由衣美 (1月18日(木)14時05分29秒)
あははははははははは。
フェチっ娘さまナイス!
どう考えても反則ですが、これでひとりの女の子が誕生するなら、
天の神様も愛知県在住のここの神様も笑って許して下さるでしょう。
さーあ権太ちゃん。
観念してお着替えしようねー・
ほら逃げない逃げない。
口紅塗るからじーっとしててね・
ほーら、可愛くなった。
思わず、キスしたくなっちゃうね…。
ちゅ……。




由衣美 (1月21日(日)09時23分54秒)
アニトさま、諸先輩がた、
そしてこのページをご覧の皆さま、申し訳ありませんでした。
由衣美でございます。
わたし(と権太ちゃん)の新米二人が浅慮な投稿をしてしまい、
貴重な枠を二つも浪費してしまいました。
新年二回目から至らないっぷりをお見せしてしまい、
お詫びの言葉もございません。
これからはせめて
「内容の(薄いながらも)有る」投稿を心がけたいと思います。
ほんとうにごめんなさい。
なんだか日本各地で豪雪で大変なことになっていますね。
都内もけっこうものすごいこと
(雪国の方からすればお笑いざたでしょうけど)になっています。
皆さまがお怪我などなさいませんように。
それと受験生の方は、くれぐれも○べらないようご注意下さい。
……って、こんなページ見てちゃダメだってば。受験生は。
☆アニトさま。
ほんとうに何かとご迷惑をおかけして、
その上お詫びと称してスパムメールまがいの物を送り付けるなど、
われながら迷惑も程度問題ですね。
えっと……背後から、
「お詫びに苛められてきなさい」
という心無い言葉が聞こえるような……。
でもそれこそご迷惑ですよね、ね、ね。
苛めるなら「ゴン子ちゃん」の方が
お勧めと思うんですけど、わたし的には…。
でもメールではほんとに、ありがとうございました。
つまらない話をお聞かせして、申し訳ありません。
あと、わたしもけっこうハートマークを使っているのですが、
化けてますか?
あと純子さまの「女装体験談」のタイトルのあとに、
(監)と書いてあるのも、なんなのか教えていただければ嬉しいです。
☆数値フェチっ娘さま。
ごめんなさいね、などとんでもないです。
わたしの思慮が浅かっただけなのですから。
でもでも、ほんとうによくやって下さいました。
あとは逃げられないように押さえつけて………へっへっへ。
と思ったら、「ゴン子ちゃん」削除されちゃったか…。
おお。2000年12月が書き込み数一位!
わたしが最後なことを考えると、
「やっぱり無内容でも書き込むもんじゃわい」
とか思っちゃいますね(懲りろ!>由衣美)。
データ類も、いつもごくろうさまで、そして感謝感謝です。
これでわたしももうしばらくはMac者でいられます。
生まれながらの「ちょっとマイノリティ」体質なのかしら。
☆やすこさま。
はじめまして。由衣美と申します。
よろしくお願いいたします。
「女装マゾファイル」シリーズも楽しませていただきましたが、
SF物、いいですねー。
ご存知のお方もいらっしゃいますけど、
わたしもけっこう好き者なのでわくわくしながら読ませていただきました。
わたしもちょっと考えたことはあるのですが、
ここではお見せできない代物か、そうでなくても
なぜかダークトーンになってしまって、躊躇しているのです。
ナノテクノロジーとか使ってみたいけど、
文章にするのが難しいんですよね。
☆まみさま。
はじめまして。由衣美と申します。
よろしくお願いいたします。
あ、アミトくんもよろしくね。
でも、アイディアが出ませんって言っても、ものすごーく面白くて、
しかも最後は「どー隠してたの?」だし、さすがだ…と思いました。
もしかしたらこちらもSF?
☆ひろよさま。
性的同一性障害でほんとうに悩んでいる方からすると
それどころではないのでしょうけど、
女装者としては憧れですね。こういうカムアウト。
それで幸福になれるのなら、
そう言う体質もそれはある意味資質だと思いました。
☆久仁子さま。
…あのぅ、それ以上がんばって変態パワーを伝えられては、
わたしたちの体が保たないんですけど……。
でもなんだか悟くんも毒牙にかける(おいおい!)そのパワーで、
わたしの元気もシフトアップして下さっています。
だから…やっぱりがんばってくださいね。
今年が久仁子さまによい年でありますように。
☆唯奈さま。
各方面で(^_^)ご活躍ですね。
片方はアカリさまの方ですけど、
お仕事掛け持ちでごくろうさまです、とか思ってしまいました。
とりあえず導入部……ですけど、すでにわくわくです。
良平さんとの素敵な今後は……がんばります。むむむ。
で、☆山崎アカリさま。
うぉう…サラ・パレツキーですか今度は。
ほんとに引き出しが広くて多くてすごいなぁ。
あ、わたしはパレツキーは好きでもないんですけど、
映画の邦題には笑わせてもらいました。
わたし、結局目の敵にされてるのは「値段のない愛情」だと思うんです。
目の敵、というか「そのことが理由で受容できない」。
メディアでも、文章でも、音楽でも、愛情やその対象に対して、
なんでも値段を付けてしまう。商売にしてしまう。
またそれが「愛情」に起因しているから、
それに携わる誰も疑問を感じないし、
受け入れる方、というか需要者もそれを歓迎してしまう。
そこに発生する「浪費」という構造が、
人を不幸にする(面がある)っていうことがわからない。
値段がない愛情やその対象は、そういった構造に反するもので、
「大勢」はそれを無視するか、排斥しようとするんだと思います。
それを理解したら、自分の立脚点が揺るがされるから。
だからわたしはそれと幾らかでも距離を置く「情報」や「マテリアル」に
心魅かれるのかもしれないな、とちょっと思いました。
でも浪費もちゃんとしちゃうんだよなぁ。
愛情が無いのは論外ですけど、
ときにそれを疑うことも必要かもしれませんね。
どこまでが自分の中で純粋なのか。
それにしても、前座とはいえ……
ネタにしていただいたようで……光栄です。
あのシチュエーションでわたしの名が出るのが、
こんなに恥ずかしくて、それでいてどこか可笑しいものだとは……。
今度はわたしが「〜報告」を使って……一種の永久運動。
☆権太ちゃん。
いやーすごいすごい。いきなりの堂々ランキング一位。
こりゃもうわたしの方が「ゴン子さま」と言わねば。
……って、ほら逃げない逃げない!
でもね権太ちゃん。
「ダイヤモンドはただの石」なんだよ(by筋肉少女帯)。
世の中の全ての価値は、
神様がくれたものに人が勝手に値段を付けてるだけなんだから
「無価値」ってことは無いし、
人が絶対的な「価値」を付与できるわけでもないの。
磨くも磨かないも自由だし、
ときには間違って磨いちゃってる(と思える)人もいるけど、
自分の好きなものを、自分の目標に向けて磨いたっていうのは、
その人の愛情と努力だし、誰よりも本人が認めるべきだと思うよ。
自分にとって大切なものは、やっぱり大切でいていいんだと思う。
器用貧乏なんて他人が言うことだし。
(わたし的には「多芸無才」という方が好きだけど)
まあ確かに、その愛情を俯瞰できる客観性があるとよりいいけどね。
…って、なに由衣美のくせに偉そうなこと言ってんだよ。
まあ、権太ちゃんももう「先輩」だし、がんばろうねー。
あとね、「最終回」は長すぎたって自分でも反省してるんだよぅ。
それと振り袖姿は「どーしても見たい」のなら、
アニトさまに頼んでみてね。
ダメダメだけど。
(アニトさま、その際は捕獲をお願いいたします)
☆美里さま。
はじめまして、由衣美と申します。
よろしくお願いいたします。
ドキドキするすごくすてきなお話ですね。
なんか自分も下から覗かれているような&下から覗いているような……。
制服も可愛いし、おじさまも……期待できそうな方ですね。
続きを楽しみにしています。
そのほかの皆さまも、雪の被害が出ないことをお祈りしております。
なにやら「〜一日」の完結時に、
皆さまから「次回作を楽しみに〜」とかおっしゃっていただいて、
とっても嬉しかったんですけど、プレッシャーでもありました。
今回ちょっと息抜きぎみに、
「ヒロイックファンタジー」なんぞに挑戦してみました。
………って、大うそですね。
ほんとうは「偽物ゲームノベル」です。
去年わたしが「着せ替えロールプレイングゲーム」という
珍妙なものをプレイしていて、
「どーして”プレイヤーキャラ”(男)は
このドレスや制服を着られないの〜?」
という感想を抱いたのが出発点になっています。
だからゲームをなさらない方にはさっぱりかもしれませんし、
面白いのかどうか自分でもわからないのですが、
それでも少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
あ、ストーリーを考えてみたらえらく長くなりそうで、
しかも意外と筆力が必要だと判りましたので、
導入部だけで完結ということにしました。
題して「ひなた戦記」全一回です(前中後編にはなりますが)。
それと…アカリさま、言わなければバレないかとは思うんですけど、
国名と神殿の名前にお名前を拝借いたしました。
それと戦艦シリーズパート・にもなってしまいました。
いきなり一人称が「オレ」になってしまうと、調子が狂いますね。ほんと。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ひなた戦記」第一回(全一回)前編

−−この物語は、一人の平凡な少年が異世界に召喚され、
  冒険の末に「勇者」-○レーブ− となってゆく成長譚である−−

<はじめから> <ロード> <オプション>

<はじめから>

どこかから、不思議な声が聞こえた。
『……あな…名……を……』
オレの名前……。
『…なたの…苗字を…入力……さい…』
苗字?
オレの名前を教えろっていうのか?
オレは若生、若生日向(わこうひゅうが)。
日向って言うのは、「ひなた」って書くんだ。
『……これで、…ろしい…すね……』
不思議な声は、遠ざかっていった。
おいおい、なんなんだ。
だいたいオレは……?
オレは今、いったいどこにいるんだ?…………………………。
=====================
第一話 −大冒険はブラジャー着けて−
=====================
不思議な色の光が満ちている。
虹の色にしては、彩りがおだやかすぎる淡い光。
様々な強くはないが純粋な色が、混ざり合わないで
オレの周りで舞っている。
少しずつ視界がはっきりしてくると、
オレはそこが見慣れない場所だとようやく気付いた。
それにつれて、オレの周りの光のダンスは薄くなり、やがて消えた。
冷たい水の中を泳いできたように、身体が冷たい感じがした。
背中に感じる違和感で、
ようやくオレは自分が仰向けに寝ていることに気付く。
周囲には石造りの、ひどく高い天井が崩れかけているのが判る巨大な建物。
緑は見えないけど、少しだけ森の匂いがするような気がする。
………って、どこだ?ここは?
「まあ、気が付かれました?」
すぐ近くで鈴が鳴った。
いや、人の声だ。
女の……それもたぶん女の子の声だ。
オレがその声の主を求めて顔を巡らすよりも早く、
その主はオレのまだ少しぼやけた視界に入ってきた。
けど、誰だこの娘?
長い、少しだけウェーブが掛かった髪は、
周囲の全ての光をそのツヤとして反射させてる感じのきれいな髪。
青紫っぽい髪の色は、普通に考えれば不自然なんだけど、
彼女の場合それがとても自然に見える。
抜けるように白いっていう表現が、
実際に当てはまる人間がいるっていうのも驚きな感じの
すべすべの白い肌は、だけど不健康な感じじゃない。
きれいなうりざね顔の輪郭、ちょっと幼い感じがまだ残ってる。
ほっぺたの微かな赤みが、お化粧っ気も無いのにすごくきれいだ。
それにピンク色のくちびるも、なんだか小さな花みたい。
くっきりとした大きな目の、
髪の毛よりも少し赤みの強く見える紫色の瞳が、
心配げにオレを見ている。
あー……単純な表現しかできないけど、
これがいわゆる「美少女」ってやつだ。
もっと言葉を足せば「神秘的な美少女」とでもいうのか?
「おかげんは、いかがですか?
なにかお体に…変わったことなどはございませんか?
……勇者さま?………」
美少女は心配げにオレに尋ねた。
…は?最後になんか言ったな。
「…勇者………?」
「まあ、言葉はだいじょうぶですのね。安心しましたわ」
美少女は、花がほころぶような笑みを浮かべた。
うわー……誰かは知らないけど、
この笑顔を見られたっていうだけですごく得をした気分になるぞ。
「ここは……それに、きみは……?」
オレは起き上がろうとした。
「…って、わわわわーっ?」
オレ、全裸じゃねーか!
女の子の、それもとびきりの可愛い娘の前でなんて格好だ。
俺はあわてて起き上がり、大事な場所を隠した。
「まあ、お体には大事ありませんわね。勇者さま」
美少女は嬉しそうに微笑んだ。
けどなんか…?なんか隠すものは無いのか?
だいたい、なんでオレは裸なんだ?
それにオレはなんで「勇者さま」なんて可愛い声で呼ばれてるんだ?
「え…と、ここはどこ?…それに君は?」
オレは一度した質問を繰り返した。
美少女は、尻餅をついたままのオレの前に跪いて、深々と一礼した。
彼女は白い軽やかな布地のミニのドレス…
神話とかファンタジー物に出てくる女の子が着ているようなヤツに、
ウエストをコバルトブルーの幅広のリボンみたいな帯できゅっと締めている。
瞳の色に似た紫の小さな宝石のネックレス。
でもなんだかすげー高そう。
足元はコバルトブルーの足首で結ぶタイプのサンダル…
それともミュールっていうのかな…
ちょっとだけヒールのある靴で、可愛い足の指がむき出しになっている。
容貌もだけど、こんな格好してる娘はまず見かけないよな。
「ここはエ・アドシューク大陸の西端、
アイカザ・メイ国のカリア迷宮神殿。
わたしはその姫巫女のアルテミナ・サ・リーナと申します」
……って、どこだよそこは?
え・あど…なんとか大陸……?
少なくとも日本じゃないんだな。
でも日本語喋ってるぞ。
「……えと……アルテミナ……さん?」
「どうぞ、リーナとお呼びください」
「…じゃ、リーナさん。オレはなんでここに、しかも裸でいるワケ?」
「ああ、それは世界の壁を越えるときに、
勇者さまの肉体以外のもの…つまりお着けになっていた衣服などは
異世界障壁でろ過されてしまったからですわ」
「…異世界………?」
「はい。 わたしたちの世界の聖伝書
『ノブ・ユーケイ・ルーオク(Nob-Ukay-Ruok)』によれば、
”魔王が現れてこの世界に存亡の危機が押し寄せたとき……
姫巫女の祈祷儀礼によって異世界より勇者が召喚され、
世界を危機から救う。”とあります。
そして魔王が現れ、かの勇者伝承にしたがってわたしが儀式をして、
勇者さまにお出でいただいたのです」
で、オレが……勇者だって?
=============================
えっと、回想。
確かオレは高校の帰りに……、
そう、親友の間伏章吾と一緒に帰ってたんだ。
そん時には面白いゲームが無いかなーとか二人でバカ話してたんだけど、
その時にオレたちを不思議な光が包んで、
ふわっと浮き上がるような感じがして、
……で、気が付いたらオレは素っ裸でここにいるわけだ。
それも…召喚された勇者として。
面白いゲームをやりたいとは思ったけど、
実体験したいなんて思わなかったぞ。
…というか、安易にもほどがある。
オレだったらこんなゲーム買わないぞ。
それになんでオレが勇者なんだ?
自分で言うのもなんだけど、オレはケンカも強くないし、
背は低いし女顔だし頭だって良くないし…
まあゲームとかなら多少得意かなっていう程度の、
何の取り柄もないありきたりの男子高校生だぞ。
……って、自分で言ってイヤになるな。
==========================
「えっと…リーナさん、一体なんでオレが勇者になんて……?」
オレは自分が勇者に選ばれたっていうのが、
どうしても呑み込めずに尋ねた。
勇者……うーん…まあ良い響きではあるけど。
だいたいオレは人から褒められるような役職に
就いたことなんてほとんど無いからな。
勇者ってのが役職かどうかは知らないけど。
「それは……わたしにも判りません。
ただ祈祷と儀式により、勇者の資格を持つ方が召喚されるとだけ……。
勇者の資格のある方は、
心のゆんで(左手)とめで(右手)にしるしを持ち、
勇者の鎧を身に着けることができると言われていますが……」
そのリーナさんの言葉でオレははっとする。
「そーそー!身に着けるって言えば、何か着るものは無い?リーナさん」
うら若い乙女の前で、いつまでもこんな格好じゃいられない。
…ところで、「うら若い」の「うら」って何のことだろう?
「まあ、申し訳ございません勇者さま。すぐに鎧の用意をいたしますわね」
「うん、べつに鎧じゃなくてもいいんだけど頼むよ。
あ、それと…その勇者さまっていうのもやめてくれない?」
「まあ……そうですか、
それではわたしは勇者さまを何とお呼びすれば…?」
「若生…若生ひなたっていうんだ……」
…って、オレ今なんて言った?
オレは「若生日向」だぞ?なんで「ひなた」なんて名乗っちまったんだ?
「まあ、勇者さまはひなたさまというお名前なのですね」
「違う違う違う!オレはひなたじゃなくって若生ひなた……!」
オレは「日向」と言ったつもりだったのに、
オレの口から出た言葉は「ひなた」と名乗ってしまっていた。
「はい、ではひなたさまとお呼びいたします」
とにっこり。リーナさんは何の疑問も持っていないみたいだ。
ううーん。こまったな。
そう言えば、オレがさっき目覚める前に聴いた不思議な声が、
オレの名前を尋ねていたっけ。
あの声にオレは、ひなたって書いて日向って答えたんだよな。
あの時に何かが間違っちゃって、オレのこの世界での名前は、
「若生ひなた」になっちゃったっていうコトなのか。
「いや…オレは、ひなたなんだけど…
ほんとはひなたっていう名前じゃないんだ。
ワケわかんないんだけど」
「…よくわかりませんが、
それではわたしは”ほんとはひなたさまじゃないひなたさま”、
とお呼びすればよろしいのですか?」
うう………長いし、そう呼ばれるとバカにされてるみたいだ。
「とりあえず、”ひなた”でいいよ……」
……とほほ。
=========================
あきらめて、とりあえずこの世界にいる間は
「ひなた」で通すことにしたオレに、
リーナさんは「勇者の鎧」とやらを持ってきてくれた。
「ひなたさま、これが”水精の鎧”でございます。
どうぞお着けください」
水精の鎧……それは鎧とはいうものの、
紺色の布製で三角の襟に二本の白い線が走っている……。
「…って、これはセーラー服だーっ!」
オレは思わず叫んでいた。
これは間違いなく、女の子が着るセーラー服だ。
「まあ、ひなたさまのお住まいの世界では、
 ”水精の鎧”を”せえらあふく”とお呼びになるのですか」
どうしてもこれを「鎧」だって言い張る気なのか。
「これだけでなく、この一そろいで”水精の鎧”ですの」
そう言って出したのは…。
「上半身に着けていただくのが”水精の胴丸”、
下半身に着けていただくのが”水精の前垂れ”ですわ」
「…って、プリーツスカート……」
それも、「なんでこんなに」って言いたいくらいのミニのスカート…。
「そして胸にこの”波濤の護符”を……」
「……白のスカーフ……」
「足元にはこの”若武者の脚半”と”守護の聖靴”を……」
「…ルーズソックスとローファー…」
ついひとつひとつ訂正しちゃうぞ。
これをみんな身に着けた日には、オレは勇者どころか女子高生だ……。
一体ここはどんな世界なんだ…。
「あの、リーナさん……何か他にはないかな?着るもの。
普通の男の人が着けるようなのでいいんだけど」
リーナさんは不思議そうな、申し訳無さそうな顔をした。
「ひなたさま…
伝承に従えば、勇者さまは『勇者の鎧』を身に着けることで、
その力を発揮するということなのです。
この世界の各地には、多くの『勇者の鎧』が隠されており、
その中のどれを身に着けるかによって、
勇者さまの強さや属性が違ってくるそうです………。
”水精の鎧”…およびこれに類する”水霊”、”朱雀”、”海神”などは、
勇者さまの特に水の属性に関する能力を強化する力があるのです。
それに、勇者さまはこの世界では
『勇者の鎧』以外、お着けになることはできないと伝承に……」
そもそもどんな伝承なんだ。
まあロープレとかでも画面のキャラはみんないつも同じ服だし、
決められたアイテム以外は着用できない決まりだもんな。
それはしょうがないのかも……でもセーラー服はなぁ…。
(お読みの皆さま、「伝承」は「お約束」と読み替えてくださいね)
…はっ、誰かの声が聞こえたような…。…お約束って…?空耳かな…。
(そうそう、空耳だよ)
なんだか確かに聞こえてる気がするんだけど。
「それに第一、このカリア迷宮神殿は
勇者さまを召喚させていただくのが目的の男子禁制の場ですから、
殿方が身に着けるようなものはこの”水精の鎧”しか……」
どうしてもこれを着なきゃいけないのか。
うー……でもいつまでもリーナさんの前で
チン○ンを丸出しにしているわけにもいかないし、
ここ以外には他の鎧もあるんだよな?
それなら他の場所でもっとましな「勇者の鎧」を手に入れて、
それに着替えればいいわけだ。
さいわいリーナさんは
男がセーラー服を着るのが恥ずかしいことだとは知らないし、
完全にこれを「鎧」だと思ってるからな。
じゃ、他の鎧を手に入れるまでの辛抱か。
…きっと他の鎧っていうのは、
ちゃんとした男用のがっしりしたものなんだろうし…。
(イヤ、それは甘いぞ)
あれ?いままた誰か他の声が聞こえたみたいな……?
ま、いいや。きっと異世界に飛ばされたとかいうので、
オレの聴覚も混乱してるんだろう。
よしここは腹を決めるぞ。オレだって男だ。
…いや男だからイヤなんだけどな。
「わかったよリーナさん。じゃ、しばらくはこれを着させてもらうよ」
「まあ・嬉しいですわひなたさま。それではさっそくこれを…」
そう言って、リーナさんは別のなんかを差し出した。
オレはそれをしげしげと見て…。
「…って、こんどはブラジャーとパンティーだーっ!」
「まあ、やはり勇者さまの世界では呼び名が違いますのね。
聖伝書の外典『ナクーズ・メティ』(Nakuz-Meti)に拠れば、
これは”勇猛の胸当”と、”破邪の下穿き”と申します」
白のシンプルな、いかにも清純そうなブラジャーは、
胸の真ん中に小さなピンクのリボンが付いている。
パンティーの方も、シンプルで同じリボン付き。
「このアイテムは勇者さまの基本防御力を上昇させる効果がありますの」
「…いや、これはいいよ……うん」
これだけは遠慮したい。それならまだノーパンの方がましだ。
「申し訳ありませんが、ひなたさま……
これをお着けいただかないと、”勇者の鎧”はその効力を発揮しないのです。
それにこの胸当と下穿きは、
鎧自体の魔法力から勇者さまをお守りする力がございます。
これをお着けいただかないで鎧を着装いたしますと、
鎧の魔法力に勇者さまご自身がダメージをお受けになる可能性が……」
…そうか。
見かけはただのセーラー服だけど、
やっぱり”勇者の鎧”というだけあって、
なんか特別な魔法が掛けられてるんだな。
「ひとつ訊きたいんだけど、
この下着も…やっぱり別のアイテムとかあるの?」
「はい、この世界の各地に、鎧とともに収められておりますわ」
ならこれも、その別のを入手するまでの辛抱だ。
ひとつだけ安心なのは、
ここが異世界でオレの知り合いとかがいないことだな。
……まさか章吾のやつもオレと一緒に飛ばされてきてやしないだろうし。
オレは観念して、リーナさんが差し出した小っちゃなパンティを受け取った。
ほんとに、オレがこれまで穿いてたトランクスよか布地もずっと薄くて、
柔らかい感じがする。
ゴムの力できゅっと丸まってるから、
オレの手のひらの中に軽く納まってしまう。
もちろんこんなのは、興味が無いわけじゃなかったけど触るのは初めてだ。
うーん……。
異世界に飛ばされてきて最初にすることが女装だなんて……。
オレがこれまでやったどんなゲームでも無かったぞ。
ううわー…ドキドキする。
かわいい女の子に見つめられながら、
白いパンティに足を通すことがオレの人生にあるなんて……。
「勇者になる」のとどっこいどっこいの得難い経験かも。
恥ずかしいよぉ……。
足を通して引っぱり上げると、
それはオレの陰部に軽く、ほんとに軽く心地よく吸い付いた。
…あぅ……勃つな、ばか……。
どきどきどきどきどきどき……。
たぶん木綿の、柔らかで薄い布が
オレの恥ずかしい場所とお尻をしなやかに包み込んだ。
なんだかちょっと…
パンティを中心にしてオレの体が震えてるような気がする。
それをかろうじて、軽くて頼りないパンティの
締めつけ自体が押さえつけているような奇妙な感触。
前のところがひくひくしてるのが布地の上からでも判るけど、
リーナさんはべつに気にしてないみたいだ。
もしかして見慣れてる……?なわけないか。
きっとこれがどんな状態か判らないんだな。
物腰とかも見るからに箱入り娘って感じだし、
巫女っていうんだから神聖な場所で過ごしてきて、
男の生理がどんなもんかも知らないんだ。たぶん。
うううー……とりあえず、パンティは穿いたぞ。
「ひなたさま、ではこちらを」
次は…ブラ。
「お手伝いいたしますか?」
「…いや、いい。自分で何とかするよ」
手がちょっと震えてる。
えーと…この紐を腕に通して、で背中でホックを嵌めればいいんだよな。
…あれ。…おかしいな。
うまくいかないぞ……。
ばちっ!
いてっ……。
うぅ…引き伸ばしてホックを嵌めようとしたら、
手を離して背中を打っちゃったよ。
二重三重に恥ずかしいなぁ…。
……あ。
「ひなたさま、やっぱりお手伝いいたしますわ」
そう言って、リーナさんの手がオレの背中に触れた。
あったかくて軟らかい手の感触が、ブラのホックを優しくつかんで、
何ということも無しに留めてしまう。
ドドドドドドドドドド……。
でもたったそれだけのコトなのに、
オレのドキドキは一層激しくなっていた。
女の子の手でブラジャーを着けられるなんて…。
その上リーナさんは、つうっとブラジャーの下に指をくぐらせて
うまくフィットするように調整してくれた。
この世界にもブラジャーってあるのかな。
「わたしたち勇者さまをお迎えする姫巫女として選ばれたものは、
その時のためにこういったやり方も教えられております…
さ、できましたわ」
オレの考えを見透かしたみたいに、リーナさんは言った。
「まあ、よくお似合いですわ・ひなたさま」
そう言われても…。
「似合ってる…ですか」
動悸が聞こえないように祈りながら、
オレはその邪気の無い言葉に、苦笑いするしかなかった。
「ローリム!」
リーナさんが一声あげると、オレの目の前に一枚の鏡が現れた。
…つまり今のは、鏡を出す魔法の呪文なワケか。
「今のローリムは、反射の魔法です。
このように光を空間に反射させるほかに、
ある程度なら物理攻撃や魔法攻撃を跳ね返すこともできますの」
なるほど。やっぱりここは、ほんとうにファンタジーというか、
ロープレの世界なんだな。
…って感心してる場合じゃなくて!
問題はこの鏡だ。
鏡の向こうには…ブラジャーとパンティを着けたオレの姿が。
オレは思わず目を背けた。
「ほらご覧くださいませ。ひなたさま」
そう言って、視線を背けようとするオレの首が回ろうとする先に、
いちいち鏡を移動させるリーナさん。
魔法で出してるものだから、簡単に魔法で移動できるんだ。
その様子はあくまで嬉しげで、
オレが恥ずかしいだろうなんてこれっぽっちも疑っていない感じだ。
そしてオレは、鏡の中で顔を真っ赤にしている下着姿の少女の姿を見せられた。
……………………。

=================================
<ゲームを中断しますか?>
<YES>   <NO>
<YES>
<つづく>




アニト (1月22日(月)23時36分06秒)
由衣美さん、こんばんは。
結果的に、数値フェチっ娘さんの「書きたい気持ち」を
呼び起こしてくれたのですから、むしろ感謝しています。
でも簡単に許してしまってはみなさんの手前示しになりませんから
自分自身でお詫びの罰を考え、実行してみてください
もちろん報告もするんですよ。(すぐにでなくてもかまいません)
えっ?、ハートマークを使用していたんですか?。
アイテムの名称には大笑いしてしまいました。
<YES>

「ひなた戦記」中編へ

メニューへ戻る

動画 アダルト動画 ライブチャット