隆俊は、いままで聞いた事の無い声色で哀願する年上の美しい愛人の負けっぷ りを見て、驚きをより深めている。たしかにベッドの中の彼女は奔放で、なん のタブーも無く少年の望みは全部叶えてくれている。女陰ばかりか口や肛門す ら性器に変えて巨根を受け入れてくれて来た由紀江が、こんなにも弱い牝に成 り果てるとは… 改めて隆俊は縄の威力を思い知る。 「ひっ… ひぃぃぃぃぃぃ… 」 縄化粧を施された愛人が、いきなり躯を震わせながら艶っぽい声を張り上げた から、隆俊は驚いて生唾を呑み込んだ。それまで入り口付近を彷徨いユルユル と愛撫を続けていた老人の中指が、いきなり根元まで押し込まれたかと思うと 、膣の中で反転してGスポットを擦り上げたから、これでは被虐慣れした由紀 江は堪らない。しかも、老人は少年に宣言した5分にこだわり、Gスポットを 立て続けに擦るものだから、もう美貌の女監督の悲鳴は手放しだ。 「だめぇぇぇぇ… そんなにしたら、また… きぃぃぃぃぃぃぃ… 」 純白のシーツの上で、縄をうたれた由紀江が何度も小さく飛び跳ねながら絶叫 する姿に、隆俊はすっかりと魅入られてしまっていた。 「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ… 」 断末魔を思わせる悲鳴を張り上げた後に、公約通りに由紀江は老人の手で短時 間で悶絶に至ってしまった。
「どうだい、若いの? 爺の手管も捨てたもんじゃ無いだろう? 」 荒縄で緊縛されたまま白目を剥いて悶絶する美女の傍らで、留吉が不敵に微笑 む。 「ああ、凄えや。マジヤバイぜ、驚いたよ。」 愛人を悶絶させる事など、少年にとっても珍しくは無い。だが、目の前の老人 は、彼の様な巨根も無しに、縄と指先だけで百戦錬磨の美貌の女監督を、かく も短時間で悦楽地獄に葬り去ってみせたのだ。これには隆俊も仰天している。 「お前を本気にさせる為に、今はわざと乱暴に由紀江をイカせたが、本来なら ば、こんなやり方は邪道じゃよ。何故かわかるか? 」 老人の問いかけの意味が分からないから、少年は素直に首を横に振る。 「こんなに簡単に悶絶させるのは、この女に情けを掛けるのと一緒と言うこと なんじゃ。本来であれば、もっとゆっくりと、そして執拗に責めては、あと 一歩のところではぐらかし、落ち着いたところで最初からゆるゆると責めて 行く。こいつを数回繰り替えして、徐々に焦らす時間を増やして行けば、じ きに大抵の女は肌に縄を打たれただけで濡らす様になるのさ」 話だけならば半信半疑と言うよりも与太話としか思えなかったであろうが、あ れほどにセックスにかんしては貪婪で、行為を積極的に楽しむ由紀江が、もの の数分で悶絶に至った経緯を見せつけられていたから、少年は素直に為吉の言 葉に頷いていた。そんな隆俊の反応に気を良くした老人は、いよいよ本題に取 り掛かる。 「お前はたしかに凄い才能を持っているよ。この由紀江にしても一筋縄では堕 ちない女だからな。その女を愛人にしているばかりか、ほかにも女がいるそ うじゃないか? たしかにデカい魔羅と糞馬力があれば、大抵の女を骨抜き には出来るだろうな。じゃが、余りにも資質に恵まれすぎていて、本当の意 味の法悦を知る事は無いじゃろうな」 これまでモノにして来た女達をことごとく虜にして来た隆俊は、ようやく芽生 えたプライドを傷つけられた様な気がして、些か険しい目をする。 (よい面構えだな、頭も悪く無いし、なによりも、この若さで由紀江を誑かす 様な餓鬼じゃから、こいつを上手く取り込めたら、凄い奴に成るやも知れん) ヤクザの子に生まれて、いっぱしの不良少年を気取り喧嘩に明け暮れていた隆 俊の素性を知らぬ老人は、若さに似合わぬ剛胆な迫力を見て内心でほくそ笑む 。 「男と女の間には、お前が想像も付かない闇の世界が広がっているんじゃよ。 もっとも、世間一般の者共は、大半はそれに気付く事もなく過ごして朽ち果 てて行くがのう… 」 「爺さんならば、その、えっと… 闇が何か、分かっていると言うのかい? 」 素直な少年の問いかけに、老人はもったいつけて頷いた。 「儂は昭和の御代から、それこそ数え切れない女どもを色の地獄に堕として来 たものじゃ。中にはもうまともな生活に戻れなくなった女も枚挙にいとまは 無い。どんな女でも多かれ少なかれ、必ず心の奥には闇を持っておるからの う。儂は、ただその闇を引き摺り出してやるだけじゃ」 「それなら、俺にも教えてくれよ。正直に言うと、俺はセックスに関しては、 まるっきりの初心者なんだ。だから今の由紀江を見て、マジで驚いているん だよ。まったく凄げえぜ、俺も爺さんみたいに成りたい。なあ、頼むよ。大 して多くは払えないけれど、金ならば、この仕事のバイト代金を貰っている から、なんとか成るぜ」 ちゃんと技術の伝承に対して対価が必要だと分かっている少年の態度が好まし く思えたから、為吉はにやりと笑って頷いた。 「金はいらねえよ。お前にその気があるならば、後で俺の家を教えてやるさ。 気が向いたら遊びにくると良い。そこで、おいおいに女ってモノを教えてや ろうじゃないか」 「いいのかよ? それならば明日からでも押し掛けるぜ。くぅ〜、面白くなっ てきやがった」 好奇心を膨らませた少年の歓喜の声を聞いて、己の目論みが図にあたった老人 は満足げに頷き微笑みを絶やさない。 「ところで、このままじゃ、由紀江が生殺しだ。もう一度、しっかりと引導を 渡してやんな」 縄を打たれたままで、老人の指技で追い上げられてしまった美女を見て、為吉 は初めて若い弟子に命令する。 「引導って? でも、ノビちまっているじゃないか? 」 「寝込んでいるなら、目を覚まさせてやれば良いんじゃ」 意識を失い目を閉じている美女の傍らに歩み寄った為吉は、手慣れた様子で由 紀江に活を入れた。どういう仕組みなのかわからず首を捻る少年の前で、色に 狂った美しい女監督は、ゆっくりと瞳を開き陶然とした笑みまで見せた。 「ああ、久しぶりに、ききましたわ、御主人さま… 」 「なんの、本番はこれからじゃよ。すっかりと火が付いたお前を、今度は坊主 が追い上げる番じゃからのう」 老人の言葉に、女監督の顔から笑みが消える。 「かっ… 堪忍してくださいませ。こんな時にトシちゃんに犯られたら、私は 本当に気が狂ってしまいます」 久々に柔肌の食い込む荒縄の感触に翻弄されている由紀江は、心底から怯えた 顔で老人と少年を見比べる。 「下らん御託は聞く耳を持たんな。そら、坊主、お前の愛人をたっぷりと可愛 がってやれ」 かつての御主人様の言葉に頷く少年を見て、由紀江は己のマゾの血が瞬時に沸 騰するのを感じて、新たに湧いた愛液で股間を濡らしてしまっていた。
牝喰伝 7 END
一応、ここで第一部終了とさせてもらいます。それにしても、中途半端に成っ てしまいました… (汗)
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