桃原美希子 (4月10日(木)17時17分58秒)
■アニトさま■
すごいブログを見つけちゃいました。
タイトルは控えますけれど
結婚をされているご主人が書いていらして
奥さまはマゾ、ご主人もマゾで女装娘、
ご両人ともお仕えしているご主人さま(ややこしいです)が
いらっしゃるようなのです。
空想でならマゾマゾご夫婦でも幸せな描き方ができるんですけれど
他人が介入してくると心理的にどうなんだろうと注目しています。
−−− 女装をしなかった人生 −−−

小学生の頃、少年サッカーチームに入っていて、
鉄道模型が好きで、少し人見知りするところはあったけど
ほかの子と変わらぬどこにでもいる普通の男の子だった。
中学生になると異性に関心を持つようになり、
でもそれを知られるのは恥ずかしいことと思っていた。
成績は中の上くらいでクラスの大勢と変わらぬ男子だった。
高校ではずっと写真部に所属し、
二年のとき付き合った女の子と初めてキスをした。
だけどそれ以上進まず受験勉強に忙しくなって
大人半分子供半分みたいなどこにでもいる平凡な高校生だった。
大学に入ったと同時に1人暮らしを始める。
勉強そっちのけでバイトをするか友達と遊んでばかりいて、
カラオケで歌いコンパに参加しスキーに行き、
ファッションにもそこそこ気を使い、二人の女の子と付き合い別れた。
飛びぬけて優秀でも特別な才能があるわけでもなく、
けど人並みの知識と常識と容姿で、
大勢の前ではきちんと信号を守って道路を横断し、
深夜人気がなければ道路の隅っこで立小便をしてしまうような
見渡せばA君B君…と同じような人生を歩んでいたように思う。
しかし忘れもしない大学三年の秋。
何の用でどこへ行ったのかは覚えていないけれど、
アパートまで戻るのがめんどくさくなって
オールナイトの映画館で朝まですごすことにした。
そこは成人向けを上映しているところで
エロDVDは見慣れていたものの
大画面で見るセックスシーンにちょっと興味があったのだった。
薄暗い場内にある程度の人の気配を感じつつ顔を合わさないようにして
誰もいない前の方の中央席に腰を落ち着けた。
はじめのうちこそ好奇心一杯で見ていたけど
あってないような陳腐なストーリーに下手な演技、
それに見たことのあるようなエロ展開に
僕はいつしか眠り込んでしまった。
眼を覚ましたのは隣に人の気配を感じたからだった。
膝の上にもぞもぞと動く何かが乗っている。
ぼやけた視界と薄暗い照明の中で最初に眼に入ったのは
真っ赤なミニスカートから突き出た網タイツだった。
その人物は口元に人差し指を当て「シー」と言った。
痴女なんてポルノ映画の中だけの存在かと思っていた。
スクリーンではセックスシーンが続いていて
場内に喘ぎ声が延延と響き渡っていた。
当然のごとく僕の分身ははちきれんばかりになっていた。
女性は僕のズボンのベルトを外しファスナーを下げ
赤いマニュキアをした指を内部に滑り込ませてきた。
そして数分後、女性の口の中で僕は果てた。
「ごちそうさま」
立ち上がりながらそう言った声は恐ろしく低音だった。
席を離れていく後姿は迫力のあるいかつさだった。
あとで知ったことだけどそこはハッテンバと呼ばれる所で
女装娘も出没する有名な映画館だったのだ。
三日間は食も喉を通らないほど気力を失い、
一週間ほどアパートから一歩も外へ出られず
一ヶ月たっても女性的男性または男性的な女性を見ると震えがきた。
だって初体験もまだだというのに
自分の手以外でイッたのが女装した男性の口だったのだから。
だけど一年もすぎた頃になってその強烈な体験は僕に変化を与えた。
女装という行為が気になって仕方なくなってしまったのだ。
ほぼ毎日するオナニーで映画館での出来事を思い出してしまう。
しかもどんな女性を思い描くよりも興奮するのだった。
そして空想イメージはどんどん成長していく。
より刺激的に、非日常的で変態的に。
とはいっても女装娘とセックスする方向ではなかった。
僕が女性の側になったシーンを思い描くようになったのだ。
空想の中で僕は私となって僕に愛撫され私を責めた。
もちろん一歩外にでれば内心の欲望を顔に出すことはしない。
男として友達と遊び、4年になって就職活動に明け暮れた。
よくやくある程度社会的認知のある会社に入社が決まり
社会人一年生となって女装のことは忘れた。
すべきことがたくさんあり考える暇もなかっただけなのかもしれない。
半年ほどたってPCサイトを渡り開いているうちに
偶然女装娘のHPにたどり着く。
プロフィールを読むと、その人は昼間はサラリーマンで
週末になると女装し外出しハッテンバなどに出かけているとある。
女装写真も数多く飾られていた。
よく見なければわからないほど女性的で
下着姿やエロチックなポーズもしていた。
そこであらためて「女装」で検索したサイトを次々開き
女装人口の多さを知った。
さらに驚いたのは昼間は男性として社会にいて、
夜になると女性となって暮らすことが可能だと知ったこと。
家庭があってさえ女装をしている人がいる。
男性に抱かれている女装娘がいる。
1人暮らしの僕はもっと自由な身の上だ。
女装するとはどんな気持ちになるのだろう?
女性の下着を身につけたらどんな感じがするだろう?
誰もが女装をするわけではない。
だけど女装をするからといって特別な存在でもない。
なにかのきっかけとじわじわと広がっていく好奇心からなのだ。
3日迷って通信販売のサイトで女装に必要な品々を注文した。

▽ ▽ つづく ▽ ▽




アニト (4月12日(土)00時23分29秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
《奥さまはマゾ、ご主人もマゾで女装娘》とはすごいですねぇ。
女装娘さんが求める安心・安全の1つは、自らの行為または《他人》が
リアルな生活に《介入》してこないことだと考えます。
しかし世の中は広く、思いもしないことがありえます。
ある人の空想がある人には現実ということはありましょう。
そういえば以前は「女装をするのは自分だけかと思っていた」
という話をよく聞きましたが
最近は女装サイトを見て始める人が多くなったように感じます。
内なる空想や欲望から女装をし、
のちに自分と同じような人が他にもいることに気づくのではなく、
現実に女装娘さんが大勢いることを知ったところからスタートする。
ですから人に言えない行為や自分のアイデンティティに
悩んでいる感じがしない女装娘さんが増えてきたのかもしれません。
ただ、甘い夢から入ってきただけに現実の危うさを知らなかったり
飽きたらすぐやめてしまう人も多いようですが。
もしも美希子さんが《女装をしなかった》らどうなっていたでしょうね?。




桃原美希子 (4月28日(月)18時50分09秒)
■アニトさま■
ゴールデンウィークが始まりました。
みなさまいかがおすごしでしょう?
アニトさまはデートの日々でございますか?
ワタシは10日間お休みがありましぇんですぅ〜。(泣き)
>女装娘さんが求める安心・安全の1つは、自らの行為または《他人》が
>リアルな生活に《介入》してこないことだと考えます。
ずるいかもしれませんけれど安全圏にいるから
ワタシは女装娘でいられるんじゃないかって気がしてます。
もしも知り合いの1人にでも女装のことを知られたら
何かに怯えながら生活しなければならなくなったら
女装が楽しみではなくなってしまいますから。
平穏な女装活動ができて、パートナーがほしいなぁなんて思いながら
ときどきエッチなこともしちゃう、
くらいがワタシにちょうど合っているようです。
中学生かい!って自分でも思っちゃうんですけれど。
−−− 女装をしなかった人生2 −−−
私は今年50歳になる。
途中何十回か長いときもあれば短く中断した期間はあったけれど
結局今でも女装をやめられずにいる。
1Kのアパートから始まった1人暮らしは
5回の転居の後、中古のマンションを買うにいたった。
3DKの間取り、寝室は完全に女装部屋と化していて
セミダブルのベッドの他にドレッサーと2つの洋タンス、
そして押入れの中まで洋服や靴その他用品で一杯だ。
アパート時代は友達を家に招くことがでできず、
たまに突然訪ねてこられると慌てて女装関係のすべてを押入れに突っ込み
それらがいつ崩れて出てこないかとハラハラした。
1人遊びのとき大きな声を出すことはできなかった。
しかし今では知人を招くことができるし、
淫らな声をあげることもできるようになった。
仕事の方もそれなりに順調に出世し課長の肩書きがついている。
同僚や部下の結婚式に数多く出席した。
そのたびにうらやましく思ったのは
自分も素敵な女性にめぐり合いたいではなく、
ウエディングドレスを着てみたいということだった。
女性とお付き合いをしたこともある。
2年の間に多くを語り、旅行に行き、数回のセックス。
女装趣味を知られることなく、もちろん告白できず、別れた。
たぶん彼女は幸せな結婚をし家庭を築いているだろう。
長く家の中だけでの女装で、
女性に変身したならば女性のように振舞いたいなら
対となる男性と話し、甘え、抱かれてみたいという想いはあったが
そんなことは自分にはとうてい無理と思っていた。
30歳をすぎてネットで見るハッテンバやスナックなどへ出かけている
活動派の人たちに刺激され、とうとう決心した。
それでも結局外出ができるようになるまでに2年かかった。
内の勇気と外の技術。
どんなにきれいに女装できても勇気を持てなければ外出はできない。
どんなに勇気をふるっても女装技術が伴わなければ
誰にも相手にされないどころかただの異性装でしかない。
女装で初めて映画館へ入ったときのことは忘れられない。
心臓が飛び出してしまうかのような緊張の後、
全身が蕩けてしまうかのような快感。
数度映画館へ通ってちやほやされ、初体験は集団レイプに近かった。
2度と映画館へは行かない女装はしないと決心したものの、
半年もたたずして心が疼き、身体が求めた。
そうしてメールで知り合った人に誘われ女装スナックへ足を向ける。
顔なじみになった紳士のお誘いだけを受け、甘い夜を過ごした日々。
お付き合いをした男性は3人。
最初の人は女性としてのイキ方を教えてくれた。
射精とは比べ物にならない高みと幅がますます私を女装にのめりこませた。
ホルモン錠を服用したのは2番目の人の勧めによるものだった。
半年ほどすると身体の線が丸くなった気がし、
胸はBカップになり精液の量が減った。
このままでは男としての生活が保てなくなると慌て、彼から離れた。
私は女体化したいのではなく女装をしたいのだとあらためて思った。
3番目の人はSだった。
パイパンにされ、服従の快楽を身体に染み込まされた。
きっと私は生涯女装を続けるだろう。
似合うに合わないはともかくとして。
今になってもしも…の世界をときどき考えることがある。
男として人前で裸になることはできない。
なぜなら誰に命じられたわけでもないのにいまだにパイパンにしているから。
おかげで温泉は行けないし、年1回の社員旅行では苦労する。
家庭を持つ同僚は言う。
「自由に使える金があっていいな」
女装趣味があるからそうではないんだよと言ってやりたくなる。
実際私の中のわがままな愛人は次から次と欲しがるのだ。
女装用品代だけで給料の三分の一を浪費し、買うだけでなく
洋服のほとんどは隣市のクリーニング店に持っていく。
下着は自分で洗うが使用頻度が多くなって乾燥機を購入した。
さらには週に一度は通うスナック代があり、
ラブホテルへ行けば必ず料金の半額を支払うことにしている。
ある雑誌に今後期待される購買力はゲイだとあった。
彼ら彼女らはファッションやインテリアに独特の感性を持ち、
独身者が多く、そして比較的裕福層であるというのがその理由らしい。
言われてみればそうかもしれない。
もしも結婚していたら女装などできる経済力も環境もなかっただろう。
マンションを買えたとしてもローンは退職時まで続き、
子供ができれば教育費や家族サービスにと出費がかさむ。
今とはずいぶん違った生活になったはずだ。
子供といえば私は電車の運転手になるのが子供の頃の夢だった。
高校生のとき全国写真コンクールで優秀賞をもらったことがある。
スキーはインストラクターの資格を取るまでに熱中した。
今思えば恥ずかしながら歌手になりたいと考えたこともある。
いずれかの道を一直線に進んでいたらどうなっていただろうか?
その人生でも女装に出会っていただろうか?
いやそもそもあのとき映画館へ行かなければ……。
家の中だけでの女装にとどめ、外出するまでにのめり込まなかったなら……。
30代の部下が飲み会の席で言った。
「アッチの方はずいぶんご無沙汰なんです」
一時の過ちで服用してしまった女性ホルモンのせいかもしれないが
私のペニスはもう完全には勃起しないし、精液も極端に少ない。
女性と交わったことはここ二十年ない。
はたして50代の一般的な男性が週なり月なり年なりに
どのくらいの割合でセックスしオナニーしているだろう?
きっと多くはないに違いない。
しかし私は男性としての精力こそ風前の灯ではあるが
女性的な感じ方は年を増すごとに感度が高まっているような気がする。
月に何度か男性が欲しくてたまらなくなるときがあり、
実際に抱かれ、相手がいなければディルドゥを使う。
そのたびに性と生の実感に満たされた幸福感が味わえる。
嬉しくもあり寂しくもある。
楽しいことがあり怖い目にもあった。
見えるものが見えなくなり、見えないものが見えるときがあった。
誰もが生きていく中で何かを得、何かを失う。
女装をしてきた人生が良かったのかそうでなかったかは私にはわからない。
女装をする人が幸せなのかそうでないのか
女装をしない人が普通なのかそうでないのか
きっと誰にもわからない。

△ △ おわり △ △
最後まで読んで下さったみなさま、ありがとうございます。
長く女装をしてきた人が「女装をしなかった人生」を考えたら…
という発想で物語を書いてみたのですけれど
自分でもヘコんでしまうほどの失敗作になってしまいました。
「女装をする以前の体験や夢」と「現在の状況」の対比で
したほうが良かったのかしなかったほうが良かったのかを
主人公に考えさせてみたかったのですけれど
50歳の価値観とか思考回路が確立できなかったこと、
それと書き急いでしまったことが原因のような気がします。
その前にワタシの文章力のなさが最も大きな原因なのですけれど。
50歳になってまだ女装していたら再挑戦したいと思っております。




アニト (4月30日(水)23時56分46秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
『女装をしなかった人生』完結おめでとうございます。
女装に興味を持つ人は「女装をした人生」を夢見ます。
その多くは美しく楽しく気持ちいい空想です。
しかし実際は楽しいばかりではなく気持ちいいばかりでもありません。
そうして《50歳》になったとき、全部をひっくるめて
《女装をしてきた人生が良かったのかそうでなかったか》。
やり直しのきかない一度きりの人生ですから
自分のしたいことをする、してきたことが自分であるのですよ。
女装したとき素の自分(男性としての生き方)を
客観的に見つめるとおもしろいかもしれませんね。
美希子さんは自分とデートできますか?。
パートナーになって欲しいと思える自分ですか?。
逆に、自分は美希子さんとお付き合いできますか?。

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