権太 (11月25日(火)04時04分13秒)
◆美希子さんへ◆
三週遅れでようやく美希子さんの前に書きこむことが出来ました。
美希子さんより先に投稿するなどと
何と恐れ多いことを公言してしまったのでしょう。
罰として、以後、権太のことは犬とお呼び下さい。
動物プレイもなかなか・・・、
いやいや、そんな不純な気持ちは微塵も無しで威信誠意
おみ足の裏をペロペロと舐めさせていただきます。
そう言えば、あの番組のそのコーナーは、まだ見てないです。
何故か権太の場合、その手の放送を避ける傾向にあります。
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彷徨える獣達  其の拾四
 (アニト注・「彷徨える獣達」物語部分は別記してあります)




美希子 (11月27日(木)18時54分31秒)
■男!権太さま■
あっ先を越されちゃったぁー。
でもいいんですか「空想デート」でこんなこと書いて。
>罰として、以後、権太のことは犬とお呼び下さい。
さぁゴンタちゃん、こっちへおいで首輪つけてあげるから。
一緒にテレビを見ましょうね。
いや〜ん、くすぐったい、足の裏なんか舐めないの。
ほらほら見なさい、この女の子はホントは男の子なんだって。
ゴンタちゃんにも素敵なお洋服着せてあげよっか?
なんてふうに犬を飼って可愛がってあげたいなって思うんですけれど
アパート住まいなので叶わないんです。




権太 (12月3日(水)03時22分43秒)
◆Xアニト様へX◆
>その《論文みたいなラブレター》を読んでみたいですねー。
実際、読んでいないので内容はほんとにわかんないんですよ。
そもそもラブレターってとこでナンですし、
でもアニト様が興味をもたれたということならば
斜め読みぐらいはしとけばよかったと少しだけ後悔しています。
ところで権太がここに居るのも後少しで満3周年になります。
それが長かったのか短かったのか、
まあ、あまり進歩していないという事だけは間違いありません。
◆美希子さんへ◆
>でもいいんですか「空想デート」でこんなこと書いて。
むふふふ、いいのですよ。
それが権太の真実なのですから。
そのうち首輪を持参し美紀子さんのお宅におじゃますることに。
ピンポーン
ほら誰かがドアの外に・・・。
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彷徨える犬達

「さぁゴンタちゃん、こっちへおいで首輪つけてあげるから。」
どこからともなく優しげな声が聞こえ僕はまどろみから覚めた。
おや? 美希子さんじゃないの。
とするとここは美希子さんの部屋なのかぁ。
でもなんで、こんなところに僕が居るのだろう。
フニャ、コテッ、
起き上がろうとしたらコケてしまった。
「キュウィン」
おまけに変な感じで息が漏れてしまい、なんとも情けない声まであげてしまった。
「あらら、お寝むでちたか。」
「キュン、クィーン」
(訳:え、まあ。)
あれれれっ僕としたことが上手く喋れないぞ。
コテッ
慌てて立ち上がろうとしたら再びコケてしまった。
「キュン、キュウン、キュン」
(訳:痛てててて!)
「まぁ、教えてもいないのにチンチンなんかしようとして、
ゴンタちゃんにはまだ早いでちゅよ。」
「キャンキャンキャンキャン」
(訳:なに言ってんだよ僕は人間のごん太だキャン。)
「こらこら、そんな大きな声で騒いじゃ駄目って言ったでしょ。」
「クィーン、キャンキャンキャンキャンキャンキャン」
(訳:どうしたんだよ、どうして僕がわからないのだキャンキャンキャン。)
「あーん困っちゃうわ、お座敷犬で泣かないって言うから買ってきたのに〜。
このまま泣き止まないと大家さんにバレて保健所行きになってしまうわ。」
「グワーン、キャン、クワッ、キャンキャンキャンキャン、クワン、キャンキャン」
(訳:なっ、なんて酷いことを!! 
保健所なんかに連れて行かれたら薬殺されてしまうのだキャン。
人犬無視もはなはだしいのだキャン。
WH0に訴えてやるのだキャンキャンキャンキャンキャン。)
すると美紀子さんは僕を哀れむようにギュッと抱きしめてくれた。
「ごめんねぇ怖がらせてしまって、でも安心していいのよ、
何があっても絶対にゴンタちゃんを手放したりしないから、
もしこのアパートを追い出されてホームレスになっても
ゴンタちゃんとはずっ〜と一緒だからね。」
「クイン、キュン、クワン、キュンキュン、クインチュン、キャンキャン」
(訳:それが良いのだキャン、でも野宿は寒いから嫌なのだキャン。
このアパートを追い出されても
大きくて綺麗なマンションに引越しすればいいのだキャン。
出来れば庭付きの一戸建ての方がいいキャン。
それが買主としての自覚と責務というもんだキャン。)
「あ〜良かった、ご機嫌直してくれて、
そうだゴンタちゃんに可愛いお洋服買ってあるの。」
「キュウ〜キャン」
(訳:お洋服ってなにキャン?)
美紀子さんは小さなショッピング袋から嬉しそうに綺麗な布片を引っ張り出した。
「ほら可愛いセーラー服でしょ、これ着せてあげるぅ。」
「ウ〜、クインキャンキャンキャン、クゥ〜、ウ〜、クワ、キャンキャンキャン」
(訳:う〜、僕は男の中の男だキャン、
そんな恥ずかしい格好なんかしたくないキャン。
僕の御祖先様達は荒野を自由に駆け巡り、
獣どもを狩り、そして人々を恐れさせて生きてきたのだキャン。
僕はその誇り高き犬族なのだキャン。
ペットショップで僕が一声吠えれば子供たちが泣き叫ぶのだキャン。)
「あらら、尻尾なんかふっちゃって、よっぽど嬉しいのね。」
「クワー、キャンキャンキャン、ハアハア」
(訳:尻尾を振るのはただの生理現象だキャン、
セーラー服が着たいからじゃないキャン、
でも今日だけは美希子さんの顔を立てて少しだけなら着てやってもいいのだキャン。)
「そうそう、お着替えするからおとなしくしててよねー、」
ゴソゴソ(着替えの音)
「クイーン、キュン」
(訳:どう、似合っているキャン?)
「ついでに頭もフタチョンにしてと。」
ゴソゴソ(ゴムで毛を結わえている音)
「キューン」
(訳:おかしくないキャン?)
「さあ、可愛いゴンコちゃんの出来上がりー。」
美紀子さんは僕の前足を抱えて鏡の前でチンチン立ちさせてくれた。
「ワキャ、キャンキャンキャン」
(訳:おっ、けっこう似合うのだキャン、どう見ても女子高生なのだキャン。
でも犬の女子高生を見た事なんて一度もないのだキャン。)
「キュン、キュン、キャン、クチュ、キャン、ペエチャペチャ」
(訳:翻訳不能)
「いや〜ん、くすぐったい、いくら嬉しいからって足の裏なんか舐めないの。」
「ペエチャペチャ、チュン、チョロ、キッチュ」
(訳:翻訳不能)
「えーい、そんな悪さするなら、お姉さんだってこうしちゃうぞ。」
「キュインキャン」
(訳:翻訳不能)
「まあやだ、ゴンコちゃんって、こんな可愛いセーラー服を着ている女の子なのに
スカートのなかがツンってとんがってる。」
「キュインキャン、キュンキャンキャンキャンキャンキャンキャン」
(訳:そんなところをイジるなんて反則なのだキャン。
ご主人様の立場を利用してHなことをするのはイヌハラだキャン。
でもなんかムズムズして気持ちイイのだキャン。
このままじゃ出ちゃうのだキャン、もう我慢できないのだキャン)
「キャッ、勝手に出さないでよぉ、しょうがない子ねぇ、
あーあ、せっかくのスカートを汚しちゃった。」
「クイーン、、、キャン」
(訳:も、申し訳ないのだキャン)
「ピー、クイン、スヤスヤ」
(訳:ピー、クイン、スヤスヤ)
「ゴンタちゃんも男の子なのねぇー。
出すもの出したら、とたんにおとなしくなっちゃって。
でもいいのよ、お姉さんのお膝でゆっくりお眠りなさい。」
「ピー、スー、クイン、クン、スヤスヤ」
(訳:ピー、スー、クイン、クン、スヤスヤ)
なんか、こういう生活も悪くないのだキャン。
それにどうせ何時もの夢オチに決まっているのだキャン。
次に目覚めた時には元のごん太に戻っているに違いないのだキャン。
目が覚めたらいつものように荒野を自由に駆け巡り、
獣どもを狩り、そして人々を恐れさせて生きていくのだキャン。
大地のオキテのみに従い猛々しく、それが僕の生き方なのだキャン。
・・・・・・・
そう、いつかきっと、

(おしまい)




アニト (12月3日(水)23時38分07秒)
権太さん、こん○○は。
むはは、番外として《犬達》ときましたか。
相手の投げたボールをしっかり受け取り返球できる、
そういうところが権太さんがみんなから愛される所以でしょう。
>ところで権太がここに居るのも後少しで満3周年になります。
そういえば初めての書き込みは綾乃さんの物語からヒントを得たものでしたね。
一風変わった登場のしかたでしたが、今思えば初めから権太さんならではでした。
《長くは続かない》と書きながらもう3年、
権太さん自身が感じるよりも、みなさんは権太さんの進歩を知っているはずです。
《満3周年》の感謝の言葉に代えて告白しますと、
わたしは権太さんの才能をうらやましく思っているのですよ。




美希子 (12月4日(木)18時18分48秒)
わーい、寒い冬にはアニトさまと一緒にコタツに入って
みかんでも食べれたら幸せですぅ。
あっ、ゴンタちゃんっていう可愛い子犬を飼っているんですけれど
邪魔しないように言っておきますから。
■彷徨えるゴンタちゃん■
>ピンポーン
>ほら誰かがドアの外に・・・。
あ、誰か来ちゃった。
女の子でいるときにいらっしゃるってことはアニトさま?、それとも権太さま?
いい、ゴンタちゃん、吠えちゃダメよ舐めてもダメだからね。
妬かないでおとなしくしててね。
ピー、スー、クイン、クン、スヤスヤ
って寝ててくれればもっといいんだけどなー。
新しい下着に着替えなくっちゃ。あっコラ、よだれ垂らして見ないのっ。




アニト (12月4日(木)23時49分57秒)
美希子さん、こん○○は。
ゴンタちゃんには眠り薬を溶かし込んだミルクをあげといてください。




権太 (12月17日(水)04時07分45秒)
◆Xアニト様へX◆
ここのところ久々に賑わってきましたね。
実はレス書きに手を抜けると思っていたものの
神様は横着を許してくれないのでしょうか。
それにしても皆様の文章を読んでいますと
今更ながら権太の書くものが浮いた存在であることを実感します。
ただただアニト様の寛大な御処置にひれ伏すばかりです。
今年も残り少なくなってしまい
なんとか年内中に複数回(二回のこと)の書き込みを目指します。
◆みやむ〜さんへ◆
みやむ〜さんの初登場が98年10月19日ということは
権太より2年も先輩なわけですか。
しかも書込以前にアニト様とは面識があったとは
いったいどのような出会いだったのか気になります。
それで、みやむ〜さんの書くものって、けっこうハードなのに
読んでいると不思議となごむんですよ。
癒し系SMってところでしょうか。
◆中出真樹さんへ◆
初めまして、アニト様と同じ純男の権太といいます。
以後よろしくお願いいたします。
初めて書く物語との事ですが文章も構成もしっかりしていて、
犬語レベルの権太の駄文が恥ずかしいと言うか
添削だらけにされてしまいそうで怖いです。
ところで前回の書き込みで奴隷権は得ていると思いますので
立派な奴隷になられることを陰ながら応援しています。
追伸、
亮太君の行動力とお金持ちなところがとても羨ましい。
もし権太が亮太君と同じ境遇だったとしたら、
たぶん地下室には鉄道模型が走っていることでしょう。
◆ミサキさんへ◆
初めまして、アニト様と同じ純男の権太といいます。
以後よろしくお願いいたします。
ミサキさんの文章と描写力も素晴らしく続きが是非読みたいです。
それに僭越ながらミサキさんの物語には
権太の書く世界と相通ずるものがあるような気がします。
ってなことを言ってしまうと、やはりブーイングでしょうね、やっぱ。
◆美希子さんへ◆
美希子さんの初登場が01年12月10日、
権太の正式登場が00年12月8日ですからちょうど一年違い。
なにか因縁を感じてしまいます。
で、なんで初登場ではなく正式登場かというと初書込が削除だったんですよ。
しかしまあ、今回の書込を読み返すと、
やはりこれも削除ものだなあと反省ひとしきりです。
なお、文中に○▲人という不適切な表現があることをお詫びいたします。
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彷徨える犬たちU
前回言い忘れていたのだが僕の名はケロベロス・ゴンタというのだキャン。
結局のところあれから夢が覚めることはなかったのだキャン。
と言うか、僕が人だったという方が夢だったのだキャン。
僕のような誇り高い犬が人間であるわけないのだキャン。

今日は美希子とお散歩なのだキャン。
散歩ぐらい一犬でしたいけどそれは危険すぎるキャン。
一犬で出歩くと保健所に拉致されて薬殺されてしまうのだキャン。
この国は理不尽な事が多すぎるキャン。
僕は小さい頃にお母さんと引き離され
ペットショップに売られてしまったのだキャン。
あの時の悲しさと悔しさを思い出すと今でも憤りを覚えるのだキャン。
僕は絶対に犬身売買という非道を許さないのだキャン。
それにしても外の空気は気持ち良いのだキャン。
野生の血が騒ぐのだキャン。

「こらー、そんなに引っ張らないでよぉ〜。」
まったく美希子はノロマなのだキャン。
しょうがないから電信柱のところでマーキングついでに
少しだけ待ってやるのだキャン。
おっ、向うから下校途中の小学生達がやってくる。
「キャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャン」
(訳:シッシッシッ、僕のそばに近づくでないキャン。)
恐れをなした小学生は僕を避けていく。
「ごめんねぇ、この子、神経質で気が小さいから。」
「キャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャン」
(訳:なんてこと言うんだキャン。
美希子でなければ噛みついてやるとこなのだキャン。)
人の子は躾がなっていないから嫌いなのだキャン。
あいつらは必ず僕の体を触りたがるキャン。
あかの他人の体に触りたがるのは痴漢なのだキャン。
痴漢行為を正すのは犬としての当然の義務なのだキャン。
それに礼儀知らずにも僕のことを可愛いと言うのだキャン。
僕は立派な成犬なのだキャン。
人族のガキごときにそんなことを言われる筋合いはないのだキャン。
「キャンキャンキャンキャンキャキャンキャンキャンキャンキャンキャン
キャンキャンキャキャンキャンキャンキャンキャンキャキャン」

久しぶりに吠えていたら(注*)ペットショップ時代を思い出してしまった。
昔しはほんとに楽しかったのだ。
チビ助と組んでよく子供達を泣かしてやったもんだキャン。
でもチビ助は番犬として金持ちそうな一家に買われていったのだキャン。
その後も僕は人間どもに吠えつづけて生きてきたのだキャン。
おかげで成犬になっても売れ残ってしまったのだキャン。
あとから来た仲間達は僕を哀れんだり馬鹿にしたりしたのだキャン。
でもそれは違うのだキャン。
僕は奴隷の自由よりも檻の中の抵抗を選んだのだキャン。
男の中の男、誇り高き男とは僕のためにある言葉なのだキャン。

おや、今度はでっかいハスキー犬が
ペットシッターらしき人に連れられてやってくるぞ。
ちっ、オスでやんの面白くないのだキャン。
「キャンキャンキャンキャンキャンキャン」
(訳:ここは、たった今、僕がマーキングしたばかりのところだキャン。
さっさと立ち去るのだキャン。)
「クゥー」
ハスキー犬は力無くうめくと目線をそらしてしまった。
図体がでかい割には随分と情けないヤツなのだキャン。
「キャンキャンキャンキャンキャンキャン」
(訳:おまえは負け犬なのだキャン。
許してもらいたかったら三ベン廻ってワンと言うのだキャン)
ハスキー犬は目線をあわさないようにしながら
僕の匂いをクンクンと嗅ぎ始める。
「キャ、キャンキャンキャン」
(訳:き、気持ち悪いやつなのだキャン、僕にはそういう趣味はないのだキャン)
「クオー、ワンワン」
(訳:やっぱゴンタ君じゃないかわん)
「キャンキャン、クイーン」
(訳:僕を知っているのキャン?)
「クー、ワンワン」
(訳:ペットショップで一緒だったチビ助だわん。)
「クオー、キャンキャンキャンキャンキャンキャン」
(訳:そう言われてみると確かにチビ助の匂いがするキャン。
あんまりでかくなっていたので全然判らなかったのだキャン)
「ワンワン」
(訳:ゴンタ君は少しも変わってないわん)
「キャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャン」
(訳:そんな事はないのだキャン。
僕はあれから修羅の道を歩んできたのだキャン。
シャバに出てこられたのもつい最近のことなのだキャン。)
「クオー、ワンワン」
(訳:その女の人がゴンタ君の御主人様わん?)
「キャンキャンキャンキャンキャンキャン」
(訳:御主人様なんかじゃないキャン、美希子は僕の女なのだキャン。
犬も飼えないアパート暮らしの貧乏人のくせにペットショップのババアに騙されて
僕をセール価格のそのまた半値で買わされてしまったのだキャン。
しかたがないから僕が面倒をみてやっているのだキャン。
今日も運動不足解消のためにこうやって散歩させているところだキャン。)
「ワンワン」
(訳:ゴンタ君は幸せそうだわん)
「キャンキャンキャンキャンキャン」
(訳:そんな事ないのだキャン、
今も僕は人族の非道を正すために戦い続けているのだキャン。)
その時、チビ助のリードが引かれた。
「ク〜ワン」
(訳:また会えるといいわん)
チビ助はポツリと言うと
ペットシッターに引きずられるように連れて行かれてしまった。
見送る僕にチビ助は何度も何度も振り返り、
その度に鎖のリードが引かれチョーク首輪が締め込まれるのであった。
僕は力の限りチビ助に吠えた。
「グオー、キャンキャンキャンキャンキャンャンャンキャンキャンキャン」
(訳:僕は水曜日か木曜日にこの辺で散歩しているキャン。また必ず会うのだキャン。)
しかしチビ助は切なそうにしているだけで応えることはなかった。

「随分と仲よさそうだったけど、お友達だったの?」
「そうなのだキャン、あれがいつも話しているチビ助なのだキャン」
「随分と大きい子だったのね。」
「昔はもっと小さかったのだキャン。
ペットショップで一番のチビだったのだキャン。」
「あの子、少し元気なかったみたい。」
「美希子にもわかったかキャン、
昔は無茶ばかりするヤツであんなふうじゃなかったのだキャン。」
「また会えるといいね。」
「なんか自分の事ばかり話してしまって、
あいつの事を何も聞いてやれなかったのだキャン。」
「また来週もここに来ようね。」
「それがいいのだキャン、チビ助にもそう言ってあるのだキャン。」
「またきっと会えるよ。」
「そうなのだキャン、またきっと会うのだキャン、
これからの散歩の時にはずっとここで待っているのだキャン。」
12月の日暮れは早い。
夕闇がいつのまにか僕らをつつみこんでいた。

(今度こそおしまい)
注* 僕たちのアパートはペット禁止なので部屋の中では吠えられないのだキャン




アニト (12月17日(水)23時40分32秒)
権太さん、こん○○は。
男には《横着を許》されないときが少なくとも2つあります。
セックスをするときとレスを書くときです。
『空想デート』への書き込みは、主に「作者が女装娘さんである」
「女装を題材にしている」を前提としていますが、
根底には「物語を書くことが好きである」があります。
ですからわたしは権太さんの物語と権太さん自身が好きなのですよ。
それと、ある人へのメールでこう書いたことがあります。
《実際に女装を実践しているかそうでないかに関係なく、
男性でも女性でも、キーを打つことができるならば犬でも猫でも
書き込みをしてもらってかまわないと思っているくらいなのですよ。》
本当に《彷徨える犬》から書き込みがきちまったぜぃ。むはははははは。




美希子 (12月18日(木)14時39分57秒)
■男!権太さま■
わっ、権太さまって1年も先輩だったんだぁ。
それなのにワタシったら少年扱いしたり「可愛い」って書いたり
「社長」だったり「よっ!大統領」と・・(そんなことまで書いてませんね)
アニトさまはずっとずっと大人の紳士って感じがしていますけど
権太さまは身近なお兄ちゃんって思えて、
だから甘えたり無理を言ったりできる気がしちゃってます。
初書込を削除されちゃったのに今ここにいるっていうことは
それだけ「空想デート」が好きなんでしょうね。
ワタシも「空想デート」と権太さまの物語、大好きです。
■彷徨える犬−ケロベロス・ゴンタちゃん■
「こらー、そんなに引っ張らないでよぉ〜。」
まったくぅ、ゴンタって自分がご主人様だと思っているんじゃないかしら。
行く道を自分で決めたがるわ、小学生が近づくと吠えるわ、
ペットショップのおばさんは「頭のいい犬だよ」って言ったのにぃ。
でも家では絶対吠えないし、前からお年寄りが来ると道を譲るし、
ときどき犬とは思えないほど深遠な表情をすることもあって、
なんだか不思議なヤツって思っちゃう。
もしかしたら男の中の男、誇り高き男とは僕のためにある言葉なのだキャン
なんて考えていたりしてね。
ゴンタが人間の男の子だったらどんなだろうなー?。
あっ、そうだ、パウリンガルっていうの買っちゃおっかな?
「キャン。キャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャン」
え? いらない、って。
人族の気まぐれで作った機械なんかに
野生の血を色濃く残す誇り高い俺様の言葉を訳すことなんかできない、ですって。
なまいき言っちゃってさー、このこのっ。
でもいらないわよねー、だってワタシたちハートで会話ができるもん。
さっ、帰ろっか。夕ご飯はなにがいい?
12月の日暮れは早い。
夕闇がいつのまにかワタシたちをつつみこんでいた。


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