私は21歳以上です。



  ス タ ー                         
                            作:皮かむりさん


晶は子役として、いろいろな映画に出ていた。今日も新しい映画を撮るために、スタジオ入りしていた。
今度の映画は、「中学生物語」という映画で、中1の少年が性に悩むというものだった。
晶は中3だったが、背も低く、身体も華奢で、女の子のような美少年でしかも、声変わりも済んでいなかったので、中1の役にはぴったりとはまり、監督・・・女性監督だったが・・・の受けも上々であった。
同じ子役の優子や京子をはじめとする、女の子達もよい演技で、撮影は順調に進んでいたが、ロケの時に雨にたたられ、ここへきて、日数が足りず、みんな焦り出していた。
しかし、そのロケも何とか終り、今日はいよいよ最終シーンを撮れることになった。
晶は更衣室で、中1らしい、半ズボンに着替えることになった。スタイリストのお姉さんが、晶を更衣室に連れていってくれた。晶はお姉さんの肩につかまって、着替えさせてもらっていた。下着になるのは少し恥ずかしかったが、スターともなればいつのもことで、気にしてはいられない。
「それじゃ、晶君、半ズボンをはくから、今はいてるおズボン脱がすね。」
お姉さんは優しく言うと、晶のズボンに手をかけた。今日は撮影のために、優子達も来ているし、エキストラということで、優子の友達も大勢来ていた。晶はその子達が更衣室に入って来ないかと、その方が心配で、入り口の方を見ていた。
その時だった!
「あっ!」
「やだぁ〜!」
急いでいたお姉さんが、慌てて、晶のズボンを脱がす時に、ブリーフまで、一緒に降ろしてしまったのだ!
晶は驚いて、すぐに両手で隠したが、一瞬とはいえ、晶のおちんちんはお姉さんに確実に見られてしまった。
晶は顔を真っ赤にして、お姉さんを見た。お姉さんは最初は驚いていたが、やがて優しく微笑んだ。
「晶君って可愛いのね。もう中3なのに・・・うふふっ。」
晶は下を向いてしまった。
そう、晶のおちんちんは、まだ皮かむりで、赤ちゃんのように小さく、しかもまったくの無毛であったのだ。
「大丈夫よ。誰にも言わないから・・・。さあ、早く着替えて行きましょう。」
お姉さんの言葉に安心して、半ズボンにかき変えた。
「あら〜、可愛い!中3なのに、半ズボンがよく似合うじゃないのぉ〜。やっぱり、おちんちん皮被ってるからかな?うふふふっ。」
お姉さんは、晶をからかいながら、一緒にスタジオに行った。

スタジオには、撮影が終った優子達が、衣裳を着替え、私服で、集まっていた。いつもなら晶だけのシーンの時など、出番が無い時は、先に帰ってしまうのだが、今日は最終日ということで、打ち上げがあるため、残っていたのだ。

「あら〜、晶君、半ズボンよ。可愛い〜!」
いきなり同じ年で、実生活でも同級生で同じクラスの優子がからかい始めた。
「中3なのに、半ズボンがよく似合うわね。まだまだ可愛いものね。うふふっ。」
高校生の真由美が言った。

晶は、恥ずかしかったけれど、撮影のために舞台にあがった。
監督がいった。
「それじゃ、晶君お願いね。シーン9よ。ここは少年が自分の身体の発育が遅いのを悩む所。ここから少年の悩みが始まるんだから、この映画の最大のポイントになるシーンよ。」
「晶君、ちょっと恥ずかしいけど頑張ろうね。悪口を言ったマスコミを見返してあげましょうよ。」
少年が風呂に入り、自分のおちんちんを見て、悩むシーンだ。
女の子達の視線はもちろん気になるが、ここは役者魂の見せ所だ。
ただでさえ、晶は、意地の悪いマスコミからは、ただ可愛いだけのスターだと言われていたため、これに対する反発も強かった。

最初は、更衣室で裸になるところだ。女の子達の視線は大いに気になったが、晶は意を決して、脱ぎ始めた。
「クスクスッ」
「うふふふっ」
女の子達の間から、密かな笑い声が、さざなみのように広がった。
「うふっ、お尻見えちゃった。女の子みたい。」
「可愛いお尻ね。」

晶は脚本どおり、後ろを向いて裸になり、おちんちんを見ているように下を向いた。ここは少年が自分の幼いおちんちんを見て悩む、この映画のポイントである。
しかし、監督のOKはでなかった。
「だめですか、監督?」
女性脚本家が言った。
「そう、だめなの。インパクトが足りないわ。」
「そりゃあ、おちんちんのアップをすれば、少年の悩みがはっきりして、映画としては2ランクも3ランクも上のものができますけど・・・晶君はもう中3ですよ。」
そう、晶の背中からカメラが回っていたので、晶のおちんちんは映っていないのだ。これでは少年がなぜ悩んでいるのかが、はっきりしない。

その時、スタイリストのお姉さんが、監督に耳打ちをした。それは、監督にとっては「神の声」とも言うべき囁きであった。
「そうなの〜、なぁ〜んだそうだったの〜、アハハハハッ!」
今まで、顔をしかめていた監督がはじけたように笑い出した。
「さあ、撮影再開よ!」
スタッフが配置についた時、監督の口から、思いがけない言葉が出された。
「さあ、晶君、正面を向いて演技をしなさい。」
晶は唖然とした。同時にスタジオの女の子の間から、悲鳴にも近い歓声があがった。
「この映画の出来は、このシーンにかかっているのよ。晶君はただ可愛いだけなの?それとも本当の役者さんなの?」
究極の選択を迫る監督の声であった。
晶は歯を食いしばって・・・正面を向いた。
女の子達の好奇の視線を正面から痛い程受けていた。
しかし、おちんちんは両手でしっかりと隠していた。
「あ〜あ、やっぱり晶君はただの可愛い男の子だったのね。」
「もう役者としてはだめね。」
スタッフから容赦の無い声が浴びせられた。
女の子達からも、言った。
「晶君って、大した事ないのね。これからはあたし達の付き人にでもなるのね。」
「スターもここまでね。いいわよ、普通の男の子に戻ったら?」
役者としては一歩も二歩も下の女の子達にそう言われて、晶は涙がでてしまった。悔しかった。こんなところで、役者として決定的な差をつけられるなんて・・・。
徐々に、徐々に・・・晶の手はおちんちんから離れていった。
そして・・・・・。
「キャーッ!可愛い〜っ!あたし晶君のおちんちん見ちゃったぁ〜!」
「晶君って、まだ皮被ってるじゃなぁ〜い!可愛いおちんちんね〜!」
「ツルツルぅ〜!先っぽ尖がって、これが包茎おちんちんって言うのね。」
とうとう晶のおちんちんは好奇心いっぱいの女の子達の目の前に曝け出されてしまった。
「うふふっ、よいアドヴァイスがあって、よかったわ。このおちんちんんなら映倫にも触れないわね。」
「ええ、晶君、まだ子供のおちんちんでよかったですね。」
監督やスタッフも笑いながら、晶のおちんちんを見ていた。

その後、晶は自分で、おちんちんを引っ張ったり、先っぽの皮を少し剥こうとしたり、オナニーのようなことをしたりする演技を、女の子達が沢山の大きな目で見詰める前で、真っ赤になって続けた。
特に、同級生で同じクラスの優子の目は辛かった。今までは対等に、机を並べていたが、明日からどうなるだろう。
その答えは、微笑みながらしっかりと晶のおちんちんを見ていた優子の大きな瞳がキラリと輝いていることを見れば明らかであった。

       
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