桃原美希子 (2008年11月12日(水)18時47分51秒)
■アニトさま■
ずいぶんご無沙汰してしまい申し訳ありませんでした。
最後の書き込みはお盆のときなので三ヶ月ぶりくらいになります。
その節はいろいろと助言をいただき本当にありがとうございます。
ようやく心の整理がついてきましたので
復帰一作目として短めのものを書いてみました。
■蒼井優子さま■
ご活躍をいつも楽しみに読んでいます。
男子校出身が売りのニューハーフさんがテレビに出ていますけれど
女性化願望のある方とか男性が好きな方とかは
男子校ってパラダイスなんでしょうか?
現実は、みんなと違うことで辛いことの方が多いような気がします。
優子さまは総合的に見て学校生活はいかがだったのでございましょう?
■まなみさま■
「見てもいいのよ」でまなみさまがはじめて書き込みをされたその日に
ワタシも書き込みをしていたのですけれど
ご挨拶を書き忘れていて申し訳ございませんでした。
ずっと気になっていました。
あらためまして、はじめまして、でございます。
それにしてもすっごいエッチな物語でございます〜。
続く「見られに行くの」「26歳まなみ・ビデオボックス」も
何度読んでも1人エッチが止まりません。
またご登場いただけると嬉しいです。
■読んでくださる皆さま■
ご無沙汰してしまいました。
事情があってしばらく女装をしていませんでした。
不思議なものでそうすると書く気力も失いかけていたのですけれど
アニトさまとのメールのやりとりは続けさせていただいていました。
たくさんの励ましのお言葉をいただき復帰とあいなりましたので
これからもよろしくお願いいたします。
−−− 事故の波紋 −−−

「頭部や腹部に大きな損傷はありませんでした。
右肩と左足の骨折で全治六ヶ月というところです」
「ありがとうございますありがとうございます…」
緊急救命治療室前のロビーで執刀医師の説明を受けた母は
泣き崩れそうになりながらお礼の言葉を繰り返した。
真夜中に妻に起こされ、
母からの電話で兄さんが交通事故にあったという知らせを受けた。
大急ぎで車を走らせ実家に寄って
動転していた母と共に病院に駆け込んだのだった。
検査と手術が終わったときには夜が明けかかっていた。
とにかく命に別状はないらしく、母の涙は安堵と感謝の涙だった。
「ではあとはこちらの者が受け継ぎますのでこれで」
医師は忙しそうに手術室へ戻っていく。
「大丈夫ですからしっかりしてくださいね」
30歳の手前くらいだろうか、僕と同い年くらいの女性看護師が言う。
「こののち担当させていただく者が病室の準備をしています。
まだ麻酔が効いていますのでお話はまだできませんけれど……
その前にご本人様のお荷物を……それが、ただ……」
母と僕の顔を交互に見て言いにくそうに言葉を濁した。
警察の説明では兄さんは自転車に乗って交差点を渡っていて
赤信号を無視した車にはねられたのだった。
夜中の1時をすぎた時間だったそうだ。
「どうぞ、こちらへ」
治療室の隣りの、診察室のようであり奥にベッドもある部屋に案内される。
椅子を勧められ待っていると看護師がワゴンを押してきた。
兄さんのものらしいリュックが置いてあった。
もう1つブルーのシートがかけられた小さなふくらみ。
シートに手をかけながら看護師は言う。
「ご本人様が着用されていた衣服です。
救急処置のためハサミで切断させていただきました」
シートがめくられるとスエットのパーカーと
たぶんTシャツだろうオレンジの薄い布と
ジーンズがきれいに折りたたまれてあった。
ところどころに血が染みている。
看護師はさらにパーカーを持ち上げた。
赤いブラジャーとレースの塊が表われた。
レースの塊はたぶんパンティと思われ、
その赤は血ではなく元々の色のようだった。
ERには日々救急患者が運び込まれていることだろう。
患者の安否を気遣い自分の責務を果たすべく
医師や看護師たちが慌しく動き回る。
一刻も早い処置を施すため衣服はハサミで切り開く。
今夜もいつものことだったはずだ。
患者は男性、なのに身につけていたのはパンティとブラジャー。
医師や看護師たちはどういう表情をみせ、なにを思ったのか。
もしも心電図をつけていたとしてもその針はピクリとも動かないのかもしれない。
それがプロフェッショナルだ。
僕がその場いたならぷっとふきだしていたかもしれない。
さらに厄介なのが《今》なのではないだろうか。
「これは? マサルは女の人と一緒だったんですか?」
母にはなんのことかわからなかったらしい。
「こういうことは……ときどきあるんですよ」
看護師は説明の言葉に窮しているような顔をした。
僕は恐る恐るリュックの口を開け中を覗いてみた。
一見して女性用とわかるシャツやストッキングが見えた。
病院ではこういったことはたまにあると友達から聞いたことがある。
友達の友達のお姉さんの友人が看護師なのだそうだ。
お尻に入れた小瓶やゴルフボールが取れなくなってしまった者や、
結合したまま運ばれてくるのは男女だけでなく男男のこともあるという。
さらに突発的な事故や病気で本人の意思ではなく病院に担ぎ込まれた場合
上品そうな奥様の柔肌に縄目が残っていたり、
実直そうな中年男性の性器周りが無毛だったり
ピアスや性器用拘束具がついていたり
「マゾ奴隷」などの文字が刻まれていることもあるという。
想像できないような性のあり方が世の中にはあるようだ。
「これは兄さんのものなんだよ、母さん」
あれは僕が結婚をし家を出て半年ほどすぎた頃だった。
父は10年前に亡くなり、家には母と兄さんだけが残った。
たしかそのとき兄さんは何日かの出張中だったように思う。
妻と実家に行き、母と夕食を共にした。
それは兄さんがいてもいなくてもときどきあるささいな親孝行のつもりだった。
妻が入浴中になにげなく兄さんの部屋に入り
なにげなくパソコンの電源を入れた。
と、パスワードを求められることもなく起動した。
好奇心といたずら心が沸き起こった。
兄さんはどんなサイトを見ているのだろうか?
おもしろい《データ》を溜め込んでないだろうか?
それはあった。
ブラウザのお気に入りには
『アイラブ女装』『一番好きなこと・女装』『裏技女装術』『エロエロ女装』……
じょ、女装って!
ためしに『おいでよ女装娘』というサイトを開いてみると
それは画像投稿掲示板のようで
女装した男性たちがだれかしら毎日のように投稿しているのだった。
それら投稿を一週間前にさかのぼったとき、
なにやら見覚えのある感じがする写真が目に止まった。
中心に写る女装した人物は白いブラウスを着て
ミニスカートから突き出た膝に手を置き椅子に座っている。
顔は全部をぼかしていてもちろん誰だかわかるものではない。
が、見覚えがあるはずである、僕が座っているのと同じ椅子なのだ。
椅子だけでなく背景の家具や壁も兄さんの部屋と同じだった。
さらにさかのぼれば僕が高校生のとき。
5つ上の兄さんは社会人になっていた。
ある日、兄さんが居間のソファで昼寝をしているのを見て
このときもいたずら心が沸き起こった。
兄さんが目覚めたときジャージのズボンが半分脱げて
お尻が丸出しになっていたら驚くだろうなと密かに想像し笑った。
そっと忍び寄りジャージを下ろすと
兄さんはピンク色のパンティを穿いていた。
高校時代の三年間であのときほど慌てたことはない。
「やっぱりマサルは……」
母にも思い当たるふしがあったのだろう。
僕は黙ってうなづくしかなかった。
兄さんは夜中に女装用品を持って外出していた。
ということはあの公園へ行っていたのだろうか?
女装について僕なりにネットで調べてみたことがあった。
女装をする男性は驚くほど多くいて、それは遠い世界の人たちではなく、
僕が住む地方、都市、街にも少ないながら存在するようだった。
しかも昼間はカップルや親子連れ・スポーツをする人たちで賑わうあの公園が
夜にはゲイの人々の社交場となっていることを知った。
そういうところをハッテンバとも呼ぶらしい。
ドアをノックする音がした。
看護師の「はい」の声に若い女性の顔がのぞく。
「病室が整いましたのでどうぞ」
促されて若い看護師の後に続こうとすると「バッグを」の声が引き止めた。
「服を処分してもらうわけには……」
「規則でここではできないんですよ」との返事。
しかたなくリュックと服類を抱える。
兄さんは今どんな格好でいるのだろう?
手術着でいるとしたらその下は裸なのだろうか?
「どういう顔をしていたらいい?」
母も同じことを考えていたようだ。
兄さんは目覚めたとき事故の記憶があるだろうか?
人によっては永久にせよ一時的にせよそのときの記憶を失う人があるという。
だけど事故以前の、下着女装をしていたことは覚えているだろう。
ということはすぐに下着を身につけていないことに気づき、
意識のない間に何があったのかを考えめぐらすだろう。
そして僕と母が兄さんの女装趣味を知ったことも理解するはずだ。
そのとき兄さんはどう思うだろう?
母は兄さんの女装趣味のどこまで知っているのだろう?
そもそも女装という行為をどんなふうにとらえているのだろう?
僕はこれから兄さんにどう接したらいいんだろう?
話し合うべきなのかそっとしておくのがいいのか。
看護士が病室のドアを開けるとベッドに兄さんが横たわっているのが見えた。
見た目はふだんと変わらぬ兄さんが。

△ △ おわり △ △
ドラマはこれから始まるのにここで終わりかいっ!
って叱られそうなのですけれど
復帰第一作目のリハビリだと思ってご容赦くださいませ。
第二幕を「退院」としていつか書くかもしれません。
事故や病気はいつ起こるかもしれませんので
もしかしたら登場した誰かの立場で
似たような体験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。




アニト (11月14日(金)00時35分00秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
このときを待っていました、《復帰》ありがとうございます。
女装活動をしていると変化や刺激が欲しくなるときもありましょう。
しかしそれは空想する以上のことではいけないようです。
自分ひとりならばコントロールは可能ですが
相手がいるとなるとそうそう思い通りに事は運びません。
女装娘さんとデートするときに気を遣うことの1つなのです。
ともあれ、美希子さんの行方を心配していた人・復帰を願う人は
わたしが知る限りでも十数人はいます。
これからも物語でみなさんを楽しませてあげてください。




桃原美希子 (12月5日(金)16時54分04秒)
■アニトさま■
書き込みのペースが遅くなってもうしわけございません。
なかなか新しい物語が書けないので蔵出しシリーズ第二弾でございます。
メモフォルダには書きかけたまま放り出したものや設定だけの覚書やら
いつか使えそうなタイトルや人名なんかがけっこうな量…
それだけでも下の物語と同じくらいの文章量あるのでございます。
「オナペットは自分」「良妻愛奴」とか
一人暮らしの女と愛犬ポチの物語で、
女がずっとポチと呼んでいる犬が実は彼氏というオチのお話、
ボーイズラブなマンガを描く女性漫画家と
ポーズモデルにされるアシスタントや編集者のドタバタなどです。
ゆるゆると復帰していきますので長い目で見てくださいませ。
■蒼井優子さま■
優子さまが通っていた高校ってす、すごいですね。
ウチの学校にもワルっぽい人やオネエ系の子がいたようなのですけれど
そういう人もいるんだなーって遠めに見るくらいで
ワタシにはぜんぜん接点がなかったのです。
いたって無知で平凡な高校生で、
今こうして女装物語を書いていることが不思議なくらいです。
高校生でアブノーマルな人ってどんなことをしちゃうんでしょう?
−−− もう1つの私の居場所 −−−

月に2・3度、抑えきれないほど欲情する日がある。
いつもならペニスをしごき精を発散してしまえば治まる気分が
なぜだかその日はアナルに何かを突き入れてたまらない。
そして女のように悶えたるのだ。
中学生の頃に異物挿入を覚えたからかもしれない。
高校生のときに姉のセーラー服を着たからかもしれない。
女装から入ってアナルに興味を持つ人がいるとも聞くけれど
私の場合は擬似ペニスを使った受身のオナニーから女装へとたどった。
しかもかなりマゾっ気を含んでいる。
社会人になってその日を「生理日」と名づけるようになった。
その前兆があると朝からお尻がそわそわしだす。
人目につかないところに隠れこんでオナニーしたい気持ちをこらえ、
残業をしなくてもいいようにいつもの倍のスピードで仕事をこなす。
そうすることで欲望を押え込む気持ちもあるのだけれど。
1人住まいのマンションに戻ると入浴し全身のムダ毛の処理をする。
ペニス周辺はいつも無毛かそれに近い状態なので
温泉など人前で裸になるところへここ数年行ったことはない。
クローゼットの奥からトランクケースを引っ張り出す。
女装に関する品はケース1つ分しか持っていない。
私の女装は、女性化が目的ではなく
オナニーのための演出だからお気に入りが何着かあればいい。
洋服や下着はファッションではなく道具であり
非日常的なモノであればあるほど萌える。
以前掲示板にそのことを書き込んだら邪道だと反発された。
オナニーに正論などあるものか。
どんな洋服や他の品を身につけようと裸だろうと、
何かに突っ込もうが何かを突っ込もうが、本人の、オナニーの、自由だと思う。
▽ ▽ ▽ ▽ ▽
鷲塚ミミ、これが私の女装名。
何のスリルもないオナニーでは物足りない、
けれども性癖を誰にも知られたくない知られてはいけない。
「生理日」の刺激的なオナニーを探り続けてきて
今は『女装外出』にはまっている。
住宅街に近い場所ながら広大な敷地を持つ公園の一角にある公衆トイレ。
駐車場に停めた車の中で着替えをし、
芝生を越えて30mほど離れたトイレまで歩く。
暗闇の中で歩行者はまず見かけない。
木立の向こうに大通りがあり、ときおり車が走り去っていくくらいだ。
黒色を基調としたメイド服は
深夜の公園で目立つのか目立たないのか、とにかく不釣合いには違いない。
日常から一番遠い私にとっての服装、それが制服系だった。
とりあえず誰かに見られた覚えは一度もないはずだ。
いけないことだとはわかっているけど深夜の女子用スペースは完全に無人だ。
良心の呵責を少し感じながら女子トイレに入ると
バッグからアクセサリー類を取りだす。
履いてきたサンダルを脱ぎ、10cmヒールのブーツに替える。
これでもうなにかあっても走って逃げることはできない。
首輪と両手の枷を赤いロープで結ぶと
腕は短いロープの範囲内にしか動かせなくなる。
洗面台にビデオカメラをセットし撮り流しにしておく。
初めて女子トイレに入り込んだときはそれだけでドキドキしていた。
男子トイレの方で物音がした事は4・5回あったけど
夜中の女子トイレがいつも無人だとわかってからは
行為がどんどんエスカレートしていった。
ディルドゥを2本つかみ、ドアを開けたままにして個室に入る。
目の前の壁のちょうどお尻の位置に
吸盤つきの反り返った一本を上向きに貼りつける。
もう一つを口に含んでもてあそびながら
ゆっくりと腰を曲げていき尻を動かし背後のディルドゥを探る。
徐々に中心部へと導き、先っぽが侵入しかけたところで
口に含む擬似ペニスを目の前の壁に貼りつける。
「ご主人さま、いただきます」
くの字の立位で上と下の両方の口を犯されているようだ。
デジタルカメラはその一部始終を撮っている。
最近はまっている動画投稿サイト。
今度はどんな評価をもらえるだろう。
掲示板では何人もの人がご主人さまになってくれる。
だからヘンタイオナニーがどんどんエスカレートしていく。
コンクリートの床に張り型を突き立てM字にまたがる。
上下に揺らす身体に自ら鞭を振るうと我を忘れそうになる。
叫び放ちたい声を必死に押さえ込む。
全身が性器になった感覚に包まれてアナルの奥に爆発が起こる。
むき出しのコンクリートに横たわってしばらくして
先日は遠くに救急車のサイレンが鳴っていたことに気がついた。
それでもやめられない。
淫らな行為にふけるばかりでなく、
メイドはメイドらしくあるべきだと思い、
用具室にあるほうきを使ってトイレ内を掃除する。
それだけでは足らず今では歯ブラシを持参して床や壁や便器を磨いている。
不法侵入不法占拠の贖罪のつもりでもある。
なのに淫らなメイドの私は自らの行為に再び欲情してしまう。
そうして明け方近くまで過ごすのだ。
来るはずのないご主人さまを待ち続けながら
本当に誰かが来るのを恐れている。
私はご主人さまに深みに連れて行ってもらいたいのだろうか?
それとも危険な行為を止めてもらいたいのだろうか?
その答えをたぶん誰も持ってきてはくれないだろう。
それでもここで誰かが迎えに来てくれるのを待ち続ける。

△ △ おわり △ △
この物語はフィクションです。
男性が、女装していたとしても、女子トイレに入るのは
やってはいけないことでございます。
真似しないでくださいませ。




アニト (12月9日(火)00時13分42秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
《蔵出し》でも空想力を刺激してくれるおもしろい物語ですね。
いつもの美希子さんはここから《私》に人物を絡ませるのです。
さてどんな人なのかが思案のしどころですね。
《女と愛犬ポチ》が散歩に来て鉢合わせでもいいですし、
《鷲塚ミミ》イコール《編集者》もおもしろくなるでしょう。
鷲塚ミミが投稿している《画投稿サイト》を見てみたいものです。
いややその《公園の一角にある公衆トイレ》を探し出して・・・。


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