がそれぞれ己の命日と成る事を悟り、無言のままで両手を高く上げ

て抗戦意欲が無い事を示す。

「賢明な判断だと思います。さあ、部屋に入って下さい。もしも逆ら

 えば撃ちます」

どこの誰かは知らぬが、この東洋人の大男の台詞がハッタリでは無い

事を本能的に悟った護衛の二人は、まちがえても大口径のマグナム弾

を至近距離から喰らわない様に、さらに両手を高々と上げて大人しく

ひとりづつボスの愛人の部屋に入って行く。

すでに床に転がったロマロを見て護衛の二人の顔色が変わったのは、

けしてボスに対する忠誠心では無く、自分らもここで骸を曝す事に成

るかも知れないと言う怯えからだ。

「心配はいりませんよ、すくなくとも今はあなた方を殺す気は無いで

 す。ただ、邪魔立ても困るから、すこし眠っていて下さいね」

ボスと同様に二人の護衛も次々に拳銃で殴りつけてから、ひろみは気

絶して床に転がる護衛等とロマロの手足を、あらかじめ用意していた

粘着テープで縛り上げる。

かなり厳重にぐるぐる捲きにしたから、このギャング等が超人ハルク

で無い限りは、テープを引きちぎるのは難しいだろう。ロマロだけは

多少加減して殴っていたので、若い売り出し中のギャングは、ひろみ

に頬を2〜3度叩かれるとすぐに虚ろな目を見開いた。

「おまえ、だれだ? 俺の事を知っていて、こんな馬鹿な真似をする

 のか? おれは… 」

「ロマロ・ベレスコさんですね? でも、こいつは偽名なんですよね

 。本名はアントニオ・トゥーリマさん。28才、イタリア系移民の

 4世だそうですね、出身はニュー・ファンドランド。ストリートギ

 ャングから、4年前にタットリオ・ファミリーの一員に抜擢されて

 います。担当は麻薬の密売、売春館の経営と、港湾労働者の業務斡

 旋、あと、人身売買… 」

すらすらと自分の素性を語る謎の東洋の大男が無気味に思えて、ロマ

ロは床に転がされたままで絶句する。

「無駄話と履歴紹介はこれくらいにしておきましょう。私は人を探し

 ています、この女性なんですよ」

ひろみは東京の埋め立て地をバックに撮影された、カヌカのスナップ

写真をギャングに見せる。

「香貫花・クランシーさんです、御存じでしょう? 」

「へっ… しらねえな。礼儀を弁えない奴には、たとえ知っていても

 教える気には成らんさ。それに、知ったところで、お前はすぐに組

 織のブッ殺されるんだよ」

さすがに売り出し中のギャングだけあって、この状況に陥ってもロマ

ロは弱音を吐く事も無く、ひろみを睨み罵っている。

「そうですか、それは残念なお答えですね。でも、もう一度だけ写真

 をよく見て下さいよ。だって、これはあなたが両目で見る最後の写

 真に成るんですから」

「どっ… どう言う意味だ! 」

顔色を変えたロマロの目の前で、ひろみは大型の軍用ナイフを閃かせ

る。

 

 

 

 


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