桃原美希子 (2006年11月20日(月)16時42分22秒)
■アニトさま■
このところ非エッチ系の物語ばかり書いていましたので欲求不満気味です。
恥ずかしながら1人遊びはしているんですけれど
ただ漠然とエッチな場面を思い浮かべてするのと
物語を書いてその人物になってストーリーを進めていくのでは
没頭度がかなり違います。
リードしてくれる人がいるって感じなのかもしれません。
ということでエッチ全開の物語でございます。
ようやく買ったニーハイブーツを履いてまだ外出ができませんので
物語の中に取り入れてみようと考えましたぁ。
となればSっぽいお姉さまが登場しなくてはと
単純な発想から始めましたけれどいかがなりますことやらです。
グリグリシーンまでなんとかたどり着きたいと思っておりますぅ。
ところでアニトさまは世界ばれ〜をご覧になっていますでしょうか?
女子のユニフォームがノースリーブにショートパンツ(ブルマ?)で
とてもセクシーなのでございますぅ。
それはともかく6位の日本からMVP選手が選出されたことが
そりゃ違うでしょと大問題になっているようです。
他にも知事の汚職とか高校の未履修隠し問題とか飲酒運転とか
ズルする大人が多すぎるような気がしてます。
いけませんって、子供がまねをしちゃいます。
■男!鬼束権太さま■
お久しぶりですぅ権太さま。ケロちゃんもどこへ行ってたんですかぁ〜
古典と女装のコラボレーション「倭建の命の物語り」は
とってもおもしろくてチィイイ〜やられたって感じです。
って権太さまは簡単そうに書いていますけれど
まずは原典の知識がないと発想もないわけでして
そこへ「キビ団子」とか「キングギドラの2.7倍は凄いぞ」とか
「フリルいっぱいのパニエとドロワーズ」に「秋葉族」だなんて
よくまあ思いついて入れ込むなぁと感心しきりでございます。ぐや゛じい゛。
>昔、小学生の頃、仲間内で何故に男が女装するのかという話題になり、
>物知りの英臓君が夏にスカートが履けて涼しいからと言っておりました。
冬に向かうこれからの季節のスカートの厳しさといったら……。
女性になりたい人もいらっしゃるだろうしHな気分や肉感を求める人や
変身後の非日常感を楽しむ方や衣装そのものを愛している方など
それこそ女装娘の数だけ理由があるんだと思います。
ワタシ自身で言えば、あくまで趣味の範囲を出ませんけれど
女の子になっているだけでうれしいと感じるときもありますし
ついついエッチなことに走っちゃったりすることもありまして
どれかひとつの理由じゃないんでございますよ。
そう考えると女装娘って欲張りな性格じゃないかって思えるんです。
−−− 年下の男の子 −−−

疼くうずく、オシリンコが自分の身体ではないように疼く。
愛用のディルドゥではもはや物足りず
どんなに早く動かしてもどれほど深く突き入れようとも心の奥まで届かない。
身を沈めた狭いバスタブの水面は大きくさざめき、
隣近所に聞こえないようにと押し殺す声ももはや限界に近く
私は水中に頭まで沈み込んで絶頂感に溺れた。
4月から発足したプロジェクトの外部交渉担当に任命され、
社が用意してくれたマンションでの単身赴任生活は半年を越える。
しかしせっかく持ち込んだ女装セットを活用する時間もなく、
帰宅は連日深夜になり風呂に入って寝るだけの味気なさ。
唯一の楽しみは入浴中にディルドゥを使い我が身を慰めるくらいで
変身の充実感倒錯感はなく精神的に満たされることはない。
あと数ヶ月でプロジェクトも終わる。
ただしそうなれば家族の元に帰り、
以前と同じように隠れ女装娘に戻られなればならない。
せっかく女装ライフを満喫できそうな機会を得たというのに。
私を知るものが1人もいないこの町に移って最初の頃は
ドキドキしながら出会いを求めようという淡い期待もあったのだが
仕事が忙しすぎ、たまの休みも接待ゴルフや付き合いでほとんどつぶれてしまい、
一度も果たせずにいた。
私は思い切って投稿画像掲示板に書き込みをしてみた。
『年下の可愛い男の子を抱いてみたくなりました。
言うことを素直にきいてくれる20代の子、
できればマゾっ気のある子がいいな。
お姉さんがいろいろ遊んであげる苛めてあげる。
最後は私のオシリンコを味あわせてあげるわ。
○○近郊に住んでいる興味のある男の子は連絡してね。
女装歴8年の32歳です』
レザーのタイトミニスカートにニーハイブーツを履いた写真を添えて。
次の夜30通あまりのメールが届いていた。
しかし半数は1〜2行しか内容のない誠意の感じられないものだった。
また若いマゾ男性を希望したにもかかわらず
年上のS男性からの調教申し込みや女装レズのお誘いがあったり
まして400Kmも離れた人は何を思ってメールしてきたのだろう。
返事は翌日書くことに決め、どれにしようかと候補を絞っているうちに
手は自然と下半身に伸び空想が膨らんで弾け果てた。
次の日の土曜日、本社へ提出する書類の作成を昼までかかって終え、
帰宅するとすぐにパソコンの電源を入れた。
新規メールが70通も届いていた。
あいかわらず半数は返事をするに値しない内容で、
携帯電話から何度も送信し返事を催促している人さえあった。
私のメールアドレスを見ればわかりそうなものだが
こちらは仕事を終えて自宅のパソコンで発信しているのだから
急かされてもチャットのようなやりとりができるはずもない。
それらは全部無視して希望に合いそうな誠実そうな3人に返事を書いた。
『連絡をありがとう。お互いのために何回かメールのやりとりをして
リアルなデートができるかどうか決めさせていただくわ。
あなたのことやどんなプレイがお好みか教えてね』
いざとなると文章がなかなか続かない。
初めてメールのやりとりをする相手に礼儀を尽くしつつ
その一方で女王様らしい威厳を出しリードしなければならない。
それに三人が三様だから同じ文面では出せない。
ようやく3通のメールを出し終えて
これ以上人数が増えてたら対応ができないので
画像掲示板の書き込みをいったん削除しておいた。
日曜日の朝、メールをチェックするとさっそく2人から返信があった。
目を釘付けにしたのは夜に届いた最後の彼からだった。
『○○に住む24歳のマゾ男です。
170センチ70キロとぽちゃっとした体型です。
女性と付き合ったことはなく、それは太っているのが原因だけでなく
女王様がご希望されているマゾ性癖のためでもあります。
身動きできないように拘束されてペットのように
いえ家畜のように扱われるのが夢で
ときどき自縛して童貞短小性器を苛めています。
これまでは勇気がなくて行動を起こせずにいました。
くすぐり・スパンキング・剃毛・強制排泄・放置・ご奉仕など
顔と手先に跡が残らないように配慮していただけるのなら
どのように弄んでいただいてかまいません。
他の誰にも見られることのないホテルなどで
女王様のご調教をいただきたいと願っています』

 ▽ ▽ ▽ つづく ▽ ▽ ▽




アニト (11月23日(木)00時31分37秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
デートの際、わたしはあらかじめ考えたプランを
女装娘さんに教えてから行動する場合が多いのです。
どういうストーリーなのか知っていれば
相手は進行の良し悪しを判断でき、余計なことを心配しなくていい分
《没頭度》が高まるのではないかと考えるからです。
強制ではなく無目的に引っ張るのではなく、
「あらかじめ決めた方向・目的地への案内」がわたしの役目です。
自分で書いた物語に《リード》されての《1人遊び》だけに
感じ方もひとしおでしょう。
それができる美希子さんをうらやましいと思う人も多いはずですよ。
>アニトさまは世界ばれ〜をご覧になっていますでしょうか?
あの過剰な演出が気恥ずかしくてほとんど見ていないのです。
気になってネットで調べてみると、おおっなるほど、むふふ。
ボールが当たったり床に転がったりするのに無防備すぎる気もするのですが
ユニフォームのデザインにも何者かのリードがあるのでしょうか?。




桃原美希子 (12月10日(日)00時29分55秒)
■アニトさま■
>どういうストーリーなのか知っていれば
>相手は進行の良し悪しを判断でき、余計なことを心配しなくていい
ワタシもその方が安心して身を任せることができると思います。
物語もその方向で進めようとしてはいるのでございますけど
なにせ経験がありません。
さらにお姉さんというか女王さま役が主人公なものですから
なおさら思考の組み立てができません。
リードする側ってたいへんなんだなと感じました。
目を閉じて甘えている方が楽でございますぅ。
>ユニフォームのデザインにも何者かのリードがあるのでしょうか?。
絶対ぜったいあると思います。
格闘系のマンガとかゲームに登場する女の人って
戦うには不向きな露出の多い衣装を着ています。
剣先がちょっとかすったら怪我しちゃうし
転がったら肘や膝が擦りむけちゃうし
ヒラヒラしたのがついてたら邪魔じゃございませんか?
第一恥ずかしいでしょそんな恰好じゃ、です。
こんなこと考えてたら底抜けに弱いヒロイン物が書きたくなってきました。
決め台詞は「ぶたれるほどに私は強くなるのよ」なんていかがでございましょう。
■淫乱秘書隷嬢吉田聡美さま■
聡美さま「鉄腕サトミ」の完結おめでとうございます。
すごい、すごいですぅ。
ホントは今週半ばに書き込みをする予定でしたのですけれど
聡美さまの書き込みを見て、あらためて初めから読んでいました。
3日かかりましたぁ。3回イカせていただきましたぁ(恥ずかし)
ワタシの場合コツコツ積み重ねていくのが性にあっているようで
それに間を空けちゃうと先を忘れちゃうのと
別の物語を書きたくなっちゃうんです。
聡美さまのようにどっしり構えて
ひとつの物語に集中する書き方のできる人って尊敬します。
こちらこそこれからも宜しくお願いします!ですぅ。
空想デートには聡美さまが必要ですとも!!
−−− 年下の男の子 2−−−
デートの申し込みをしてきた年下の男の子たちとのメールのやりとりは
はじめのうち上からものを言うお姉さん調な言葉遣いをひねり出すのに戸惑った。
けれど3人ともが揃ってマゾ嗜好を持っており
積極的に変態性癖を告白したりオナニーの様子を報告してくるにつれ
1歩進んで女王様になった気分になってきた。
相手の言葉とそこから連想する空想デートに酔い、
気がつくと股間に手を置き荒い息を吐いている。
どういうデートを望むかどんなプレイに興奮するかなどといった質問に加え
これをメール調教といっていいのかわからないが
それぞれに応じた命令を与えてみた。
露出に反応する1人には『夜部屋の電気を消し窓を開けて全裸オナニー』を命じた。
と『最後にはベランダに出て夢中になって精を飛ばしました』との報告してきた。
さらに次のメールでは『昼間に街中を首輪をつけて引き回され
大勢の人の前で緊縛姿を露出し嘲笑されたり罵られたい』とあった。
空想としてそういうシーンを思い浮かべるならそれもいい。
けれどとても非現実的なことだし犯罪だし、
仮にそういうことができたとしても、露出趣味を晒している彼は
肉体的精神的に大きな満足を得るのかもしれないけれど
本格的なS嗜好のない私にとって快感ではないどころか
彼と一緒に大勢の前でヘンタイ性癖をさらけ出しているに他ならない。
周りの人の反応はきっとこうだろう。
「ヘンタイが2人いる」
そんな屈辱や危険はごめんだ。
『そばに私がいると思って1人で実行してみなさい』と命令してみた。
本当に実行してしまい事件になったらどうしようと思いながら。
その後彼からの連絡は途絶えている。
もう1人は女性下着に興味があるようだった。
しきりに女装娘としての私の様子を訊いてくる。
どうやら彼は女装し女性としての快感を得たいらしい。
試しに『女装した写真を送りなさい』と命令すると
『家族と同居しているために下着や洋服は揃えられない』との断りをつけて
オシリンコにバイフを突っ込んだパイパンの局部写真が届いた。
でも女装レズは私の目的ではない。
立場を変えながら舐めたり舐められたり入れたり入れられたりするのではなく
私はずっと女として年下の男の子を意のままに弄びたいのだ。
とりあえずキープ君としてメール上でお姉さんを演じている。
本命は最初に願ったとおり24歳のマゾ君になった。
170センチ70キロ、女性と付き合ったことはなく、童貞短小のマゾ男。
家畜のように扱われるのが夢でどのように弄んでもいいという。
もちろんあくまで「ごっこ」なのだから私とてあまりに無茶をするつもりはない。
彼のモノを受け入れ、女として感じ、彼をイカせたいのだ。
その前技として奉仕させたり辱めたりしたいと思っている、2人だけの密室で。
『初体験なので「ごっこ」でよろしくお願いします。
こんなチンポでよろしければ一生懸命ご奉仕させていただきます』
と返事が来たことで2人の合意が成立した。
『奴隷としてふさわしい名前をつけてください』とのことだったので
あまり深く考えることなく『ナナメ』という愛称をつけてやった。
ナナメは『毎晩首輪をつけて寝ています』という。
『全身拘束ベルトを新たに購入しました』と誠意をみせる。
『ご主人さまを想って毎晩オナニーをしたいところでございますが
許しがなければいたしません』と可愛い誓いをたてる。
そして首輪をし全身拘束ベルトを装着し犬のように這いつくばった写真が届いた。
褒美にニーハイブーツを履いた下半身の写真を送ってあげた。
と、小さなチンポを握り締め、悩ましく喘いでいる写真が返ってきた。
ナナメのチンポは愛用のディルドゥと形もサイズもよく似ている。
若い男の子は肉棒が大きいことを自慢したがる。
産道としての役割もある女性性器なら
たいていの大きさは受け入れ可能なのかもしれないけれど
侵入に対して不慣れなオシリンコはデリケートだ。
しばらく使っていないと愛用のディルドゥすら拒まれることがある。
いつも人肌に暖めてから挿入するディルドゥは
どれほど激しく使用しても壊れもせず、
私が飽きるまで果てることはないかわりに、自ら動くことをしない。
しかし初めから人肌の肉棒もこれまたデリケートだ。
その感触を受け入れたい、楽しみたい、弄んびたい。
私はナナメのメールを思い返しながら毎晩浴室でオナニーをした。
そうして日毎の絶頂の中でデートプランを練っていった。
2週間が過ぎ、
仕事のスケジュールを調整して明日はいよいよデートの日。

▽ ▽ つづく ▽ ▽




アニト (12月11日(月)23時42分43秒)
桃原美希子、こん○○は。
《経験》があれば人や物事が判るというものではないようです。
わたしは女装はしませんが女装娘さんとデートしますし、
ストレートな男も女も異性に恋をし愛を深め合っています。
必要なのは想像力(空想力)だと思うのです。
こうすれば相手が喜ぶ、自分がされて嫌なことは相手も嫌だろう、
不正を行えば将来自分を傷つけることになる、といった
当たり前の思考ができず想像力の欠如した人が起こす事件が
最近とみに多くなったような気がします。
実生活では《目を閉じて甘えている》ばかりにはいきません。
だから女装する男性が増えることはあっても減らないのかもしれませんね。
>底抜けに弱いヒロイン物が書きたくなってきました。
のははは、美希子さんの発想力の豊かさに感心します。
露出した衣装でぶたれながらもマゾじゃない
という制約をつけるとおもしろいかもしれませんよ。




桃原美希子 (2007年1月4日(木)00時29分49秒)
■アニトさま■
明けましておめでとうございます。
今年もあいかわらずとおバカな物語をバンバン書いていきますので
よろしくお願いいたします。
年末年始はいつも以上の忙しさで全然お休みなしでございますぅ〜
初詣はまだですし、初女装外出も姫始めもなーんにもできませんでごじゃります。
アニトさまはもうご活動されていらっしゃいますか?
短いご挨拶ですけれど年越しの物語の続きです。
そういえば未完のままの物語もあったような気が……
−−− 年下の男の子 3−−−
目覚めた後いつも通りパンとコーヒーの朝食をとり、排泄をする。
出社すると休日のオフィスは人の姿もまばらで
私は黙々と溜まった書類の整理を始めた。
今日しなければならない仕事ではなかったのだが
家にいたら今夜のデートのことを考えて淫らな気分になってしまうため
没頭できる何かが欲しかったのだ。
昼食時、隣りの課の沢川くんや伊理島くんたちに昼食へと誘われるが
仕事の区切りがつかないことを理由に愛想良く断った。
朝以外食事はとらないことを決めていた。
かわりに十数分後、トイレに向かう。
個室の便座に腰を下ろし、ポケットからイチジク浣腸を取り出す。
家で洗腸をする場合はバスルームのシャワーを使用する。
ノズルを外してぬるま湯の放出量を確かめ、オシリンコに当て10数える。
お腹がほんの少し張り、体調や欲情度によって2回3回と回数が増えることもある。
イチジク浣腸を使ったことはあるものの家以外では初めてだった。
手のひらに包み込み人肌に暖めてからオシリンコにあてがう。
細い管はなんなく体内に沈み込み、液の詰まった膨らみを押しつぶした。
シャワー洗腸と違い、勢いのある注入感は感じられない。
社内のトイレという場所が場所だけに効果が表れるまでの時間がとても長く感じ、
早く済ませたいという不安から液をもう1つ注入してみた。
下着女装をしてこなかったことを良かったと思う。
下着を見てしまえばそれだけで空想が空想を呼び
1人遊びをしたくてたまらない気分になったかもしれない。
でも……休日出勤のときなら下着女装もいいかもしれない。
会社のトイレでオナニーをするのは罪じゃない。
浣腸したままみんながいるオフィスに戻ったらどうなるだろう?
抑えきれない淫らな空想に耽っていたとき刺激は突然来た。
自然排泄とは違う勢いのある流出感。
朝の残りを出し切って何ごともなかったかのようにデスクに戻った。
予定通り3時に退社。
家に戻り、夜に備えて少し仮眠をとる。
携帯電話のアラームに起こされて入浴。
脱毛クリームを使い手足のムダ毛をすべて洗い流し、
オシリンコ周りとタマタマも綺麗に脱毛した。
ビキニラインはT字剃刀で整え、
ペニクリの上部に小さな逆三角形の茂みだけを残してさらに短く刈り込んだ。
これで見苦しさがパンティからはみ出すことはないだろう。
最後にシャワー浣腸を念入りに3回。
昼も夜も食事をとらないでいるが興奮からかお腹がすいたという感覚はない。
風呂から上がると外はすっかり暗くなっていた。
デートの待ち合わせまでには2時間を切っている。
このときのために買った真っ赤なレースのパンティに足を通す。
ヌーブラを胸に密着させ、その上にパンティとお揃いのブラジャーをつける。
ダイヤ柄の網ストッキングにレザーのタイトミニスカート、
上はサテン生地の白いブラウスを着てジャケットを重ねた。
お化粧はベースメイクだけにしておく。
ウイッグや着替えの下着や洋服、プレイ道具はもうバッグに詰めてあり、
ニーハイブーツが入った専用の箱とともに準備済み。
玄関でローヒールのショートブーツと紺のロングコートを羽織った。
外見は上半身が男みたいな、下半身は女みたいな、へんてこりんな恰好。
さて、誰にも会いませんように……
意を決してドアを開ける。
明るい照明が照らすエレベーターは使わずに階段を下りる。
駐車場に着いてコツコツと足音が響き、一気に車に駆け込んだ。
ふぅ〜〜
女装娘さんたちはどうやって外出の第1関門を乗り切っているんだろう?
ドライブ中は一安心。
ただし交通ルールを厳守し、
トラックなどの車高のある車の横には並ばないように注意しながら。
途中にある公園の駐車場に車を停め、お化粧の仕上げにかかった。
ウイッグを被り、ポーチを持ち、辺りに誰もいないことをよーーく確認する。
車のルームランプでは光量が足りないし、外から丸見えになってしまうから
はじめから公衆トイレを使うことを決めていた。
男性用女性用のどちらに入ろうか一瞬迷ったけど
万が一のトラブルを避けるため男性用にした。
個室に入って手鏡を見ながら練習の成果の化粧を施す。
終えると今度は耳を済ませて周囲が静まり返っていることを確かめて車に戻る。
はふぅ〜はふぅ〜と緊張の連続。
待ち合わせの10分前に目的の公園に到着した。
ナナメには携帯電話のメールアドレスを教えてある。
連絡がないところをみるとまだ着ていないようだ。
女王様を待たせるなんて100年早いわ。
あっそうそうニーハイブーツに履き替えなくっちゃ。
狭い車内で長いブーツは扱いに苦労する。
ええい、ドア開けちゃおう。
足を外に伸ばしてブーツを履く。
周囲にはポツンポツンと何台かの車が止まっているけど人の気配はない。
ニーハイブーツで曲げにくい膝を車内に戻しかけて止めた。
私は今完全に女性の姿になっている。
駐車場内に明かりはなく、公園側の街灯はわずかに届いている程度だ。
周囲に誰もおらず、またとないチャンス。
開け放したドアが勇気を与えてくれたのかもしれない。
私は何かに押し出されるように車を降りた。
夜の寒気が太股を撫でスカートを穿いている事実を実感させてくれる。
誰かが見ていたらどうしよう…誰かに声をかけられたらどうしよう……
深呼吸をしようとすると胸を押さえつけるブラジャーが邪魔をする。
高揚と不安が折り重なって鼓動が早くなっているのが自分でもわかる。
私は自分の姿に、今いる状況に酔っているのかもしれない。
意を決して車のドアを閉めると逃げ場のない不安感に襲われた。
ヒールの高いニーハイブーツは歩くには向いていなかった。
それでもゆっくりと1歩2歩と足を進めると
アスファルトを叩くコツコツという音が心地良い。
私は今どういうふうに現実に存在しているのだろう?
誰かが見ていたとしたらちゃんと女性として映っているのだろうか?
自分がもう1人いて客観的な評価をしてくれたらどんなにいいかと思う。
いえ、自分じゃなくても優しい紳士だったら……
そのとき携帯電話のメール着信音がした。
見てみるとナナメからの連絡。
『コートを着て車の横に立っていらっしゃるのが八味女王さまでしょうか?
斜め後ろの車の中にいます。合図をいただければルームランプを点けます』
あたりに人の姿は見当たらない。
携帯電話を手にしている私をナナメは確認しているだろう。
振り返ってみると、まばらに停まっている車の中の一台の
ルームランプがポツリと点いた。

▽ ▽ つづく ▽ ▽
デート当日の女装娘の様子にこだわって書いてみました。
小題をつけるとすると第1話が「出会い」、2話目が「メール」
今回が「準備」、そして次がいよいよ「デート」(2話予定)でございます。




アニト (1月4日(木)23時50分51秒)
桃原美希子さん、あけましておめでとう。
リアルな生活の充実が美希子さんの創作の原動力ではないかと思えるのですよ。
欲求が溜まりもするでしょう、羽根を伸ばしたくもなりましょう、
だから物語の中ではあれもしたいこんなこともしたいと尽きることがない。
するべきこと、したいことがあるのは幸せなことです。
そこからさらに空想や夢を積み重ねることで人は成長します。
今年も美希子さんの活躍に期待しています。
>アニトさまはもうご活動されていらっしゃいますか?
初デートは来週に、お稲荷さんへ行く予定です、むはは。

皆様へ
あけましておめでとうございます。
早いもので『空想デート』を始めてから8回目のお正月を迎えました。
これほど長く続けてこられたのも多くの作者さんと
支持をしてくださる読者さまのおかげと感謝しております。
細々ながらこれからも続けていきますのでよろしくお願いいたします。
まだ見ぬ作者さんの書き込みをお待ちしております。
ご意見ご感想は「お客様センター」へどうぞ。




桃原美希子 (1月12日(金)10時50分02秒)
■アニトさま■
初詣デートはお済ませになられましたでしょうか?
ワタシはおみくじを引いたら「小吉」でした。
今年もほどほどっていうところなのかもしれません。
>だから物語の中ではあれもしたいこんなこともしたいと尽きることがない。
頭の中ではもっとエッチな空想もしているのですけれど文章力が伴いません。
っていうか、アニトさまが以前書いていらしたように
エッチな空想をしない人はたぶんいないんじゃないかって思っていますので
みなさまはどんな空想をしていらっしゃるのだろう
こういうふうなのかな?こんなのはどうかな?みたいに書いています。
自分のことにしちゃうと恥ずかしすぎるので。
来週には今年初女装外出をする予定です。
夜、公園か空き地でできるエッチなご指令をいただきたいですぅ。
−−− 年下の男の子 4−−−
ナナメの車の助手席に座りプレイ内容などの確認を10分ほどした。
その間ナナメは何度もチラチラと私の足や胸元を見つつ
ハンドルをぎゅっと握って目を合わすことは一度もしなかった。
しかし話はきちんと聞いていてしっかりした受け答えをする。
緊張と恥じらいを含んだ謙虚な人柄が気にいった。
「私でいい?」
「はい。想像通りの女王さまでした」
合意を得たところで出発。
目的のホテルには半年ほど前に1人で泊まったことがある。
見慣れた部屋ではなく非日常の中で思う存分女装をし、
くたくたになるまで大きな声で喘ぎ悶えたいと思ったからだった。
高い塀に囲まれ外界から隔絶された建物の門をくぐり
ロータリーを廻って空きスペースに駐車する。
各駐車スペースは両側を厚いシートで遮られており、
専用階段を上がって部屋に直行できるため他の客と顔を合わすことなく
エアシューターを使った後払いシステムだからフロントを通る必要もない。
人目を気にする女装娘にとって理想的な造りだった。
後ろをついて来たナナメが部屋の前で先回りしドアを開けてくれた。
いったん履き替えていたショートブーツを脱ぐ間、じっと待っている。
「今この場からプレイを始めるわよ」
「はい、八味女王さま」
なかなか従順じゃないとますます嬉しくなる。
ナナメは跪いて靴を脱いだ。
『部屋に入ったら私の前で立つことは禁止』
与えた1つ目の心得だった。
手にしたバッグとニーハイブーツを床に置き、私はさっさと奥に進む。
私の部屋より広い空間にテーブルとソファ、それにダブルベッド。
振り返ると荷物を抱えたナナメが膝立ちでついてくる。
「邪魔にならないところへ置きなさい」
「はい、八味女王さま」
実は本当の女装名は『八味』ではない。
辛いもの好きな私は香辛料の七味をよく使う。
それよりちょっぴり辛くて味わい深い女王さまという意味で
このデート用に考えた名前だ。
ちなみに苗字は『釈』にして今後も使おうかと考えている。
私がソファに座るのを見てナナメは背伸びをして手を伸ばし
テレビ台の横にあるポットと飲み物セットを下ろした。
「お茶がよろしいでしょうか?コーヒーにいたしましょうか?」
きっとラブホテルに来たことがあるのだろう。
いつ?、誰と?、相手は女?男?、童貞なのに……
「コーヒーを…ブラックでね」
インスタントのコーヒーだからおいしくもなんともない、でも…。
「おいしいわ」
それまで不安げな顔をしていたナナメの顔が少しほころんだ。
『奴隷はご主人様の一言一挙手一投足に気を配ること』
第二の心得を忘れずにいる。
「ご褒美にナナメが好きなブーツを履いてあげようかしら」
今度はあきらかに顔が上気した。
「持ってきて履かせて」
正座していたナナメが腰を浮かせたとき下腹部が膨らんでいるのがわかった。
部屋の隅に膝立ち歩きで行き、ニーハイブーツを抱え持ってくる。
ジッパーの音や動きを確かめるようにゆっくりと下ろし、
恐る恐る私の足を捧げ持ちブーツに収めていく懸命な姿にいとおしさを感じた。
「履き心地はいかがでございましょうか?」
私のブーツなのだから悪いわけはない。
ナナメが言いたかったのは「履かせ心地」なのだろう。
「とってもいいわ」
私は膝を伸ばしつま先をナナメの首筋へ当てた。
と、もっとブーツの愛撫を受けたいというふうに身体をよじってくる。
「どう、このヒール? こんなので踏まれたら痛いでしょうね」
もう片方の足を延ばし膨らんだ股間にヒールを押し付けてやった。
「は…はい、女王さま、あっ、はふっ」
「床に寝て上着とズボンを脱ぎなさい」
目をつぶって芋虫のように這い身体を回転させながら脱いだ上着の下に
ナナメは白いスケスケのノースリーブシャツを着ていた。
その内に私に会う用に買ったという全身拘束ベルトが透けて見える。
幅2センチほどの黒いベルトが両肩から下へ向かい
両胸に乳首を囲む三角形の空間を作っている。
交差する各部分は金属の輪で繋がり、背中へ回るベルトと下に続くベルト。
おへその上で菱形に交差しさらに下半身へつながり背中に延びる。
ズボンの下には裸と見間違うばかりの肌色のヌードパンツを穿いていた。
それはつい最近男性下着売り場で見かけ
買おうか買うまいか迷ったセクシーなボクサーパンツだ。
股間の盛り上がりを強調させるように局部の左右を締める2本と
下へ向かって両太股それぞれに巻かれた輪ベルトへとつながる2本。
腰は倍の太さの腰帯になっていて両サイドに金属輪が取り付けられ
ブラジャーとチャンピオンベルトとガーターが一緒になったような形だ。
そういえば後日首輪と手かせ足かせも買ったといっていた。
それらの金具同士を組み合わせれば幾多の拘束の形が可能で、
170センチ70キロとぽちゃっとした体型にさらにベルトは食い込むのだろう。
「それをつけたままで来たのね。
いいわいいわよナナメ、キレイだしセクシーだわ。
思い切りいたぶってあげたくなっちゃう」
「ああ、八味女王さまー」
「他の拘束具を持ってきて、ブーツにキスをしなさい」
金属輪や鎖の音をジャラジャラさせながら四つん這いでナナメが寄ってきた。
つま先にキスをし、這い上がってきた顔を両足で挟みつける。
「あぐぅ〜」
「奴隷らしく首輪をつけてあげるわ」
ブーツを舐めようとナナメはかすかにもがく。
「手を後ろに組みなさい」
手かせをつけ、腰ベルトの金属輪とつなぐ。
「反対側を向いて」
足かせを取り付け両方を短い鎖で固定する。
「情けない姿になったわね、まるで豚みたい。
さーて何からしてあげようか。スパンキングは好きだったわね」
「はい、女王さま」
「いくわよ」
ナナメのお尻を手のひら全体でやわらかく打つ。
パシーーンと意外なほど良い音が響いた。
「ああああっ」
ナナメは腰をよじり悦びの声を上げる。
心も身体も準備はできているようだ。
チェックアウトは明け方の予定。
夜はまだ長い。

▽ ▽ つづく ▽ ▽




アニト (1月15日(月)23時55分12秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
>みなさまはどんな空想をしていらっしゃるのだろう
>こういうふうなのかな?こんなのはどうかな?みたいに書いています。
美希子さんの物語に関心を寄せる人の多くは
同じ想いを持って読んでいるのかもしれないと考えるのです。
多くの女装娘が確かに実在し、自分を表現したり活動したりできる今日、
美希子さんが生み出す登場人物のような気持ちの在り方や出会いのケースは
本当にどこかにあっても不思議ではありません。
それにしてもこの物語は妙にリアルですねー。
《初詣デート》の相手がこのようだったか訊いてみることにしましょう。
他にも1件デートがあり、今年もわたしは《大吉》のようです。むはは。
>夜、公園か空き地でできるエッチなご指令をいただきたいですぅ。
それでは奴隷課変態OL宏美に与えたと同じオナニーを行ってみてください。
≫周囲100m内に3人以上の人を視界に捉えている環境で行うこと。
≫わたしの名前をはっきり声に出しながら悶えること。
物語の登場人物・八味になりきってみるのも刺激的でしょう。


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