私は21歳以上です。



 What we want... is you・・

                        作:adious


 灰色のタイルに覆われた薄暗い、冷たい雰囲気の部屋の中でマフィアの一味とその親玉、モール対、
警察署の派遣員パトリックによる大乱闘が始まってからまだ数分しかたっていなかった。
パトリックは政府に命令された調査を遂行すべく、他の調査員らを率いて操作続けていたが、ついに
モールの居場所を突き止めたところで、一味に襲われ、調査員が数名連れ去られた。

 彼らを助けるため、パトリック隊長はみずから敵の陣地に乗り込んできたのだった。ここはビルの
地下にある一味の根城、ハイテク装置がしっかり完備され、外からはとてもマフィアの溜まり場とは
思えないような外観になっている。人質の開放を条件に自ら単身で乗り込んできたパトリックは、
しかし自分も仲間ともども逃げおおせる勝算があった。

 政府の士官学校でさまざまな訓練を受けてきたが、パトリックは常に優秀な成績を収め、40の坂
を越えたいまでもその鍛えられた肉体は衰えてはいない。多勢に無勢ではあるが敵の部下の兵士
達は雑魚だ。物の数には入らない。問題はあのモールだ…あいつの動きさえ封じれば…

 モールは乱闘には参加せず、せっかく拘束したパトリックが自由を取り戻し目の前で乱闘している
のを不服そうに腕組みをしてみていた。

 全身黒の服に身を包み、胸と腕のところは防弾のようなボードをはめていた。肩からひざしたまでの
長いマントが彼のシルエットを隠し、後ろの窓から入る光の逆光で彼の表情はパトリックからは見えな
かった。次から次へと繰り出されるパンチや蹴りを数発はまともに暗いながらも、軽やかな身のこなし
ですでに兵士達の半分をすでにノックアウトしていた。

そして、倒れた兵士の手から銃が床に転がったその隙を逃さず、相手の部下のパンチをくるっとかわす
とパトリックは銃を引っつかみ、モールに向かって構えた。

「動くな!」

 一瞬の早業だった。周りの部下達はパトリックを取り囲み、銃を向けているが、彼らが発砲すれば
同時にパトリックもモールを射止められるだろう。一味のトップであるモールを失うわけには行かない。
パトリックはまだ全身に緊張が走り、顔、体、共に汗まみれのまま、しかし威厳のある声を室内に響か
せた。

「おまえ達、銃を下ろすんだ!そうしないとおまえ達の大将の命はないぞ。」

 誰が見てもパトリックの勝利だった。周りの部下達は次々と銃を床に投げ捨て、後ずさりした。モール
は憎悪の念でパトリックを凝視している。パトリックは一瞬表情を緩め、モールに向かって皮肉な笑顔
を向けた。

「さあ、帰りの道を開けてもらおうか。そのドアを開けるんだ。」
「あら、まだ帰っちゃだめよ、パトリック。」

 いきなり開いたドアから聞こえてきた女性の声にパトリックは銃をモールに構えたままハッとドアのほう
に目をやった。女性はやはりこの国の戦士服なのだろう、灰色の全身にぴたっとフィットした7分袖7分丈
のシャツとスパッツに身を包み、両手を前で組み、小ばかにしたような笑顔を見せながら背中まである金髪
をなびかせながらコツコツと足音を立てて室内へ入ってきた。鍛えられた全身の神経を研ぎ澄ませたまま、
パトリックはしかし落ち着いた声でその女性に言った。

「私の銃がどこを向いているか見えてるんだろう。武器を床へ置くんだ。そしてそこをどいてもらおう。」
 しかし女はますます楽しそうな笑顔を見せたまま、立ち止まってパトリックをじっと見据えている。 

「すてき。隣のモニターでこの部屋の様子をみてたのよ、ずっと。その前のあなたがつかまってくるところ
からずっと見てたわ。自分を犠牲にしてまで部下達を助けようという意思、男らしい威厳、そして身のこなし…
完璧よ。」

 女は静かな口調でそう言ったが、全員が緊張して静まり返っている室内のこと、彼女の言ったことは
もちろんパトリックも聞き取れた。しかし彼は気にもしなかった。銃をしっかりとモールに向けたまま、

「何を言ってる?さあ、そこをどくんだ。」
 と更にたたみかけた。
「ふふふ。パット。残念だが君をこのまま帰すわけには行かないんだ。」

 その声に注意をモールに戻すと、いつのまにか余裕の笑みを浮かべてやはり腕組みをしたまま
パトリックのことをじっと見ている。

パトリックが黙っているとモールはゆっくりと彼に歩み寄りながら続けた。
「なあパット。俺が君を捕まえただけでさらに手を打たずにいたと思うのか?」
パトリックは一瞬焦りと不安の色を見せたが、すぐにぐっと銃を握りなおした。

「動くな!動くと撃つぞ」
「いやあ、君は実に勇敢な男だねえ、パット。自分の命すらも惜しくはないのだろう。しかし君の
仲間達の命はどうかな?ちょいと細工をしてきたんだよ、君達の住処にね。仮に俺を撃ったところ
で部下の一人がこの赤いボタンをを押せば君の仲間は一瞬で木っ端微塵というわけだ。フフフ。
さあ、道は二つに一つ。仲間を見捨て、ここから逃げ出すか、それともその銃を俺に渡し、お友達を
助けるか。」

パトリックは銃を構えつづけていたが明らかにあせりの表情を見せた。
「脅しても無駄だ!それ以上私に近づくな。本気で撃つぞ。」
「嘘じゃあない。まあ君が信じないのなら試しにこのボタンを押してみてもいいがね。そこの横の
スクリーンを見てみろ。あれは君らの建物の一室だ。言わなくとも判るだろうな、君は隊長だからな。
あの横についている小さな箱みたいなものが何だか判るか?」

パトリックは注意深く視線をスクリーンに移した。確かにあれは作戦室の一角だ。そしてあのランプ
の点滅してる箱は…一瞬でパトリックの全身は凍りつき、絶望の表情が浮かんだ。

「さすが、隊長。一目見てあの爆弾の威力が判ったらしいな。」
そういいながらモールはすでにパトリックの目の前まで来て、勝利の笑みを浮かべながらゆっくり
と左手を差し出した。

「銃を渡してもらおうか、パトリック君」
「くっ…」

悔しさと怒りとで息を多少荒げ、すごい形相でモールをにらみつけたが、もう逃げ道はなかった。自分
が逃げきれたところで仲間の命はない。モールに銃を奪われ、パトリックが丸腰になったやいなや、
勢いを取り戻したモールの部下がいっせいに彼に掛けより手足をつかんで動きを封じると、一人の
部下が歩み寄り、無抵抗な彼の腕にすばやく何かを注入した。

「っぁ…」
一瞬息を漏らすと、部下達に両腕をつかまれたまま彼はぐにゃぐにゃと崩れ、そのまま意識を失った。

遠くで人の話す声が聞こえた。声はだんだんと大きくなり、自分のすぐ耳元でささやきだした。
パトリックは薄らいだ意識の中、ほほをなでる冷たい細い指の感触で目を覚まし、ゆっくりと目を開けた。
一瞬景色がかすんで見えたがすぐに焦点が合うと、モールともう一人の女の顔が左右両側から自分を
のぞきこんでいるが見えた。

一挙にそれまでの記憶がよみがえり慌てて体を動かそうとすると、自分の両手両足を拘束している
鎖がガチャッと鈍い音を立てた。…体の自由が利かない…更にガチャガチャと体をよじってみると、
両腕を一つの鎖で頭上で留められ、両足は開いた格好で左右それぞれの柱にやはり鎖で留められ
ていた。そして何かの上に寝かせられていたのだ。金髪の女は笑顔を見せて口を開いた。

「気が付いたようね。じゃ、改めて自己紹介させていただくと、私はマリーよ。ご想像の通り、この
軍部の上級士官ってわけ。よろしく。」
「くっ。私をどうする気だ!船の機密情報なら薬を使ってもう聞き出したんだろう。私はこれ以上
何も喋りはしないっ。」

外れないとは判っていながらも抵抗する彼の両腕を止める鎖がさらにガチャ、ガチャ、と音を立てた。
「あらあ。機密情報はもういいのよ。」
「何?…では何が望みだ!」
「望みはあなたよ。」
「何だと?」

怒りで彼女をにらみつけるパトリックの顔を自分のほうに向かせると、モールはニヤリと不敵な
笑いを見せ、パトリックの頭上に置いてある椅子にどっかりと腰を下ろした。

「教えてやろう、パット君。いうまでもなく君はわれわれの捕虜だ。本来なら拷問、情報提供、
まあ悪くすれば処刑と行くんだが、実はそのマリーがすっかり君にほれ込んでしまってねえ。
マリーだけではない、わが軍に携わる女性の大半が君に惹かれてメロメロになっている。
使い物にならないんだよ、連中が。
で、君の役目は彼女達を満足させることだ。私はここから高みの見物とさせてもらうよ。
君の苦しむ顔がみてみたいんでねえ。それにしても40は過ぎてるんだろう?運のいい奴だな。」

モールの説明が終わらないうちに、マリーはしなやかな細い指でパトリックのシャツのボタンを
一つずつはずし始めた。

「なっ…」
ボタンをはずし終え、胸毛があらわになった筋肉質の分厚い彼の胸板をマリーの白い細い手
のひらが這い始めた。
「素敵…本当に素敵なのね、あなたって。セクシーだわ…」
「なっ…く…ふざけるなっ。やめろっ!」

彼が体をそらして彼女の手を逃れようとしていると、部屋の反対側のドアが開き、どやどやと
女性士官達が入ってきた。
「中佐!お一人で先になんてずるいですよ」
「あら、まあ素敵な胸…」
「本当!男らしいわ」

口々にかってなことを言いながらパトリックとマリーの周りを取り囲むと、手にしたナイフ等で
シャツの袖を破り、彼の着ていた白いシャツを完全に取っ払った。彼の胸をなでまわす物、
乳首にキスをするもの、彼の首筋や、ひいては唇にディープキスをしようとする者、みなで
やりたい放題やりだした。

パトリックは必死に首を振り、腕の鎖をガチャガチャいわせ、抵抗したがそれも空しく、2人の女
にディープキスを堪能され、また胸や体中をなめまわされた。しかし彼は感じなかった。嫌悪感、
悔しさ、そして何より強固な精神力で、感じるどころではなかった。ふっと自分の頭上のほうを
見るとモールがにやにやしながらこちらを見ている。

「くそっ。そうやってみて楽しんでるのかっ」
「ああ。楽しいね。いたぶられる君を見てるのは中々面白いもんだよ。天下のパトリック隊長が
女に責められるなんてめったにあるものじゃないからな。はははは」

モールは意地悪な笑みを浮かべたまま満足そうに高笑いした。するとエリーがパトリックを
囲む他の女達を制した。マリーがみなの見ている中パトリックとの濃厚なキスを済ませると、
彼の胸を更になでながらズボンの方に目をやった。

「なに?あんた、感じてないの?まだシンボルがたってないみたいだけど…」
「ふざけるなっ!いい加減にしろっ。くっ…やめろっ離せ!」
「まあそのすばらしい精神力もあなたの魅力よ。」
そういいながら彼の股間をズボンの上からギュッギュッともみ始めた。
「うっ!」

彼は全身をこわばらせ、かっと目を見開き、まるで信じられないとでも言うかのような表情で
モールをにらみつけた。マリーはゆっくりと顔を上げるとモールに向かっていった。

「モール大佐。ここからは女性達だけの楽しみですわ。そろそろ席をはずしていただけません?」
「ははは。いよいよか。いやあ見ていたい気もするが、いや、冗談だ。じゃあパトリック君、
せいぜい楽しんでくれ。」

 そういうと高笑いをしながら部屋を出て行った。パトリックは自分の物が立たないように
歯を食いしばり、目をぎゅっとつぶって全身に汗をぐっしょりかいていた。
 マリーは一瞬あきれたような表情を見せ、部下の一人を呼ぶと無抵抗な彼の腕に再び
何かを注入した。

「興奮剤よ。」
マリーはパトリックの耳元でそっとつぶやき、胸をつつつ…と指でなぞった。そしてゆっくりと
ズボンのベルトに手を掛け、ズボンのファスナーをはずし、他の女性達に手伝わせながら、
抵抗する彼を押さえつけて、真っ黒なズボンと下着をずるずるとひざ上あたりまで引き下ろした。
待望の瞬間だった。

パトリックに惚れる女性達の前に彼のシンボルがついに現れた。みんな、うっとりと目の前の
男性を見つめた。彼のシンボルは相変わらず勃起していない。つまりまさに理想の男性が
目の前に無抵抗に横たわっているのだ。

「あぁっ!」
悔しそうな声を出す彼をよそにみな数秒、息を呑んでその光景に見とれていたが、すぐに心の
おくの欲が目を覚ました。
「じゃ…」
といってマリーがゆっくりと彼のシンボルを手でこすりだし、そして口にくわえ頬張った。

「ぐっ…っあ…くっくそ…やめろ…離せ!」
興奮剤が効いたのかマリーのテクニックか。ついにパトリックの物がぐっと頭をもたげた。
それでも彼女は口から出そうとせず、ゆっくりと頬張り、なめまわし始めた。たまらずパトリック
が喘ぎ声を漏らす。

「はっ…っあ゙…あ、あ゙あ゙!」
「ずるーい!」
「もう我慢できなーい!」

拘束されて身の自由が利かないパトリックの体を若い女達の細い指が這い回る。
唇を奪うもの、胸を摺り寄せるもの、マリーの横から我慢できずに手を出して一緒にこすり始める者…
残りのものは彼のズボンを完全に脱がせていた。マリーはというと今まで口にくわえていたパトリック
の物を他の女に引渡し、自分はスパッツ、下着を脱ぎ下半身を見せた。他の女達に責められ悶えて
いるパトリックは苦しさと恥と悔しさで両目を硬く閉じ、喘ぎ続けている。

突然、ふっと唇が開放されたかと思うと、目の前にマリーの局所が迫っていた。
「んぐっ!ぐっ…っぷ…」
「ぼやぼやしてないで!早く、なめるのよ!」

ディープキスから開放されたばかりの間が悪く、なめるつもりもないのに軽くあいたパトリックの口は
無抵抗に彼女の濡れた局所を舐めまわす羽目になった。

「ああ、いいなあ!」
「パトリックゥ、私達も次ね!」
……………


 彼が開放されたのは翌日の昼間、この特殊な拷問が開始されてから1日半が経過していた。
何回かは彼女らの体内で射精させられ、また体中をいじくり回され、やっと開放された彼は、肩で呼吸を
しながら、息も絶え絶えになり、ぐったりとその場で横たわっていた。コツコツという足音で目を開くと、
昨日と同じ格好でモールが部屋に入ってきた。

「フフフ、どうだ、気分は。え?おかげで彼女らもまた大活躍してくれているよ。すっかり元気になってねえ。
にしても君も大したもんだな。その年になって。まあこれからコンスタントに彼女らの相手をしてもらうこと
になるとは思うが、まあ暇な時は俺の相手をしてもらおうか。彼女らとの体験と様子をまず報告してもら
いたいね…」

ぐったりと横たえたパトリックは横目で苦々しそうにモールを見つめたが、疲れすぎてそのまま眠りに
落ちていった…

(とりあえず、完)

他の方とはちょっと路線が違うので受けはよくないかも…私の妄想なんです^^;
ネタは私の大好きなアメリカのドラマからもってきました。
いえ、そのドラマは普通のSFドラマです。ただその船長役の俳優さんがとってもセクシーなんです!
ただ真面目なドラマでセクシーなシーンは皆無…
その反動でだんだんあのセクシーな船長さん、犯されてほしい…って妄想はじめちゃって…
なのでこの話はあくまで主人公の男性は格好良くかかれています。
すぐ感じていかされちゃうあどけない青年の話とかではないのですが、
勢いついて小説なんか書いたこともないのに文字にしてしまったので、
一応投稿させていただきます^^;   (adious


わーい。久しぶりの女性からの投稿です。強くてセクシーな男を・・・、というあたりが、
女性の作家らしい感性の豊かさを感じます。男性でも十分に楽しめる素晴らしい作品です。
もしよかったら、ぜひぜひ、続編も書いてくださいね。(midway)


        投稿の目次

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