私は21歳以上です。



      カリスマ

                        作:テンちゃん
                                 
その3 第2試合  『まな板の鯉』


 対角線上の青コーナーに客席の大ブーイングを受け姿を
現した『敵』は、およそ『マトモ』ではなかった。
 リング上部に立体ポログラフィが映しだされる。

 『ツヨシ』身長170センチ、体重59キロ。身体的特徴、
、、、、DNA操作により『三回射精すると死亡』、、、
、、尚、操作時の副作用により『前立線、肛丸部及び生殖
器に異常肥大』がみられる、、、、、、
 『マナブ』身長112センチ、体重28キロ。身体的特徴、
、、、、長寿のDNA改造を行った結果、成人になっても
発育不良、、、、、尚、副作用により鼻骨、あご骨に異常
発達がみられる他、歯が乳歯のまま、及び視力低下などが
あげられる、、、、、

 女性のコンピューター音声が淡々とアナウンスするに伴
い、立体ポログラフィには彼等の全裸画像がゆっくりと回
転し、各異常部位にはそこから伸びる矢印とヨリ詳細な情
報が映しだされた。

 青コーナーに震える足取りで立っている『ツヨシ』と呼
ばれる少年は、まるで絵に書いた『タヌキ』の様にトラン
クスパンツから溢れ出んばかりのイチモツ(おそらく常人
の6〜7倍はあるだろう)を垂らし、また、ソレに付属する
肛丸も大きい為、一部が覗いてる有様だ。
 顔は正常、いや、むしろカワイらしく、大人になりきっ
ていない幼さはソノ恥ずかしさも手伝い赤く紅潮している

 
 『マナブ』は彼とは対称的に背は異常に低く、目が悪い
のか、かなり厚めのメガネをかけている。それ以上に目立
つのは彼の顔で、鼻は『ピノキオ』みたいに長く、同様に
アゴの骨が異常に突出しているのが分かる、、、
 だが彼は戦闘意欲があるのか、赤コーナーの彼女達をキ
ラリと光るメガネの奥で睨みつけていた、、、、

 「、、、うわぁ、、な〜に!?チョ〜きしょい!!、、
、メガネこっちみんなよなっ!!、、、ネエさんっ!!、
、、こんなやつらパパァと片付けちゃおぅ〜!!」

 「、、、、ユウナ。あっちの『ツヨシ』とゆーのはアタ
シに頂戴、、、、あとはユウナの好きにしてイイわ、、、
、、、」

 「、、、、エッ〜!、、、ネエさんズルイよぉ、、、、
、、アタシだってアッチの方がイイのになぁ!」

 ユウナがそう言うと長女のナミは、切れ長の美しい目を
ゆっくりと妹の方に向けたが、ユウナはその視線に静かで
冷淡な奥行きがあるのを見逃さなかった。

 「、、、、、わかったよぉ、、、じゃ、ユウナはあっち
のメガネ君ね!、、、、ま、アレはアレで楽しめそぉだし
ぃ、、、」

 と、そこへリング下からリナが文句を言う。

 「、、、ちょっと、どーでもイイけどなんでアンタ続け
て出るワケッ!、、、ねぇ!、、、ネエさんもなんか言っ
てやってよ!!」

 「、、、、リナ、、あなたには次のシングル戦やっても
らうわ、、、悪いと思うんだけどそれまで体力温存してい
てほしいの、、、、」

 そう言われるとリナは返す言葉もないのか、口をヘの字
に曲げている。

 、、、彼女達が『カリスマ』と呼ばれる様になったのに
はもう一つ根拠があった。
 実は彼女達も『作られた』、、、、(と言っても、この
世界の大半の人は人工授精で生まれているのだが)、、、
、『人間』なのである。父は(精子)大昔プロレス界に名を
覇せた人物だったし、母はフゥランスと言う国のトップモ
デルであった。その為、日焼けしているユウナを除き色白
でナミなどは母にそっくりだった。 
 ただ、母はサディスティックな性癖の持ち主で、その血
は間違いなく彼女達に遺伝していた、、、、

 「、、、カァ〜〜ン!!!」

 鋭いコング音と同時にマナブとナミが飛び出す。

 「、、、、、あなたに用はないワ、、、、向こうの彼と
タッチしてらっしゃい、、、、、、」

 腕と脚を組み、相手を175センチの圧倒的なプロポーシ
ョンで見下す様に言うナミ。水色のビキニが、透きとおり
白く輝く肌を一層際立たせた。
 その表情に怒ってる気配はなく、何か冷酷で残虐さを一
瞬感じたマナブだったが、その背丈とは裏腹に闘志を剥き
出しにしてナミに突っ込む。

 「、、、、、そう、、、タッチしないのね、、、、、、
、、いいわ、いらっしゃい、、、、」

 「、、あ〜ァ、怒らせちゃったかも、、、ユウナ知らな
〜いっと!、、、、おチビちゃん!アヤマんなら今しかな
いよ〜!!、、、、、、、、オソイかな??」

 待機していたユウナの言うとおり、既にソノしなやかな
体から繰り出される殴る蹴るの暴行にマナブの『上半身』
は腫れ上がっていた。多少皮膚が切れたのかナミの真っ白
の腹部に鮮血が飛ぶ。
 と、急に攻撃をやめフラフラしているマナブに『コブラ
ツイスト』をかけるナミ。

 悲鳴さえもあがらぬ腰と腕の痛みにマナブは絶句した。
 ナミは更にまるで本当の『コブラ』の様に体全体を使い
締めあげる。

 「、、、、ねぇ、、、、だからタッチしなさいって言っ
たでしょう?、、、、」

 冷ややか口調で言うナミ。
 マナブは背中越しにナミの『ふくらみ』を幾らか感じた
が、そんなのは問題にならぬほどの痛みが体中を駆け抜け
る。体勢を倒そうとするが、ナミはそれを許そうとはしな
かった。
 身長差がある為、ナミの長い脚は完全にマナブの足をか
らめ取り、ソレと比例した腕は彼の体を覆う様に巻きつい
ている。
 やがてナミは体ごとユッサユッサと上下にゆすりだす。
 その度にギシッギシィとマナブの骨は音を立てた。

 「、、、、ギィ、、、、、ァアャ!!!、、、」

 「、、、、どう?、、、、苦しいでしょう?、、、、、
、、ねえ?、、、さっきなんであなたの顔に攻撃しなかっ
たかわかる?、、、その立派な鼻とアゴでも折ったらユウ
ナになんて言われるか、、、、だから安心して、、、、、
、、失神なんてさせないワ、、、」

 そう言った直後、からめていた腕や脚をフッと解いた。

 その場に倒れ込むマナブをうつぶせにすると、今度は彼
の両足をロックし、ゆっくりとブリッジする様な姿勢にな
るナミ。
 『鎌固め』である。
 そのシラウオの様な彼女の指は身長差がある為、一時彼
のアゴの所在を探したが、人の何倍も突出した部分を見つ
けるのはブリッジした姿勢でも容易だった。

 「、、、これもナカナカでしょう?、、、、、どうした
の?、、、返事も出来ないの?、、、あなたのアゴは長い
から力を入れやすいワ、、、、、」

 彼の苦痛の表情を確認しながら、ブリッジを描く弧を更
に弓なりにする彼女。
 マナブの体は腰を中心に逆に折れ曲がり、足も浮いた状
態になる。

 「、、、、、ッッッ!!!!!!!!!」
  
 あと数センチ上方に力を加えればオチる彼を、先ほどと
同じように解放するナミ。

 「、、、、ぐふっ、、、ごふふぅ、、ごふっ!」

 激しく咳込みながらアゴの下をさする彼。

 「、、、、、、もういいワ、、早くタッチしてらっしゃ
い、、、、」

 見ると、試合が始まる前と全く同じポーズのナミがスト
レートのロングヘアーをかき上げ自分に言ってるのが分か
った。
 コクッ、コクッとうなずくマナブは這う様にして青コー
ナーに近づくと、あまりノリ気でないツヨシにタッチした

 ツヨシは明らかに邪魔だろう巨大なイチモツを片手で押
さえロープをくぐり、震える足取りでナミに近づいた。

 「、、、、、そうよ、、、ボウヤを待ってたのよ、、、
、、ほら、、どうしたの?、、、攻撃してこないの?、、
、、これじゃ試合になんないでしょう?、、、、、、、、
、それじゃあコッチからいってもいい?、、そう言えばボ
ウヤのソレ、3回出すと死んじゃうんだって?、、」

 その質問に同調したのか、ツヨシは以前より強く自分の
局部を押さえ脅える様な顔つきになる。
 ここで初めてナミの表情はターゲットを補足した時の憂
いを含めたものに変わり、小さく舌なめずりをする。
 
 ナミは今、三回という命の入った射精という事と、彼を
どんな技でイカせ、最終的にはアヤめるであろう彼の可愛
いらし顔を見やり、ビキニの下着の奥で溢れつつある何か
を感じていた。

 が、予想と反し、ワ〜ッという奇声を上げ猛然と向かっ
て来るツヨシ。
 それに対しチョコンと足を掛け、仰向けに宙に浮いた彼
を自分の体に目にも止まらぬ速さで引き寄せ、片膝をつく
ナミ。
 『バックブリーカー』がキマッたと同時にツヨシのくぐ
もった声と、ボキッという背骨だろうか?何かが折れる鈍
い音がかすかに聞こえた。
 ナミの直角に曲げた右太股を支点にツヨシの体は折れ曲
がる。
 その体勢で息が出来ないながらも必死で逃げようとする
彼を、両手でズイッと自分の方に引き寄せるナミ。

 『まな板の上の鯉』とはこの事か。
ツヨシは太い鉄クギでも刺された様な激痛を背中に感じな
がら、そのあまりの痛さに声も出せないでいた。
 長い脚を直角に曲げ、『獲物』を逃すまいと再び自分の
方に引き寄せるリナ。それと同時にパンパンに張った彼の
パンツを一気にひんむく。
 『ひんむく』という行為は、普段のナミからは想像もで
きないほど彼女自身『興奮』している証しだった。

 「、、、あ〜っら、こんな大きいの初めて見たわ、、、
、、ンフフっ、、、ぼーや、、、、これからおネエさんが
キモチいい事してあげるワ、、、暴れないでね、、、、、
、もう痛い事しないから、、、」

 その抑揚の無い棒読みのような静かな口調が、痛みに歯
を食いしばり、暴れたくても暴れられないツヨシの耳に冷
やかに届いた。
 と、ナミはその巨大なイチモツの外輪を優しく、そして
繊細にまさぐると、時折、快感に波打ち、『まな板』から
逃れようとする彼を、体制を立て直し『バックブリーカー
』本来の姿に戻した。
 正常な姿勢でない為か、呼吸がうまくできない彼は、自
身の唾液で喉をつまらせ、コフゥ、クフゥと口もとからは
大量のヨダレが流れている。

 「、、、、フフッ、、こんな大きくさせて、、、そんな
キモチがいい?、、、、、あら、でも忘れてないでしょう
?、ぼーや、、?、、、3回イったら死ぬってこと、、』

 赤く硬直したモノは、彼女が完全に握れない『大根』ほ
どの太さになり、その先には『野球ボール』くらいの固ま
りが照明に照らされ、爆発寸前になっている。
 そして先っぽからは透明なネバネバした液体が染みでて
、全体をなでまわすナミの手の平全てがその液体に覆われ
ていた。

 その部分に血液の大半が集中したのか、ツヨシは痛さと
同時に意識が薄れかかるのを覚えた。

 それを確認したナミは、今まで彼が逃げないように添え
ていた片手を肉棒、いや肉塊を包むと、『両手』でしごき
だした。
 
 『、、、、そろそろ限界ね、、イっちゃいなさい!」

                     
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