水原ゆき (2月4日(日)00時25分17秒)
はじめまして、水原ゆきっていいます。
ゆきも投稿したくって書いてみたら、工作員ネタになっちゃいました。
でもぉ、まねっこじゃないんでぇ、ごかんべんを・・・。
ちなみに、主人公(多分)の優希は、ゆきがモデルです。なんちって。
よろしくお願いします。
--- 淫竜 ---( 第一部 指令 )

優希は、とあるビルの最上階を歩いていた。
ボスより指令がでたのが3時間前、久しぶりの任務だ。
前回は、カルト教団にさらわれた隣国の外交官夫人救出作戦、
優希の活躍により無事解決し、世間にしれわたることもなく終了した。
長い廊下を進みながら、窓に映る自分の姿を視認しながら歩いた。
セミロングに格好いい8頭身の姿態、
そしてブランド物のマイクロミニの黒いスーツ、
そこから伸びるスラリとした手脚に、我ながら惚れ惚れし、
美しい顔を少しを赤らめた。
ここで、優希の簡単なプロフィールを紹介しておこう。
水原優希、27歳、171pX50kg、さそり座、
そしてここに登場するからには当然、男性である。
優希は、某国の数少ない女装秘密工作員であり、
国家レベルの治安を守るため、超法規的な手続きが必要な場合にだけ、
正義の名のもとに得たいの知れないものたちを浄化するのが任務である。
黒いハイヒール、グレーのストッキングに包まれた優希のきれいな脚が、
一番奥のドアの前で止まった。
AM10:50、指定の時間だ。
ドアの真上についている小型のカメラを覗き込んだ。
最新の個人識別システムだが、指定された時間にだけ動作する。
ドアが音もなく開き、優希は吸い込まれるように入っていった。
部屋の中は暗く、ようやく奥の方にだれかいるのがわかる程度だ。
優希はその人物に近づき、敬礼をした。
「ボス、到着しました。コードESOHです。」
   注釈・・優希のコード番号。
「・・・」
「69LL72、黒い蠍です。」
   注釈・・今回の指令コード。
「・・・」
「指令をお願いします。」
「ふむ・・、久しぶりだな、優希。」
ドスのきいたするどい声がかえってきた。
「お久しぶりです、ボス。」
「さっそくで悪いが、今回の任務を説明する。」
優希に一枚の写真が渡された。
人物が一人写されている。
「それが、今回のターゲットだ。」
「!!、・・・子供!?ですか?」
その写真に写っている人物は、どう見ても10歳前後の子供であった。
「ふっ・・、外見はそうだ。
しかし、こいつが3ヶ月前C国の諜報機関を全滅させ、
新開発のステルスミサイルの機密データを世界中に売りさばいた
犯罪組織<淫竜>の頭だ。」
「淫竜!」
「淫竜とこの人物については、わかっていることはほとんどない。
すべてが謎のままだ。
ただ、淫竜のメンバーは、非人間的な特殊な能力をもっているらしい。
今までの常識で相手すると、C国の二の舞になる。」
「では、こいつがわが国に潜入したのですか!」
「そうだ。どうやら2週間前にはいってきたらしい。」
「目的は?」
「不明だ。
わかっていることは、我々にとって大変な危険分子であるということだけだ。
早急に排除する必要がある。」
「わたしの指令は・・」
「麗羅(優希の先輩、同じく女装工作員)が、こいつを追跡中だ。
居場所を突き止めたらしい。麗羅と共同で目的を達成してくれ!」
「わかりました。」
「・・・・・」
「優希、こっちに来なさい。」
ボスの声が急にやさしくなった。
優希はボスのそばにいき、甘えるような声をだした。
「ボス・・」
ボスの右手が優希の下半身に伸びてきた。
グレーのパンティストッキングに包まれた、優希の細い大腿を
スーッと撫ぜながら短いスカートの中に手を差し入れ、
下着の上から股間を強く鷲掴みにした。
「あぁぅ・ん・・」
ボスは優希の表情を楽しみながら、片手での愛撫を続けた。
優希は無抵抗のまま、自ら欲するように手を後ろでに組み、
脚を大きく開いた。
身体はすぐに反応し、前を大きく勃起させ、
恥らう様子もなく腰をボスの手におしつけていった。
「優希・・、この件が済めば存分に相手してあげられる。
それまでの辛抱だ。充分気をつけて、任務を遂行してくれ。」
「・・・」
優希は深くうなづき、ボスの元から離れた。
顔を紅潮させ、敬礼をすると、部屋を後にした。
スカートの前をふくらましたまま・・。

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(第二部 麗羅無残)
約束の時間は、とっくに過ぎていた。
優希は指令を受けた後、すぐ様麗羅と連絡を取り合い、
淫竜の潜伏先と思われる場所近くで落ち合うことになっていた。
麗羅、優希ともに優秀な工作員である。
格闘術、判断力、精神力等特殊な訓練を受け、
数々の修羅場をくぐり抜けてきた。
大勢の犯罪組織の男たちが、
一見華奢な美女から繰り出される美しい蹴りに昇天していった。
特Aと賞賛される二人は、通常単独で行動する。
今回のようなケースは、まれにしかない。
優希も、麗羅との共同任務は2年振りだった。
優希にとって、麗羅は3年先輩であったが、
一番信じることのできる仲間でもあった。尊敬もしていた。
政治的権力をも手に入れた麻薬組織を、
たった二人で壊滅させたこともあった。
それぞれに、万が一など心配無用なはずだった。
「・・・なにか、あった・・・」
優希の脳裏を不安がかすめた。
不安というより勘という方が正しい。
こういう時の優希の勘は、外れたことがない。
優希は行動を開始した。
淫竜の潜伏している場所というのは、
昨年倒産した大手証券会社の元本社ビル内であった。
清算事業団によって売りにだされているが、
買い手はまだついていない。
麗羅は、恐らく淫竜に何らかの動きがあったのを察知し、
衝突した可能性がある。
優希は、とにかくビルの中にはいることにした。
優希は、事前に入手していたビルの図面より、
23階付近に狙いをつけていた。
ここは乱脈経営を続けていた役員たちが、
政府高官や、財界の大物たちを招き、
夜な夜なパーティーを開いていたといううわさの場所だった。
この階の半分近くが一室となっており、
およそ証券会社とは無関係な余興設備が多数設置されている。
会社倒産後、そのまま放置されているらしい。
当然エレベーターは動いていない。
非常階段を使って、23階まであがっていった。
こんなときは、思いきりが必要だ。
優希は、堂々と目的のフロアーに入っていった。
優希は、フロアーの中心を凝視した。
女性が吊るされていた。
両手首は天井からの縄で万歳をした状態で、
上半身を白いブラウスの上から縛られ、首輪をされていた。
下半身はスカートを脱がされ、
黒いパンティストッキングだけの状態でパンティは無く、
両足首は開いた状態で固定されていた。
間違いなく麗羅だった。
麗羅のこんな無残な姿をみたのは初めてだった。
淫竜のメンバーに拷問がてら、陵辱されたのだ。
普通なら駆け寄って助け出すのだが、少し事情が違っていた。
優希は、辺りを注意深く観察した。
罠かもしれない。
優希の優れた洞察力は、空気の流れすら読むことができる。
人間だけではなく、小さな生物、機械音、微妙な風、
すべてから状況を判断できる。
しかし、何の気配も感じられない。
優希は確信し、麗羅の傍に近づいた。
恐る恐る鼻の下に手を当てた。
呼吸がある!!
優希はほっとした。
致命傷らしきものも見当たらない。
大丈夫だ、失神しているだけだ、助けることができる。
冷静になって、麗羅を縄から解き放とうとする優希は、
その異常な状態に気がついた。
股間が勃起したままだ。
突き破らんとばかりに、黒のパンストを押し上げていた。
しかも、グチョグチョに濡れている。
唾液のようだ。
しゃぶりまわされたのは理解できるが、
この濡れ具合から推測するとついさっきまで犯られていたことになる。
後ろへ回りこむと、パンストのお尻の部分は大きく穴をあけられ、
大量の精液が垂れ流れ出ていた。
大勢の男たちに輪姦されたのだが・・・。
「・・・・」
やつらはまだ近くにいる?!
優希の全身に緊張が走った。
「!!」
優希のうしろに何物かの気配が感じられた。
優希は素早くふりむき、臨戦体制に移ろうとした。
「!!!」
写真の子供だ!!いや、淫竜の・・。
その人物の眼から青白い光が発せられた。
優希は一瞬にして身体中の力が抜けるように、
その場に倒れていった。

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第三部以降に続く・・でした。




アニト (2月4日(日)23時41分56秒)
水原ゆきさん、はじめまして。
ご安心ください、
設定はたいてい「何かの物語」に似てしまうものです。
ただそこにゆきさんが日頃空想している想いを込めれば
ゆきさんだけのオリジナリティ溢れる物語になるはずです。
かっこいい優希のますますの活躍を楽しみにしていますので
完結目指してガンバってくださいね。




水原ゆき (2月8日(木)20時34分02秒)
アニト様、諸先輩皆様方、こんばんわ、水原ゆきです。
なんとか二回目の投稿にたどりつけました。汗ッッ。
じつはぁ、すっごく短くなっちゃいました。
予定では長編大伝奇ロマン大河ドラマを目指していたのですが・・。
考えてみれば、ペニクリでしか物事を考えたことの無いゆき
(おまえは、Hした男の顔しか覚えておらんとのご指摘をよく・・)が、
タイトルだけ決めて書き出したのが運のツキ。
諸先輩方のような長期の展開、
文書の持続などとてもじゃぁないけど無理でした。
考えれば考えるほど頭がペニクリ、いやっ、パニくり、
脳ショートショートの連続でした。
最後だけはなんとか次作につなげようと、
締めくくったつもりなんですょー。
でもっ、大大大スキなアニト様に誉められたい一心(ううっ、健気。)で、
次作も投稿します。
稚拙な文書も、そのうちなんとかするからね、
皆様よろしくお願いいたしまするぅー。
--- 淫竜 ---(第三部 異形)
フーッと意識がもどった。
優希は、眼を開ける前に何がおこったか思い出そうとした。
頭が鈍い。
頭の中で、記憶と眼にした事実が、なかなか結びつかなかった。
・・指令、・・・麗羅、・・・ビルの中、・・青白い光。
おぼろげながら、ひとつの単語がよみがえってきた。
淫竜!!。
そうだ、あの子供にやられたんだ。
ハっと眼を開け、前に動こうとしたが、手足の自由がきかない。
優希の眼に映し出されたのは、目の前の大きな鏡と、
その中で麗羅と同じ様にはりつけにされている自分の姿だった。
まったく同じだった。
天井から伸びた縄で両手を、床には両足首を固定され、
大の字になったままスカートを剥ぎ取られていた。
手足を動かそうとしてもびくともしなかった。
下半身はパンストのみで、ペニスが透けて見えていた。
このまま麗羅と同じことをされるのか、
麗羅はどうなったんだろう、脱出する方法は・・・。
ぐるぐると思考をめぐらせてみたが、どれも答えは出せなかった。
とにかく、このまま終わることは無いはずだ。
どうせ、何者かが優希を嬲りにやってくる、
近づいてきた時にそのスキを狙って・・。
それぐらいしか、思いつかなかった。
どれぐらい時がたったのだろう。
優希は眼を閉じて、ずーっと待っていた。
ピンチとチャンスが同時に来るはずだ。
その瞬間を信じて、精神を集中させていた。
コツッ。右側で小さな靴音がした。
ゆっくり眼を開けるとあの子供がニヤッとしながらそばに寄ってきた。
「ふぇへぇっ、ふぇへっっ、へっ」
こいつからは、鼻をつくような異臭がした。
「君のことはぁ、麗羅から聞いたょ。
優希っていうんだねぇ。可愛いよぉ。」
「・・・」
「素晴らしいぃ!!男が女に扮して工作員とはぁ。
はっはっぁ、格好の獲物だねぇ。」
「・・・」
「いいよぉ、君は喋る必要ないからねぇ、
喘ぎ声さえだしてればいいぃ!」
「おまえは何をしにこの国にきた!?何が目的だ。」
「ふふぅ、君は口のききかたぁを知らないなぁ。
自分の格好を見てからいいたまえぇ、はははぁ。」
「ふざけるな!!」
「じゃぁぁ、教えてあげるよぉぉ。」 
優希はギョッとした。
その子供、いや淫竜の口から舌がズルッと伸びてきた。
舌というより、ヘビか、ヒトデの足、
いやなにか動物のペニスといったほうが近い。
しかも異常に長く、ドンドンのびてくる。
先端に穴のようなものが空いていて、
唾液のような透明の液体をボタッボタッと垂らしながら、
優希の美しい顔をネチャッとなめた。
それも2本、3本と。
麗羅やC国の諜報部員達はこれにやられたんだ、
優希は恐怖と戦いながら直感した。
「あ・・・、あ・・」
「ほほぉ、おびえるのはこれからぁだぁ。」
たくさんの触手が優希の肢体にからみついてきた。
手や脚をグルグルと締め付け、さきっぽでなめまわすようにまとわりつく。
身体は唾液でベタベタになり、さらに股間とお尻に迫ってきた。
パンストの上からペニスをしゃぶる様に愛撫され、
クチュクチュといやらしい音が部屋中に響き渡った。
ペニスに吸い付き、激しくしごいていく。
クチュッ、クチュッ、クチュッ。
「いやぁぁ・・あぁ・・」
「どぉしたぁぁ、まだまだこれからぁ」
目の前の鏡には、自慢の肢体が
おぞましい触手に玩具にされている姿が映し出された。
か細い腕、くびれた腰、
パンストに包まれた女にしか見えない大腿からふくらはぎにかけて、
醜いものがうごめいている。
勃起したペニスをなめまわされ、吸い尽くされている自分の姿に、
優希は堕ちていった。
「あぁん・・あぁ・・・くぅぅん・・」
「いいぃ声で泣くなぁぁ、もっと泣けェェ」
ズブッ、ズブッ、触手はアナルの中に入り込んできた。
中に1本2本と入り込み、優希を犯していく。
体内に白い液体を大量に吐き出しながら。
「くふぅ・・・くっ・・あんっ」
クチュッ、クチュッ・・ズブゥッ、ズブゥッ・・ネチャッ、ネチャッ・・
優希の身体を淫らな音が奏でていく。
全身を身悶えしながら、それでもなんとか耐えようとした。
頭を上下に乱しながら・・・。耐えようとした・・。
「あぁぁん・・あぁん・・・あ・・ぁ・・あふぅっ」
優希の手足がビクッビクッと痙攣を起こし、身体がのけぞった。
「へっへーっ、もうはてちゃったのぉ、最初だからねぇ」
「ぼくぅ、コイツのこと気にいっちゃったぁぁ、
ほっほぉっ、いまからぁ、いまからぁぁっ。」
淫竜は、触手で優希を固定していた縄をひきちぎった。
身体を包み込み、軽々と持ち上げた。
ズドッ。
背中から床にたたきつけられ、優希は言葉すら発することができなかった。
「おふふぅーっ、あふぅっ。」
「おまえはぁぁー、おまえはぁぁぁー」
「おもちゃぁー、おもちゃぁぁ、ぼくのーーっ」
淫竜からでる言葉はだんだんと不可解な単語になり、
極度に興奮していることが理解できた。
優希はもはや微動だに出来ず、考える気力すら消失していった。
手加減を知らない触手は、もう一度身体をもちあげた。
ドスッ。
優希の肢体がピクつくのを見て、淫竜は歓喜した。
美しい獲物を手中にし、自由自在にできるのだ。
獲物は抵抗する気配も無い。
優希は観念した。
もうろうとした意識の中で、終わり・・・、
その言葉だけがかすかに響いていた。
光を失っていく優希の眼に、黒い影がボヤッと映った。
広い部屋の柱の影に隠れながら、複数の黒い影は静かに近づいてきた。

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(第四部 援軍)
優希は、かすかな希望に眼を開いた。
新たな敵?・・友軍!!・・・。
黒い影の集団は、完全に淫竜を取り囲んでいた。
プシュッ、プシュッ。
微かな消音銃の音だ。淫竜に命中したはずだった。
しかし・・・。
淫竜はびくともせず、その方向をギロッと睨みつけた。
優希に絡みついていた触手が、反転するように素早く影達を襲った。
影たちは身をかわそうとしたが、なぎ倒されていった。
が、別の方向から閃光が淫竜に炸裂した。
・・高出力レーザー・・!!、これは・・・。
ジュッ、と鈍い音とともに、淫竜の体から焼け焦げる匂いが充満した。
白い煙に包まれながらも、淫竜は激しく暴れまわった。
触手を振りまわし、地響きのような声を張り上げた。
自由になった優希を、たくましい男が抱きかかえた。
淫らな液体に犯されているにもかかわらず、
やさしく抱え込み野太い声で言い放った。
「あかつき隊指令、伽堂だ。意識はあるか。・・・救出する。」
「・・・」
優希は、声すら出すことが出来なかった。
・・あかつき・・。
見たのは初めてだった。
憲法上軍隊を所持できない優希の国にとって、
唯一、他国からの脅威に対抗する目的でつくられた実行部隊だ。
実態は明らかにされていないが、わずか十数名で、
一個師団に相当する能力を保有すると聞いたことがある。
優希たちの対象が犯罪組織なのに対し、
通常、あかつきは敵国の軍隊を相手とする。
・・なぜ、・・いま、ここに・・・。
理由は、後でわかるだろう。
うつろな意識の中で、優希はかすかにつぶやいた。
「レディYを確保。全員、退避しろ。始まるぞっ。」
バリバリバリッ
ビル内に爆音がとどろいた。
窓の外からヘリコプターが見えた。
大型の対戦車砲をむき出しにした、いかつい戦闘ヘリだ。
淫竜に狙いを定め、全弾を発射した。
ビルは爆煙と炎に包まれ、すべてが消失したように思えた。

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(第五部 正体)
優希は、公園の椅子でくつろいでいた。
小鳥がさえずり、子供たちの無邪気な声がにぎやかな公園だ。
昔からよくこの公園を利用した。
優希の好きな場所のひとつでもあった。
背伸びしながら、ボヤーッと、淫竜のことを思い出していた。
ボスから淫竜の件について、概略を聞かされた。
最初から優希たち工作部門と、
”あかつき”、C国の軍部との合同作戦だったらしい。
淫竜の居場所、正体を把握して作戦の調整をする
ところが、優希たちからの連絡が途絶えたため、一気に攻め込んだという。
ビルの外から対戦車砲をぶち込んだのは、C国の戦闘ヘリだそうで、
麗羅も同じビル内で無事保護されていた。
あかつき隊もケガ人は数名でたが、わりと軽傷が多く、
上部では作戦成功との認識だ。
しかし、淫竜の屍は発見されておらず、目的も不明のままだ。
あれは、なにだったのだろう。
優希の身体をはいずりまわったあの触手から感じ取れたのは、
性欲そのものだった。
あの時、自由を奪われていなくても、抵抗しなかったかもしれない。
むしろ、優希の奥深い感情に反応しているように思えた。
(・・おまえは淫乱だなぁ・・)
ボスに愛されているとき、幾度かいわれたことがある。
優希は、自分の淫乱さとM性を認識していた。
麗羅も恐らくそうであろう。
心の奥に潜む、淫とM、その具現化したものが淫竜、
いや、優希=淫竜、そう思えてしかたなかった。
経済大国のC国では金を欲し、この国では性を欲した淫竜。
人間のドロドロした欲望を食し、息吹いているのかも知れない。
もしそうであれば、死ぬことなど絶対にない。
むしろ成長しつづけ、さらなる力を持つことになる。
優希は考えるのをやめた。
せっかく、ボスから長期休暇をいただいたのだ。
どこかにはねを伸ばしにいこう、行き先を決めることにした。
ポーン、ポーン
一人で遊んでいた子供のボールが、優希の足元に転がってきた。
ボールを持つと、取りにきた子供に渡してあげた。
「ありがとう。」
子供は、優希の前から離れなかった。
・・??・・、なに?・・。
優希が問いかけようとすると、
ニコッと笑うその子の口元から、長い舌が伸びてきた。
ベチョッ、ベチョッ。
クチュッ、クチュッ。

--- ( 淫 竜 )  完 ---
---次作 淫竜・融合編に続く--- 




アニト (2月8日(木)23時47分51秒)
水原ゆきさん、こんばんは。
「淫竜」完結おめでとうございます。
ガンバリましたねー、とても読み応えがありましたよ。
スケールの大きな設定に、得たいの知れない「淫竜」の存在は
なんだかスティーブン・キングのそれに近いものを感じ
ゾクゾクしてしまいました。
「淫竜・融合編」も期待しています。
ゆきさんとならわたしも融合してみたーい。

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