山崎アカリ (2月28日(水)22時23分31秒)
アニト様、先輩奴隷の皆様、
このページを御覧になっている多くの皆様方、
アカリでございます。m(_ _)m
★アニト様
優しいお言葉をありがとうございます。
粗相をしでかさぬよう、気をつけていたつもりなのに・・
注意が足りませんでした(;_;)。
こんなにたくさんの方が読んでくださっているのですから、
きちんとしなくては。
忙しくて、なかなか遊びにいく事も出来ません。
でも、今はガマンガマン・・今日、春一番が吹きました。
★数値フェチっ子様
いつもご苦労様です。
お忙しいんでしょう?あまりご無理をなさらないように・・
と言っても、頑張ってしまわれるんでしょうね・・。
このところ、新しい方の書き込みが続いて、大盛況。
カウンターもうなぎのぼりでうれしい限りです。
これで、お休みしておられる常連の方が復帰されれば
言う事ないのですが・・欲張り過ぎか知ら?
★純子様
ああ、書き込みが前後して、
前回、ご挨拶が出来ませんでした、ごめんなさい。
いつもお褒めいただいて、本当に恐縮してしまいます。
わたしの文章・・そんなに好いでしょうか・・?
自分ではよく分かりません。
けれど、一生懸命書いてはいます。
想い出や悔恨、憧れや歓び、そして涙・・
そう言ったことは女装子同士でもなかなかお話できませんよね。
照れちゃいますもの・・
でもここ、「空想デート」では可能なのです。
お話を紡ぐ、ということは本当にすごい事です。
お花見・・行ってみたいなぁ・・オカマだって言われても良いから・・
だってオカマですもん(^_^)。
「そして僕は彼女になった」素晴らしい展開です。
祐二の何かが壊れてしまったのでしょうか・・?
早く続きが読みたくて読みたくて、たまりません。
★宏美様
おおう、なんと三日続けてのお書き込み。
早速わたしの希望をかなえてくださいました。
しかも、マンガ喫茶でピンクローターを挿れながら・・
思わず漏れてしまいそうになる喜悦の声をかみ殺し、
悶えながら書き込みなさっているお姿が目に浮かびます。
と・・思ったら・・キャ!わたしが出ています・・
い・いつの間に・・記憶が・・混乱して行きます・・
ココハドコ・・ワタシハダレ・・(@_@)。
しっかり「空想デート」にハマッてしまわれたたようですね、
そのお気持ち、とってもよく分かります。わたしだって、そう(^_^;)。
そして・・あ!あっという間に奴隷となってしまわれました。
おめでとうございます。
P.S.出演の件、了承いたします。
★美香様
こ・これは!まみさんが美香様の毒牙に?。
「空想デート」の方々は
次々、美香様の(ステキな)魔手に落ちてしまうでしょうか?。
パソコンにまだ、慣れておられないと言う事ですね。
文章を書くとき、わたしはテキストエディターを使っています。
使い慣れたエディターはもう、手放せません。
シェアウェアやフリーウェアに良いものがたくさんありますので、
お好みに合わせてダウンロードなさってみてはいかがでしょう?
一度「窓の杜」などのダウンロードサイトに
いらしてみると良ろしいか、と思います。
文章の整形機能を売りにしているものがお勧めです。
★由衣美様
お久しぶりです!(^_^)/由衣美さん。
長いのはぜ〜んぜん苦にははならないのですけれど、
もうちょっとご挨拶を交わしたいなぁ、という想いがありまして・・。
作家にだって長編型の方がたくさん居られますよね。
そういう方に無理に短編を書かせるのは考えものです。
由衣美さんには由衣美さんらしく、
長〜いお話を書いていただくのが一番です。
次回は(後編その2)なんて・・「消滅の光輪」だわ。
>アカリさまもほんとに忙しい方だなぁ
そうなんです、あれこれと忙しくってこのところ、まともに寝られません・・
って、あれ?。まあ、がんばって稼いで春物に備えるのだわ。
P.S.「一子Revolution」どころか、
現実の永田町は何だかえらい事になってますねぇ。
一子ちゃん復活のチャ〜ンス!(^o^)なのです。
★久仁子様
“恩人”なんて大げさに聞こえるかもしれません。でも、本当なんです。
去年の十月頃、「空想デート」に出会い、夢中になりました。
とりわけ「先輩」に・・何でこんなに惹きつけられるんだろう・・
繰り返し、繰り返し、読まずにいられない・・
そして、思い出しました。
先生の事、あの、部屋の事、そして・・
ああ、わたしは先生に抱かれたい、と願っていた!そのことを・・。
そして、「失われた時の彼方へ」を書き始めたのです。
わたしはなぜ、女装するのか、男性に抱かれたいのか。
何故、こんなにも音楽を愛し・・
それらの断片が突然、一つの形を取ってわたしの前に姿を現しました。
封印されていた記憶、禁断の恋・・それは、わたしの初恋だったのです。
★綾乃様
わ〜い、綾乃さんだぁー(^_^;)。
待ちに待った復活の日がやってきました。
「智の泣きたくなる日」の再開です。
あ・あ・あ・あ・あ・・うれしい〜!・・です。
綾乃さんは「空想デート」の看板娘、いらっしゃらないと寂しくて寂しくて・・
いきなりメールなんか差し上げちゃってごめんなさい、
元気を出していただきたくって・・。
綾乃さんのご挨拶が聞けるだけでわたしの心は暖かく、
明るくなっていきます。・・ポカポカ。
★やすこ様
小さな言葉の罠・・
でも、そのとき、本当の気持ちがポロリ、と出てしまいます。
心が縛られてしまっているんですね。
巨匠、団鬼六先生はSMの要諦は“心を縛る”ことにある、と仰っていますが、
ケイコ様の手際、見事です。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
幕間ものです。
今度はちょっと、暖かいお話を・・と思って書き始めました。
さて、どうなります事か・・それでは。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
●「スプリング・フィールド」
VOL.1ー第1話

「お願いです!働かせてください。」
「う〜ん、そういわれてもなぁ・・・。」
東京近郊に位置するここ、春日市。
深夜のファミリーレストランで少年は、必死に懇願していた。
「だって、あそこにアルバイト募集、て書いてあるじゃないですか!」
「そうは言ってもなぁ・・坊主、子供を働かせるわけにはいかんのだ・・。」
答えている男は一見、とてもファミレスの店員とは思えない。
一昔前のマンガにシティーハンターと言うのがあったけれど、
そこに登場する海坊主、と言うキャラくターそっくり・・
十人に聞けば十人とも、「まんま。」と答えるだろう。
こういう人相の人から遵法精神を説かれると、
大変違和感があるけれど、まあ、それはそれとして・・。
「ぼ・僕、19です!」
「嘘つけ、どこから見たってりっぱな中坊だぜ!」
「どったの〜?」
お疲れ様〜と言う声を背に受けて、裏口から出て来た女性・・
スラリ、と伸びた長身、面長の顔に薄く色の入ったメガネをかけて、
ふんわりとウェーブした茶色味を帯びた髪。
紫がかったグレーのスーツからのびるスラリ、とした足は
黒っぽいストッキングに包まれてエナメルのピンヒ−ルにおさまっている・・
要するにものすごくカッコイイお姐さん。
「あ、店長・・。」
「え、店長・・?店長さんですか!?」
少年は矛先を変えた。
「え?なに何ナニ?」
少年の必死の顔色を見て一瞬、たじたじとなる店長さん。
「いやぁ、この中坊・・働かせろって、うるさいんっスよ・・。」
海坊主は疲れた口調で訴えた。
「ぼ・・僕は19です!」
「・・へ!?」
プゥ−!と女性は吹き出した。
「アハハハハ・・キ・君ねえ・・
もうちょっとリアリティのある嘘言ってよ・・
こんな可愛い坊やがそんな事言ったて・・アハハハ・・。」
まるっきり信用してもらえなかった。
少年、高志は大変、傷ついた。
確かに19ではないかもしれない。
けどこう見えても正真正銘の高校生だった。
それを頭から中学生と・・自分の童顔や低い背丈がつくづく恨めしかった。
『そうだ。みんなみんな、この体がいけないんだ。
もし僕がもっと大きくて、強かったらあんな奴らなんかに・・。』
うつむいて、黙り込んでしまう。
その様子に、女性はちょっと気がさしたようで、
「ん・・あ・・悪かった・・笑っちゃったりして・・
悪かったわよ!謝るからそんな落ち込まないで!。」
なだめにかかった。
くやしさと、情けなさに涙する少年を扱いかねて、
「ああ〜ん、もう!泣くんじゃない!男でしょ!」
そういう事を言うのを逆効果、と言う。
たちまち、ブア!と少年の両目から涙があふれ出て、頬をつたった。
「ああ〜〜、もう、しょうがない・・こら!泣くな!みっともない!
・・・臼井、この子が落ち着くまで、ちょっと中で休ませたげて。」
「えぇえ、店長ぉ〜〜!」
「違う、違う・・雇うなんて言ってやしない。ただちょっと・・。」
「ヘイヘイ、分かりましたよ・・またいつもの気まぐれって奴ですね。
ったくもう・・おせっかいなんだから・・。」
「ナンか言った?」
「ア、いえ別に・・。」
「落ち着いたら部屋に連れてきて。」
言い置いて、女性はカ!カ!と足音を響かせ、
レストランの方へ戻って行った。
「フゥ・・悪い癖だぜ・・まったく・・。」
海坊主は溜め息をついた。
「サ、来い坊主・・。」
『男がメソメソするんじゃねえ!』
と怒鳴り上げてやりたい衝動に駆られたが、
そしたらこの餓鬼、ちびっちまうかも知れねえ・・
そう思い、こらえながら海坊主は少年を店に入れた。
------------------------------------------
「ワケあり・・みたいね。」
店長室、とプレートの掲げられた部屋で、女性は言った。
「はい。でも・・。」
チェアにちょこんと腰掛け、高志はうつむいている。
「言いたくない・・そうなのね。」
コクン、と頷く。
小さな頃からずっといじめられてきた・・小学校、中学校・・散々やられた。
必死で勉強して、私立を受けた。イジメから逃げ出すために・・
中学までの我慢だ、高校に入ったら開放される、そう思ってた・・
それなのに・・。
「あぁ、もう!泣かない泣かない。」
店長さんは席を立ち、高志の背後にまわって、そっと肩に手を置いた。
「お金が必要なのね。」
耳元で囁くように、言う。
コクリ。
「だれにも秘密なのね。」
コクリ。
「でも訳は言えない。」
「お願いです!何でもします!皿洗いでも床掃除でも・・!」
少年は必死の思いで女性の顔を見上げ、言った。
「う〜〜ん。」
うなってから、店長さんは大きな木製デスクへと歩く。
机の上には雑然と伝票や帳簿が置かれてあり、
デスクトップパソコンが低くファンの音をさせていた。
デスクの端に腰を下ろし、細いタバコを取り出して、火をつける。
「あんたをそういうことで雇うくらいなら、
もっとガタイのいいのを雇うわね、普通。」
フウ〜〜!と煙を吐き出して、言った。
『だめか・・やっぱり・・・。』
「でも・・。」
え!?と顔を上げる。
「ウェイトレスとしてなら、雇うわ。」
店長さんはクスリ、と笑いながら言った。
「いやです!そんなこと!」
高志は思わず椅子から立ち上がり、叫んでいた。
そんなイジメをたくさん、受けてきた・・
女みたいだ、ナヨナヨしてると言われ、
スカートを履かされて踊らされたり、ブルマ姿で尻を叩かれたり・・
思い出しただけで涙が出てくる。
「で、しょうね。そりゃあ・・・。」
煙草を灰皿でグリグリ、ともみ消して女性は言う。
「あんたみたいな子がどういうやられ方をするか、大体の事は分かるわよ。
ま、細かい事は聞かないけど、あんたがまだ、壊れちゃってない事もわかる、
でもね・・・。」
近づいてきてじっと高志の目を覗き込む。
「それと、これとは違うのよ。」
「・・・。」
黙っていると続けて、
「あんたを雇うとする、
金をせびっている連中は図に乗ってもっともっとせびるようになる。
そのうちあんたの何とかできるような額じゃなくなってくる。
そのとき、あんたみたいな子がやらされる事、て言ったら
大体は決まってるのよ。」
え!となり、その後、女性が何を言っているかが分かって、
恐怖が襲ってきた。
「そんな・・そんなこと・・!」
イヤ、イヤをするように首を振る。
「それとも、家のお金を持ち出す?」
涙がポロポロ流れて、頬を濡らした。
「そ・そんなお金・・家にはありません!」
「でしょう?だからね、ちょっとした罠をしかけてやるの。」
「え!?」
「そう、罠よ、あとくされの無いようにそいつらを始末したげるわ。」
結局、最初から何もかもお見通しだったのだ。
しばらく迷ったが、
「やります、それであいつらをやっつけられるなら!」
にっこり笑って店長さんは言った。
「そう、それでこそ男の子よ。」

続く




アニト (2月28日(水)23時43分39秒)
山崎アカリさん、こんばんは。
いえいえ、細かい事を気にするあまり
せっかくの作話・書き込みに対する意欲が失われては何にもなりません。
アカリさん自身も書いていることですが、
要は物語を通して自分を表現し、
気持ちを伝え合うことが『空想デート』の在り方ですからね。
気にせず、どんどん書き進めてください。
それにしてもいつも描写や人物造形が見事ですねー。




山崎アカリ (3月4日(日)20時03分42秒)
アニト様、先輩奴隷の皆様、
このページを御覧になっている多くの皆様方、
アカリでございます。m(_ _)m
★アニト様
いつも暖かい励ましのお言葉、ありがとうございます。
そして別棟への転記、ありがとうございました。
あのリストを眺めていると、本当にすごい・・
その量もですが、質の上でも圧倒されてしまいます。
とうとうもう一ページ増えるんですね。
これほどのTS小説の集積されているページは他にありません。
八○洲HPはエッチ禁止ですし・・海外なら・・でも英語なんですよね(^o^)。
忙しくってなかなかお仕置きを実行できません。
何とか今週中に・・と思うのですが
思うにまかせず、また欲求不満が・・アブナイアブナイ。
★数値フェチっ子様
すごい、すごい!
2月はアクセス数新記録、書き込み者数も新記録。大変な勢いです。
まだまだ新米のわたしですけれど、
ほんのちょっと、皆さんと歓びを分ち合いたい、そう思います。
4月12日、カウンター設置一周年までに
どれほどの方が訪れてくださるか、とっても楽しみです。
「iモード館」もますます盛況のようですね。
わたしも機種交換しちゃおうか知ら。
★絵梨花様
お久しぶりです。前回ご挨拶できず、すみませんでしたm(__)m。
「甘く危険な香り」アダルトな筆致がとってもステキで、
いつも魅了されてしまいます。
それとオコチャマ言葉のご挨拶が・・すごい対比(^_^;)。
日常と、想い出と、ステキな社長さんとの別れ・・
悲しいけれど、新しい自分を生き始めるための門出なんですね。
今後の展開、とても楽しみに、ずっとお待ちしています。
★宏美様
奴隷となられ、命令を実行なさっている歓びが、ひしひしと伝わってきます。
リップはわたしも愛用していますよ。
いえ、単に冬場は唇が荒れてしまうから、ですけれど。
ルージュの、あの独特の香りがないのは物足りませんが、
まさか日常、唇を引くわけにも行きません。
リップグロスという手もあるかな?
パソコン、ゲットなさったんですか!ネットに接続されたらメール下さいね。
初心のころはセキュリティが甘くなりがちです。
お宅でのファイル管理など、くれぐれもご注意なさってください。
お話は・・いやーん、宏美さんのエッチィ(^。^)
・・でもずる〜い、宏美さんばっかりしてもらっちゃって・・
それにわたし、そんな大きくないもん!
★綾乃様
やっぱり雛祭りは綾乃さんでした。
いつも通り・・いえ、いつもより一段と切なく、優しい、美しいお話で、
わたしも真沙美ちゃんと一緒に・・ドキドキ。
お父さんやお母さんから望まれて女の娘になるなんて、
なんて幸せなんでしょう!
そしてたった一度のデートを忘れずにいてくれた知也くん・・
もう、蕩けちゃいそうです。
★由衣美様
>わたしもちょっといじめられた経験があるので
ハイ、わたしもやられました。同級生にも先生にも、バッチリ!
まあ、おかげさまで今、「スプリング・フィールド」が書ける、と(^o^)。
北条司ってキャラクターの説明にとっても使いやすいんですよ。
メジャーだし、絵もリアルなので、あんまり色がつかない。
「マ○バオー」とかじゃ個性的すぎて、
それ、そのものしかイメージできなくなっちゃいます。
永○町界隈の方々に、わたし、別に普通のモラルなど求めませんが、
普通以下、って言うのはカンベンしてね、と言う気持ちです。
まあ、政治の世界では昔から、と言う事も言えますけれど、
“悪党”でも良いからもうちょっと魅力的な悪党になってね、と(^_^;)。
>……久仁子さまご本人が参戦してくだされば、
>それはそれに越したことはないんですが、もしもご無理な場合、
>「久仁子さまをご同伴の上で」お願いしたいんですけど
久仁子さん次第ですねぇ・・なんとおっしゃるでしょう?久仁子さん。
もちろんわたし自身は喜んで参加させていただきますけれど。
P.S.良平さんにお会いできるの、楽しみにしていますよ。
★純子様
祐二が見せた男の顔、そしてそれに思わず応じてしまう純子さん。
あ・ああ・あ〜〜とうとう・・と言うところで続く。
あと、一週間この状態で・・これは厳しいです。
上野には複数グループがお花見に繰り出しますからねぇ・・。
「あら貴方、今年はあちら?」
なんて言われて・・ア、チチチ・・らしいです。
それはそれで、大変ですね。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
暖かくなってきました。春の訪れも近いようです。
いよいよダイエットに力を入れなければなりません。
でも、禁煙とダイエットって、うまく行ったためしがないのです。
これで何度目のチャレンジか知ら・・(;_;)。
最近はブックスダイエットって言うのに凝ってます。
けれど、普通の方とは違って、体脂肪率は落としたくない!のです、
そこが難しい・・。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
●「スプリング・フィールド」 VOL.1ー第2話
ファミリーレストラン「スプリング・フィールド」の制服は可愛い。
レースの縁飾りのついた小ぶりの襟。
丸くふんわりと膨らんだ半袖、その付け根から白いエプロンが、
ひらひらと翻るフレアスカートへ続く。
胸元に白いスカーフをあしらって、色は水色とピンク、そしてレモンイエロー。
白いオーバーニーのソックスの足元は赤いエナメルの靴。
オズの魔法使いのドロシー、といったら大体あたってるだろうか。
水色はフロアチーフ、黄色が接客係。
そしてピンクが水やコーヒーをついで回る一番の下っ端、
トイレットペーパーやタオルの補充、トイレの点検、諸々のヘルプ・・etc、
見た目は可愛くても、なかなかの重労働だった。
高志に渡されたのはもちろんピンクのそれだった。
「こ・・これ・・?」
カア!と顔に血が上って、うつむいてしまった。
「当然!男でしょう?覚悟決めなさい。」
店長さんはわけのわからないことを言う。
『お・・男だから恥かしいんですけど・・。』
高志は内心そう思ったが、口には出せない。
代りに最後の反撃を試みる。
「でも・・パンティーやブ・ブラ・・まで・・
そ、そこまでしなきゃいけないんですか・・?」
「当然!あたりまえよ。万一ってことがあるでしょ?
こういう事は徹底的にやっておかないと、思わぬボロが出ちゃうものなのよ。」
アッサリ却下されてしまった。
「は・はい・・。」
しぶしぶ頷く。
「じゃあ、見られてても困るでしょうから、ちょっと外すわね。」
バタム!
高志は一人、更衣室に取り残された。
机の上に置かれた制服にチラ、と目をやる。ピンクの可愛らしいそれ。
『あの服を・・僕が・・。』
グビリ・・喉が音を立てた。
-------------------------------------
「てんちょ〜、ちょっと趣味に走りすぎですぜ。」
「うるさいね、あの子を一目見たときからピンと来たんだ、
絶対、可愛くなるって。」
「・・に、したって進んで面倒を背負うこたぁ・・。」
「おや、あたしに逆らうっての?」
「いえ、トンでもねえ、そんなつもりはさらさら・・
でもねえ、あんなガキにいちいちかかづらわってちゃあ、
こっちの身が持ちませんぜ。」
「バカ、そんだけの値打ちはあるよ、あの子には・・今に見てナ。」
「ったく・・お人よしなんだから・・。」 
海坊主は諦めにも似た笑いを浮かべていた。
-----------------------------------
高志は震えていた。
女の娘の衣装はイジメの記憶と結びついている。
女子の制服を着せられ、さらし者にされて、
クラスのみんなの笑いものにされた。
泣きながらへたっぴいな踊りを踊って、
もう、死んでしまいたい、そう思った・・でも・・でも・・
クァ!と熱い塊が、胸あたりに膨れ上がって来る。
確かに恥かしかった。死んでしまいたいたい、とも思った。
けれど・・あのとき、一方で自分の下半身が
熱く、硬く膨れ上がって来るのをどうしようもなかった・・
女の娘になる事・・それを見られること・・
そのことにものすごく感じてしまって・・
そう言う自分は一体、何なんだろう?
もしかして、あの店長さんはそれも見抜いちゃっているんだろうか・・?
震える手で、パンティを手に取る。
柔らかくって、ふんわりしていて・・キイイ〜〜ンと耳鳴りがした。
-------------------------------------------------
カチャリ・・扉が開いて、高志が心細げに顔をのぞかせる。
「いィ・・!」
海坊主が息を飲んだ。
おずおずと二人の前に進み出る、顔を真っ赤に上気させた少女・・
そうとしか見えなかった。化粧も何もしていないのに・・。
「か・・可愛い・・。」
海坊主は思わず漏らしていた。
「で、しょう〜、私の目に狂いはないって。」
店長さんは海坊主をほったらかしにして、高志に歩み寄る。
熱に浮かされたような潤んだ瞳、浅い息が口からせわしく吐き出されている。
「可愛いよ。やっぱり、わたしの睨んだとおりだった・・
あんた向いてるよ、ウェイトレス。」
俯いた高志に顔を寄せ、嬉しそうに言う。
「そ・そんなこと・・うそです・・僕は・・ぼくは・・。」
「あ、あ〜〜!」
チ、チ、と舌打ちして。
「僕じゃなくて、あ・た・し。女の子なんだからネ。」
あんまり人のことの言える言葉遣いじゃないと思うけれど、
まあ、ともかく、店長さんはそう言った。
「さあ、次はお化粧ね。」
高志の手を捕って、洗面所へと引っ張って行く。
そこには化粧用具一式が用意されていた。
「さあ、顔洗って!」
言われるままに石鹸に手を伸ばすと、
「あ〜ダメダメ!」
と、店長さんは洗顔ムースを化粧道具の中から取り出して、高志に手渡す。
「これからは必ずこれを使うこと!分かった?」
「ハ、はい・・。」
キレイに水を拭い取り、ファウンデーションを薄く塗り広げていく。
「キレイな肌ねぇ・・羨ましいワ。」
そんな事を言いながら、眉を描く。
どんどん変っていく自分の顔・・それに高志は思わず見入ってしまう。
「ホラ、足!」
知らず知らずのうちに開いてしまった膝を、慌てて合わせた。
明るいピンク色のルージュは濡れたように光って、
独特の甘い香りが高志を酔わせる。
うっとりとしてしまう自分をどうしようもない。
ショートのウィッグをかぶせ、リボンを結んで・・。
「さあ、完成。」
鏡の中の自分・・それは・・。
「こ・・こんな・・こんな・・。」
そこには一人の可愛いウェイトレスが、顔を真っ赤にして立っていた。
ピンクの制服は、まるで彼女のためにあつらえられたもののように
ピタッと決まって、柔らかなオーラを周囲に振りまいている。
『でも、だからこそ、あいつ等は僕を・・!』
そう思うと、またジワリ、と涙が滲んで来た。
「あ、バカ!お化粧が崩れちゃうでしょ!」
店長さんに叱られても、次から次へとこみ上げて来るものは、
ポロポロと両目から流れ落ちる。
「あァ〜、しょうがない娘だねえ、泣き虫なんだから・・
そんなんだからチンピラどもに漬け込まれるんだよ。」
そういわれると余計に・・。
「うえええ〜〜。」
泣き出してしまった。
店長はフウ!と溜め息をついて、ドアの外に声をかける。
「アカリ!ちょっとおいで。」
「は〜〜い!」
能天気な声がして、同じピンクの制服を着た娘がパタパタ、と駆けて来た。
「わ!何なにィ、これ、すっごい・・!」
ポチャ、としたタヌキ顔の・・背は高志と同じぐらい、
セミロングの髪を制服と同じピンクのヘアバンドでまとめ、
クリクリ、とした丸い目が人愛嬌を振りまいている・・
その娘は立ちすくみ、唖然として高志を見つめていた。
「あんたのお仲間・・でもちょっと、ワケありでね。」
「え、仲間・・て・・げ!この娘それじゃ・・。」
「そ、男の子。」
「ぐわわわァぁァ〜〜ん!」
アカリは手をパタパタさせ、しばらく踊っていた。
「ショックゥ〜〜、わたしメチャクチャ差ァ、つけられちゃった・・。」
『え!?』
高志は思う。
『それじゃ、この娘も・・?』
「まあ、とにかく面倒見てやって。当面は裏方中心で慣れてもらって・・
そうね、来週ぐらいからコーヒ−係り持たせて・・。」
「え、一週間ですかぁ〜、それ、ちょっと厳しいかも・・。」
「口聞かなきゃぁ大丈夫、見てくれがこんだけよけりゃ。」
「そりゃそうかもしれませんけど・・。」
「うるさい!文句が多い!言われた事は黙ってやる!」
「はあい・・。」
「じゃ無い!はい!」
「はい!」
ヒイ、の混じった「はい」だった。
店長さんてよっぽど怖い人なんだろうか・・と高志はちょっと後悔し始めていた。
「あ、それから名前だけど、女の娘に高志も無いから今日から志織、ね。」
「はい、分かりました。」
言って少女は高志に向き直る。
「志織ちゃん、わたしアカリ。よろしくね!」
ニコニコと言った。
「アカリ・・さん・・高志・・です。」
ううんと少女は首を振り
「違うでしょ、あなたはし・お・リ。間違えると店長さん、怖いはよ〜。」
「は、はい、志・織・・です。どうぞよろしく・・。」
高志は消え入りそうな声で答えた。

続く




アニト (3月4日(日)23時20分06秒)
山崎アカリさん、こんばんは。
あははは、わたし自身驚いているのですよ。
こう書いてしまっては申し訳ないのですが
『空想デート』は軽い思いつきで始まったのですから。
もちろん主役はみなさんです。
なにもエッチさで売っているつもりはありませんが、
自分を正直に表現できる人がもっともっと増えればいいですね。
パーティのご参加も楽しみにしていますよ。


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