「母の日」を読む

性処理愛奴 綾乃 (5月11日(木)20時58分28秒)
◆アニト様◆
この前の日曜日、水着を衝動買いしてしまいました。
着ていくところは、もちろん無いんですけど・・・・
綾乃なんかに買われてしまって、
夏の日差しを浴びる事のできないであろう可哀想な水着に、
この物語を捧げます。
またまたつたないお話、
しかも時節物ともいえない季節外れなお話ですが、
読んでいただけたら・・・
◆絵梨花様◆
きゃーっ、絵梨花だ〜。
う・嬉しいです。し・しかも一気に2話も。
ちょっぴり寂しかった「空想デート」に夏の太陽が顔をのぞかせた様です。
その上にもったいない様なお褒めの言葉・・・
あまり支えられてはいないんですけど・・・ありがとうございます。
「海と水着と彼と」

(うわっ、可愛い)
初夏と言ってもいい陽気に誘われて、ウィンドウショッピング。
思わず目に留まった可愛い水着。
(いいなあ、こんな水着で彼と海に行けたらなあ・・・)
木村奈月19才、
こんな名前だがれっきとした・・れっきとはしてないかも・・男である。
(だめ、だめ。何考えてるの。)
一旦は、通り過ぎた奈月であるが、また引き返してしまう。
<夏の日差しの下で水着姿の奈月。
恥ずかしそうな奈月の前で、微笑む彼。
手を引かれて、浜辺へと歩き出す・・・>
(だめだめ・・)
また通り過ぎる。
<パレオの下で奈月の男の子が主張してる。
目ざとく見つけた彼に指摘され真っ赤になってしまう奈月。
砂浜で寝そべって、彼の優しい指でオイルを塗ってもらってる奈月・・・>
3度目についにその店のドアを開けてしまった。
「いらっしゃいませ。」
店員に声をかけられて、思わずそのまま出て行きそうになる。
女性ものだけの店に若い男が一人で入ってくるのが珍しいのか、
じっとこちらを見つめてる。
(ええい。)
「あそこの水着を。」
「はい、こちらですね。贈り物ですか?」
「は・はい。」
水着を贈り物にする人ってあんまりいないだろうなと思いながら、
そう答えると、彼女がくすりと笑った様な気がする。
(嘘ね、あなたが着るんでしょ。)
彼女がそう言ってる様な気がして、恥ずかしさに真っ赤になってしまう。
贈り物用にラッピングしてる間に、他のお客さんが来る。
恥ずかしさに消え入りそうになりながら、
やっとの思いで品物を受け取って表に出た途端、
後悔の念がどっと押し寄せた。
(ばかね、奈月。着ていく事もできないのに。どうするつもり?)
アパートに戻って、もどかしそうに包みを開ける。
(やっぱり可愛い。)
レインボーカラーの短めのタンクトップと揃いのボトムに、ミニのパレオ。
汗をかいてしまったので、軽くシャワーを浴びて、
裸のままで、ボトム、タンクトップ、パレオと身につけていく。
ああ、素敵・・・やっぱりこれを着て海に行きたい。
そうだ!今の季節なら人のいない海岸があるかも。
・・・・来てしまった。
○○県のとある海岸、
波の穏やかなこの浜辺には、この時期は誰もいない様。
去年の夏の名残りのペットボトルが波打ち際に。
あたりを見回して、人影がないのを確認して、岩かげで着替える。
心臓が早鐘の様に鳴って、麻薬の様に気持ちを溶かしていく。
微笑んで手をひいてくれる彼はいないけど、そっと砂浜に足を出す。
初夏の様な太陽を浴びて、恥ずかしげに肩を抱いて歩き出す。
足元の砂が気持ちいい・・・
波打ち際、水はまだ冷たい。両手を広げて風にあたり、目を閉じた。
(ああ、来てよかった・・・)
ハミングしながら、砂浜を駆けていく。
「きゃっ・・・・」
岩陰から突然、人の姿が。
慌てて海に飛び込んだ。冷た〜い。
「ごめん、ごめん。脅かすつもりは無かったんだけど。」
よく陽に焼けた男の人が爽やかな笑顔を見せて立ってる。
(やだ・・どうしよう・・・)
だんだんと体が冷えてくる。
でも・・こんな姿で出れない。
「風邪ひいちゃうよ、可愛い彼女。」
(彼女?・・・やっぱり見られちゃったんだ・・)
俯いて肩を抱きながら、海から上がる。
震える奈月に、彼がタオルを投げかけてくれる。
「あ・・ありがとう。」
恥ずかしさに顔を上げられないまま、タオルを体に巻き付ける。
「ほら、ここに座りなよ。」
(こんなとこ、見られちゃうなんて・・・)
死にたくなるほどの恥ずかしさの中で、
彼の言葉を命令の様に受け止めて、少し離れて座る。
真っ赤になって俯いてる奈月に、彼が近づいてくる。
タオルで全身を隠そうとすると、
彼がそのタオルをそっと取り上げて濡れた髪を拭ってくれた。
彼の目の前で水着姿を晒してしまってる事に、
たまらない恥ずかしさを覚えながらも身動きする事ができない。
「よく似合ってるよ。」
「えっ?」
「その水着。」
「からかわないで下さい。」
消え入りそうな声で答える。
「本気だよ。名前は?」
「・・・奈月・・・」
「うん。奈月、もっとよく見せて。」
彼の大きな手に導かれて、砂浜に仰向けになってしまう。
彼の目が奈月の全身をとらえてる。
恥ずかしさに目を閉じてしまう。
突然、瞼に感じる日差しが遮られたと思ったら、
彼の指が奈月の唇に触れる。
そして・・・・

おわり




アニト (5月11日(木)23時29分56秒)
性処理愛奴 綾乃へ
ここ数日はたしかに海で泳ぎたくなるような陽気だね。
綾乃が『空想デート』に書き込みをしだしたのは昨年の秋だから
水着が登場する物語は初めてだろうか。
素敵な物語になっているよ。
綾乃の手に渡った水着はきっと幸せを感じていることだろう。
綾乃ほどその水着を愛おしむ者はいないだろうからね。
大切にしなさい




性処理愛奴 綾乃 (5月14日(日)15時05分18秒)
◆アニト様◆
昨日は、結局3回もいけない事してしまって・・・
いつの間にか眠ってしまっていました。
お決まりの時節物です。
うーん「父の日」はどうしよう?って今から心配してしまいました。
つたないお話、お読みいただければ、嬉しいです。
◆みずき様◆
あ、いえ、その・・
ほんとにそういうお店があればいいなって思ったんですけど・・・
キティちゃんのバイブ、ほんとにありました。
正確にはローターですけど、頭の所がキティちゃんの頭になってるの。
買ってみようかな?
「母の日」

そういえば、去年の母の日の事だった。
父さんが突然、こう言い出したのだ。
「なあ、明宏。父さんな、これからは
自分のしたい事をして一生を過ごしたいんだ。いいかな?」
「えっ?そりゃあ、いいけど。」
僕が小さい頃に、母をなくして男手ひとつで僕を育ててくれて、
その僕が高校に上って、これからは趣味のひとつやふたつ持ちたい。
そんな事だろうと思って答えてしまったが、まさかそれが・・・
女になる事だったなんて。
翌日、会社をやめてしまった父さんは、
高校から戻った僕を女装して待っていた。
「と・父さん?・・・・」
「もう、お父さんじゃないの。
これからは女として生きるから、あなたのお母さんね。
うーん、お姉さんでもいいわよ。」
話を聞いてみると、30才ぐらいから女装を始めて、
もう8年ぐらいになるという。
確かに女装した父は、10才ぐらい若く見え、
お姉さんと言われても通るかもしれなかった。
だが、僕の気持ちはおさまらなかった。
考えてもみて欲しい。
学校から帰ったら、父さんが女になってたなんて。
「じょ、冗談じゃないよ。」
「いきなりでびっくりさせちゃったかしら。いいわ。 
これから、ゆっくり慣れていくわよ。」
とんでもないと内心思っていたし、そう口にも出した。
だが、翌朝になってもやはり父さんは女のままだった。
「明宏、明宏。朝よ。起きなさい。」
ハスキーな声に揺り起こされ、目をあけると見知らぬ女の人が。
一瞬、何が起こったのか分からなかったが、
ようやく昨日の事を思い出した。
まじかよ。
父さんが作ってくれた朝食を
女になった父さんに嬉しそうに見つめられながら食べる。
見知らぬ女の人と食べてるみたいで、妙に落ち着かない僕は、
もくもくと無言で食べ終わると、何も言わずに家を出た。
(あーあ、まいったなあ。会社までやめちゃって家計はどうなるんだろう?)
家計の事は、その日帰ったら分かった。
父さんのメモが置いてあったのだ。
「ママは、お勤めに行ってきます。遅くなるから、食事は先に食べててね。 
冷蔵庫におかずを作ってあるから、チンしてね。夕香」
おいおい、ママじゃねえだろ。
何だよ夕香ってのは。まいったね。
こうして父さんは夜の女になってしまった。
何日かして、酔っ払って帰ってきた父さんが、
眠ってる僕のベッドに現れて、
「明宏、ママ酔っ払っちゃった。」と言いながら、
僕のベッドに潜り込もうとしてくる。
何て言うか女の色気をムンムンとさせてる。
ちょ・ちょっと待てよ。
たまらず父さんを自分の部屋へと連れていった時、
1ケ月前から打ち始めてるといってたホルモンの効果なのか、
その肌が柔らかいのにドギマギしてしまう。
それからも、どんどんと父さんは、女の体になっていく。
お風呂上がりに、
「見て見て、ママのおっぱい随分膨らんだでしょ。」
とバスタオルをめくって見せるのはやめて欲しい。
多感な16才の少年の心が分かっていないんだから。
日増しに女らしさを増していく父さんに
僕の気持ちは乱れっぱなしだった。
女になっていくと共に若さをも増してきた父さんの顔が
誰かに似てると思う様になったのは、半年ぐらいたってからだった。
そうだ、僕の顔に似てきてるんだ。
親子だから当たり前なんだけど、
母親似だったらしい僕はあまり父さんとは似ていないって言われてて・・
待てよ、そうすると僕も女顔だって事なのかな?
その事に妙にドキドキしてしまうのが不思議だった。
でも、相変わらず父さんの事は父さんと呼んで、
女になったという事を否定し続けてきた。
1ケ月前、朝起きると昨晩酔っ払って帰ってきた父さんの洋服が、
リビングに脱ぎ散らかしてあった。
しょうがねえな、まったく。
ブラやパンティ、ストッキングまで
そこら中に脱ぎ捨ててあるものをまとめようとした時に、
何て言うか・・・魔が差してしまった。
その柔らかな手触りに、着けてみたくなってしまったんだ。
あれほど、毛嫌いしていた女装を自分でしてしまうなんて、
どういう事なのか分からない。
遺伝するのかなあ?
父さんを起こさない様にこっそりとお風呂に持っていき、
一枚一枚、身につけていく。
そうか・・・これだったんだ・・・
父さんが女装に走った気持ちが分かった様な気がした。
鏡に映った僕は、・・・・父さんの妹みたいだった。
そして、股間の激しい変化に気づいてがく然としながら、
これではいけない・・とそれを慌てて脱ぎ捨てた。
でも、もう遅かったみたい。
その日から、その事が頭を離れなくなってしまった。
父さんの目を盗んで、女装姿でオナニーしてしまうまで、
1週間とかからなかった。
それから、3週間が過ぎた。
今日、母の日に、僕は・・ううん、明子はママに打ち明けるの。
「ママ、明子よ。ママの娘になるの。いいでしょ?」って。
そして、ママの手でうんと可愛らしい娘にしてもらうの。
昨日買ったカーネーションとプレゼントのルージュを手に、
明子はママを起こしに行った。
「ママ、ママ。起きて。」

おわり




アニト (5月15日(月)00時03分47秒)
性処理愛奴 綾乃へ
うまいねー、綾乃。
綾乃のこういう発想はどこから生まれてくるのだろう。
いや、発想自体は多くの人が持っているものかもしれないから、
それを物語として書きあげる文章力と言った方がいいかもしれない。
8ヶ月ほどでよくここまで成長したね。
ただ、ひとつだけ難を言えば、
主人公の誰も彼もが女装娘になってしまうことだろう。あはは。
たとえばこの物語で、明宏が最後まで女装をすることなく、
父親の気持ちを理解するまでの過程に重点おいて締めくくると
綾乃自身にも新たな視点が開けると思うのだが。

みなさんへ
みずきさんも綾乃も初めての書き込みから1年とたたずして
佳菜っちは自身が書くように長い文章など書いたことがないにもかかわらず、
(登場から1年3ヶ月とはいうものの途中何度かのブランクがあります)
自分の中にある空想物語をこれほどまでに上手に表現できるようになりました。
そしてもう1人、『別棟』→『公式データ』を管理してもらっている数値フェチっ娘さん。
そのデータ収集分析力を見てもわかるとおり、理数系の方です。
が、毎日欠かさず今日の一言(一言にしては長い)を書いています。
はじめから上手に書ける人などいるはずがありません。
「文章を書くのが苦手」とおっしゃる人は、
ようするに文章を書くことに慣れていないだけなのです。
また「物語を作ることができない」とあきらめてしまう方もいますが、
誰かとのデートを空想するとき、
それは必ずストーリーとして思い浮かべているはずです。
わたしはこんな洋服を着ていて、デートの場所は〇〇で、
相手の人はこういう人で、そして・・・。
はじめは格好良く書こうとか、ウケを狙う必要はありません。
あなたが日頃思い描いている空想をわたしに話しているつもりで
すこしずつでかまいませんから文字にしてみましょう。
『空想デート』は読むだけでなく、
書き込みしてこそおもしろさが生まれる場所なのです。


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