その16

 

 

 

自分はいったい、どうしてしまったのか? なんで、あんな事をしでかしたのか? 

狂乱の一夜の後に隼人は頭を抱えて何度も悔恨の溜息を漏らしていた。酒の入った

勢いと言っても、憧れの女教師を無惨に嬲りものにした記憶は朧げながら存在する

。酒乱の気のある若者は、どうにも自制が効かぬまま思う存分に美しい先生を凌辱

し尽くしてしまっていた。

 

二穴同時挿入では加虐心を満足させなかった酒乱のサディストは、意識を飛ばした

由紀子を再び大の字に拘束すると、彼女が肉便器と成る事を認めるまで延々と朝ま

で嬲り続けていた。彼の毒牙に掛かった由紀子は一昨日と昨日は学校を病欠してい

たが、それが虚偽の申告であろうことは容易に想像も付く。一晩中、美貌の女教師

を奴隷扱いして、男根の受け入れの可能な肉穴と言う肉穴に精を注ぎ込んでしまっ

た少年は、それほどまでに由紀子の肉体にダメージを与えた事を後悔していた。

 

だから今日も恐る恐る登校して来て、学校の教員様の駐車場に久々に見慣れた白の

BMWを確認した時には、回れ右して家に帰りたくなったものだ。屋敷で乱痴気騒

ぎを繰り広げた翌日の昼近くになって、ようやく目を覚ました少年は、ベッドに全

裸で大の字に拘束されたまま悶絶していた由紀子を見て軽い貧血に見舞われた。慌

てて眠りに落ちたままの美貌の女教師の拘束を解き、とりあえず残酷な性行為によ

り汚れた身体を蒸しタオルで清めた隼人は、軽く揺り動かして見ても一向に目覚め

ぬ憧れの女教師を間の前にして途方に暮れたものだ。

 

酔いがすっかりとさめてみれば、朧げながらに自分が昨晩、目の前で眠り続ける美

女に向かって行った凌辱の数々が思い出されて、彼を青ざめさせている。とりあえ

ず寝室の床に散らばった手錠や荒縄、そして由紀子を深い脳乱に陥れた黒く巨大な

バイブなどをスポーツバッグに仕舞いながら、彼はダブルベッドに横たわり安らか

な寝息をたてる美しい女教師の横顔を盗み見る。

 

別に他に誰か居るわけでもないのだから堂々と眺めれば良いのであるが、昨晩、残

酷このうえない凌辱鬼と化した身としては罪悪感なしには由紀子の顔を見る事が出

来なかった。あれだけ乱れて牝の淫らな本性を露にしてよがり泣いたにも関わらず

、昼の日ざしの中で眺める由紀子の寝顔は清らかで美しい。ぼんやりしていると、

昨晩の狂気の肉の交わりが妄想だったのでは無いか? と、錯覚しそうだが、彼女

が持ち込んだスポーツバッグの中におさまった数々の淫具の存在が、あの妖しくも

狂おしいアブノーマルな性行為が現実だった事を証明していた。

 

(先生の目がさめたら、一生懸命に謝ろう)

詫びて済むと思うほど少年は愚鈍では無かったが、ほかにどうすれば取り繕う事が

出来るかも分からぬ隼人は、いまは愛おしい年上の美人教師の眠りを妨げまいと、

足音を忍ばせて寝室を後にした。リビングに戻ると昨晩喰い散らかしたままのピザ

が、まだテーブルの上に残っていた。それを見て猛烈な空腹感に捕われた隼人はソ

ファに腰を降ろすと、冷えきっていたビザを手に取りかぶりつく。たちまち3切れ

ほど平らげると、今度は咽が乾いたからダイニングに行き冷蔵庫を開けて牛乳のパ

ックを取り出す。カップにミルクを注ぎ込んだ少年は一息で中身を飲み干した。

 

(ふぅ〜、しかし、とんでもない事をしでかしたなぁ… )

腹が満ち咽の乾きも癒した少年は俯いたままでトボトボとリビングに戻り、再びソ

ファに腰を降ろした。そこで改めて昨夜の自分の破廉恥な行為を思い出した隼人は

後悔の念に駆られて深い溜息を吐いた。

 

(とにかく、先生が起きるのを待って、それから、ひたすら謝るんだ)

何をどう考えても、それしか対策が浮かばない少年は憧れの女教師の目覚めを待っ

てボンヤリしていた。しかし、昨晩の乱痴気騒ぎの疲労に加えて、ピザの残りを平

らげてしまっい腹の膨れた隼人は不意に抗いがたい眠気に襲われた。

(だめだ、だめだ、眠ったら先生に失礼だ)

暖かな昼の日ざしが降り注ぐリビングのソファに腰掛けながら、少年は懸命に眠気

と戦うが、やがて彼の瞼は本人の意志を無視して幕を閉ざしてしまう。

 

 

 

「はっ! いけない! 」

毛布を跳ね飛ばしてリビングの長椅子で身を起こした時には、窓の外はどっぷりと

日が暮れていた。時間の経過に驚きながら隼人は部屋を飛び出すと寝室へと走った

。万が一、由紀子がまだ寝ていたらと用心して、そっとドアを開けてみたが案の定

ベッドはもぬけの殻だし、あの大きなスポーツバッグも消えていた。慌ててリビン

グに掛け戻り、庭に面した窓から駐車スペースを捜せば白のBMWの姿も見当たら

ない。

 

「あちゃ〜〜、僕って最低だぁ! 」

謝罪する唯一の機会を、よりによって寝過ごして逃した若者は、その場にへたり込

むと呆然と空になった駐車スペースを見つめて続けた。そして、あの日から2日間

、由紀子は病気を理由に学校を休んでいる。毎日ドキドキしながら登校していた隼

人は3日目の朝、学校の教職員用の駐車場で美貌の英語教師の愛車を見つけてしま

ったのだ。

 

(今日の4時間目は、由紀子先生の英語の授業がある! )

恐くてとても憧れの女教師に顔向けが出来ない隼人だが、まさかそれを理由に退学

するわけにも行かないので覚悟を決めて英語の授業に臨んだ。しかし、開き直った

ともりでも、いざ由紀子が教室に入って教壇に立つと意気地の無い少年は気後れか

ら俯いてしまい、とうとう授業中に一度もまともに憧れの女教師の顔を見る事が出

来なかった。

 

そんな隼人の憂鬱を他所に、由紀子は普段とまったく変わらぬ態度で粛々と授業を

進めて行き、少年にとっては針の筵に座らされた様な50分が過ぎて行った。授業

終了を伝えるベルが響いた時に、隼人はひとつ大きな溜息を漏らして肩をガックリ

と落としたものだ。結局授業中にはまったく顔を上げる事が出来なかった少年を残

して、由紀子は普段と何ら変わらぬ様子で教室を去って行った。

 

(ふぅ… )

どこかできちんと謝らなければいけない事は百も承知しているが、その切っ掛けを

掴めぬまま、ついに6時間目の授業も終わり下校の時を迎えてしまう。

(どうしよう? 駐車場で待ち伏せするのもヘンだし、携帯で連絡してアポを取っ

 て… )

と、思い悩みながら帰宅の準備を進めていた隼人は、不意にクラス委員の女子に呼

びかけられた。

 

「鈴木くん、長坂先生が呼んでいるわ。生徒指導室までいらっしゃいって。ねえ、

 あなた、なにか悪い事でもしたの? 」

興味津々で彼の顔を覗き込む女生徒の問いかけも納得出来る。なぜなら由紀子先生

の名前を聞いた途端に傍から見ても分かる程、隼人は青ざめ動揺したのだ。

「いや、その、別に… 」

「ふ〜ん、変なの。とにかく先生の言葉はつたえたからね、はやく生徒指導室に行

きなさいよ」

怪訝な顔をした女生徒が立ち去ったのちも、隼人は急に行動を起こす事が出来ずに

、しばらくは自分の席で固まってしまった。

 

「失礼します」

指導室の引き戸を開けた隼人は、机の向う側で由紀子ひとりが椅子に腰掛けている

のを確かめた。鉛の様に重く感じる両足をかろうじて交互に進めながら指導室に入

った少年は、やはり面と向かっては憧れの女教師の顔を見る事が出来ない。

「すみませんでした、御免なさい! 」

それでも残った勇気を掻き集めて、彼は由紀子の前に歩み寄り深々と頭を下げた。

 

「薮から棒にいきなり何を謝っているの? 」

その台詞にまったく怒気が感じられなかった事から、少年は恐る恐る顔を上げる。

すると由紀子は朗らかに微笑みながら手招きしているではないか。彼女の命令に逆

らう事など考えられぬ隼人は、ドキドキしながら美貌の女教師も間際まで歩み寄っ

た。

 

「あんたとのセックスにせいで、お股はガタガタよ。2日間も寝込んじゃった」

学校で被る清楚な仮面を脱ぎ捨てた美女は、淫蕩な笑みを浮かべてとんでもない台

詞を口にした。

「あの、怒っていないんですか? あんな事をしでかしたのに… 」

「えっ、ああ、あの夜のプレイの事? 素敵だったわよ」

 

若さ故の過ちを犯した生徒を呼び出して、態度を改めさせる為に用意された部屋の

使い方を美貌の女教師は完全に間違えていた。

「ねえ、もう尚也さんは日本に戻って来ちゃっているのかしら? 」

「はい、叔父さんなら昨日帰国しました」

彼の報告を聞いた由紀子は眉を顰めて唇を尖らせる。

「それじゃ、今週の週末は、あのお屋敷を使えないのね。う〜ん、大きな一軒家だ

 から、すこしばっかり騒いでも外には漏れない絶好の場所なのに」

 

形の良いすらりと伸びた両脚を組んだ美人女教師は残念そうに呟いた。

「まあ、いいや、それならば、今週末はラブホテルで楽しみましょう。また連絡す

 るから待っていてねハヤトくん」

年下の愛人を得た美人教師は、切れ長な目に淫媚な光をやどしながら少年を見つめた。

 

 

でりへる END

 

 

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