「鬼の住む里にて」を先に読む


性処理愛奴 綾乃(7月20日(木)19時09分25秒)
◆アニト様◆
数値フェチっ娘さんによると、このお話で、1000話目だそうです。
記念すべき「空想デート」の1000話達成がこんなお話では・・と
しばらく書込みを躊躇していたんですけど・・・
どなたも書込まれない様なので・・図々しく書込んでしまいました。
1000話達成、おめでとうございます。
別棟も「i-mode館」も絶好調のご様子で、
3年目の「空想デート」も安泰ですね。
◆みずき様◆
新しいお話も、とっても素敵です。
読んでて何だか気持ちよくなっていく感じが・・
これが癒されてるっていう事なんでしょうか?
もちろんエッチシーンもわくわくドキドキしちゃいます。
素敵なお洋服に身をつつんだみずきさんが
色んな恥ずかしい事されるのがもうたまらないです。
◆唯奈様◆
「調教ファイル vol.0  唯奈」完結おめでとうございます。
最後まで、綾音さんの気持ちになって、とっても楽しむ事ができました。
唯奈さんの潜入探偵としてのご活躍の様子も
ぜひ、読んでみたいです。
Hさんとのその後も楽しみに待ってま〜す。
◆久仁子様◆
うわあ、もう、すっかり興奮してしまいました。
始めてのフェラチオ、始めてのキス、
ドキドキしながら一線を越えていってしまう・・
その気持ちがもうたまらないです。
◆数値フェチっ娘様◆
月3回の更新・・ご苦労様です。3000人もの方に色んな所で
読まれているかと思うと、ますますドキドキしちゃいます。
そして、1000話・・綾乃なんかですみません。
「海の日」

あ、いけない。こんな時間だ。遅刻しちゃう。
慌てて飛び起きて、外に出てしまってから気がついた。
なんだ、今日は祝日じゃないか・・・・何の日だっけ?
うーん、それにしても今日も暑い・・どうしようかな?
部屋に戻っても暑いだけだし・・・
「木村、丁度よかった。探したよ。さあ、海行こうぜ」
「あっ、中村くん・・」
大学の同級生達だった。
「う・海って、じゃあ部屋に戻って、用意してくるよ」
「あ、いいって、お前の分まで水着とか用意してあるから」
強引に車に乗せられてしまった。
ちょっと嫌な予感がしたけど、この暑さに海は何よりの・・・
あ、そうか今日海の日だっけ。
車は、千葉方面へ。
「海って、どこ行くの?」
「九十九里の方で、穴場を見つけたんだ。
あんまり人が来なくって、空いてるとこ」
「ふうん」
メンバーは、中山君と井上君と佐川君に僕の4人。
男だけで行くのもちょっと寂しいけど。
「結構、人多いじゃん」
「まあにぎやかな方がいいよ」
手近の海の家で、着替える事になった。
「あの・・水着は?」
「あ、荷物の底の方だから、持ってくから着替え始めててよ」
と脱衣所へと連れてこられた。
変だなあって思ったんだけど、仕方なく服を脱ぎ始めた。
すっかり脱ぎ終えた所に、ドア越しに水着が投げ込まれた。
「ん?・・・これ・・」
嘘、女の子の水着だ。ワンピースの・・
「ちょっと・・ふざけてないで渡してよ」
返事がありません。
もお・・仕方がないので、もう一度服を着ようと思ったら・・
「あっ・・・無い」
脱いで籠の中に入れておいた服が無い。
(えっ・・・どうしよう?・・)
隣との仕切りが下の方が空いてるので、
どうやらそこから取られてしまったみたい。
(もうついて来るんじゃなかった・・)
後悔したけど、もう遅い?
まさか裸で出ていくわけにも・・・
しばらく悩んで、ついにその水着に足を通した。
胸には、パットまで入ってる。でも・・やっぱり股間が・・・
オレンジ色の水着が、そこだけ盛り上がってしまってる。
どうしよう? こんな姿で出ていったら・・・
ドアがドンドンと叩かれる。
(やだ、次の人が来ちゃったんだ・・・)
意を決して、俯いたままでドアを開ける。
立ってた人がおやという表情でこちらを見てる。
(やだ・・・)
足早に、3人がにやにやと笑いながら座ってる所へと急いだ。
「おっ、可愛いじゃん」
「ひ・ひどいよ・・・服を返して」
「まあまあ、せっかくだから泳いで行こうぜ」
「捕まっちゃうよ」
「大丈夫だって、ばれないってば、亜美ちゃん」
服をロッカーに入れられてしっかりと鍵をかけられてしまった。
「さっ、行こ」
3人が席を立ったので、仕方なく3人の後ろに隠れる様にしてついていく。
「やだ・・・もう、みんな見てるよぉ・・」
小声で抗議するけど、
「亜美ちゃんが可愛いからさ」
「もぉ・・亜美って呼ぶのはやめてってば・・」
似てるっていう事でいつからか、
僕の事を3人は時々ふざけて亜美って呼んでいた。
持ってきたビーチパラソルを立てて、3人はのんびりとくつろいでる、
僕はと言えば、股間を隠す為にうつぶせになって、
「もお、返してよ。それか男物の水着買ってよ」
とお願いを繰返してみたけど、聞き入れてもらえない。
あまり顔を上げると、ばれてしまいそうで、その場から動く事もできない。
「じゃあ、ちょっと泳いでくるわ」
と3人が腰を上げた。
僕には、3人をうらめしそうな目で見る事しかできなかった。
(もお、まったくひどいよ・・・)
早く時間が過ぎて帰れるのをひたすら待ってると
「君、ひとりなの?」
男の人が声をかけてきた。
(まずい・・・)
黙って首を振ったけど、隣に座り込んでしまう。
「水着、似合ってるね」
もう一度首を振る。恥ずかしさできっと赤面してる・・・
「ねえ、オイル塗ってあげようか?」
さらに激しく首を振った。
(もお、あきらめてくれないかなあ・・・)と思った時、
「男の子には見えないね」
と耳元で囁かれた。
「えっ・・・・」
始めて男の顔を見上げるとさっき脱衣所ですれ違った人。
(やだ・・・ばれてる・・・)
困った顔で見上げてると、脚を触りながら、
「大丈夫だよ。誰にも言わないさ」
と小声でささやいた。手はさらに太ももの方へと上がっていく。
「ちょ・ちょっと・・やだ・・」
男の手がさりげなく閉じた脚のつけ根を割って、恥ずかしい所を・・・
「や・やめてください・・」
抗議もむなしく、男の手が砂に押し付けられてる股間へとのびていく。
(やだ・・そんなとこ触られたら・・・)
巧妙な手の動きにだんだんと水着の中で膨らんでしまってるのが分かる。
「ほら、気持ちいいんでしょ? 声を出したら気がつかれちゃうよ」
(やだ・・やめて・・・んん・・)
眉を寄せて、懸命に男の手に耐えようとするけど・・
「・・あ・・・や・・・ん・・」
男の手が離れて、腕にオイルを塗り始める。
ほっとすると共に、残念な気も
(えっ・・・残念?・・何てこと・・)
その気持ちを察したかの様に再び股間へと手がのびる。
(やだ・・回りの人に見られちゃう・・)
うつ伏せのまま身動きできない僕は、あたりの目を気にして見回した。
(よかった・・誰も気づいてないみたい・・・あ・・やだ・・やめて・・)
ビーチパラソルを深くさし直して、あたりの視界をさえぎった男の手は
ますます大胆に動き始めた。
水着の中で大きく膨らんだおチンチンに、直接触れてきた。
「や・・やだ・・・」
「ふふふ、君は今、女の子の水着姿で
大勢の人がいる中で、おチンチン大きくしちゃってるんだよ。
恥ずかしい娘だね」
そう言われて、真っ赤になると共に、何だか不思議な感覚が・・
(やだ・・先走りが・・・)
僕のおチンチンから恥ずかしい液が出て、男の指を濡らしていた。
尚も遠慮なく動く手に、
「あ・・やだ・・だめ・・そんなにされると・・で・出ちゃう・・」
懇願は、かえって男の気持を高めるだけだった。
「いいよ、さあいってごらん。
水着の中に恥ずかしい液をどばっと出しちゃいなよ」
「や・・・や・だ・・も・もう・・・あぁ・あああ・・・」
小さなあえぎ声と共に、僕は水着の中にミルクを出してしまってた。
「ふ、満足したかい? また会おうね」
とその男は去っていってしまった。
後に残された僕は、うつぶせのまま
水着の中のザーメンを一体どうしようって考えてた。
(このまま腹ばいのままで海に入る? 駄目駄目そんな事したら・・)
途方に暮れてる所に3人が戻ってきた。
「いやあ気持ちよかった。亜美ちゃんも泳いできたら?」
のんきにそんな事を言ってる。
僕は、中山君を手招きして、真っ赤になりながら今の状態を話した。
「ええ、男に触られて出しちゃった?」
あわてて口を手でふさいだけど、回りに人がこちらを見てる。
(ああ・・もう死んでしまいたい・・・)
「気持ちよかった?」
そんな事を聞かれて、ますます顔も上げれなくなってしまってた。
「よし、じゃあ俺達が回りを囲んであげるから、海の家に戻ろう」
涙ぐむ僕にようやく助け船を出してくれた。
3人に回りを囲まれて、僕は両手を前に回して股間を隠しながら、
おそるおそる戻っていった。
(やだ・・染みができてる・・)
何とか海の家について、
渡された着替えを持って男性用の更衣室へと向おうとすると
「女性用はこっちだよ」
と指差されてしまった。
逆らう事もできずに女性用の更衣室へ。
(困ったな・・男の服で出ていったら・・どうなっちゃうだろう・・)
シャワーを浴びながらも気が気じゃなかった。
「あっ・・・また・・・」
その心配は無用だった。
渡された着替えは女の子のものだった。
(あいつら・・・)
目の前が暗くなってきたけど、もうしょうがない。
下着まですっかり女の子のものを用意してくれた彼らに感謝しながら・・・
感謝?・・ぼく・・喜んでる?
さんざんな目に合いながら、いつしか女装する事が・・・
清楚なパンティに脚を通しながら、ぼくは呆然としてしまった。

おわり




アニト(7月21日(金)23時43分19秒)
性処理愛奴 綾乃へ
1000話目を飾るにふさわしいすてきな物語だよ。
躊躇していないで奴隷としてどんどん奉仕をしなさい。
亜美ちゃんはいい悪友を持っているようだ。
3人の中に好きな人はいるのだろうか?。




性処理愛奴 綾乃(7月22日(土)18時38分39秒)
◆アニト様◆
この所、お忙しそうですね。
でも、あんまりわたし達の事、ほおっておかれると反旗を翻してしまいますわ。
ほら、まみさんだって。
あ、まみさ〜ん、ね反旗を・・・あ・・
坂道を転がっていってしまいました。
というのは嘘です。いつもいつも暖かいレスをありがとうございます。
昨日のレスにお答えして、ついついおまけなんかを書いてしまいました。
ご笑納くださいませ。
◆まみ様◆
うわあ・・・パワー全開ですね。
挨拶文だけでも、もうすっかりまみさんワールドを堪能しちゃいます。
更に素敵なA様・・A様、今頃何していらっしゃるんでしょう?・・との
逢い引き。逢い引き・・この言葉だけで妄想が膨らんでしまって、
とまらなくなってしまいました。ひなびた連れ込み旅館・・いいです。
マダムミラの地獄からの復活・・もう、是非是非是非ぜひぜひぜひ。
◆ユウキ様◆
女になろうとあがいてるわたし達(あがいてるのはわたしだけ?)って、
女を離れようとされてるユウキさんから見ると、滑稽に映ってるんでしょうか?
と緊張しながら、お話を読ませていただいて、何だかじんときてしまいました。
さつきさんがうらやましいです。
懸命に女の子になろうとして、不安を抱えながら、
ユウキさんの前に立つ時の気持ち、痛いほどわかります。
小柄なユウキさんの肩に頭をもたせかかった時の幸せ・・
涙が出てしまいそうです。
4・5話とおっしゃらずに、沢山・沢山、お話を聞かせてください。
◆絵梨花様◆
きゃあー、絵梨花さんですぅ。嬉しいです。
ついに、ついに、ご主人様の元へ電話をかけられたんですね。
きっと行ってしまう事が分かっていながらの逡巡の時が、もお素敵。
>もういいよね。帰ってくる必要ないよね。
ああ、この一行だけで・・・堪能してしまいました。
それと有り難いお言葉をいただいて・・・・
図に乗って、おまけをつけてしまいました。
◆やすこ様◆
>「いや・・見ないで下さい・・」「お願い、もう許して。」
この二つのセリフ、何度も口に出して、味わってしまいました。
男の人が、堕ちていく過程がもうたまらないです。
これからも沢山の人を女装の道へと導いてくださいね。
◆みずき様◆
エッチシーン・・いつしか少なくなってきちゃいました。
反省しきりの今日この頃です。
という事で、今回はいつもより多めに皿を回して・・じゃなくって、
エッチシーンを書こうとしてみたんですが・・・
新キャラの「しのぶ」さん。とっても楽しみです。
手首に縄の痕がある色白の美少年。う〜ん・・たまらないです・・・
「海の日」おまけ

ノースリーブのワンピースに袖を通して、
ぼくは再びドキドキしながら、更衣室の扉を開けた。
(大丈夫かなあ・・・)
俯いたままで小走りに彼らの元へ戻っていく。
「ひ・ひどいよ・・もお・・」
「ごめん、ごめん。間違えちゃった。・・・でも可愛いよ亜美ちゃん」
中村君のその言葉に顔が真っ赤になってしまって、
文句の続きを口にする事ができなくなってしまった。
ぼくが文句を言うのをからかって楽しもうとしてた彼らも
ぼくの反応にちょっととまどってるみたい。
ちょっと沈黙が支配する。
「さて、佐川、俺達はもう一回泳いで来ようぜ。
中村はさ、また亜美ちゃんが変な目に合わない様に守っといてよ」
「お・おい、井上・・」
「あっ・・」
井上君と佐川君が行ってしまって、中村君と2人きりになってしまう。
(・・・何だか・・恥ずかしい・・)
中村君がじっと見つめてるのが分かって、
下を向いたままテーブルに「の」の字を書いてしまってる・・・
何してるんだろう?
「あ・・あの、ごめんね・・」
「えっ・・・ううん、いいの。何となくこういう事されるって予感もあったし」
「えっ、じゃあ・・どうして・・」
「な・・中村君が誘ってくれたから・・・」
(言っちゃった・・・)
そんな事言うつもりなんかなかったのに・・
口に出してしまった後で、目をぎゅっとつむって、自分にあきれていると・・
「あ・・・亜美ちゃん・・」
中村君に手を握られちゃった。
硬く閉じていた目を開ける。
目の前に中村君の顔が・・・・
再び、軽く目を閉じると、唇にさっと彼の唇が触れた。
海の味がする・・・・亜美のファーストキッス。
彼の肩にもたれて、砂浜を見つめてる。
まぶしい太陽、青い海、頬に感じる彼の温もり、女の子の服・・・
しあわせ・・
「えっ、何か言った?」
「ううん」
井上君と佐川君が遠くから手を振っていた。
「行こうか?」
「うん」
彼に手を引かれて、砂浜へと駆け出していく。
素足に、焼けた砂が気持ちいい。
2000年夏、亜美の青春が始まったみたい。

おわり
P.S.お家に帰ってシャワーを浴びようとしてびっくり。
背中にくっきりとワンピースの水着の日焼け痕が・・・・
どうしよう?
亜美でした。んじゃ。





性処理愛奴 綾乃(7月16日(日)17時19分47秒)
◆アニト様◆
はい、無茶は慎みます。でも・・・
いくつかの物語を完成・・・そうですね、遠い先になるかもしれませんが
その時まで覚えている事ができたら報告したいと思います。
で、一刻も早く完成しなければいけないのに・・・・
また、別のお話を書いてしまう綾乃をどうかお許しください。
急にこんなお話が書きたくなってしまったんです。
そぐわなく、かつ稚拙なお話を書いてしまう不幸を(違いました)
わがままをどうかお許しください。
◆久仁子様◆
うわー、連日の書込み、嬉しいです。
すっごく興奮しちゃいます。
でも・・・綾乃のお話の方は・・・ごめんなさい。
これじゃオナニーできないですよね。
「鬼の住む里にて」

この先は、何人たりとも行くをあたわず。鬼の住む里にて。
古くからこんな石碑が残る場所がある。
その昔、幾多の不思議な出来事が起こり、
それゆえに誰も通る事のなくなった道。
けもの道としてわずかに残るその道を
生い茂る草木を払いながら進んで行くと、小高い丘へと導かれた。
小堺祐樹、民俗学を学ぶ学生である。
卒論のテーマとして、鬼の民話を中心に調べている所だ。
教授に、この場所へ調査に行く事を相談した時に、
「気をつけなさい。
一昨年もやはり一人の学生がそこへ行くといったまま、戻ってきていない。
後日、『私を探さないで下さい。定住の地を見つけました』と
短い手紙が届いたきりだ。
鬼伝説の多くは眉唾ものが多いが、あそこには何かが存在する」
と気になる事を言われた。
確かにそよぐ風も生暖かくどんよりとした空気がただよっている。
ふと誰かの視線を感じて振り向くと、
浴衣の裾を翻して少女・・確かに少女が駆けていく所が見えた。
こんな所で? 
と不思議に思いながらも、そちらの方角に足を踏み出した。
速い・・少女の足とはとても思えぬ速さで道なき道を進んで行く。
汗だくになりながら追いかける内に
(もしや、これが鬼の仕業では?)
と嫌な予感がした。
その時にあきらめてしまっていればよかったのかもしれない。
だが祐樹は、さらに森の方へと少女を追いかけてしまった。
「うわああ・・・」
ふいに足元が崩れ落ちた。
そのまま、気を失ってしまう。
「う・うぅぅん・・・」
古い民家の漆黒の天井が目に入る。
(こ・ここは?)
傍らに少女がぽつねんと座っていた。
まだ中学生ぐらいの幼さの残る顔、
長い髪は一束に結わえられて無造作に肩から下がっている。
「あ、君は・・助けてくれたのかい? ありがとう」
少女は黙ってにっこりと微笑んだ。
(しゃべれないのかな?・・・)
《ここでは、言葉は必要ないの》
「えっ・・・」
頭の中で声が響いた。
少女は、そのまま立ち上がって部屋を出ようとする。
「ま・待って・・いったいここは?」
《鬼の住む里・・・あなたさえよければここに住んでもいいわ。
でも・・・・》
再び、頭の中の声がする。
(ここが、鬼の住む里なのか・・しかし、あの声はいったい・・・)
少しふらつきながらも立ち上がって、少女の後を追う。
既に夕日が傾いて、あたりを夕闇が支配し始めていた。
そこへもう一人の少女が現れた。
先程の少女と目をかわす。
唇は動いていないが、二人の間に何らかの会話が交わされている。
「き・君たち、ご両親は? お礼を言わないと・・」
二人の少女は黙って首を振るだけだった。
祐樹は、大人の姿を探すべく、その小さな里を歩き回った。
だが・・・巡り合うのは少女ばかり。
穏やかな笑みを浮かべて、祐樹に会釈して通り過ぎる。
(どういう事だ? そうか、鬼が・・鬼が彼女らの両親を・・・)
民話としての鬼はすべて何らかの事象の理由付けにしか過ぎず、
実在するものでは有り得ない事は、自明の事と思っていても、
この里の雰囲気が祐樹に鬼の存在を半ば信じ込ませていた。
《お夕飯の支度が出来ました。どうぞ、こちらへ》
と先程の少女に手をひかれて、里の中で最も大きな民家へと導かれた。
(いや、ここにはやはり何かの秘密がある。
そしてそれを守る為に、鬼の存在を殊更示しているのであろう)
そんな事を考えた時、
《そう、この里はある人達にとっての理想境なの。
心の中にその想いを持つ人だけが訪れる事ができる場所》
「待てよ、待ってくれ。じゃあ僕も?」
こくりと頷く少女を見ながら、ある考えが頭に浮かんだが、
それを懸命に打ち消した。
民家では、十数人の少女が大広間に楚々として座っていた。
だが、相変わらず言葉は交わされず、
年頃の少女が集まっているとは思えない静けさが支配していた。
ただ、どの少女も穏やかな笑みを浮かべ
幸せそうに隣の少女と目を交わし合っている。
僕が入って行くと一斉に少女達の瞳がこちらに向けられた。
ほんの数秒間、まるで品定めをするかの様に
じっと注がれた視線がついと外されて、
また元の様に隣り合う少女どうしの目での会話へと戻っていった。
(品定め? 僕がこの里にいる事ができるかどうかの試験だったのだろうか?)
魚と山菜だけの質素な食事だったが、まさしく甘露な味がする。
まるで心の中まで洗い流される様な美味。
(そうか・・水が美味しいからだろうか?)
古風な器に入った水(ただの水なのに・・)が一際美味しく感じた。
僕がその水を飲んだ事を確認する様に
少女の目が向けられているのに気がついた。
そこからは、疲れからかゆっくりと睡魔が襲ってきた。
少女だけとはいえ、招かれた夕げに眠ってしまうのは失礼だと思って
懸命に目をこらしていたが、
隣の少女にいいのよという眼差しを向けられて、
ぼくはいつの間にかその少女の膝に頭を載せてしまっていた。
ゆっくりとおちていく・・
そんな感覚にとらわれながら、
まるで胎児に戻っていくかの様に手足を丸めてしまっている。
ぼんやりとした意識の中で、
食事を終えた少女達が隣り合う少女と目を交わし、
手を握り合ってやがて唇を交わしていくのが見えた。
(ああ、あんな風になりたい・・・)
そんな事を思ってる自分に驚く事もできないでいた。
少女達の口づけは、やがて深くなって、互いの浴衣の裾へ、
小さな手をすべりこませていく。
汚れを知らない少女の顔が可愛らしくゆがんで、
その幼い体に快感を宿しているのがわかる。
横ざまになった少女の浴衣の裾が割れて、
そこへ相手の少女の顔が下りていく。
浴衣の裾から・・・・少女には似つかわしくないもの・・・
そう硬くなったペニスがのぞいていた。
(ああ・・・やっぱり・・・・)
そうではないかと思い始めていた事が明らかになり始めていた。
少女の小さな唇がそのペニスへと近づいていく時、
僕も同じ様に口を開け、一緒に少女のペニスを味わおうとしている。
それを見た僕を膝枕している少女が、ゆっくりと僕の顔を浮かせて、
浴衣の裾から同じ様に硬くなったペニスを出していた。
痺れた様に動かない体で、僕はゆっくりとそこへ顔を近づけていく。
少女のペニスに唇が触れた瞬間に、首から上だけが自由に動く様になった。
先程の食事にも似た甘露な味のするそのペニスに、
僕は夢中でしゃぶりついた。
(ああ・美味しい・・)
口の中で膨らんでいくそのペニスを命の糧の様に味わう。
(一生、こうしていたい・・)
そして、口の中のペニスが終わりの近い事を告げる。
《いいのね? もう分かってると思うけど、
これを飲んだらあなたは少女になるの。後戻りはできない》
僕は、少女のものを咥えたままで、何度も頷いていた。
口中に熟成したワインの様な甘酸っぱい味が満たされた。
(ああ・・これでわたしも・・鬼の住む里に住む事になるのね・・・
永遠の少女として・・・)

教授の元に一通の手紙が届いた。

おわり




アニト(7月17日(月)23時36分09秒)
もひとつ 綾乃へ
よしよし、完成のめどは立っているようだ。
綾乃が忘れても、みんなが忘れないから心配はいらない。
寄り道の多い綾乃であるが、それが綾乃の魅力でもある。
あわてる必要はないから、これまで通り丁寧な物語づくりに励みなさい。
鬼には醜怪で邪悪な者というイメージがあるが、
守護の神という一面もあるのかもしれないね。


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