真梨子 (8月2日(土)12時44分20秒)

純女と偽って・・・

Tさんとは普通の男女の出会い系で知り合いました。
私が62歳、彼は72歳、共にシルバーのカップルです。
奥様と死別されて一人暮らしのTさん、
何度かメールを交換するうちに
彼の孤独を癒してあげたいという気持ちが芽生えました。
メールでカミングアウトすべきか、それともおつきあいの過程で・・・
悩んだ挙句、女性としてファースト・デートをすることに決めました。
女性と偽って男性とデートするのは初めてです。
場合によっては、その場で
「もしかして、あんた男じゃないか?騙したのか!」
と人目もはばからずに罵倒される可能性も排除できません。
とてリスキーなデートです。
勇気が必要でした。
都下のターミナル駅の改札で待ち合わせ。
まだ寒さの残る3月の初めでした。
グレイのオーバーの下は黒のアンサンブルニットと
焦げ茶のロングスカート、バッグは黒。
その服装を伝えておきましたのですぐにTさんは私を見つけて近づいてきました。
「まりこさん?」、
少し緊張でこわばった表情のTさんに私は微笑んで頷きました。
現役時代は一部上場企業に技術者として勤めていたというTさんは真面目そのもの。
会話が弾まないで気まずい感じになったらどうしようなど心配しながら
肩を並べて歩き始めました。
彼は身長170cmでガッチリ型、
私は165cmの普通体型、
すれ違う人からは釣り合いの取れた熟年カップルに見えたと思います。
彼があらかじめ調べてくれた居酒屋さんがまだ開店前でしたので、
ファミリーレストランでお茶をすることにしました。
満員の店内で案内された席の隣は女子高生とおぼしきギャルグループ、
私は嫌な予感がしました。
ほとんどパスできている私ですけど、
リードされるとしたら女子中高生か女装者、あるいは女装者に関心のある男性です。
女子中高生はなぜか「カン」がいいです。
テレビでおねえタレントなどを見る機会が多いからでしょうか。
でも、それは杞憂で、
多少うるさかったもののTさんとの会話を楽しむことができました。
Tさんはまるで面接官のように次々に質問を浴びせてきました。
私はちょっと不快に感じましたが、
これから本気でつきあいたいという彼なりの思いが
そうさせているのだろうと嘘の身の上話を延々とお話しました。
「なんか男みたいだよね」、
彼の口から出た一言で私は一瞬凍りつきました。
なんで、そんなこと言うのだろう!
小一時間向かい合ってお話しすればバレルかも?
それとも体型?しぐさ?
「よく言われるの」、
私は笑いながらそう言い返し、その場は切り抜けました。
会計を終えて出てきた彼が私の髪を見て
「髪の毛に何かついてる」と言いました。
何のことかしらとドキドキしていると
「赤いのが・・・」と髪を触ろうとします。
わかったわ!
きっと暮れの斜光を浴びて私の安物のウィッグが光っているのね。
私のウィッグはダークブラウンのショート、
人毛ではないので艶などは光線の加減によっては不自然になります
(安物の泣き所)。
私は彼の手を制して
「ワックス、整髪料です」と嘘を言い、その場を逃れました。
もちろん心中は穏やかではありません。
予期せぬことが起こるものだと、その後の展開への不安は隠し切れません。
居酒屋さんの個室席で二人は飲み始めました。
二人ともお酒は好きで、まずは生ビールで乾杯です。
それからはリラックスした明るい会話になりました。
彼も楽しそう。
彼はこれまでにその出会い系で
50〜60代の女性ばかり7人ほどと会ったそうです。
ほとんどが援助希望で、それ以外は即H希望、
見た目があまりにもNGとのことでした。
話すほどにTさんが私に対して警戒心を解き、想いを寄せてくるのがわかりました。
それが愛情なのか単なる性欲なのか判断はできません。
純女さんはそうした見極めも経験則から容易にできるのでしょう。
そもそも、Tさんは個室=カラオケ店みたいな密室と勘違いしていたみたい。
場合によっては会話以上の展開も期待していたかもしれません。
でも向かい合わせの席なので、手を握るだけで、それ以上何も起こりませんでした。
あっ、そうそう、帰り際、彼のコートを取ってあげた時にその流れでハグされました。
そして軽くキスされました。
後日わかったことですが、Tさんは酔っていてそのことを覚えていませんでした。
少しふらつくTさんを駅まで送ってから、
私はカフェで心を落ち着かせ、純女デビュー初日の成功の喜びに浸りました。
次はTさんのお宅で二人でのお鍋パーティです。
ここでついに・・・!

以上




アニト (10月3日(金)23時20分08秒)
真梨子さん、はじめまして。
続きを楽しみにしています。


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