桃原美希子 (10月3日(火)18時26分34秒)
■アニトさま■
書き込みが少なくなっておりますけど
マイペースで続けていきたいと思っています。
ただ似たような物語ではみなさまに飽きられてしまうでしょうから
今回はいつもと違う趣向の物語です。
あとがきをつけて想いを書きましたのでここでは省かせていただきます。
ところでずっと気になっていることがあります。
ちょっと生々しい話なんですけれど
映画館や公園などのハッテンバというところで
見ず知らず人や複数の方と交渉を持つ方もいらっしゃるようです。
そういうときの衛生面はいかがなものなのでございましょう?
もしもワタシがハッテンバへ行って
自分の身に見知らぬ人の手や口やオ○ンコが迫ったとき
その手や口やオ○ンコがワタシ以前にどなたかの秘部に触れていたかもしれない
もしかしたらその痕跡すらあったりするかもしれない
なんて可能性を考えるとうひぃ〜と身震いしてしまうのでございます。
といってハッテンバへ出かける予定はまったくないのですけれど。
−−− 僕のおかあさん −−−

「『僕のおかあさんは男です。
おかあさんがなんでおかあさんのかっこうをしているのかというと
僕が小さいときにおかあさんがいなくなってしまったからです。
おかあさんはせいどういつせいしょうがいという心のしょうがいです。
しょうがいっていうと病気みたいですが病気ではなくて
本当は女子に生まれてくるはずだったのが男に生まれてきてしまったのです。
僕が3年生の時おとうさんが説明してくれました。
その日からおとうさんは昼間の仕事をやめて夜仕事をするようになりました。
僕が学校から帰ると念入りに化粧をしてきれいなスカートをはいて
夕ごはんを作って一緒に食べます。
はじめはなんでそんなことするのかな気持ちわるいからいやだな
ってがまんしていたけど、おかあさんになったおとうさんは
いつも笑っていてやさしくてだんだんうれしくなりました。
ある日おもいきって「おかあさん」っていったら
僕をきゅっとだいて泣いてしまいました。
おとうさんが泣いたのをはじめて見ました。
それからはおとうさんは僕のおかあさんです。
おかあさんはときどき病院やさいばん所へ行っています。
どこか悪いのって聞いたら
優人のほんとうのおかあさんになるためよっておしえてくれました。
おかあさんはもうおかあさんなのにこれ以上どうするのかなって僕は思います。
むずかしいことはわからないけど
おとうさんはおかあさんになることはできても
女の人になることはできないそうです。
いつも女の人みたいに生活して仕事もしているのに
僕がいるから法律でできないそうです。
僕がいなくなったら女の人になれるなんてへんな法律です。
それにおかあさんが完全に女の人になってしまったら
今度はおとうさんがいなくなるのでふくざつな気持ちです。
朝、寝起きのおかあさんを見ると
やっぱりおとうさんでもあるんだなって思うときもあります。
おかあさんははずかしがって「見ないで」っていうけど
僕はそういうおかあさんも大好きです。
6年生になったとき5年生のクラスに転校生がきました。
しばらくしてその子がおかまっていうあだ名をつけられていることを知りました。
クラスのみんなと見に行くと教室の後ろの席で本を読んでいて
そのまわりに男子が集まっておかまおかまと言っていました。
でもその子はなんにも言わず本を読んでいました。
学校の帰り道にもその子がみんなにとりかこまれているところを見ました。
ある日おかあさんにそのことを言うと友だちになってあげなさいと言われました。
僕は自分もいじめられるかもしれないと言うとおかあさんは困った顔をしました。
そしておかあさんは言いました。
「さびしがっていると思うよ。つらいと思うよ。
わたしがその子だったら優人は友だちになってくれる?。」
次の日ゆうきをだして朝校門のところでその子におはようと言いました。
でも返事をしてくれませんでした。
次の日も声をかけたけど無視されました。
おかあさんにそのことを言うと
「優人はたった2日無視されただけでつらくなっちゃったんだよね。
その子はずうっと心の中で泣いているんだよ」って言われました。
それをそうぞうしたら僕も泣きそうになりました。
次の日もその次の日も正道君にあいさつをしました。
でも返事がないので学校帰りに追いかけて一緒に歩きながら
僕のおかあさんのことを少しだけ話しました。
「僕はそんなんじゃない」って正道君は怒って行ってしまいました。
そのことを夕ごはんのときお母さんに話すと
おかあさんはその子の家はどこって聞きました。
3日くらいたって正道君が校門のところにいておはようって言ってくれました。
すごくうれしかったです。
そして話をすると僕のおかあさんは正道君の家へ行って、
正道君と正道君のおとうさんとおかあさんと話をしたらしいのです。
おかあさんってめちゃめちゃすごいと思いました。
それからは正道君はときどき僕の家へ遊びに来るようになって
僕も正道君の家へ遊びに行きました。
おかあさんと一緒に正道君の家へ行ったときには夕ごはんを一緒に食べました。
正道君のおかあさんの料理はとてもおいしくて
おかあさんは作り方を教えてといっていました。
正道君のおとうさんはビールを飲みながらオオジギャグを言って
僕と正道君は笑いころげてしまいました。
そのあと僕はぬいぐるみがいっぱいの正道君の部屋で遊んでいて
トイレをかりに階段をおりていくと正道君のおかあさんが泣いているのを見ました。
正道君のおとうさんは僕のおかあさんの手をにぎって
ありがとうありがとうって何度も言っていました。
正道君はつらかったけどおかあさんやおとうさんもつらかったと思いました。
それからしばらくして僕も男子の一部からおかまの仲間って言われました。
でも正道君や僕のおかあさんにくらべたらぜんぜんへっちゃらです。
夏休みが終わったら父兄参観日があります。
おかあさんは4年生のときも5年生のときも来てくれませんでした。
おかあさんのかっこうできたらみんな驚くと思うけど、今なら僕は』
以上です。きっとまだまだ書きたいことはあったろうと思います。
そしてこの作文をみんなの前で堂々と読みたかったと思います。
でも優人君はそれができません。
全校児童が集まるここに優人君はいません。
優人君のおかあさんにこの作文を見せていただいたとき
私はみんなの前で読ませてくださいとお願いしました。
正道君と正道君のお父さんお母さんにもお願いしました。
そして今日みなさんのお父さんやお母さんにも来ていただきました。
作文を書いた優人君だけがここにいないのです。
夏休みの終りに近い日、横断歩道を渡っていた優人君は
お酒を飲んだ人が運転する車に……」
校長先生が優人の作文を読み始めるまでざわついていた体育館内は
幾箇所ですすり泣きの声になっていた。
温かいものがワタシの左手を包んだ。
正道君のお母さんの手の平だった。
真っ白いものがワタシの目前に現れた。
正道君のお父さんが差し出してくれたハンカチだった。
校長先生のお話は涙とともに続いていた。
親子について……性同一性障害について……
友達について……いじめについて……勇気について……
飲酒運転による交通事故について……法律について……
不幸のない世の中になればいいと切に思う。
人は皆、解決の方法を知っているのだから。

△ △ △ おわり △ △ △
あとがき
今までハッピーエンドの物語ばかり書いてきたのは
読んでくださる人にほんの少しでも楽しんでいただきたい
勇気を持って事にあたっていただきたい
幸せな気分になっていただきたいと思ってきたからでした。
それはワタシ自身にもいえることです。
でもテレビニュースや新聞で目にするのは悲しい事件ばかり。
これだけ世間で騒がれていて誰もが悪いことだと知っているのに
飲酒運転をする人がいて事故はなくなりません。
何を考えているのだろうと怒りすら感じます。
いろいろな想いが渦巻いてこういう物語を書いてみました。
性同一性障害・いじめ・飲酒運転事故と重いテーマを盛り込んだことが
逆に欲張りすぎという感じもあり
ラストが中途半端になっているかもしれませんけど
初めての試みということでご容赦くださいませ。
それとワタシはストーリーに引きずられやすいようなんです。
主人公が悲しいとワタシまでブルーになっちゃって
こんなに短い物語なのにもかかわらず進まないこと進まないこと。
これからもいろんな物語に挑戦していこうと思います。




アニト (10月5日(木)00時32分40秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
「僕のおかあさん」発表ありがとうございます。
《いつもと違う趣向》ながら美希子さんらしい文体であり
そうするためにいろいろな工夫と仕掛けが施されています。
《あとがき》の分析も含めて、お見事!です。
人の死は残された人の明日に影響するといいます。
登場人物だけでなく、少なくともこの物語を読んだみなさんが
《解決の方法》を実践してくれることを願います。
>ハッテンバへ出かける予定はまったくないのですけれど。
ハッテンバといっても地域性やその場独自の雰囲気や常識がありますから
一概には言えませんが《衛生面》や安全性を気にするのならば
浮ついた怖いもの見たさで足を踏み入れるのはお勧めしません。
しかし美希子さんならばレポーターとしての立場で可能かもしれませんよ。
意に反した行為を求められたとききっぱり断る勇気を持つことです。
意外に思われるかもしれませんが
わたしはハッテンバ系の映画館へ行った経験は数少ないのです。
まさかと驚かれるかもしれませんが、
ナンパ目的のためにハッテンバ系の公園へ行くことはありません。
冗談を!と言われるかもしれませんが
大人数での乱れた交渉は好きではありません。
暗闇にまぎれて誰ともわからぬ人と寄り添い
言葉少なに疑心暗鬼のまま気持ちいいことをしてハイさようなら
というのでは侘しすぎると感じるのです。
表情や仕草をみつめながら語り合うのがわたしのデート、
エッチの最中にも言葉の愛撫を止めませんよ。どはは。


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