その51

 

 

 

 

(いいのかな? 私は千尋と違って私生活での経験も豊富だし、こんな坊や相

 手ならば、ものの数分でザーメンを絞ってしまうけれど… それじゃマズい

 でしょうに)

これまで隆俊と肌を合わせて来た幾多の年上の女等と同様に、葵もすっかりと

少年の外見に誑られていて、自ら快楽地獄へと転げ堕ちて行くのだ。落ち着い

た雰囲気から実際の年齢よりも2〜3才は上に見られる葵だから、今回のシリ

ーズは隣家の若妻が少年を誘惑するストーリーに成っている。彼女は台本に従

い芝居を進めて行く。

「心配しなくていいのよ。全部、葵に任せていてね」

AV出演4作目となれば多少は慣れてくるから、隆俊は彼女の呼び掛けに、わ

ざとらしく緊張した顔付きで頷いた。もっとも、まだ中学生である少年をアダ

ルトビデオで男優として起用するのは、流石に憚られるから、ちゃんと編集で

処理されて彼の表情が画面に現れる事は無いのだ。

しかし、じっさい生で接する葵にとって、やはり隆俊の外見は餓鬼にすぎない

。複雑な家庭環境に育ち、高校時代からグレて風俗の仕事にも足を踏み入れて

いた葵であったから、若いながらも男と女の間の密事には造詣が深いと自認し

ている。

如何に少年が巨根とは言っても、やはり見てくれに騙された彼女には警戒する

事も無く、目の前の有物に指を絡ませて、近所の若妻になりきり擦り上げて見

せる。

(まあ、あの千尋の馬鹿が血迷っている相手だって噂もあるから、ここはひと

 つ、お手並み拝見だわね)

 

ライバルである千尋の最高傑作と呼び声もある新作の『女教師シリーズ』の男

優である少年の巨根を手にした葵は、その愛撫にも力が入ると言うものだ。ほ

ぼ同じ時期にリリースした彼女の主演作は、完全にライバルの千尋の『女教師

シリーズ』に喰われてしまい、作品としては悪くは無いとアダルト関連の雑誌

で評価はされていたが、その売り上げ本数や、レンタルビデオ・DVDの回転

率の差は歴然だった。

チャラチャラと深夜のテレビにまで登場して、知名度や人気を高める千尋に対

して、実は人一倍競争心を燃やす美女は、所属するプロダクションにプッシュ

すると同時に、これまで築いて来た業界の人脈をフルに動員して、ようやく由

起子監督で、男優が隆俊の作品への出演を果たしていた。

同じ監督で、同じ相手役ならば、自分の方が売れると言う自信はある。案の定

、由起子監督は、葵のキャラクターに合った状況設定の元で台本を仕上げてく

れていたから、満足の行く出来栄を予想して、彼女は熱の隠った演技を続けて

いる。

葵にとって唯一心配なのは、相手役の少年の体力なのだ。タフが売り物の隆俊

の底なしの性欲が信じられない彼女は、その点だけを憂慮しながら、疑いの視

線で少年を見つめている。

(まあ、考えてもしかた無いか… 成り行きに任せるしかないものね)

手にした巨根を摩りながら、葵は開き直って演技を続ける。台本通りに彼女は

右手で少年の雄根を愛撫しながら、彼にそっと身を寄せて、年上の人妻と言う

設定に従い唇を奪って行く。

こちらも演技でびっくりとした様な顔をする隆俊に、彼女は台本に従い濃密な

ディープキスを仕掛けるのだ。だが、舌を差し入れてみれば、まってましたと

ばかりに絡めてくる少年の場慣れした態度には、葵も正直に言って驚いた。

さすがに4本目の撮影だったから、隆俊も大分慣れて来ていて、台本の通りに

自分から手を出す事はひかえている。なにしろ、彼は年上の若妻からセックス

の手解きを受ける純情な少年役なのだ。だから、濃密なキスを終えた後に、葵

が彼の前に跪いても微動だにしない。

「うふふ… 本当に大きいのね、嬉しく成っちゃうわ」

剛の者揃いのAV男優の中でも飛び抜けた巨根に手を添えて摩りながら、葵は

演技とも本音とも付かない様子で賛美の台詞を口にする。男遍歴は派手だと認

めている葵だから、手にした雄物の固さを感じると、子宮が疼いて女陰を濡ら

している。

(これならば、千尋が夢中に成るのもわかるわね。そうだ、いっそ、この子を

 千尋から略奪しちゃおうかしら? )

まだ隆俊の本性に気付かぬ美人AV女優は、ライバルの若い愛人と噂される少

年を、自分になびかせてやろうかと目論んでいる。だから、いつもの演技より

も気合いを込めて、葵は目の前の巨根にしゃぶり付いて行く。顔を左に傾けて

手にした雄物の亀頭をペロペロと舐め回してから、やがて青黒い血管が浮き出

た茎を伝い、一旦は根元まで舌を這わせた後に再び亀頭に戻る愛撫は、これま

で幾多のボーイフレンド等を悦ばせて来たものだ。

さらに唇を先端に押し付けて、舌先で鈴口を舐り回してみせれば、大抵の連中

は妖しい感覚に溺れてしまい、気の早い男であれば、これだけで不様に噴いて

しまう事もある。しかし、今日の相手は些か勝手が違っている。情けない呻き

声も、驚いた様な身震いも、隆俊からは発せられず、さも当たり前の様に葵の

愛撫を受け止めて、どっしりと構えているのだ。

(なによ、この子、随分と鷹揚に構えているじゃない? 生意気な子供にはお

 仕置きが必要だわ)

自慢のフェラチオに動じる気配を見せない少年に対して不快感を持った美貌の

AV女優は、さっさと追い上げて不様に噴かせてしまおうと、さらに口での愛

撫に熱を込めて行く。

唇をいっぱいに開いて亀頭をパクリと含んだ葵は舌を軟体動物の様に蠢かせな

がら、長大さの余りに呑み込み切れない根元に指を添えてゆるゆるとしごいて

いる。

また時折、唇をきゅっと窄めたままで、美しい顔を前後に揺さぶり少年の射精

を促している。けして下手のフェラチオでは無い、それどころか、男遍歴の豊

富さを自認するだけあって、風俗嬢も顔負けの濃密な唇愛撫であろう。

しかしながら、隆俊を取り巻く年上の愛人等も、葵に引けを取らないテクニシ

ャンばかりなのだ。とくに、いまメガホンを撮っている由紀江に至っては、喉

咽粘膜までも動員するディープスロートまでもを体得した業師だったから、そ

の愛人らに鍛えられた少年は、少しばかりの巧みなフェラチオなどで陥落する

所以は無い。

そんな事情を知らぬ葵は、些かムキに成って頬を窄めて強烈な吸い上げを見せ

ていた。ビデオの内容としては、もう十分な時間のフェラチオを行っていたが

、意地になった葵は、さらに持てる技術を総動員して少年の肉棒をしゃぶりた

てる。しかし、顎がダルく成るほどに舐り回しても、彼は一向に噴く気配を見

せなかった。

 

(まいったな、この子… やっぱり、噂は本当なのかしら? )

この業界の裏で囁かれた巨根新人男優の精強伝説が真実なのかも知れないと、

ようやく葵も思いはじめている。少なくとも彼女がこれだけ熱意を込めた唇愛

撫に、ここまで耐えた男は今までひとりもいなかった。

どんな奴でも恍惚とした顔を見せて、辛抱堪らずに精を漏らしてしまったもの

だ。さすがに草臥れてしまった美女は、そんな敗北感を周囲には一切感じさせ

る事も無く、しかたなしに少年の巨根から唇を離す。

だが、撮影スタッフ全員は、これが当たり前だと分かっている。4度の現場を

終えていた事から、この程度で隆俊が射精に至るなどとは、誰もが考えてもい

ないのだ。もうスタッフには少年を侮る者は誰もいない。

それどころか、さすがに由紀江が見い出した逸材だと、遥かに年下である隆俊

に畏敬の年を抱く者が多かった。チラリと周囲を見遣り、自分の小さな敗北感

が撮影スタッフの連中には悟られていないと安心した葵は、傷つけられたプラ

イドを挽回すべく、次の演技に移って行く。

 

 

 

 


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