桃原美希子 (7月18日(水)17時16分38秒)
■アニトさま■
書き込みが多いときに書き溜めようと思ったのですけれど
1話目ができて2話目を書いていると
説明不足な部分やお話の辻褄を合わせるために
1話目に手を加えだしちゃうんです。
と2話目も変更箇所ができてしまって、よーしこれでと思って
3話目に突入する前に初めから読み返えせば
またまた1話目の気になる部分を発見してしまい……。
ワタシの場合見切り発車で1話毎に投稿するのがいいみたいです。
それと、匡子さまも夜桜愛さまも体験記を書かれているので
うらやましく思ってしまいます。
良い出会いのためには積極的に行動するか
白馬に乗った王子さまに声をかけていただくのを待つかなんでしょうけど、
勇気も偶然もナッシングゥ〜でございます。
永遠の空想女装娘路線を突っ走りますでございますぅ。
今のワタシにできることは
女装に興味を持った方が「空想デート」に来て
こんな物語がある、こんな女装パターンがある、
こういうやり方で用意をしたり隠し持ったり出かけたり相手を見つけたり
ってワタシの空想がすこしでもお役に立てればいいなって思っています。
それで、匡子さまや夜桜愛さまの物語をお読みになって
女装してデートするとこんな素晴らしいことがあるのねって
感じていただければ女装人口が増えるのではないかと。
世界征服ならぬ男性みな女装化計画の一端でございます ホホホホホッ。
その前に美希子がデート体験をしなさい、と。
おっしゃる通りでございます。
■夜桜愛さま■
つたない物語を読んで笑ってくださってありがとうございます。
う、うらやましすぎまするぅ〜。
ワタシもアニトさまからいろいろ教えていただきました。
1回だけ短い時間のデートをしていただいたことがあるのですけれど
教えの多くはこの掲示板とメールを通じてです。
でもやっぱり会話って文字とは比べようもないほど情報量が多く
女の子としておしゃべりできたらどんなに素敵かなって思います。
一緒に罰を受けさせていただきますから
デートのご様子教えてくださいませ。
■匡子さま■
いろいな物語を書いてきて思うのですけれど
登場する男性がみんな女装するようになっちゃう〜
こんなことってあり?と自分でも感じているのでございます。
誰にも見られず証拠も残らない状況であれば
女性下着を前にした男性はきっと手に取ったり
匂いをかいだりくらいはしちゃうかもしれませんけれど
はたして自分用の下着や洋服まで揃えるようになるかというと
潜在的な願望がなければそこまで行く人って少ないような気がします。
ワタシにしてもなんとか女装娘らしくなったかなと自認しつつ、
デートにたどり着くにはまだまだ先のことでございますぅ。
−−− 派遣のお仕事 −−−

勤めている会社が入社三年目にして業界最大手の企業に吸収合併され
それまで経理課にいた僕は営業部に異動になった。
たぶん人員整理の意味もあったんじゃないかと思う。
人付き合いとか交渉が苦手なため半年たっても契約は取れず
身体の調子も崩れはじめて思いきって退職の道を選んだ。
銀行預金と退職金と失業給付金でしばらくぶらぶらして
1年が過ぎた頃ハローワークに通いだしたものの
希望に合った仕事はなかなかなくて
ならばと人材派遣の会社に登録することした。
とはいっても目指すはあくまで正社員。
派遣の仕事を長く続けるつもりはないから
変に思われようとかまわないしだめならだめでいいやという気で
面接のときに一か八かの希望条件をつけてみた。
2日後、仕事紹介の電話があった。
えっまさか!
「とりあえず会社訪問をしてみますか?
先方はすぐにでも人が欲しいとおっしゃっていますので今から」
という言葉に急いで支度をして派遣会社に出向き
営業担当の男性とともにその会社に向かった。
着いた先は住宅街のごく普通の家。
といっても1階部分が駐車場で3階まであるりっぱな家。
玄関からは入らず駐車場の奥に進むとそこは小さな事務所になっていた。
40歳くらいの体型ふくよかな女性が現れ応接ソファにドッカと座った。
挨拶もそこそこに僕をじろじろ眺めながら言う。
「この子?」
「はい」
立ったままでいると
「アンタ、もう帰っていいよ」
えっ! まだなんにも話ししていないのに。
横目で派遣会社の人を見ると困ったような呆れたような顔をしていた。
どうやらこういった押しの強い中年女性は苦手みたい。
「話はこの子から直接聞くからさ。採用なら後で電話する」
帰っていいと命じられたのは僕じゃなかった。
2人きりになると座ることを許され、あらためて女性は僕をじっと見つめる。
「アタシはミソラレミ。美しい空に礼節が実ると書いて美空礼実。
空組の社長婦人と自分で言うのもこっばずかしいから
おかみさんでいいよ。みんなそう呼んでる。
で、経理の経験はあるんだろうね」
一気にまくし立てられて何がなんだかわからない。
ミソラドレミファ?ソラシドレグミ??
声も出ずにうなづく。
「3ヶ月か半年かはタコ部屋で働いてもらうことになるよ」
タコ部屋って???
訊き返すのがめちゃくちゃ怖い雰囲気がある。
「現場事務所のことだよ。
聞いてはいると思うけどウチは造庭業。
個人の家や最近ではビルの屋上に庭を造る仕事をしてるのさ。
ここは自宅兼仮事務所。アンタが通うのは本事務所。わかった!」
「は、はい」
「今までは三女がやっていたんだけど3人目が生まれるわけさ、来月にも」
えっ、三女に3人目が生まれるって、それじゃこの女性は何歳なんだろう??
とてもおばあちゃんには見えないほど勢いがあって肌のつやもいい。
「仕事はいたって簡単。
いろんな伝票の仕分けと記帳をやってくれればいい。
他には電話番と業者が納品に来るからサインして受け取ること。
電話は用件を聞いてアタシんとこへ連絡しな。
難しいことなんかなんにもありゃしない。
ただそこにはガタイのいいヤロウばかりが揃ってて
朝集まって、現場が近ければ昼には弁当食べに戻ってくる。
みんなが出払っちまうと1人っきりになっちまう。
どっちにしてもお嬢さんじゃ向かない経理の仕事ってわけさね」
ようやくこの仕事が僕にまわってきた理由がちょっとだけ理解できた。
「でっ?」
おかみさんは足を組みなおした
膝上のミニスカートからムチムチの太股が突き出ているといった感じだ。
「そのバッグには着替えが入ってんだろ。だったら奥で着替えてきな」
派遣会社の人はどういう説明をしたんだろう?
登録の面接時、希望条件欄に僕はこう記入した。
【服装希望有り】
そして口頭で付け加えた。
「女性みたいな恰好で働きたいんです」
いつだったかネットである書き込みを見た。
その人は女装してテレホンアポインターをしているらしい。
可能性がゼロというわけでもないのだ。
もしかしたら小さな会社の経理事務とか
個人のお宅でお手伝いさんの仕事とか
理解のある人の元で女装して働くこともできるかもしれない。
だから試しに派遣会社に登録し女装の希望も打ち明けた。
ただし夜の飲食関係は対象外として。
しかし僕はもっととんでもないところに派遣されたみたい。
通された事務所の奥は広いリビングだった。
10人くらい座れそうなLの字形のソファがあって
大型テレビやサイドボードが4つも並んでいる。
一見お金持ちの室内なのだけれど1つ異質な物が壁にかかっていた。
『空組』との文字が入った法被。
もしかしたら893やさん????
どうしようと思いながらも派遣会社の人は帰されて
1人で断る勇気もなく泣きそうな気持ちになりながらバッグを開ける。
ベージュのキャミソールと薄いブルーの七分袖シャツ。
ブラはつけなかった。
黒のガードルを穿いてその上に黒いタイツと膝下10センチの黒いスカートで
どこにでもいるようなOLさん仕様。
慣れないメイクをし、
休業中に肩まで届くようになっていた髪にブラシをかけた。
女装して人前に立つのは初めてのこと。
しかも相手が相手だから恥ずかしさよりも不安や恐怖が先に立つ。
「なんだかありきたりだねー。
メイクやり直し。スカートは地味すぎだし
ペッチャンコの胸じゃ女としての魅力がありゃしない」
えっそういう評価なんですかぁ。
なんだか否定の方向が違うような気がする。
「すずめぇ〜。ちょっと手伝っておくれ」
奥から妊娠中の女性が好奇心いっぱいの顔でやってきた。
15分後の僕は一応持ってきていたブラジャーをつけ
丸めたストッキングを詰め込み、
キャミソールに薄いブルーの七分袖シャツ、
そしてすずめさんが用意してくれたピンク色のミニスカートを穿き、
黒のガードルはそのままにタイツを脱いで生足だった。
よかった、むだ毛の処理をしておいて。
鏡の前に立たされて自分じゃできないお化粧の上手さに惚れ惚れする。
頭には赤と白のダイヤ模様のカチューシャが乗っていた。
本当に女の子になったかのような気分。
「まぁまぁかな。で、アンタおかまなの?」
やっぱり来たの質問に僕は力を込めて首を横に振る。
そうじゃないんです……
けど大学時代に女装を覚えて失業中にふとまた始めてしまって……。
「ただ趣味でしているだけなんです」
「ふーん、変わった趣味だねー。まぁいいさ、仕事ができれば。
いくら飢えたヤロウどもだからってまさか手は出しゃしないだろうけど、
どんな顔をすることやら。くくくっ、あー見もの」
って楽しんでるんですかぁ!
「明日7時半にここに来な」
「は、はい」
勢いで言ってしまった。
「言っとくけど、亭主に色目使ったら……」
女性の目の奥がきらりと光った気がした。
「コロスよ」

▽ ▽ つづく ▽ ▽




アニト (7月21日(土)00時35分22秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
>男性みな女装化計画の一端でございます ホホホホホッ。
おのれっミキコ仮面!そうはさせるかっ!。
ヘンシ〜ン トゥ!
男根パァーンチ!男根キーック!とどめのスペルマ粘液でどうだっ!
コホン、はしゃいでしまいました。
世間が女装を公認したら女装をやめると言った女装娘さんがいます。
わたしも女装公認化には反対なのです。
密やかに行われているから興味がある、
普段と違う顔を持つから魅力を感じます。
もっとも男性優位社会である限り
女装は公認されないし、無くなりもしないでしょう。
出会いに勇気は必要なくなりますが、
白馬に乗って美希子さんを迎えに来るのは王女様。
性器待つ、いやや世紀末じゃございませんか。のはははは。




桃原美希子 (8月5日(日)00時19分48秒)
■アニトさま■
世間が女装を公認したらワタシも興味を失っちゃうかもしれません。
アニトさまが書かれているように
認められていないから萌えるみたいなところがあります。
もしかしたらこれが踏み絵になるのかもしれませんね。
「おぬしこの絵が踏めぬと申すか。さては隠れ女装娘タンだな。
ぬおおっ、よく見れば透けブラではないか。
であえであえ、異端者じゃ、ひっ捕らえよ」
「オホホホホホホホホホッ、よくぞ見破ったわね。
女装を愛するがゆえに女装公認化と戦うモモハラ仮面とはワタシのことよ。
世の中は性差があるから美しい、違いこそ個性、違いこそエロ」
「ふざけたことを申すな。なんじゃその超ミニスカートは!」
「あ〜らこのくらい今の男の人はみんな穿いているわ。
でも彼らのは性差を無くしたただのファッション。
だから踏み絵だって躊躇なく足蹴にできる。
誰もができちゃう女装になん悦びがあるというの。
ワタシと仲間たちは男と女の違いを認め、違いを尊び、
だからこそ女装を生き甲斐とできるの。
あなたこそ女なのにその言葉遣いはお下品よ」
なーんて世の中になったら性器待つでございます。
■紀香さま■
今年の夏のキーワードが「透けブラ」っていいですね。
完全女装より透けブラの方が恥ずかしい気がします。
ところで紀香さまは透けブラ外出をするとき、
胸の膨らみはどうされているのでしょうか?
わたしは雑貨屋さんで買ったかなりリアルな
おっぱいボールを仕込んでいます。
肌色で乳首ちゃんがぽつんと膨らんでいて、
握るとふわふわぽよぽよ、とてもいい感じなのです。
大と小の2種類があって、
買ったのはブラに収まる実物大くらいの方でした。
でも今になって大も買っておけばよかったと思っているんです。
巨乳女装もしてみたくなっちゃんです。
■匡子さま■
>女装は男性のどのくらい人が望んでるか興味ありますね。
はい、ワタシもそう思ったことがありまして
「クリスマス☆イブの考察」っていう物語を書いてみました。
2005年のところにありますのでよかったら読んでくださいませ。
女の子になりたいっていう人もけっこういると思うのですけれど
やっぱり一番多いのは好奇心や興味本位じゃないのでしょうか?
しかもエッチな空想を含みながら。
でもって男性は凝り性だったり収集癖のある人が多いものですから
手元にある物だけじゃ物足りなくなって
もっとこうしたらどうだろうとかあれがあるとこうなるなんて
完全に近づきたいといろいろ手に入れだし
それが収集にもつながっていつのまにやら隠し場所は満杯。
ホント女装って苦悩の趣味でございますぅ。
−−− 派遣のお仕事 2 −−−
朝、自宅兼仮事務所に寄って着替えをし
すずめさんに教えてもらいながらメイクして
おかみさんが運転する車で30分ほどかかる現場事務所に向かう。
朝礼があっておかみさんは帰り、僕は1人で事務所番。
夕方にもう一度おかみさんが来てくれて仕事は終り。
それが一日のスケジュールだった。
ただし仕事を覚えるまでは一緒に現場事務所にいてくれるという。
その期限はたった3日だけど。
社長さんはいつも別の車で出社するそうで
変身した僕を見て何も言わずに出て行った。
郊外にある現場事務所は広い敷地に
トラックやワゴン車が停まる駐車場と大きな倉庫が建ち、
片隅にプレハブ小屋が2棟並んでその入り口に
石灯篭や巨大な狸の置物やいろいろな物が雑然と置かれていた。
おかみさんの後について事務所に入ると
いくつもの野獣のような目に襲われている感じがした。
『空組』の元々は江戸時代に活躍した火消し組で
昭和の初めにおかみさんの祖父が興した土建業だという。
そんな雰囲気がありありだった。
社長さんが今日の仕事の段取りを話している間
僕はずっとおかみさんの後ろに隠れて下を向いていた。
目の前に何人いるのかも事務所の壁が何色かもわからない。
「最後にアタシからも一言」
おかみさんが僕の背中を押しながら言った。
「今日から来てもらうことになった子を紹介しとくよ。
みんな仲良くやっとくれ。さっ挨拶しな」
喉がカラカラに渇いていて足がガクガク震えていた。
「津笠弘海といいます。よろしくお願いします」
恥ずかしくて下げた頭を上げられないでいるとささやく声が聞こえてくる。
「ほほっ、可愛い子じゃねえか」
「ツカサちゃんだって。ヒロミちゃんって呼んだほうがいいのかな」
「掃き溜めに鶴だな、こりゃ」
「仕事に張りが生まれるってもんだぁ」
「オレ、ツカサちゃんって呼ぶことに決めた」
「静かにおしっ!」
おかみさんの恫喝が響きわたる。
「ちょっと可愛い子が来りゃ色めきやがって。
アタシやすずめじゃ不足だって言うのかい。
あっそうだ、肝心なこと付け加えとくけどさ、
……この子、男だからね」
もしかしたらプレハブの事務所自体が『?』の形になったかもしれない。
最初のダミ声がしたのは
僕の心臓が驚異的な早さで1000くらい鼓動した後だった。
「あの〜おかみさん、今日はなんか特別な日でしたっけ?」
「なんでだい?」
「朝っぱらからおもしろい冗談をとばすから」
「ですよねですよね、思わず噴出しちゃいましたオレ」
ゆっくり間を置いておかみさんが言う。
「なんならこの子の股ぐら覗いてみるかい?」
「……………」
この世の終わりが訪れたような気がした。
「マジなんスか?」
「大マジさね。さぁグダグダ言ってないで稼いできな」
頭の上をいくつもの言葉が飛び交い、ゾロゾロバタバタと足音が聞こえ、
ドアが閉まる音がして、ようやく静かになった。
「見たかい、ヤツラの驚いた顔」
全然見てなかった、見られなかった。
「マジなんスか?マジなんスか?マジなんスか?」
「しっかし、あれで男とはねぇ〜。世の中どうなってんだか」
「なんで女の恰好なんか…?」
「社長、あいつってオカマなんスか?」
「知るか!」
外の世界はなおも遠慮のない大きな声が飛び交っている。
「うわっはははははははははははははははは」
突然おかみさんが笑い出した。
「いいねいいね、おもしろくなってきたじゃないか」
笑い事じゃありませんよぉ〜。
それにおもしろくなってきちゃ困りますぅ〜。
すこしして車のエンジン音が響き、遠ざかっていった。
「さっ、こっちも仕事といくかね」
仕事と聞いてようやく周りの景色が目に入った。
工事現場によくあるようなプレハブの小屋。
会議室によくある長いテーブルを3つくっつけた島と
社長とおかみさんのスチール机が並び、
たぶん僕が座ることになる机が離れ小島のようにポツンとある。
壁の一面を占めるスチールロッカーはファイルで埋まり、
それ以外の場所はゴミタメみたいだった。
掃除から始めた方がいいみたいな気がする。
「ここは後にして、隣へ行くよ」
もう一つのプレハブ小屋は従業員の休憩所だという。
こちらも長テーブルを3つくっつけた島があって
奥の一段高い床には畳が敷かれている。
「現場が近いときにはヤツラは昼に帰って来る。
業者が弁当を持ってくるから茶をたらふく用意しておきな。
給仕までする必要はないけどツカサの飯はその前か後だよ。
狼どもが出払っている間にときどき掃除をして
腐った匂いがする作業着は外に洗濯機があるから洗っとくこと。
まぁこっちはこんなもんかな」
おかみさんはそう言うとドカドカと小屋を出る。
1人残されても10人くらいの目が僕を見つめていた。
壁に貼られた女性のヌードポスターだった。
「あそこが資材倉庫。隣りが駐車場」
砂埃をかぶった石灯篭や巨大な狸の置物なんかは
在庫ともいえるし造庭業を証明するオブジェともいえる物らしい。
と説明を受けていたところへ何台かの車がやってきた。
それは先ほど出掛けていった従業員の一団で
おかみさんの姿を見て慌ててUターンしだした。
「まったく男って奴はつくづく何考えてん……」
そして僕を見つめて続けた。
「……だかわかんない奴がまた1人増えちまったわけだねぇ」

▽ ▽ つづく ▽ ▽




アニト (8月7日(火)23時41分42秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
スカート同様、短編や超ミニの物語に美希子さんの魅力が光りますね。
挨拶文の中のわずかなヒントから空想を広げ
切り返してくる巧みさは惚れ惚れします。
なおかつきっちりオチまでつけるのですから驚きです。
《男性みな女装化計画》推進派のミキコ仮面 vs
《女装公認化と戦う》《隠れ女装娘タン》のモモハラ仮面。
きっとエッチな衣装を身につけていることでしょうから
いかなる淫戦が繰り広げられることやら興味津々です。
本編の物語の方も美希子さんならではの人物造詣。
《野獣》たちの巣窟に飛び込んでしまった女装娘。
しかもその野獣たちを束ねているのが女性なのですから話は複雑。
はたして津笠弘海ちゃんのお仕事ぶりはいかに?。
こちらもますます興味津々です。




桃原美希子 (9月12日(水)20時19分46秒)
■アニトさま■
物語よりも短い挨拶文を書く方が時間がかかるときがあります。
就寝のときに物語の続きを考えながら眠りにつくのですけれど
エッチな衣装で挑発する淫乱仮面が暴れだし、
本来の物語の進行を邪魔するのです。
正直に告白しますとこのときの空想は
恥ずかしすぎて言葉にできないほどです。
って、いくつか恥ずかしい物語を発表していながら
まだあるんかい!って思われちゃいそうです。
ただ切れ切れのシチュエーションなので
起承転結をつけるのがなかなかできなくて
単発物で書いてみようかなとも考えています。
今回の物語は「女装でお仕事」を題材にしてみました。
女装してできるお仕事で真っ先に思いつくのは
夜の飲食関係やきらびやかな接待業なんですけど
全然違う埃っぽくて男臭い場所に
巻き込まれ型の人間を放り込んでみました。
はたしていかがなりますことやらでございます。
それと「男根の世代」でいただいたレスからでございますけれど
>「歳をとり男性機能が働かなくなったらウケ側になってみようか」と考え、
>先日女装娘さんとのデートの際、冗談交じりに話したところ
>「それも体力いるわよ」との言われてしまいました。
おやめくださいませーーーーぇ!!!
ワタシが知る限りにおいて
ネット女装世界で純男性さまが長く継続されているHPは
とてもとても数が少ないのです。
お相手募集掲示板などで純男性さまの書き込みはよくありますけれど
一過性のご登場のような気がして
元々臆病なワタシはメールを差し上げることも
そういう掲示板に書き込みをすることも今もってできません。
ですからアニトさまにはいついつまでも男性でいていただきとうございます。
でないといつの日にか抱いていただくことができな……恥ずかし。
■紀香さま■
女装盛りでございますかぁ〜。
普通の舟盛りを模した女体盛りですと和船のイメージですけれど
女装盛りとなれば太いマストが一本立っているヨットでございましょうか。
紀香さまの淫乱体験記を読ませていただき
ワタシも精一杯マストを立たせ
波に揺られるがごとく身体をくねらせずにはいられません。
海の幸はありませんので下着を盛って……
ああ、抜かずにはおられませんですぅ〜。
−−− 派遣のお仕事 3 −−−
たった3日の研修期間はオタオタしている間に終ってしまった。
4日目の朝も同じように『美空組』の自宅へ出勤する。
「仕事用の服なんか持っていないんだろ」
そう言って礼実さんに真新しいベストとスカートを渡された。
紺色のスカートは仕事用としてはけっこうミニ丈で、
ベストは桜色の4つボタンとなかなか可愛い感じ。
「ファッションっていうのはね、
スタンダードの中にいかに自分らしさを盛り込むかなんだよ」
まるで礼実さんらしくない言葉だけれどたしかにそう思えた。
自分で用意しなければならないシャツとアクセサリーなんかの小物で
いくらでも個性を出すことができる。
というかそれを考えることを楽しみにしちゃうのが
女の子なんじゃないかなと思う。
礼実さんに「はりきっといで」と声をかけられ
社長さんが運転する軽トラックの助手席に乗り込んだ。
2人きりで30分間、会話は全然なし。
やっぱりこんな僕のこと嫌っているのかな?
現場事務所に着いて車から降りようとしたとき社長さんが前を見たまま言った。
「早く仕事覚えろ。なんかあったら俺に言え」
ぶっきらぼうな言葉だったけど嬉しかった。
お礼も言えないまま朝礼が済んでみんな揃って出かけて行った。
あと数日はお昼に戻って来ない遠方の現場で事務所には僕1人。
逆に言えば数日後からはみなさんの昼のお世話をしなくちゃならない。
ううっどうやればいいんだろう? 怖そうな人ばっかりだし。
仕事自体はそれほど難しくはない事務作業。
伝票を種類別に分け揃えてパソコンに入力しながら電話番、
他は運送屋さんや郵便屋さんの荷物の受け取りをするだけ。
まずは3日間で習ったことのおさらいをしておく。
次に事務所内を歩いてどこに何があるかを確認。
ってごちゃごちゃしすぎていてなにがなんだかわからなーい!!
フローリングというより板張りの方がぴったりの
デコボコした床は砂や砂利でザラザラしているし
壁に貼られた資料や回覧やポスターなんかの掲示物は
画鋲やピンの位置がズレてだらしなくふにゃけている。
やっぱ掃除しとこ。
だけどいくらゴミ貯めのような事務所とはいえ
そこに在る物は在るべき理由があってそこに在り、
勝手な判断で位置を変えたり捨てたりはできない。
どうしようかなと思ってふと窓を見たら自分の姿が映っていた。
今さらながら女装でお仕事していることがとても不思議に思える。
これまでは家の中だけでの女装で
外へ出ることなんて勇気がなくてとてもできないと思っていた。
でもちょっとだけのつもりで開き直った行動から
あれよあれよという間に女の子の恰好で何人もの人の前に立ち、
小さいながらも会社の事務所で仕事をするにいたった。
なにがすごいって社会とかかわりを持っていることなのだ。
失業する前の昼間男として仕事をしていた僕と
家に帰って夜だけ女装していたときの僕は
完全に分離した裏表の関係だったのに、今は同一化している。
ちょっと短いかなと思えるスカートや桜色のベスト。
男物にはない七分袖のシャツの襟元にリボンをつけ、
お化粧をし耳にイヤリング、ヒールのあるサンダルに生足。
窓ガラスに映る僕は僕であって僕でないように見えた。
あっ、これからは「わたし」って意識を持たなくっちゃ。
と、遠くに車のエンジン音が聞こえ、だんだん近づいてくる。
ひぃ〜、昨日までは礼実さんの後ろに隠れて見ていただけだけど
今日からは僕、いえわたしが対応しなければならない。
事務所のドアが開き、威勢のいい声が響いた。
「ちわー、斉藤運送でーす」
「はーい」
「おっ、津笠ちゃん、今日から1人だったんだ」
斉藤運送さんは毎日のように納品に来る。
美空家次女つばめさんの夫・晴男さんが経営する会社だ。
初日の朝礼で礼実さんは僕が男であることをしゃべってしまったけど
社外には極秘であることを厳命してくれているらしい。
「じゃ、いつもんとこへ下ろしとくよ。仕事がんばれ」
「はい」
バレてないのかな?と思いながらサインをした納品書を渡す。
今はまだ恥ずかしそうな顔をして、ホントに恥ずかしいんだけど
「はい」の返事だけで事足りるものの、
そのうち世間話とかもするようになるだろう。
そのときどうしたらいい?
仕事のスキルもそうだけど
女の子としてのスキルもあげとかなくっちゃと思う。
お昼は朝買っておいたサンドイッチを1人で食べて
本格的に掃除に取り掛かった。
掃除機をかけているとジャリジャリガリガリと砂や小石の音がする。
壁の掲示物はピンを刺し直し、破れをセロテープで補強した。
机や棚に山積みとなった書類を元の位置と変えないようにして拭く。
初めて電話が鳴ったときは心臓が止まるかと思った。
「無理して女声で話さなくてもいい。相手には顔は見えないんだからね」
礼実さんにそう言われていたものの
女の子の声を出すことにも慣れなければ。
なんとか5本の電話を取り、ちゃんと用件をメモして
その内容をパソコンのメールで自宅にいる礼実さんに送った。
とりあえずは業務のすべてをそうすることにしていた。
いわばリアルタイム日報って感じ。
6本目の電話は当の礼実さんからで
「なんとかうまくやっているようだね」と言ってもらえた。
他に運送便も来客もなし。
朝出かけたままのみなさんは戻らず5時30分、
礼実さんが迎えに来てくれて一日の仕事が終わった。
と゛っ゛て゛も゛つ゛か゛れ゛ま゛し゛た゛ぁ゛〜゛゛゛゛゛

▽ ▽ つづく ▽ ▽




アニト (9月12日(水)23時54分41秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
《恥ずかしい物語》が《まだあるん》なら
どんどん出してほしいところです。
わたしも寝る前に考え事をするのが好きですよ。
レスやメールの返事、デートのプランなどを思い巡らせ
このとき浮かぶ言葉や文章は我ながら名句と心躍るときがあります。
しかし朝になるとなんて駄文と思うか忘れているかです。わはは。
>おやめくださいませーーーーぇ!!!
わっはっは、本気ではありませんからご心配なく。
女装娘さんを見ていていつも感心するのはその努力です。
ご家族にも秘密にして、女装用品を購入し保管し、
時間をかけて化粧をし、スタイルを気にし、仕草や言葉遣いに気をつける。
わたしにはとてもできそうにありません。
できないからいとおしいと感じ、少しでも協力したいと思うのです。
美希子さんと結ばれるその日まで男でいますよ。
むむ、『空想デート』だけでなく体力も維持しておかねば。


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