桃原美希子 (2月19日(木)17時47分13秒)
■アニトさま■
ひとつの言葉から物語を作るシリーズ第?弾でございます。
って自分の中だけで何度か試みてシリーズ化しちゃっているのですけれど。
今回のワードはなんと「性奴隷」。
我ながらひぃ〜な言葉を選択したものでございます。
でも女装世界のあちこちで見かける言葉ですし、
これまで書いた物語の中でワタシもきっと使っていると思います。
ちょっと前には「性奴隷にしたかった」という動機の事件もありました。
(と書いている最中にニュースで裁判のことが……)
なのであらためて考えてみることにしました。
一応お断りなんですけれど
この物語の中の『性奴隷』の解釈はあくまでワタシの個人のもので
「違うっ!」と感じる方もいらっしゃると思います。
いろんな考え方があると読み流していただければ幸いでございます。
■蒼井優子さま■
こんなことが学校で起こったらすごいだろうなぁって思っていることが
つぎつぎと優子ちゃんの身に降りかかっていきます。
「優子ちゃんかわいそう」と思いながらも一方で
「立派な奴隷になるためよ」って残酷な応援をしている自分がいます。
ワタシもその学校に入学したいんです、きっと。
■まなみさま■
「性感ヘルス初体験・28歳まなみ」もすごいドキドキです。
こうしてほしい・こうすると感じるんでしょみたいな
ツボがわかっている人同士の言葉と愛撫による濃厚な
じらし合いせめぎ合いがこちらにまで伝わってきて
ムズムズしちゃうのです。
「イヤァーン、ダメェよぉ」って言葉では拒否しながら
もっとして欲しいっておねだりしちゃうような快感を
体験してみたくなります
寸止めオマ○コちょんちょん地獄、されてみたーい!
−−− 性奴隷にしたい −−−

「で、最後には『性奴隷にしたい』なんて言いだしたのよ。
ぴゃ〜ぁ、あー恥ずかしい。せいどれいよ、セ、イ、ド、レ、イ」
そう言ってモナ香さんは真っ赤に濡れ光る唇を
大きく開閉させながら高らかに笑った。
恥ずかしいと言いながらでもその顔はちっとも恥ずかしそうではなく
むしろ嬉々とした表情に満ちている。
女装娘の社交場、ここスナック『果樹園』に平日の夜来たのは初めてだった。
週末であれば8時を待たずして満席になる店内も
平日では9時をすぎて常連が来れば人の声がするという状態らしい。
女装世界にもまぎれもなく不況は忍び寄っている。
だからなのかよけいに遠慮なく
モナ香さんの口から景気よく淫語が飛び出るのかもしれない。
「唇は3番目の性器」とモナ香さんが言ったことがある。
なのにどういう順番なのかは教えてくれない。
その性器がさらに言葉をつないだ。
「どれほどのポコチンぶらさげてるのよ!って言いたくなるのを
こらえるのに必死だったわ」
出会いサイトの『おいでよ女装娘』という女装掲示板で知り合った男性と
テレフォンセックスのようなことをしたのだそうだ。
年齢をはっきりとは知らないけれど
モナ香さんは肌の感じからたぶん40代後半だと思う。
ことによると50歳を越えているかもしれない。
けれど女装スナックに集まる人はみな年齢不詳である。
セーラー服を着て水割りを飲んでいる人に
未成年はお酒を飲んではいけませんよとか
セーラー服を着る年齢はとうに過ぎたのではありませんかとか
ましてあなたにセーラー服は似合いませんねなどとは
けっして言ってはならないことである。
ちなみにモナ香さんはバリバリの日本人ではあるけれど
超ミニのチャイナドレスを着ている。
でそれがまたすごく似合っていてチャーミングなのだ。
ともあれ相手の男性は自称22歳の大学生だったそうだ。
「そのくらいの年齢なんてヤリたい盛りの時期じゃない。
女装娘だろうが男だろうが竹輪であろうが穴が開いてりゃいいくらいの」
と言って私を見る。
学生時代からこっそり女装の真似事はしていて
本格的にのめり込んだのは2年前。
30歳になってもっと自分を変えたくてスナックに出入りするようになった。
知り合った人たちに完全女装へと導かれ、
女装娘をターゲットにしている男性とも会話するようになった。
でも私は店ではおとなしい子で通っている。
そりゃエッチに興味がないわけじゃないけれどまだ恐い。
「でもさ、そんな若いときから脇道に逸れなくてってねぇ。
まずは同年代の女子と付き合いなさいって言いたくなっちゃうのよ。
男の肉体で男の心を持って生まれてきて
オマンコより先に女装娘のアナルを知るなんてどうかしているわよ」
こういう自嘲ネタは当事者だけが言うことを許されるのだと思う。
私もその意見には賛成だけど処女で童貞の身だから黙っていた。
どのみちモナ香さんはいつも私の返事を待たずに話を続ける。
「若いだけあって勝手に先にイッちゃったのはしかたがないとしてさ、
いきなり『性奴隷にしたい』なんて言い出したわけなのよ。
まぁたしかにちょっとSMチックなやりとりではあったけどね。
だけどいきなり性奴隷はないじゃない?
まったくもうどこでそんな言葉を覚えたのか、母さん許しませんだわよね」
モナ香さんはまたまた性器のごとき唇を震わせて笑う。
そしてふいに真面目な顔になって言った。
「アヅキちゃんは性奴隷っていうとどんなイメージがある?」
セセセセセセイドレイ……ッ!
そういえぱ少し前のニュースで性奴隷という言葉を何度も聞いた気がする。
どこか遠くで起こった赤の他人の事件でしかなかった。
テレビ画面に映る犯人に対してバッカじゃないのと思った。
でもあらためて真面目な顔で性奴隷のイメージを問われると……
それは……あくまで個人的な空想でしかないのだけれど……
ご主人さまの前で……すぐに思い浮かんだのはその姿は男性、
でも女性のご主人さまもありかなと思う……、膝をついてかしこまり、
命じられるままたとえばオナニーショウを演じたり
ご主人さまの性器にご奉仕したり、
全裸とは思ったもののエプロンだけはつけていたり
ときにはエッチな衣装に身をつつんだり……
そうそう私のイメージでは奴隷は首輪をしているはずで…
その首筋にほんの少し吐息をかけられただけで
乳首を少し愛撫されただけで
自らの性器はダラダラとエッチなお汁を垂らすほど欲情し、
でもけっしてご主人さまが良しというまでイッてはならず、
命じられれば誰の前でも性奴隷であらねばならず……
それでいて料理もお掃除もお洗濯もできなくちゃならないし、
朝はもちろんご主人さまより早く目覚めて
呼ばれればすぐに参じ、用が済めば目立たぬようにし、
「はい」と「ありがとうございます」以外の言葉はもたない、
漠然とそういうのが性奴隷なのかなとイメージする。
と、身体の中心がだんだんと熱くなっていくのがわかった。

▽ ▽ つづく ▽ ▽




アニト (2月22日(日)00時36分16秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
《解釈》が違うままにデートにのぞむと
時として思い違いが起こることがあるのです。
しかしだから人と会って話すのはおもしろいとわたしは思います。
ここ数年社交場にはとんとご無沙汰ですが
仲の良い女装娘さんたちからいろいろな情報を受け聞くと
以前と変わったことあり変わらぬことあり10年の月日を感じます。
いつの日か《果樹園》へ遊びに行き、
美希子さんワールドの住人たちとも話をしてみたいものですねぇ。




桃原美希子 (3月23日(月)21時32分59秒)
■アニトさま■
連休はいかがお過ごしだったのでしょうか?
ワタシは休みなく働いておりました、グスッ。
それはそうと、狙ったわけではないのですけれど
第一話を書き込みしようとした日に
世間を騒がせたある事件の裁判ニュースがあって驚きました。
そのときは勢いで書き込みしてしまったものの
やっぱり後味が悪くてしばらく寝かせておこうと思ったのです。
それにお気を悪くされる方がいたりお叱りを受けるかもしれない内容です。
でもアニトさまから励ましのお言葉をいただいて
ようやくですけれど二話目ができあがりました。
自由に書かせていただいて本当に感謝しております。
■岡田まみさま■
はじめまして、桃原美希子と申します。
ご挨拶をさせていただくだけでも光栄です。
まみさまの物語はエッチ度満載でお写真はとても綺麗で
こんなふうに自分を表現できたらいいなって憧れたことを覚えています。
またこちらでも物語を発表してくださいませ。
■蒼井優子さま■
ときどき、女装をしていないときの女装娘は
(ってそれはつまり男性のときなんですけれど)
どんな人なのかなぁって考えるのです。
艶美麗華先生が進路指導の先生みたいな
ちょっと恐い感じの人だったのでびっくりしました。
でも男性のときでもやっぱりエッチなんですね。
■フィメールマスク女装者 美香さま■
はじめまして 桃原美希子といいます。
すごいっ!ってほんとうに感心しちゃいました。
自分で物語を書くようになって強く思ったのは
ある物や事柄を詳しく知っていてそのことについて書けるって
すごいことなんだなぁっていうことです。
フィメールマスクのこと、心に焼きつきこれで一生忘れません。
続きをすごく楽しみにしております。
−−− 性奴隷にしたい 2−−−
なるべく感情を顔に出さぬように心がけながら
そして口に出して言えるところと隠すべき部分を選り分けながら
頭に浮かんだ私なりの性奴隷イメージを恐る恐る披露した。
「ふふふ、可愛い性奴隷なのね」
私の精一杯の淫らな空想も
モナ香さんにすればおままごとなのかもしれない。
「おかしいですか?」
「そんなことはないわ、もののとらえ方は人それぞれだから。
電話の彼もきっと自分なりの理想があったんだと思う。
でもだから解釈がそれぞれに違うのに
言葉だけを手がかりに性奴隷を求め合うのはりスキーって気がするのよ」
意味がわからずに首を3センチばかりつきだしてしまった私に
やれやれという表情でモナ香さんは言った。
「アヅキちゃんが性奴隷になりたいとするじゃない」
「なりたいなんて思っていませんよぉ」
と顔をプルプルと左右に振りつつ、続く言葉を待っている私がいる。
「仮定の話に耳まで真っ赤にすることないでしょ。
たとえばインターネットで知り合った人とホテルで会って
こっちはその場限りのプレイのつもりで縛られ責められした後で
性奴隷になることを本気で強要されても困るでしょ?
とか相手の家へのこのこついて行って監禁されちゃったりとか」
そんなことになったら困るどころではない。
私にとって女装は趣味で、昼間は男性として仕事し
独身で彼女はいないが女装世界以外にも少なからずの交友関係はあるのだ。
すべてをいきなり無にして別世界に飛び込むことはできない。
それにたとえデートをするにしても
いくらなんでもそんな無警戒な出会い方はしない……と思う。
そもそもデートをしたことがわからないのでなんともいえないけれど。
「一方は本気、もう一方は遊び、危ないったらありゃしない。
アヅキちゃんもプレイはごっこくらいにしておいた方がいいよ」
「ですからプレイとかも求めてしませんしぃ」
「おもしろそうだから『どんな調教をしていただけるの?』って訊いたわけ」
まったくモナ香さんは人の話を聞いていない。
勝手に決め付けて勝手に話を進めていくタイプの人だ。
「『俺のビッグマグナムでバッコンバッコンよがり狂わせてやる』って。
『いつでもどこでも俺に奉仕するマゾ奴隷に育ててやるよ』だって。
もー、素人が書くエロ物語を読むような手垢にまみれたセリフなの。
まっそれには目をつぶって、わーすごいとか持ち上げて『で?』って続けたの。
そしたら彼『へっ?』ってオタオタしちゃって。
こっちから『裸にエプロンとか乳首にピアスとかされちゃうのかな』って言ったら
『そうそう』ってとってつけたような返事してくるわけよ」
思わずごくりと唾を飲み込んでしまった。
「エロマンガやビデオで奴隷化飼育とか
セックス漬けにしちゃうなんていう設定があるじゃない。
快感を与えるだけ与えて許しを懇願してもイカせ続けて、
ついにはいつでもどこでもアナンコピクピク汁ダラダラさせながら
したくてしたくてたまらない欲情まみれのマゾにされちゃうの。
そして監禁部屋で首輪につながれ一日中ご主人さまの帰りを待ちわびて、
待ちきれなくてバイブ両手にオナニー三昧の時間を過ごし、
ようやく帰ってきたご主人さまに飛びついて
目の前に出されたペニスを見て涎をたらし、
舐めて咥えて股を開いて突き上げられて悶え狂っちゃうみたいな。
……なんてことアヅキちゃん空想したことない?」」
「ななななないですよぉ」
ないこともなかった。
喉がカラカラに渇いてた。
「だけどさぁはっきり言っちゃうとさぁ、そんなのは、な!いっ!
ビデオやマンガの見すぎ!!!!妄想膨らませすぎ!!!!!!!
って頭の中セックスのこと100%の人がいると思う?
いたとしたらあきらかに社会生活をおくれない人だし、
食事より睡眠より人間関係よりセックスが優先したら
それは病気であって、性奴隷としては健全じゃないわよね」
健全な性奴隷というのがどういう状態なのかは別として
セックス依存症の人がいたらその人を相手にするのは
ご主人さまではなくお医者さまだと私も思う。
「相手しているのがだんだんバカらしくなって言ってやったのよ。
『アタシはご主人さまの家で一生飼われるわけね、今から行くわ』って。
そしたらなんて答えが返ってきたと思う?
『だめっスよぉ〜』って」
たしか電話の彼は自称22歳の大学生ということだった。
電話でそういう会話ができるくらいだから1人暮らしなのだろうか。
性に興味津津で真面目に勉強しているとは思えず、
バイトもせず仕送りを受けていたりするのかもしれない。
とすると住まい・収入・家族・将来……どれひとつとっても
モナ香さんを性奴隷として飼う条件を彼は満たしていそうにない。
なのに『性奴隷にしたい』って!
つまりは結局長期の計画性があって誘っているわけじゃ全然ないのだ。
「そもそもさぁ、どんなに硬くて大きいペニスでズコズコされても
エログッズで失神するほど悶え狂わされても
何回かはそれで満足できるかもしれないけど
女装娘は好奇心旺盛だからそこで満足できるかどうか疑問よね」
「それってモナ香さんだけじゃなくて?」
「あはははは、男脳の女装娘はだいたいそうなんじゃないの。
女装してても脳が男のままであれば浮気願望がなくなるわけじゃないしね。
ロープで縛られても人に縛られたくないってわけよ」
それこそモナ香さんの男脳が発するオヤジギャグ!
「ともかくとして……、人を支配するんだったら恐怖か信頼。
快感だけで人をつなぎとめておくのは難しいとあたしは思うのよ。
あっ薬づけとかの非人道的な手段はなしとしてね」
恐怖で支配されるのはごめんこうむる。
躾のためとかお仕置きとかの名目で
プレイとしてのスパンキングなら受け入れられるかもしれないけれど
ただの嗜虐趣味で脅されたり苦しめられしても
私の側に何も快感は生まれないだろうと思う。
痛みを快感に変えることができるマゾの人だって
家具の角に小指をぶつければ痛いだけだと思うのだ。
「ようするに性奴隷から信頼を勝ち得る度量が
ご主人さま側にあるかってことね」
モナ香さんは一息つくかのようにウーロン茶に口をつけた。
「けど逆に性奴隷を希望する側にも相当な覚悟がいるのよ」
そっちなんでございますぅ〜、本当に興味があるのは。

▽ ▽ つづく ▽ ▽




アニト (3月24日(火)23時43分14秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
暖かくなってきておもしろいデートができるようになり
新たな出会いの予兆も生まれました。
それはそうと、物語を書くにあたって
テーマや言葉は選ばなければなりませんが
そこに規制があったりまして自分で作ってはいけません。
何事であれそのことを考えることが重要なのです。
モナ香さんはこう言うことでしょう。
「《ロープで縛られても》規制《に縛られたくないってわけよ》」




桃原美希子 (6月8日(月)17時41分38秒)
■アニトさま■
書き込みがご無沙汰してしまいました。
このところの書き込みの多さに
大喜びしながら皆さまの物語を読みふけっておりました。
ですけれど2つのことを同時にできない極小の脳みそなので
自分の物語にぜんぜん手がつかなくなってしまうのです。
ポツリポツリと書き進めていく所存でございますぅ。
そ…それにしてもみなさま、すごい体験をお持ちで驚いてしまいます。
ワタシは電車通学ではありませんでしたし、痴漢も痴女にも遭遇せず、
ハッテンバに行った事もなければそういう所があることすら知りませんでした。
自分がいかに社会の片面しか見てこなかったのかと思ってしまうくらいです。
皆さまの物語を読むことで今になってものすごい社会勉強をさせてもらっているなぁ
という感じがしているのでございます。
■こゆきさま■
はじめまして、桃原美希子ともうします。
ドキドキしちゃうシチュエーションです。
実をいいますとワタシ、水着に興味を持ち始めたのです。
所有しているのはレオタードなんですけれど
両肩とお股の間を上から下からきゅっと締めてくれるフィット性に
なんだか包まれている幸せ感を感じちゃったりしています。
僕は静香さんを見下していた感じだったのに
水着を着たことで立場が逆転したようになって……。
ドキドキワクワクでございます。
■相原由佳さま■
はじめまして、桃原美希子と申します。
冒頭からすごいエッチな展開で興奮してしまいました。
けれども時をさかのぼると高校のときの立場は現在とまったく逆で……。
そのうえタイトルが「後輩の奴隷妻」でございます。
ワタシはストーリーのアイディアを先に思いつくときと
先にタイトルを考えてストーリーを捻り出す時があるのですけれど
タイトル先行で物語を書き出すと失敗することが多いみたいです。
この物語「性奴隷にしたい」も、うううっ、なのでございます。
■大下景子さま■
はじめまして、桃原美希子ともうします。
皆さまの物語を読ませていただきますと
世の中には未知の世界はたくさんあるんだなぁと思います。
ワタシの女装はインターネットが普及してからのことで、
心の問題とは無関係に、予備知識や期待もまったくなく、
単にそこに女性物の服があったからなにげなく着てみた、が始まりの理由です。
素敵な男性に女性として見てもらいたいという
空想に近い願望はあるんですけれど
出会いが身近になった今でも実際行動に移すまでにはいたりません。
未知の領域発展場ではそういうこともあるんですね。
■蒼井優子さま■
あれよあれよという間に「続蒼い体験」を完結されて
早くも「痴女との遭遇2」の書き込み、すごいです〜。
しかも「ホントにあったHな体験シリーズ」っていうのが
エッチ心をそそります。
ないんですよー、ワタシ、そういう体験が。
うらやましいのでございますぅ〜。
もしそういう体験があったらワタシの人生も変わっていたかもしれません。
■太田智子さま■
遅くなりましたけれど「恥ずかしい告白」、
優しい大人たちの微妙な三角関係ーっ!って感じがしてとても素敵でした。
最後の告白でその後はどうなったのかが気になります。
と興奮静まらぬうちに「熟女の冒険」。
大人のお色気ムンムンでひゃ〜でございます。
かなり想像、妄想を含んでますと書かれていらっしゃいますけれど
うらやましく思えるほどのリアリティを感じます。
いったいなぜでございましょう。
−−− 性奴隷にしたい 3 −−−
「ちなみにアヅキちゃんがネット上の掲示板に
性奴隷になりたいって書き込みするとしたらどんなふうに書く?
あっ、もしもの、仮の、たとえばの話だから安心してね」
なにが安心なのかわからないし、そんなに念を押さなくたって……。
「その前に……、当たり前のことだけれど女装娘のすべてが淫乱じゃない。
あたしがときどきどうにもむかっ腹が立っちゃうのは、
はじめからそういう目で接してくる男性と
ハッテン系女装娘を蔑む目で見る女装娘がいること。
清純派の女装娘だって淫夢は見る、きっと見ている……たぶん。
ただ人前でそれを言わない、それが清純派のポリシー……かもしれない。
だったら他人の性についてもとやかく言わない清純な心であって欲しい。
女装をはじめた理由が人それぞれであるように
女装を楽しむ方法は人それぞれであっていいとあたしは思うのよ。
……んで、アヅキちゃんだったらどんなふうに書くの?」
モナ香さんが好奇心むき出しの近所のおばちゃんみたいにみえてきた。
結局のところモナ香さんが求める答えは最後の一言。
まぁ私が聞き手だったとしても同じように目を輝かせているだろうと思うけれど。
ともあれ、私はどうするだろう?
って今がそのことを真剣に考えなければならないときだろうか。
でもなぜだかモナ香さんの迫力には抗えない。
それに誰か一人くらいには自分の本音を漏らしてしまいたい気もする。
それが私を理解してくれる男性だったらもっといいのだけれど。
いつだったかどこかの掲示板で読んだ書き込みが思い出される。
『女性ホルモンや整形で強制的に女装奴隷にさせられたい。
ボンテージ衣装やスケスケの下着を着せられ、首輪や枷をつけられ、
全身に雌豚とか性奴隷とタトゥーを入れられ、
乳首や股間に重りのついたピアスをぶら下げ、
巨乳なのにペニクリがついている変態ちんぽ女になって
ご主人さまにご奉仕したりご命令とあらば大勢の人のラブドールになりたい。
人格も崩壊するほどセックス漬けにされて、性処理として一生を飼われたい』
そんなようなことが書かれていた。
第一にそんな願望を持ち、書き込みをする人がいること自体不思議だけれど、
現実問題としてそういう生き方が可能なのかと思ってしまう。
いったん肉体改造を始めれば女性に近づきたいとどこまでも改造を繰り返し、
でも見た目をどれほど変えようと生まれが男だった意識は消せないまま
心のどこかに負い目となって残るような気がする。
それを払拭するためにさらに女性化はエスカレートしていく。
ニューハーフという華やかな職業に就いた人だって楽しいことばかりじゃないはずだ。
まして性処理奴隷・変態ちんぽ女だなんて……。
実際にそういう生き方をしている人は……きっとどこかにはいるんだろうとは思う。
だけどもその人たちが自分の境遇を語ることも意見を世に出すことはないだろう。
だって自由のない奴隷の身の上なのだから。
入り込んだら出られない世界。
幸不幸を左右するのはご主人さまのご意思で、
可愛がるのも自由なら見捨てることもご主人さまの自由。
若いうちならば綺麗でいられてチヤホヤもされるだろうけど
年をとって身体に無理が生じ始めたら存在の保証はない。
性奴隷であった証を全身に刻み付けたまま捨てられたら
元の世界でどう生きていけるのだろうか?
気になって訊いてみた。
「モナ香さんは手術とかお薬とかされれているんですか?」
見た目ですぐにわかるのは眉毛を細く手入れしていることくらいだ。
私の視線がその当たりをゆらゆらしていることがわかったらしくモナ香さんが言った。
「眉のお手入れなんか今の若い男の子ならたいていやっているでしょ。
ピアス穴を開けたときは会社で最初の男だったからいろいろ言われたけど
今じゃ何人かいるし、エステや脱毛のお店へ行くと男性客はいっぱいいるわよ」
「へえ〜、そうなんですか」
と言いながら私は意識して視線を下げた。
「おっぱい? 残念ながらパットよ。触らせてあげようか?
一時期ホルモンやってたからBカップ近くまであったんだけどね。
だけどあれも良し悪し」
そこまで言ってモナ香さんは珍しく言いよどんだ。
「なぜですかぁ?」
だけど水を向けると再び河は流れ始める。
きっとモナ香さんの血液型はO型だ。
O型はしゃべっていないと寂しくて死んでしまう……らしい。
「身体は確かに女性的になるけど、性欲を減退させるの。
たとえばおっぱいがあればもっといやらしい身体になれるだろうなんて
安易な発想でホルモン薬に手を出しちゃったとするでしょ。
もっとも人によって差があって効かないっていうリスクもあるわけだれど、
運良く効果があって少しずつ胸が膨らんでいく喜びに我を忘れているうちに
あれ?最近ぜんぜんエッチなことしてないわって気づくのよ。
しかも上半身ばかりに意識がいっている間に
オキャンタマちゃんはどんどんしぼんでいるのにも気がつかない。
引き返せる範囲で遊んでいるうちはまだいいの。
でも一線を越えちゃうと本当に引き返せなくなる、身体だけじゃなくて心がね。
鬱になったり人としてダメになっていく娘を何人も見たわ。
日本には年間に3万人の自殺者がいて男の方が多いんだって」
もしかしたらモナ香さんの身体か心にも何かの傷があるのかもしれない。
性器の周辺に「マゾ奴隷」なんてタトゥーが入っているとか、
乳首に外れないピアスがついているとか。
とそのときかすかな音で『愛のメモリー』の曲がどこからか聞こえてきた。
慌てた様子でモナ香さんはバッグから携帯電話を取り出す。
「はい」と「ありがとうございます」だけで成り立つ返事。
モナ香さんの頬があきらかに紅潮している。
お相手は……もしかしたらご主人さま?

▽ ▽ つづく ▽ ▽
モナ香さんに好き勝手を言わせ散らしております。
しかも着地点を見失っております。
新たな展開を求めて携帯電話を鳴らせてみましたけれど
果たしてそれで新しい展開がみつかるのやらでございますぅ。




アニト (6月9日(火)00時27分16秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
《このところの書き込みの多さ》は
油断しているとレスを書くのがたいへんになってしまうほどです。
ときどき起こるこういう現象の理由はわかりませんが、
ひとつ確かなことは、そうなるまでの間
美希子さんがつないでいてくれたから今があるということです。
この感謝の気持ちはどうすれば伝わるでしょうか?。
できるならば過去にさかのぼり、
美希子さんを電車通学のできる学校に転校させ、
《痴漢も痴女》も迷惑行為なのでそれは別の方法を考えるとして、
《ハッテンバ》に一緒に行ったりして
《社会の片面》を見せてあげるというのはどうでしょう?。




桃原美希子 (7月11日(土)21時26分49秒)
■アニトさま■
ワタクシお洗濯はけっこう好きなのでございます。
1週間分のお仕事用と普段着と、
それに女性物を洗うときは別々2回にわけて、
干すときは全部一緒にベランダに並べています。
梅雨にはいる前のことです。
朝お洗濯をして用事があって出かけ、
夜に戻ってくるとパンティの1つがなくなっているんです。
名ばかりのマンションとはいえワタシの部屋は3階より上の階ですし、
複数干してあった中にはもっと可愛いものもありましたから
誰かが盗んだとは考えられません。
マンションのベランダから風で飛んだパンティを拾った男性の物語、
なんていう設定で男性の立場で空想することは何度もあったのですけれど
パンティをなくした立場を体験することになろうとは思いもしませんでした。
もしも拾った方がいたら有効な使い方をしていただくといいなと思います。
■ひろよさま■
お久しぶりでございます。
ひろよさまってあのひろよさま??って驚いてしまいましたけれど
アニトさまと親しげにお言葉を交わされているのを読んで
本当にあのひろよさまなのだと感激でいっぱいなのです。
ひろよさまのお写真を拝見したときに
こんなにもお綺麗な人がこんなにもエッチな物語を書かれるんだぁ
と驚いたことを忘れもしません。
『体育教師「里奈」』キュートでエッチできゅんと感じてしまいます。
■読んでくださいました皆さまへ■
長くかかりましたこの物語、ようやく完結いたしました。
勝手なことばかり書きましたけれど笑って許してくださいませ。
−−− 性奴隷にしたい 4−−−
「結局のところ、どんな言葉でパートナーを募集したとしても、
アヅキちゃんの望みを100%完全に満たしてくれる人が現れることは
ほとんどないと思っておいたほうがいいわよ。
……そりゃあ可能性が無いわけじゃないけど、
相手にも自分の願望やプランがあって出会いを求めているわけだからね。
似てはいても同じではないということを頭に入れておかないと
いつまでたっても無いものねだりで『今日もダメだった』ってボヤくはめになるわ。
折り合う地点を探すって言っちゃうと打算的に聞こえるかもしれないけれど、
意思のある人間同士が出会った時点からどこまで寄り添っていけるかが
恋愛なんじゃないかなって気がするの。
……それがご主人様と奴隷の関係であってもね。……ちょっと失礼」
言うだけ言ってモナ香さんは立ち上がった。
化粧室に向かっていく。
あらららっ??、電話があってから急にそわそわしだした。
もしかしてこの物語を、じゃなくて、会話を早く終わらせたがっている?
でも言っていることはその通りだと思う。
女装スナックという場所があることを知ったとき
行けばきっと楽しい出会いや出来事があるものと期待していた。
男性に声をかけられる、お触りされる、お持ち帰りされちゃう、
店外デートにも誘われ、付き合って欲しいと告白される。
だけど喜びがあるかどうかは結局自分の行動しだいだった。
最初のうちはみんな好奇心で声をかけてくれるけれど
いつまでも無口なままでいたら友達さえできない。
誰もが楽しもうと思ってやってくる場所ではときに作り笑顔も必要なのだ。
そうしながら輪が広がって人との関係が深まって
出会いや出来事が生まれていくのだろうと思う。
ずいぶん時間がたって戻ってきたモナ香さんは椅子に腰掛けなかった。
「ごめんなさいね、続きはまた今度の機会に」
そう言って携帯電話を気にするモナ香さんの表情は
どこか遠くを見ているような何かに耐えているかのようで、
唇がわずかに開いて言葉を発していないのにひくひくとうごめいていた。
こころなしか下半身が揺れているような気もする、妖しく。
化粧直しをしてきただけでなく、
身体の中心に開発棒を埋め込んだのかもしれない。
それはチャットをしているときにどこかの誰かが使った言葉だった。
身体の中心つまりアナンコに、
ディルドゥとかストッパーのようなものを入れ込むこと。
開発棒を埋め込んだままそのどこかの誰かはチャットをしているとのことだった。
ご主人さまの命令なのか自発的な行為なのかは知られないけれど、
モナ香さんはそれを隠そうとせず、むしろ私に知らせたがっているように思えた。
小学生のときに覚えて強く印象に残っている諺がある。
馬に水を飲ませようと水辺に連れて行っても飲むか飲まないかは馬が決めること。
印象強いわりにはむちゃくちゃうろ覚えだけれどそういう意味の諺だ。
モナ香さんは水を飲んだのだ。
そしてただ飲んだというだけでなく、ご主人さまの意図を汲んで水を飲んだのだ。
再び着信音が鳴った。
今度は電話に出ることはせず、それはすぐに切れた。
たぶん合図なのだろう。
「じゃ行ってくるね」
その笑顔と腰つきからもモナ香さんの幸せ感が伝わってくるようだった。
うらやましいなぁ、どんなご主人様と出会ったのだろう。
 ▽ ▽ ▽ ▽ ▽
それがモナ香さんを見た最後だった。
半年たった今も誰もモナ香さんを見かけた人はいない。
女装世界で“失踪”はよくあることだと誰かが言った。
暑いから寒いから忙しかったから気分が乗らなかったから
などという理由で数ヶ月“失踪”する人はざらにいる。
きっとモナ香さんはご主人さまと幸せに暮らしているのだろう。
そうであって欲しい、そう信じたい。
この半年の間に私は男性との初体験をし、2人の男性と数回ずつのデートをした。
でも今もフリーでご主人さまとの出会いはまだない。
だけども以前ほど単純に性奴隷になりたいとは思えなくなっている。
そういったことを報告したり相談したりしたいけれどモナ香さんはいない。

△ △ おわり △ △




アニト (7月16日(木)00時28分07秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
「性奴隷にしたい」完結おめでとうございます。
とうとう書き上げましたねー、最後まで。
美希子さんは面白いところを突いて物語にするといつも感心するのです。
刺激的なタイトルを核に、エッチな言葉をこれでもかと並べつつ、
空想と現実の境目を見失わせるように問答と思考でストーリーを進め、
あっと驚く、不透明な深みを感じるラストに・・・。
行動を起こす前に考えることは、言うまでもなく重要なことです。
仮に美希子さんが「性奴隷になりたい」と考えていなくても、
空想することは大切だと考えるのです。


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