| 桃原美希子 (2008年12月30日（火）09時18分36秒) ■アニトさま■ またまた蔵出しシリーズの第３弾でございます。 数年前になるのですけれど ボーイズラブ好きな腐女子という人たちの存在を知ったとき 空想愛を描いているという面で親近感を感じました。 でもありえないくらいに美化しすぎていることに反発もあり、 腐女子登場の物語を考えてみたのでした。 実際のところ腐女子さんたちは女装娘をどう思っているのか気になります。 ■門倉歩惟さま■ 実際にデートをされている歩惟さまやアニトさまのお言葉は やっぱり重みがあるように感じます。 外出派ではないワタシはオナが物語の泉といいますか 空想が次のオナを生むと申しましょうか ともかくオナ無くして始まらない、 ほれオナ！やれオナ！そんでもってオナ！！あービバビバっ！！！ ってそんなにオナばかりしているわけじゃないんですけれど…… 「初恋」のような初恋、してみたいです。 ■紀香さま■ ワタシもときどき下着女装で外出しております。 厚着をしてコートで隠せる冬は シャツやセーターも女性モノだったりするんですけれど その先の行動に積極差が足りないのでございます。 「紀香のクリスマス」のような出会い、してみたいです。 −−− だって、変態ですから −−− 「手の甲をつまみ、ゆっくりと力を込めて捻り上げてやるんだよ」 長久手太先生はおだやかに微笑みながら言った。 はじめはスキンシップだと安心していた相手は 徐々に増す痛みに親愛の情以上の何かを感じとる。 たいていはある時点で手を払いのけたり引っ込めたりするものだけれど そのまま身動きしない者はたいていマゾのケがあるのだそうだ。 やがて痛みに耐える自分に酔うような表情に変わる。 その反応は人によってさまざまらしい。 嬉しそうに微笑む者・泣きそうな目で懇願する者・ 何事もないかのように平然と話を続ける者。 僕の場合はもっとわかりやすかった。 というのも更衣室で人目につかないようと気をつけながら 着替えているところを長久手先生に見られてしまったのだから。 そのとき僕は勤務を終え、帰宅しながらドキドキ感を味わうために ブラジャーを胸に当てている最中だった。 それ以来先生に弄ばれてるオモチャ的存在。 「で、赤岩薬品とのコンパでね…」 赤岩薬品は聖愛徒病院出入りの一社で 薬剤師の僕は営業担当者とは顔見知りだ。 酒席のお膳立てをしたのは僕だった。 「つねられて悦ぶ女子がいたわけよ」 長久手先生は人の目の届かないところで人を責めるのが好きだ。 隣に座った女性の手をきっとテーブルの下で触ったのだろう。 本格的なサドではなく、いたずらっ子といった方が近いけど。 「伊丹君も来ればおもしろかっただろうに」 「なにをされるかわかりませんから」 って否定したみたものの本当は勤務シフトが合わないだけだった。 僕は行きたかったし、行きたかったことを長久手先生は知っている。 「で、おもしろそうだからその女子と何回かデートしたんだけれどね…」 「エッチもしちゃったんですか？」 「正解。しちゃったんだな、これが」 僕が先生に好意を持っていることを知っているくせに 先生はこういうことをさらりと言ってのける。 くやしいけれど長久手先生は女性によくモテる。 「そのうち痛い目をみますよ」 「だから望に助けてもらいたいんだよ」 こういうときだけ名前で呼んで擦り寄ってくる。 でも手はしっかり僕の股間を這い、玉袋をキュウと締め上げる。 「いやじゃないだろ？」 ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ そりゃあ長久手先生がそうしてくれいうのならなんでもしますけどね…。 スリーインワンっていうとブラジャー・ウエストニッパー・ ガーターベルトが一体型になった下着のことらしく、 よく似た形のソフトビスチェっていう海外製のそれは ボディにジャストフィットの伸縮性があり、ブラ部分以外はオールシースルー。 お揃いの真っ赤な網ストッキングをガーターベルトで留めて 性器が隠れるぎりぎりの布面積しかないパンティを穿くと 見る者を挑発するためのファションとしか言いようがない。 「おおー、いいねいいね」 ソファに足を組んで座って見ていた長久手先生が拍手をする。 「はいはいエプロンも早く着けてつけて」 「こんな人絶対いないですってぇ」 「いないから翔子ちゃん呆れて帰るだろうじゃない」 コンパの後も何回か赤岩薬品の丘島翔子さんと会っていた長久手先生は その関係を清算するためにいつものように言ったらしい。 「やっぱりだめだ。ごめん、僕はゲイなんだ」 芝居がかったそのセリフが先生の手なのだ。 エッチしちゃっておいてゲイはないもんだと思うけれど 愛情が深まらないうちの告白ならば相手は気持ちの切り替えも早いという。 そういうことを僕を抱きながら言うのだからいやになっちゃう。 だけど丘島翔子さんは他の人たちと違ったようだ。 「私って腐女子な人なのでそういうの興味あるんですよぉ。 その人もマゾさんなのでしたら一緒に虐められてもみたいですしぃ」 その人というのはもちろん僕のことで 長久手先生はゲイであるという半分正解で半分ウソの告白と共に 僕の存在や僕がマゾっぽい性格であることすら話しちゃったらしい。 「きれいごとの空想女子に現実を見せつけてやらねばならん。 知らしめることが丘島翔子を正しい道に戻す方法なのだ」 そう言う長久手先生こそ両刀を治した方がいいのにと思いながら ともあれ僕は長久手先生の家で飼われているエプロン奴隷という マンガチックな役をする羽目になったのだった。 まぁこれはこれで一度やってみたかったんだけどね。うほほほーぃ。 ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ タイトルが過激なわりにはコメディ路線になってしまって ここまで書いてストップしていました。 誰にどんな役をさせるか考え直してみます。 アニト様 今年も１年お世話になりました。 皆さま よいお年をお迎えください。 アニト (2009年1月7日（水）00時28分37秒) 桃原美希子さん、こん○○は。 《ありえないくらいに美化》されたマンガ世界のボーイズラブは 男子の絡みというよりほとんどレズ画とわたしには思えるのですが 「ボーイズラブ本も読む腐女子もどきの主婦」である女友達は 美しくなかったらそれらを手にすることはないと言います。 絵もストーリーも現実離れしているから別世界にトリップできるのであって 始まって５コマ目でエッチシーンになり あとは延々とセックス描写が続く男性マンガの方がありえないとのことです。 今度会ったときに女装娘についてどう考えるか訊いておきましょう。 さて、いかが訊いたらいいものか・・・。 みなさま、あけましておめでとうございます。 年末年始とさまざまな行事が続き、デートもあり なかなか挨拶ができないでいました。 今年もぼちぼちとよろしくお願いいたします。 桃原美希子 (2009年1月21日（水）17時09分05秒) ■アニトさま■ 知り合いの女性に女装について聞いてみました。 って実は聞くまでがたいへんだったのでございます。 アニトさまが書かれたようにいかが訊いたらいいんだろうとか 自分が女装娘だってばれるんじゃないかとか変に意識しちゃったのです。 結局はファッションを振っておいてころあいを見て 「女装ってどう？」ってストレートな質問をしてみました。 と「個人の趣味の範囲ならいいんじゃない」とのことで 「一度見てみたい」とも言うのでした。 んじゃ秘密を見せちゃおうかななんてちらっと思ったのですけれど 今になってよくよく考えると「見てみたい」っていうのは傍観者的意見です。 個人の趣味の範囲で赤の他人がなにをしてもいいけど 知り合いが女装で現れたら話は別じゃ困ります。 やっぱり空想物語のように簡単にはカミングアウトはできないみたいです。 ■蒼井優子さま■ 「奴隷精液便所」ってすごいサブタイトルです。 そんな秘密の構造になっていたなんて。 世の中にはワタシが知らないだけで そういう淫靡な場所があるんじゃないかって気がします。 そこでは性に関するいっさいのタブーがなくて…… 恐くもあり入ってみたくもありなのでございます。 ■まなみさま■ お待ちしておりました、それはもう首を長くして。 「人妻まなみ・古本屋」最高でございますぅ。 最初の電話での会話のところから なんて淫らな会話なんでしょうってドキドキしっぱなしで 古本屋さんでの破廉恥きわまるエッチぶり（褒め言葉ですぅ）は まなみさまの本領発揮といってよろしいでしょうか シビレましたぁ〜、心もアソコも。 ■みなさま■ はじめはボーイズラブの空想と現実のギャップを 腐女子さんの目を通して書いてみよう、 それもかなり変質的に、と考えてたのですけれど 空想力文章力不足でぜんぜんそうならないのでございます。 「だって、変態ですから」のタイトルは別の機会に使うとして 今回は「空想ゲーム」としてお読みくださいませ。 アニトさまにはメールでその旨お願いしましてご了解いただきました。 −−− だって、変態ですから 改め 空想ゲーム ２ −−− 来客を知らせる玄関チャイムが鳴った。 少しの間静寂があって２人分の足音と気配が感じられた。 「どうぞこちらへ、そのまままっすぐ進んでください」 声はリビングで待つ僕のそばまでやってきた。 「紹介します。伊丹望くんです」 「こちらは丘島翔子さん。望、ご挨拶しなさい」 挨拶の仕方はあらかじめ決められていた。 フローリングの床に両膝をついて差し出された手にキスをする。 丘島翔子さんはもう片方の小さな手も差し出して アイマスクをした僕の頬を両側から包んだ。 視界を奪われているため先の行動が読めずじっとしている他ない。 すぐに首に巻かれた革製の首輪にも気づいたみたいで 最初は恐々と、やがて興味深そうに形を確かめるように触れてきた。 手はさらに下ってソフトビスチェとエプロンの肩紐を優しくなぞってから ためらいがちに内側に入り込み平たい胸にたどり着いた。 「まぁ、本当に」 アニメのセリフのように驚く声とぎこちない手の動きからすると 翔子さんも目隠しをされているようだ。 カチャリカチャリと金属音がした。 「翔子ちゃんの分も用意してあります」 先生はわざと音がするように金具のついたそれを振ったのだ。 返事は聞こえなかった。 でも翔子さんにも用意しているものが首輪だとわかったはずで 声には出さなかったもののなんらかの意思表示をしたのだろう。 うなづいたのか、微笑んだのか、それとも……。 再びカチャりカチャりと断続的に装着の音がして 「あああっんっ」とかすかにため息が漏れ聞こえた。 ボイーズラブ好きな腐女子でマゾの気もあるらしい丘島翔子さんは 実際に目隠しや首輪をつけたＳＭプレイの経験はあるんだろうか？ 女の子の下着を身につけた生身の男子を見たことは？ 長久手先生の話を聞くところによるとどちらの経験もなさそうに思えた。 だからいきなりアニメ幻想と現実同性愛とのギャップで ショックを受けないように目隠しをさせられたのかもしれない。 けど意地悪な長久手先生のことだからそんな配慮じゃなくて ただたんに相互目隠しプレイをさせたいだけなのかも。 先生だけが両者を見ることができる優位な立場にあって 僕と翔子さんは現実に向き合いながら想像の世界でお互いを感じる。 ぎゅぎゅっと革のきしむ音がした。 どちらかがソファに腰を下ろしたようだ。 翔子さんの「あひんっ！」という声。 なになになに今度はなにがあったわけ？ 僕はその理由を見ることも知ることもできない。 そもそも翔子さんはどんな顔をしたどんな女性なのだろう？ 最後まで目隠しをしたままなら 次に街中ですれ違ってもお互いに気づくことはない。 いつかこっそりと赤岩薬品を訪ねてみようかな。 先生のタイプだったらどうしょう。 首輪に結ばれた手綱が引っ張られた。 そしていきなり薄いランジェリーの生地越しに乳首をつまみ上げられる。 「ひいっ！」 思わず声が出た。 今度は翔子さんがなにごとかと空想を巡らしているのだろう。 ときどき目隠しプレイをさせられることはあった。 設定はご主人様と奴隷とか犯人と人質とか…。 でもいつもは長久手先生と２人だけで第三者を交えたことはない。 だからよけいに先の展開が読めない。 コトリと音がしてテーブルに何かが置かれたようだった。 続いてウイィィィーーーィィイインンンンというモーター音。 長久手先生はいろいろな種類の性器具を持っている。 手に何かを握らされた。 それは見ないでもわかるオレンジ色の擬似ペニスで 先生が僕を弄ぶときに最初に使う品だ。 「いい声で悶えてオナニーしてごらん」 耳元に僕だけに聞こえる甘いささやきが忍び込む。 床についた膝を少し開いて内股に擬似ペニスを這わせた。 僕が何を始めたのかを翔子さんは知らない。 ただこれから僕が発するだろう淫らな声を聞き、想像するだけだ。 足元からお尻に向けて何かが這い上がってくるような むず痒さを感じ始めたとき、「あふん」と声が聞こえた。 翔子さんも何かをしている？？ ふと対抗心が芽生え僕も「あふふん」と息を漏らした。 「あふふふふ、ふふん」と翔子さん。 「あうあうあうっあうううううううっ」と僕。 ぎゅぎゅぎゅっぐぎゅぐぐっとソファの革がきしむ音がして 「あふっああふぃああああああっいいいっいいっいいいいっのぉ」と声。 僕は乳首をつまんでひねりながら擬似ペニスを咥えた。 「はぐぅはぐがっしゃぶしゃぶじゅじゅじゅりっ」 「いいっいいわあわわわっこここここここがきもち、いいっ」 翔子さんはどこをどうしてそういう声を出しているのだろう。 僕だって負けてはいない。 なるべく大きな音が出るようにと平手で尻を打った。 「はひんっ」 一瞬の静寂の後、ブイイイィィィイイインンンとバイブの音が始まった。 そしてグフウウウウゥゥゥウウウンンンと何かに包まれていく音に変わった。 「むふふあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああっ」 喉の奥から湧き上がってくるかのような翔子さんの喘ぎ。 そうくるならば僕はこうだとばかりに 太股をパシンパシンパシンパシンパシンッと５連打する。 「あがががががががががががががががががががががっ」 それでも足りないような気がしてお尻に擬似ペニスをあてがった。 △ △ おわり △ △ これからというところで終わってしまい申し訳ございません。 あとはみなさま自身の空想ゲームでお楽しみくださいませ。 アニト (1月23日（金）00時38分25秒) 桃原美希子さん、こん○○は。 『空想ゲーム』完結おめでとうございます。 いかな変態行為も空想の淫らさにはかなわないとわたしは考えています。 しかしなんの経験もないというのでは空想も広げようがありません。 空想ゲーム、いいですねー。 「労なく用意できる他人の洋服や下着での 一過性の着衣のみ女装くらいならば容認できる。 しかし自分用の衣装、ましてウイッグや化粧品などを所有して 慣れた様子で完全女装までするとなると 見た目がどうのといった以上に それらを手に入れた過程、所有している理由に不気味さを感じてしまう」 複数の女友達が語った言葉をなるべく正確にまとめてみました。 女性はなんと了見が広いのでしょう。 部分的にではありますが容認できるのですから。 メニューへ戻る |